映像業界研究

19作品ノミネート! 2018年度「シングメディア映像セレクション」

こんにちは、シングメディア編集部です。

2019年開幕しましたね! 今年もシングメディア/THINGMEDIA株式会社をよろしくお願いいたします。

さて、2018年はみなさんにとってどんな年だったでしょうか?

シングメディアにとっては、創業した思い出深い年となりました。そして広告業界では、2018年もたくさんの素敵な映像が生まれました。

そこで今回は、企業CM制作事業を行うシングメディアが“勝手に”2018年度のステキなCMをセレクションしてみました!

佐藤一樹

THINGMEDIA株式会社 Co-founder/取締役/プロデューサー。2016年にプロデューサー部門最高賞の「リマーカブル・プロデューサー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。なんにでも詳しくありたい欲求が高く、特徴はすぐamazonでポチろうとすること。人生を痛風と共に生きることを決めた。

安枝新介

THINGMEDIA株式会社 三人目の男/映像プロデューサー。小難しいことを言いがちだが、イキってるだけで何も的を射ていない。

田中博之

THINGMEDIA株式会社 代表取締役。Webサービスの開発・運営を担当。若い頃はスケートビデオの撮影、編集、制作を行っていた。映像畑出身ではないのでみんなに追いつこうと現在絶賛勉強中。油断するとすぐ寝てしまう。

パワーマン

重いものを運んでくれたり、オフィスのDIYを手伝ってくれたりする。力持ち。

今回のノミネートCMは以下の19作品。

  1. Apple / HomePod / Welcome Home by Spike Jonze
  2. 大塚製薬 / カロリーメイト / 「心の声」篇
  3. 大塚製薬 / オロナミンC / みんなの元気ハツラツ! 小島よしお篇
  4. GMOクリック証券 / 「Life is Your Life.」篇
  5. 資生堂 / THE PARTY BUS
  6. スタッフサービスグループ / オー人事 / 「降ってくる」篇
  7. NHK / WANIMA / 【18祭】WANIMAと1000人の18歳、奇跡のステージ
  8. 中小機構 / 今日、部下が会社を辞める。
  9. ソフトバンク / Google Pixel / 「LOVE」篇
  10. リクルート / リクナビ2019 / 「いくよ、私も。」篇
  11. コカ・コーラ / ジョージア / 山田孝之「つながっている」篇
  12. Google / Google Pixel 2 / Ask more of your phone
  13. ICRC / Blur Producciones & Sra. Rushmore / Hope
  14. 株式会社アカツキ / 「SHINE A LIFE – さあ、世界を色づけよう。」
  15. 株式会社五ヶ瀬ハイランド / 五ヶ瀬ハイランドスキー場 / 2019シーズンCM
  16. 日清食品グループ / カップヌードル / 「HUNGRY DAYS 最終回」篇
  17. 今西数英教室 / 「歌」篇
  18. 日清食品グループ / カップヌードル謎肉丼 / 「みんなで1.2.3」篇
  19. 株式会社Voicy / Voicy

ステキなCMたちを観ながら2018年を振り返っていきましょう!

1. Apple / HomePod / Welcome Home by Spike Jonze

安枝新介安枝新介

これ、僕が選出しました。最初見た時、衝撃すぎて8回くらいリピートしましたね。

安枝新介安枝新介

音楽と映像の連動性と、それによる瞬間のエモが、歴史の中で一つ飛び出たなと感じましたねー。サビに入った瞬間のシンセの「トゥンッ」っていう1音目のところ、音楽では「静」で、映像では「動」なんですよね。それによって、感情のケミストリーが起きた感じ。これはもう、視聴ではなく体験だなと。

佐藤一樹佐藤一樹

前提として、スパイクジョーンズが僕の人生を変えた男、スパイクジョーンズが作った映像を見て映像作る仕事がしたいと思っただから、スパイクジョーンズを味わってる人と味わってない人が二人いて、どっちと会社を起業したいかと聞かれたら、迷わず味わってる人を選びます。

田中博之田中博之

スパイクジョーンズの作品は学生時代から佐藤によく見せられてたね、Fatboy SlimとかDaft PunkのMVとか。

田中博之田中博之

スケーターからするとスパイク・ジョーンズはスケートフィルマーって認識の人も多いから、そんなスケートカルチャー出身の人がこんなに大御所になってるのは嬉しいよね。スパイク・ジョーンズが作ったBlindの『Video Days』、Girlの『mouse』、Lakaiの『Fully Flared』とか、スケートヒストリーの中でもエポックメイキングなスケートビデオだし。ほんと多才すぎる。

安枝新介安枝新介

普通、こうゆう企画だったらまず頭に思い浮かぶのはCG×実写だと思うんですけど、全部実写でやっちゃった。(多少CGも混ぜてるとは思いますけど)

佐藤一樹佐藤一樹

この作品は何が良いって、内容もさることながらメイキングが最高だった。で、誰かからそのメイキングがシェアされて回ってきたりして、「あれ見た? まじすごくない?」って声が、ほんといろんなところで起こってた。うわ、まじか、これ全部手作りだったのかってところからはじまって、スパイクが無邪気に椅子を相手にダンスしてて、ケラケラ笑ってる様子が最高だった、あのスパイクですら無邪気にCM作ってるんだってところにキュンとした。高い次元(アップルのプロダクトCMなのに……)で好きなこと貫いてる感じが、僕にとってのシングリーポイントです。ってことでこれがシングメディア大賞。

安枝新介安枝新介

もう決まっちゃったよ! まだまだあるからね。一旦落ち着きましょう。

2. 大塚製薬 / カロリーメイト / 「心の声」篇

佐藤一樹佐藤一樹

映画っすね、これは。

佐藤一樹佐藤一樹

僕が勝手に思うのは、この映像は受験生向けではなく、全ての受験を経験したことのある大人のために向けた映像だと思う。この時期の受験生はとにかく頑張ってるんだってことを、「受験を経験したことのある大人のみなさん、応援してくれ」って言う元気玉のような。

田中博之田中博之

たしかに、社会人も鼓舞させる映像だよね。俺たちが見ても「うお、やってやろう」みたいな気持ちになるもんね。ただ、受験も就活もしたことないんだよね。

安枝新介安枝新介

そうそう、これ実は受験生の背中を押してあげつつも、大人が見てほっこりする映像に仕上がってますよね。19秒のところの制服のままベッドに横たわる感じとか、最高。キャスティングも相まって、妙にリアルで好き。と感じるのは、僕がもうおじさんだからでしょうか。(29歳)

カロリーメイトCM「心の声」より

パワーマンパワーマン

僕、受験を経験してないんでピンときませんでした。

安枝新介安枝新介

低学歴は帰れよ。

3. 大塚製薬 / オロナミンC / みんなの元気ハツラツ! 小島よしお篇

佐藤一樹佐藤一樹

小島よしおさんって、2018年JINROのキャンペーンで踊り狂ったやつありましたよね、そっちの方がいいなあ。まだそこ掘るかーってところ。

安枝新介安枝新介

JINROもよかったですね。なんだかんだカリスマですよね、よしおさん。

田中博之田中博之

割と乳輪大きめだよね。

安枝新介安枝新介

この映像のいいのは、字幕のデザインとか、編集のトンマナとか、全てが2018年っぽいところですかね。

パワーマンパワーマン

僕の乳輪はもっと大きいよ?

4. GMOクリック証券 / 「Life is Your Life.」篇

佐藤一樹佐藤一樹

新垣さんは、2018年も無双でしたね。どの作品も安心して新垣。

田中博之田中博之

昔、合コンで新垣さんにほんとそっくりな子に会ったことあったな。あの子は今どこで何してるんだろう。

安枝新介安枝新介

これ、ディレクターは山田智和さんなんですけど、アリネガと撮影素材をここまで上手く綺麗に同居させた映像って過去にありましたかってくらい溶け込んでるし、お互いに引き立て合ってる。そして、編集も素晴らしい。なんか、カットの足し算引き算が完璧で、わくわくする。

パワーマンパワーマン

智和くんには是非2019年も活躍してほしいね。

5. 資生堂 / THE PARTY BUS

佐藤一樹佐藤一樹

映像で、ド肝を抜くとは、このことか。と教えられた気がします。

田中博之田中博之

あーこれ、サトウに教えてもらったけど、半端ないよね。天才だよね。メイキングも超おもしろかった。

安枝新介安枝新介

前回のSHISEIDOをさらに超えてきた感じ。本当に天才ですよね、柳沢翔さん。なにより、自分の世界観を表現する上で必要なスタッフの選出が素晴らしくて、衣装もそうだし。最後のダンスも、この世界観の中じゃなかったらダサくなってた可能性すらあるのに、全てのピースが完璧にはまって全体の映像が出来上がってて。ストーリーにはあえて触れませんが(よくわかってないだけ)とにかく最高っす。うっす。

6. スタッフサービスグループ / オー人事 / 「降ってくる」篇

佐藤一樹佐藤一樹

このオー人事シリーズ、1997年から2003年までやってた名作シリーズ、20年を経ての復活。20年たっても色褪せないですね。文句や不満を直接言うんじゃなく、ユーモアで表現する、これこそTHE CMってところが僕のシングリーポイントです。

田中博之田中博之

面白い(笑)。シンプルにわかりやすいし。

安枝新介安枝新介

そうなんですよね。やっぱりズバ抜けたクリエイティブは時代を超えるという。これからどれだけテクノロジーが進化していってもクリエイティブの軸は変わらなくて、それを受け取るマスも変わらないのかなと思わせてくれる作品。そして、人間が人間であり続けることの提言と証明を両立した、シングリーな作品です。

7. NHK / WANIMA / 【18祭】WANIMAと1000人の18歳、奇跡のステージ

佐藤一樹佐藤一樹

これCMじゃないんですけど、僕としては挙げたいなと。NHKが制作した「10代」のCMだなと。ずーっと言われたりしてますけど、広告になった途端、冷める、言わされてる感じが嘘っぽい、消費者は動かない、みたいなところで、この映像はほんと半端ないなと思う。リアルな10代が1000人も集まって、WANIMAと一緒に歌ってるんですよ。参加してるみんなが全員大声あげて、喜んで、楽しんで、感動して、泣いて、肩組み合って、全員で10代を讃えあってるんですよね。あーこの子、WANIMAの歌が好きなんだろうな、とかあー、この子WANIMAが好きな子と一緒に馬鹿騒ぎしてるところが楽しくて仕方ないんだろうなとか、って思って、で、思ったのがこれ全員WANIMAだと。もちろん、映像として良い場面をつなぎ合わせてるなーってのはありますが、汗を感じる、声を感じる、映像ってほんとすごい、めちゃくちゃシングリーだなと。

田中博之田中博之

うん、めちゃめちゃいい。俺たちシングメディアも、カルチャーはバンドなんだよね。HIP HOPじゃない、バンド。

安枝新介安枝新介

映像業界の人って度々NHKは凄いって話しますけど、いや本当に凄いっすねって感じでした。これ、他の2組は「アーティスト×高校生」なんですけど、WANIMAは「WANIMA(高校生含む)」なんですよね。照明もずっと高校生にもバーンと当たってて。もちろん他の2組も最高なんですけど、WANIMAのアーティストとしての色が、この企画と化学反応を起こしたなと。僕も18歳の頃「期待」と「不安」が果てしなくあって、それをここまで嘘なく、最高の形で映像化できたって、これもう偉業ですよ。さらにこれ見て大人が嫉妬しないのって、あくまで主役はWANIMAってところなんですよね。「ほらみろ、大人すげえだろ。」ってどっかで思えるというか、なんか浅ましいですけど(笑)。

8. 中小機構 / 今日、部下が会社を辞める。

佐藤一樹佐藤一樹

僕的に、独断ですが「カメラを止めるな」CMバージョンって感じです。裏切る、圧倒的に。

田中博之田中博之

若手社員の心情を表してるよね。勝手に美化して部下の気持ちがわからない上司への。気持ちを代弁してて共感を得れそう。

安枝新介安枝新介

後半で裏切るってところもなんですけど、そこまでの前半で、本当にちゃんとCMやってるのが良いですよね。なんかあるぞ? って思わせる暇なく、一旦最後のCIまでいっちゃう感じ。んで、後半入ってからも、当の辞めてく若手社員はぼーっとしてて、ラストに感情を露わにするという。全体の構成を考えた時点で、監督は「勝った」と思ったでしょうね(適当)。

9. ソフトバンク / Google Pixel / 「LOVE」篇

こちらは「HAPPINESS」篇。

佐藤一樹佐藤一樹

この先、テクノロジーが発達しまくって、人工知能が人の仕事奪ったりとか、だからこそ人はこうあるべきだとか、いろいろ言われてますけど、この映像はそれに対しての一つのアンサーだなと思った。テクノロジーの象徴として、ペッパーとさらにそのペッパーがグーグルのピクセル3に対してOK Google、僕たちの進化は、誰かを幸せにできる? って聞いちゃうんすよ。テクノロジーがテクノロジー使って調べてるんですよ。ってところで、逆に言えばそれらを開発した人自体が、この先どこまでいけるんだろう、という可能性に対してワクワクするなーと。それをグーグルのピクセル3、ソフトバンク、可能性に挑戦しているメガ企業だからこそ言えるな、背負えてるなって思った。超ビジョン型CMだなと。煽られまくった。なのでそこがシングリー。

安枝新介安枝新介

これは記事でも書いたんですけど、メッセージがかなり刺さりました。「我々Softbankは、テクノロジーの力で誰かを幸せにしていきます」じゃなくて、テクノロジーそのものであるペッパーが「誰かを幸せにできる?」ってピクセルに聞くっていう構図が「まだまだこれからだぞー!」って言ってるように聞こえて。さらに、健気に聞いてるペッパーが可愛くて可愛くて。人工知能って良いものだよって、Softbankが本当にテクノロジーを大事にしてる感じがひしひしと伝わって。29歳で割と人生の3分の1きてる身からしたら「まだわくわくしてていいんだ!」って気付かされたというか。この15秒の映像で、人の人生変えるくらいのエネルギーありますよ。本当の意味での映像の力を感じました。

田中博之田中博之

はい、二人のおっしゃる通りです。シングリー。

10. リクルート / リクナビ2019 / 「いくよ、私も。」篇

佐藤一樹佐藤一樹

共感を最大化させてあげるのがCMの役割だよなーと思いました。これは大学生に向けたCMだなーと。

安枝新介安枝新介

日清やカロリーメイトや18祭とはまた違った青春の描き方で、劇っぽくて好きなんですけど、最後のコピーが弱すぎてガッカリしました。なんか紆余曲折あって、すげー普通なのになっちゃいましたね、の典型というか。まあめっちゃ普通のCMになっちまった感が否めない。ただ、もちろん撮影した労力などなどに関してはカロリーメイトと同等くらいはあると思うので、その点はお疲れさまでしたって感じですね。

パワーマンパワーマン

いやどの目線だよお前。俯瞰すんなブス。

11. コカ・コーラ / ジョージア / 山田孝之「つながっている」篇

佐藤一樹佐藤一樹

これもいわばドラマタイズされた、THE CMって感じですね、タレントが出て、そのタレントが代表して社会に生きてる人を演じる。どこに自分を重ねても嫌じゃない描き方。誇りを持てってシンプルにまっすぐに言う感じではなく、ユーモアを交える感じ。

田中博之田中博之

みんな適材適所で、それぞれの場で頑張っていて、どんな仕事も価値を生んでるんだよっていうのが伝わってくる、いいCMですね。

安枝新介安枝新介

ジョージアはずっと名作を生み続けてますよね。これもその一つ。これだけメッセージがでかいものを描こうとすれば、もっと規模を広げて、重くかっこいい感じにしたくなっちゃうと思うんですけど、そうじゃなく今までのトーンでいききったのは素晴らしいなと思いました。

12. Google / Google Pixel 2 / Ask more of your phone

佐藤一樹佐藤一樹

グローバルだなーって思う。空気が軽いんですよね、グローバルってなんか。あとオムニバスものって演出が似てしまうことが多い中で、あるあるを圧倒的なセンスとテンポとリズムで描く。楽しいなーって思わせれば勝ちだし、それが価値。シングメディアが目指したい空気感がここにある感じがします。

田中博之田中博之

海外のこの雰囲気というか空気感、何が違うんだろうね。センスいいなー。

安枝新介安枝新介

まあとにかくsiriよりすげーぞって言いたかったんだろうなっていう。試着室から出てきた男性に至っては、質問より先に「yes」って答える始末。やりすぎだけど、ガチでこのくらいいくからなっていう意思表明にもとれました。まあでも本当に近い将来ほぼこのスピードでいけちゃう日が来るんでしょうね。さらにこの尺でここまでロケ地入れまくるかってくらい入れまくってて、撮影大変だっただろうなーと思いました。撮影何daysでやったんだろう。

13. ICRC / Blur Producciones & Sra. Rushmore / Hope

佐藤一樹佐藤一樹

この映像を見ると、内容や背景について詳しく知りたくなる、というところで問題提起ってのもCMの魅力ですよね。ほんとすげえな、グローバル。

田中博之田中博之

うお、すげえ。人を動かす力がある映像。

安枝新介安枝新介

まあこうゆうのがカンヌとるわなーと思ったのと同時に、病院の煙のCGがチープすぎて、どうしたどうしたってなりました。ただその切り返しの俳優さんの演技が素晴らしくて、日本だったらここで象徴的なリアクションドーン! ってやりたくなると思うんですけど、あくまでリアルなんですよね。なんなんだろう、これは差なのか、なんなのか。

14. 株式会社アカツキ / 「SHINE A LIFE – さあ、世界を色づけよう。」

佐藤一樹佐藤一樹

グーグルと比較はしてしまうんですけど、これがいまの日本のトップクラスだなと。

田中博之田中博之

ふむふむ。

安枝新介安枝新介

日本交通が今ベンチャー企業っていう枠でCM流しまくってると思うんですけど、そこで流れてきたから目を疑いました。やはり日本が誇るスタッフが集結してるだけに、トップクラスだなと思いましたね。ただAKATSUKIっていう会社がなんなのか全然わからない上に、調べてLPまで行ってもよくわからなくて、そこで興味失いました。

パワーマンパワーマン

わかるだろw 低脳ワロスwwww

15. 株式会社五ヶ瀬ハイランド / 五ヶ瀬ハイランドスキー場 / 2019シーズンCM

佐藤一樹佐藤一樹

南ちゃんでおなじみってところで、なじんでない人がどう思うんだろうって思うけど、これ毎年楽しみにしてしまうCMシリーズ。アイデアはどこにでもあるなーって思う。

安枝新介安枝新介

これは本当に素晴らしいというか、編集の妙ですよね〜。ただ自分が感動したのは、地元の人たちが本当に「自分たちのCM」って思いながら演じてるところですね。めちゃくちゃ地域密着型というか。地元の広告会社だからできたことなんですかね?

パワーマンパワーマン

そうじゃね? 知らんけど。

田中博之田中博之

さっきからお前誰だよ。

16. 日清食品グループ / カップヌードル / 「HUNGRY DAYS 最終回」篇

佐藤一樹佐藤一樹

これをCMでやったってのが、ほんと偉業だと思う。半端ない。白旗ものです。

安枝新介安枝新介

「命<青春」そのくらい青春は素晴らしい。でもアオハルかよって、ちょっと茶化す感じ、素晴らしい。絵柄も編集も素晴らしい。柳沢さん、天才かよ。

田中博之田中博之

最高かよ。キュンキュンしたいです。

17. 今西数英教室 / 「歌」篇

佐藤一樹佐藤一樹

裏カロリーメイト。って言ったら失礼ですが、肩のチカラを抜いて見れる感じがほんと好きだなーと。

田中博之田中博之

いいなぁ。学生に戻りたいと思っちゃった。ただよく考えたら死ぬほど偏差値低いゴリゴリのマッチョしかいない男子校出身だったから戻りたくなかった。

安枝新介安枝新介

いやいやこれはもう裏どころか、超えてますよ。

安枝新介安枝新介

まずトップカットの女子高生が下だけ体操服なの、どんなディレクションやねんっていう。んで、教科書を頭に乗せて絶妙な笑みを浮かべながら歩く男子高校生。どこのメーカーやねんっていうイヤホンしながら箒でギター引く男子高校生。極め付けは、メガネとられたあとの男子高校生のなんとも言えないリアルな表情。どうやってあの表情引き出したんだろう。気になる。監督インタビューしたい。そしてなにより、塾のCMなのに「勉強だけじゃないけどね」って言っちゃってるっていう。それ、言う? っていう。でも、学生にはカロリーメイトよりも響いたと思います。

18. 日清食品グループ / カップヌードル謎肉丼 / 「みんなで1.2.3」篇

佐藤一樹佐藤一樹

これは自分がCMプロデューサーやらせてもらったってところもあるんですが、前述のオー人事に近くて、過去の名作を現代に蘇らせる、リメイクということなんですが(初代プレステが初めて世の中に出た時のCMがありそこからプレステの伝説がはじまったと言っても過言ではない)、なんといっても……クライアントが日清なんですよね。SONYじゃなくて。しかも商品が謎肉丼という。。

この作品の整理
・プレイステーションクラシックという商品が2018年12月3日発売
・プレステはプレステで過去の名作リメイクCMを作っていた
・そんな中、日清が謎肉丼を2018年12月3日に発売する
・ということで、12月3日発売にちなんで、パロディCMを作った
・しかもSONY側に許可をとった正真正銘の公式パロディ

内容もさることながら、これを実現したクリエイティブのみなさんがほんとすごいんですよね。ということで、一見無理だろう、というおもしろいアイデアをちゃんと実現したこと、ってところがシングリーポイントめちゃくちゃ高いです。

安枝新介安枝新介

本当に面白いですよね。このコラボは革命だなと思いました。アベラさんあっぱれです。

田中博之田中博之

カップヌードル謎肉丼CMの詳細はこちらからです(宣伝)。

19. 株式会社Voicy / Voicy

佐藤一樹佐藤一樹

最後はこれです。私たちシングメディアが作ったVoicyのCM! 自分たちで作ったから言うのもなんですが、想いが詰まってる作品ということで、これがモストオブシングリーだなと思いました。

安枝新介安枝新介

この時は自分まだいなかったですが、創業して数ヶ月でこの事例は、THINGMEDIAの大きな飛躍となったに違いないですね。真のシングリーって意味では、これが一番正解かも。

パワーマンパワーマン

いやw 自演乙wwwww

田中博之田中博之

なんだこいつ。

次点:RADWIMPS / そっけない / MV

田中博之田中博之

出た、(自分たちの中で勝手に)噂のキュンMV。

佐藤一樹佐藤一樹

CMって言ってるのにこれはMVなんですけど、RADWIMPSだし、曲も最強だし、小松菜奈さん出てくるし、ああこんな雑魚寝しあって、でも女の子いるとドキドキして……みたいな見所ありすぎて、それはそれはステキ要素はハイレベルなんですけど、僕の中ではあえて言いますが、これこそが「キュンキュン」という気持ちを表現した「青春」のCMだなと。

佐藤一樹佐藤一樹

というところで、CMって映像を通じて企業のブランド、メッセージ、サービスや商品を観た人に伝えて印象づけるってところが大きな役割だと思うけど、見た人それぞれが(例えばこのMVだったら)シンプルに「小松奈菜めちゃくちゃかわいいおれもこんな彼女が欲しい」とか、「こういう青春したな」とか、「こんな学生時代もあったなー」とかって思って、ただそう思うだけですぐ忘れてしまって日々を過ごすかもしれないですけど、ただその映像を見た瞬間の、「よし彼女欲しいから体を鍛えよう、まじでやってやる」みたいな湧き上がる熱量ってすんごい高いと思うんですよね、なんかそういう映像ってCMとして超大事だなーって思ったりしてます。

佐藤一樹佐藤一樹

ってことで、シングリーポイント高いから勝手にセレクトさせていただきました。

安枝新介安枝新介

小松菜奈さんのキスシーンなんて過去にいくらでもあったはずなのに、なぜかニュースになってまうという。映像の力ですよね。溜めて溜めて、サビでドーン。というかそもそも曲がすごくいいですね。RADは恋愛ソングを恋愛ソングで終わらせないから素晴らしい。そもそも恋愛ソングと思って作ってない説すらある。

まとめ

佐藤一樹佐藤一樹

こう並べてみると、シングメディアセレクトってのもありますが、「青春」を感じる作品がめちゃくちゃ多いすね。ほんとあっついものが好きだなーってところで、いやーいいCMばかりでしたね。負けてられません。

安枝新介安枝新介

色々なCMたちが並びましたが、超有名企業に混じって中小機構とか五ヶ瀬ハイランドスキー場がいる感じがエモいっすね。ハイセンスなリッチコンテンツももちろん素晴らしいけど、それだけじゃないぜっていうのを見せつけてくれた気がします。

紹介させていただいたCMたち、ありがとうございました。

2019年も頑張りましょう! ではまた!


最適で最善で最高な「BBBプロデュース」を提供します

THINGMEDIAでは、ゲーム特化の映像制作「Chunee」、Web/アプリ・SaaS特化の映像制作「CX BOOST」、オンラインイベント・配信番組プロデュース「SNATCH」など、映像にまつわる幅広いサービスを提供しています。

ぜひ一度、当社のサービスをご覧ください。

WRITTEN BY
シングメディア編集部

映像・動作制作を手掛けるTHINGMEDIA株式会社のメンバーで構成しています。制作現場で得た映像・動画の知見をお伝えしていきます。