こんにちは、シングメディア編集部です。

オフライン編集とオンライン編集ってどう違うんだろう、それぞれどんな役割があるんだろう・・・。

そんな「映像編集におけるオフライン編集とオンライン編集について知りたいあなた」は必見です。

映像編集は基本的に、オフライン編集→オンライン編集というワークフローで行います。それぞれの作業内容や役割の違いは、しっかり押さえておきたいところ。

そこで今回は、「オフライン編集とオンライン編集それぞれの違いと役割」をご紹介します。

三行まとめ

• オフライン編集とは、マスターテープを使って行う本編集の前にざっくりと行う仮編集のこと
• オンライン編集とは、仮編集ではできない高度な演出を加えて仕上げる本編集（最終編集）のこと
• シングメディアでは映像編集者の仲間を募集中です！

オフライン編集とは？

オフライン編集とは、映像編集においてマスターテープ（元の素材）をコピーしたワークテープを使って行う仮編集のことです。

Adobe Premiereなどの専用編集ソフトとパソコンなどの安い機材を使い、映像をつなぐこと・ストーリーを組み立てることに注力しながら、カットの長さやタイミングなどを編集していきます。

簡単に言うと、マスターテープを使って行う本編集の前にざっくりと行う編集作業です。

編集したデータはEdit Decision List（EDL）に書き出して、本編集へと回します。

オフライン編集の役割

オフライン編集の役割は、映像・音声をつないでストーリー（起承転結）を組み立てていくこと。これは編集の基本でありもっとも重要な作業です。

膨大な量の映像素材の中からどのカットを使うのかを選ぶ、放送する時間内に納まるようテンポ・スピードを決める、構成を考える、仮合成する、音声をつなぎ合わせるなど、オフライン編集での作業は作品を作る上で必要不可欠なものなのです。

また視聴者にどうすれば伝えたいテーマやメッセージが伝わるか、わかりやすいかを考えながら編集を行うことが、オフライン編集では大事なことになります。

そしてそこに正解はありません。編集する人のアイデアやセンス、技術力などによって出来上がる映像は異なります。

そのためオフライン編集が映像作品の面白さを左右すると言っても過言ではありません。映像作品の根幹となる大事な役割を担っていると言えるのです。

オンライン編集とは？

オンライン編集とは、オフライン編集（仮編集）をしたデータをもとに、編集に特化した高価な機材を使い、マスターテープへテロップを入れたり合成や色調整をしたりといった加工・フォーマットなどを行う本編集のことです。

映像作品の完成度を高めるため仮編集したデータに基づいて、仮編集ではできない高度な演出を加えて仕上げる作業（最終編集）となります。

ただ近年ではソフトやハードの進化によって、オフライン編集とオンライン編集の作業分けがあいまいになってきつつあります。

オンライン編集の役割

オンライン編集の役割は、映像を加工すること。オフライン編集で仕上がってきた映像をよりきれいに、わかりやすく仕上げていく作業となります。

たとえば色調整。複数のカメラで撮影した映像をつなぎ合わせていくと、色や明るさに違いが出てしまいます。その違いをなくすためにも色調整が必要になるのです。

また演出意図に合わせた加工を行うのもオンライン編集の役割。

夏の雰囲気やホラー映画の気味悪さなどを演出するための色や質感の加工、昔の8mmフィルムで撮影したようなほこりやノイズが入った加工なども行います。

料理をさらにおいしそうに見せたり人物を切り抜いたりといった映像加工や演出、CGと実写の合成、VFXなどもオンライン編集で行います。

こうした加工や演出を加えながら、映像作品の方向性を決めていくのです。

そしてオンライン編集の役割としてもう一つ大切なのが、視聴者に情報をよりわかりやすく伝える加工をすること。

たとえば映像だけでは伝わらない情報やコメントをテロップで入れる作業です。

この作業をリニア編集と言い、PC作業にて行います。

テロップ一つとっても、フォントや色、レイアウトなど、編集する人によって雰囲気が全く異なるものになります。

映像作品全体のイメージを作ることになるオンライン編集では、センスやデザイン力なども試されることになるのです。

まとめ

「オフライン編集とオンライン編集について知りたい」という方のために、オフライン編集とオンライン編集それぞれの違いと役割をご紹介してきましたが、いかがでしたか？

作品のストーリーを組み立てていくオフライン編集（仮編集）と、作品の方向性を決めるための映像加工を行い総仕上げをするオンライン編集（本編集）。映像編集を行う上ではこの2つの違いを理解しておくことが大切です。

あなたの映像編集に関する知識がより深まり、作品に活かせますように！

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