こんにちは、シングメディア編集部です。
動画の制作をしたいけれど自分で制作する知識やスキルがない、動画制作を行う時間がとれないなどという方も少なくないでしょう。
そんなとき、動画制作のプロである制作会社に依頼するという方法もありますが、もっと気軽にクラウドソーシングで依頼するという方法もあります。
しかしクラウドソーシングに動画制作を依頼することに不安を抱える方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、「動画制作をクラウドソーシングに依頼するメリットや依頼する際のポイント」などを詳しく解説していきます。
動画制作の発注先にはどんなタイプがある?
動画制作を発注する際に、どこへ依頼したらよいかわからないという方のために、まずはどのようなタイプの発注先があるのかを紹介していきます。
動画制作会社
1つめは、動画制作・映像制作会社。非常に多くの制作会社が存在しており、それぞれの強みを生かした動画制作が可能です。
動画・映像の制作に特化しているため、知識やノウハウも豊富。自社のターゲットや制作したい動画の種類に合わせてぴったりの制作会社を選ぶことができます。
総合広告代理店
2つめは、総合広告代理店。テレビCMやWeb広告、SNSの配信動画などさまざまな広告を取扱っており、クライアント企業に最適な方法を探してマーケティングをサポートしてくれます。
動画制作をおこなうだけでなく、ポスターやノベルティも制作したり、複合メディアでキャンペーンや広告を展開したりしたいという場合におすすめです。ただし費用がかなり高くなります。
人材派遣系サービス
3つめは、人材派遣系サービス。映像制作のスキルを持った人材を派遣してもらえるサービスです。
動画を社内で制作する際、一部の工程を任せたいといった場合などにおすすめとなります。
ただしその場合、社内に動画制作の知識を持った人やディレクション担当者がいることが必要です。
動画制作クラウドソーシング
4つめは、動画制作クラウドソーシング。動画制作に特化したクラウドソーシングで、クオリティの高い動画をリーズナブルな価格でスピーディーに仕上げてくれるのが特徴です。
動画制作の一部の工程を任せることも、全体を任せることも可能。動画制作全体を任せたいけれど、総合広告代理店に依頼するだけの予算がないという場合にもおすすめです。
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングサービスとは、仕事を依頼したい人と仕事をしたい人とを結びつけるインターネット上のサービスのことです。近年、さまざまなクラウドソーシングサイトが登場しており、需要も高くなっています。
クラウドソーシングはプロジェクト単位で、単発で仕事を依頼できるため、社員を雇ったり採用に時間をかけたりする必要もありません。仕事を依頼したいと思ったときに、気軽に対応できる人材を探せます。
デザインや記事執筆、システムの開発などさまざまな案件を扱う総合クラウドソーシングもありますが、動画制作に特化したクラウドソーシングも存在します。
動画制作を依頼すると費用はどのくらいかかる?
動画制作を依頼する際にかかる費用は、短い動画であれば20~30万円程度となっています。
ただし大勢のスタッフが必要な大がかりな動画を依頼する場合だと、費用は200~300万円かかることもあります。
クラウドソーシングサービスの単価は一般的にリーズナブルなものになっていますが、それは対応するのが個人だから。しかし動画制作の場合、個人ですべてに対応できるケースは少なくなります。
企画や撮影、編集など作業ごとに対応する人が変わる場合もありますし、機材の費用やスタジオ代といった経費も発生することがありますから、高額にもなりやすいのです。
なるべく安く依頼したいという場合は、すべての工程を個人で対応できる人に依頼するのがベストですが、動画の内容や長さなどによっては個人での対応は難しくなるということも覚えておきましょう。
動画制作会社・個人など、依頼先によっても費用は異なるため、クラウドソーシングを利用して動画制作を依頼する場合、予算を伝えた上で見積もりを出してもらい、内容を比較して決めましょう。
クラウドソーシングを利用するメリットとデメリット
動画制作でクラウドソーシングを利用する場合のメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
クラウドソーシングを利用するメリットは、まずコストが安いことです。
クラウドソーシングに登録しているのはフリーランスが多く、動画制作会社に依頼するよりも安く依頼できます。
またスピーディーに動画を制作できるというのもメリットです。希望の納期に対応できるクリエイターを選べるため、素早く動画制作を行ってもらうことができます。
さらにクリエイターと直接会うことなく、Web上で仕事を依頼したり指示を出したりできるという点もメリットです。全国・全世界のクリエイターと移動することなくやり取りすることができるのは便利ですし、効率的でもあるでしょう。
デメリット
クラウドソーシングを利用して動画制作を依頼するデメリットとしては、クリエイターによってクオリティに大きな差があるため、イメージ通りの動画にならないというケースも少なからず存在するということです。
クラウドソーシングサービスサイトに登録しているクリエイターの中には、もちろん経験豊富なプロも多くいますが、未経験者も含まれているため、求めるクオリティの動画を制作できる相手なのかどうかをしっかり見極めなければなりません。
クリエイターと直接会うことがないため、完成イメージを正しく伝えるのが難しいというのもデメリットです。対面でじっくり打ち合わせやイメージの共有を行うといったことが難しいため、完成した動画を見たらイメージと違った……ということもあり得ます。
それらも含め、個人で仕事を受ける人が多い分、動画制作会社と比べると信用が低いという点が大きなデメリットと言えるでしょう。
また特徴のないコンテンツになりやすいという点もデメリットと言えます。クラウドソーシングのクリエイターは安い費用で制作する代わりに、早く効率的に作業できるよう画一的なフォーマットを使用するケースが多いためです。
画一的なフォーマットで制作すると特徴のないコンテンツとなってしまうため、オリジナリティがなく、他との差別化がしにくくなるのもリスクと言えます。
そして総合的な依頼が難しいという点もデメリットとして挙げられます。クラウドソーシングで制作を請け負っているクリエイターはカメラ撮影や動画編集の知識・ノウハウは持っていても、それ以外の部分では知識やノウハウが足りていないことが多いのです。
そのため総合的な依頼をするよりも、クラウドソーシングではスポット的に利用するというほうが向いています。
クラウドソーシングの種類について
クラウドソーシングには大きく分けて2つの種類があります。それぞれどういった違いがあるのか、その特徴をご紹介します。
プラットフォーム型
1つめのプラットフォーム型は、発注者とクリエイターが直接契約を結ぶ形のクラウドソーシングサービスです。
発注者が実績やプロフィールを見て自分でクリエイターを選定し、仕事を発注して指示を出したり修正を依頼したりすることができます。
クラウドソーシングサービスに登録しているさまざまな人材の中から、自分の要望に合った知識やスキルを持った人材を探せるため、案件ごとにベストな人材を選ぶことが可能です。
知識やスキルだけでなく、自分と趣味嗜好が合う人、コミュニケーションがとりやすい人など、一緒に仕事をしたいと思うような相手を選べるのもポイントとなります。
ただし品質や納期管理などは発注者が自分で行わなければなりません。
受託型
2つめの受託型は、発注者とクリエイターの間に専門のディレクターが入る形のクラウドソーシングサービスです。
ディレクターが依頼内容に合わせてクリエイターを選んでくれるため、膨大なクリエイターの中から誰に依頼するかを選定する手間が省けます。
仕事を依頼する相手を自分で選ぶ必要がない分、効率的に業務を行うことが可能です。
会社によっては企画から納品までまとめて引き受けてくれるところもあり、手間がかかる連絡作業なども任せられるため、自分は本来の業務に専念できるのもメリットとなります。
一度に大量の業務を発注する場合は、受託型のほうが便利です。
クラウドソーシングサービスを利用する際のポイント
クラウドソーシングサービスを利用する際には、知っておきたいポイントがいくつかあります。どのような点を意識すればいいのか、一つひとつ詳しく見ていきましょう。
まず動画制作の目的をはっきりさせる
クラウドソーシングサービスを利用する際には、まず動画制作の目的をはっきりさせることが大切です。
ブランドやサービスの認知拡大、商品購入、サイト誘導など、目的は1つの動画につき1つに絞りましょう。
なお動画の目的によって依頼する制作ステップが異なります。企画、動画編集などといった制作ステップにより必要とされる知識・スキルも異なるので、目的が明確になればそれに合ったクリエイターを選びやすくなるのです。
実写かアニメーションかなども具体的に決めると依頼しやすくなります。
十分なスキルがあるか確認する
クラウドソーシングサービスを利用する際には、クリエイターに十分なスキルがあるか確認するというのも大切なポイントです。
クリエイターが動画制作を専門にしていても、分野によって得意・不得意はあります。たとえばアニメーションは得意でもCGは苦手、ファッショナブル・クリエイティブな世界観の表現は得意だけれど企業紹介や採用動画などは苦手など。
依頼したい内容と相手の長所がマッチすれば、クオリティの高い動画を制作することができますが、不得意な分野だとイメージ通りの仕上がりにならない可能性もあります。
依頼を行う前に、クリエイターの経歴やポートフォリオなどを確認して、スキルチェックをするのがおすすめです。
クオリティと価格のバランスを見る
クラウドソーシングサービスを利用する際には、クオリティと価格のバランスを見ることも大切なポイントです。
クラウドソーシングサービス上では、価格が安いことを優先条件にして選んでしまうケースが多いですが、それは失敗のもと。
あまりにも低価格で引き受けてくれるクリエイターは、動画のクオリティが低い場合が多いので注意しましょう。
コストだけで決めるのではなく、動画制作の技術とのバランスも重視することが大切です。
クオリティに満足がいかず改めて別のクリエイターに依頼するとなると、余計に費用がかかってしまうので、最初から価格のみで判断するのはやめましょう。
コミュニケーションの取りやすさを重視する
クラウドソーシングサービスを利用する際には、クリエイターとのコミュニケーションの取りやすさを重視するということもポイントです。
コミュニケーションがそんなに大事なのか疑問に思う方もいるかもしれませんが、イメージ通りの動画を制作してもらうためには、密にコミュニケーションをとることが重要になります。
クラウドソーシングではクリエイターとインターネットを介したやり取りのみで直接会うことがないため、余計にコミュニケーションの取りやすさを重視したほうがよいのです。
動画制作のイメージやアイデアを伝える際も、コミュニケーションが取りやすければ意識のずれを防げますし、進捗状況の確認などもしやすくなります。
トラブルを防ぎたい場合や納期を厳守して欲しい場合は特に、コミュニケーションの取りやすい人を選ぶのがよいでしょう。
過去の実績もチェックする
クラウドソーシングサービスを利用する際には、過去の実績もチェックするというのもポイントになります。
ポートフォリオで過去の実績を確認すれば、求める動画を制作するスキルがクリエイターにあるかどうか判断しやすいため、完成した動画を見て「失敗した」「こんなはずじゃなかった」という事態を防げます。
制作実績を確認する際は、動画のクオリティだけでなく、自分のイメージと合うかどうかも見るようにしましょう。たとえば女性向けのかわいい雰囲気の動画ばかり制作している人に、無骨なイメージの動画を依頼するというのもあまりおすすめできません。
注意点は、動画の中でクリエイターがどの部分を担当したのか確認することです。依頼したい動画の内容に合った実績がある、イメージに合った動画制作の実績があるという場合でも、その人が担当した部分は撮影だけ、編集だけなどといったケースもあります。
実績だけを見ても、その人の担当した作業がどこなのか明確になっていない場合は、直接問い合わせて確認するようにしましょう。
動画制作で利用できるクラウドソーシングサービス
動画制作でどんなクラウドソーシングサービスを選べばいいかわからないという方のために、おすすめのサービスを6つ紹介します。
90 Seconds
SNS配信する動画制作を依頼するなら、『90 Seconds』がおすすめです。
予算とイメージに合わせて世界中のクリエイターの中から最適な人材を選ぶことができ、直接依頼も可能。すべてオンラインで管理もできます。
ワークフローも自動化されているため、操作も簡単。ただし公式サイトでは英語の案内が中心となっています。
crevo
『crevo』は動画制作実績が豊富で、アニメーションから実写動画まで幅広く対応しています。
専属のチームが制作を担当してくれるため、サポート体制が整っているのも魅力。運用についてのアドバイスももらえます。
izmaker
『izmaker』は、会員登録無料で動画制作に使う素材を売買することが可能なクラウドソーシングサービス。
映像だけでなく音の制作も依頼できます。さまざまなクリエイターがプロフィール登録しているため、実績などを見ながら興味のあるクリエイターへダイレクトメッセージで相談・問い合わせが可能です。
クラウドワークス
『クラウドワークス』は、フリーで活躍しているクリエイターが多く登録している、業界トップクラスのユーザー数を誇るクラウドソーシングサービスです。
登録者数が多いため、理想のクリエイターを探しやすいのが魅力。
動画編集は動画作成・動画制作のほか、YouTube動画限定のカテゴリ、アニメーション制作のカテゴリなどもあります。
ランサーズ
『ランサーズ』は、数あるクラウドソーシングサービスの中でも日本で最初にスタートしたサービスでメジャーな存在。利用方法もわかりやすいため、初めての利用にもおすすめです。
登録しているクリエイターも駆け出しからプロまで幅広く、制作内容や金額などに応じた依頼ができます。
「仮押さえ決済(エクスロー)方式」の採用や税務サポート、スキルアップをサポートする教育機会などもあり、クリエイター側にも嬉しいサービスが充実しています。
ココナラ
『ココナラ』は、クリエイターがそれぞれのスキルや知識を販売できるクラウドソーシングサービスです。
それぞれのクリエイターが自身のできる作業を開示しているため、それを確認しながら依頼したい作業のできるクリエイターを見つけることができます。
料金設定もクリエイター自身でおこなうことができ、幅広いのも特徴となっています。
動画制作会社に依頼するという方法もある!
クラウドソーシングで動画制作を依頼する方法以外にも、外注する場合は動画制作会社に依頼するという方法もあります。
クラウドソーシングサービスに登録しているクリエイターのスキルは実にさまざまで、当たり外れがあるのも事実。完成した動画のクオリティに満足できなかったというケースも少なくありません。
クオリティが高い動画を制作したい場合は、プロ集団である動画制作会社に依頼したほうがよいでしょう。
一般的に、動画制作会社ではコンセプトや企画からコンサルティングをしたり、さまざまな提案をしたりすることができます。
最新の撮影機材やソフトなども揃っていたり、動画制作のすべての工程を社内で完成させることができたり、経験やノウハウが豊富だったりといった点もメリットです。
クラウドソーシングサービスを通して個人に依頼するよりも、会社であるため信用があるのもポイント。
企業として信用の上で成り立っているため、納期通りに仕事が進まない、コミュニケーションがうまく取れない、発注内容と違うなどのトラブルも起きにくいと言えます。
費用やスピードではクラウドソーシングに劣る場合が多いですが、制作したい動画の内容によっては動画制作会社に依頼したほうがいい場合もあります。そのため依頼先は目的や納期に合わせて選ぶようにしましょう。
動画制作の目的や求めるクオリティに合わせて依頼先を選ぼう!
動画制作をクラウドソーシングに依頼するメリットを改めてまとめると、コストが安く済むこと、希望する納期に対応できるクリエイターを選べるため、スピーディーに制作できるということが挙げられます。
一方、動画制作会社に依頼するメリットとしては、クオリティの高い動画が制作できる、さまざまな企画や提案も行ってもらえる、信用があるといった点が挙げられます。
それぞれに長所・短所があり、依頼したい動画によってもベストな依頼先は変わってきますから、どこに依頼するかは動画の目的や内容などに合わせてしっかり選び、イメージに合った動画を制作してもらいましょう。
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