こんにちは、シングメディア編集部です。
「動画で人を感動させるにはどうしたらよいのだろうか?」
「感動する動画を作るコツはあるのだろうか?」
「感動する動画を作る上で注意すべきことはどんなこと?」
などの疑問をお持ちの方はいませんか?
感動する動画には人の心を動かす要素が含まれています。その要素を抑えた動画作りをすれば、人を感動させられる動画を作ることが可能です。
そこで今回は、動画で人を感動させたいという方のために、「感動する動画の作り方」をご紹介します。
そもそも感動とは何?
「感動する動画」を作る上で、感動とはどういった状態を指す言葉なのかを今一度確認しておきましょう。
国語辞典に載っている「感動」の意味としては、「物事に強い感銘を受け深く心を動かされること」を指します。「感動」と似た言葉として「感銘」がありますが、感銘は「深く感動して忘れないこと」という意味です。
また人の心を動かし、ある感情を催させることも「感動」と言います。英語では「be impressed」と表現し、印象が心に深く刻みこまれて忘れられない状態を指します。
ちなみに「感激」という言葉も英語では「be impressed」と表現しますが、感動は芸術や映像作品などに対して、感激は人の行為などに対して使う点が異なります。
感動する動画に必要な3つの要素
感動する動画になくてはならない要素として、次の3つがあります。
それぞれの要素について一つひとつ詳しくご紹介していきます。
1. 見る人が理解できるテーマ設定
感動する動画には、まず見る人が理解できるテーマ設定が必要になります。
当然ですが、視聴者が感動するためには動画が伝えようとしていることを理解できなければ意味がありません。動画の意図がわかって初めて心が動くのです。
つまり視聴者の心を動かすためには、テーマが視聴者層の知識レベルに合っている必要があるということです。
たとえば子どもと一緒に映画を観に行ったとき、あなただけ感動して子どもは全く感動しなかったという場合、子どもにはその映画の意図が伝わっていなかった=子どもの知識レベルには合っていなかったということになります。
そのため視聴者を感動させたければ、テーマは視聴者がすぐに理解できるものにしましょう。テーマが難解だと、動画が何を伝えようとしているのかを考えるのに時間がかかってしまい、心が動く余地がなくなってしまいます。
2. 見る人の共感を呼ぶストーリー
感動する動画には、見る人の共感を呼ぶストーリーも必要です。
物事を理解できるだけでは、動画が深く心に刻まれることはありません。特別に深く印象に残ったものだけが感動につながります。
ではどんなものが深く心に刻まれやすいのかというと、それは自分の経験や自分の考え方に近いものです。自分の経験や考え方に近いものは、自分のことのように受け止めることができ、共感できるため心に深く刻まれます。
そのため視聴者を感動させたければ、自分のこととして受け止めやすいストーリー設定が必須です。
たとえば主人公がさまざまな苦労や悲しみを必死に乗り越えていく姿や、家族、友人など周りの人たちに励まされ、助けられて強く成長していく姿などは多くの人に共感されやすいでしょう。
頭の中で疑似体験できれば、動画を見た人は自分のこととして受け止めることができ、心が動きやすくなります。
3. 見る人の想像を少し上回る結果
感動する動画には、見る人の想像を少し上回る結果も必要になります。
誰もが「最後はきっとこうなるだろうな」と思って動画を見ていたとき、想像通りの結果では誰も驚きません。
想像通りの結果に対しては、前もってリアクションが用意できているため、「ああ、やっぱりね」「そうなるよね」と当たり前のこととして受け止めてしまうので、心が動かないのです。
かと言って、全然予想と違う結末にすればいいかというとそうでもありません。想像とかけ離れた結果には共感ができないというのも人間の心理です。想像と全く違っていたことに衝撃は受けるものの、感動にはつながりません。
感動につなげるために大事なのは、途中である程度結果を予想できた結果を少し上回ることです。
たとえば最後にヒーローとヒロインが結ばれるという王道的なストーリーでも、その結ばれ方が予想を少し上回っている場合、感動を呼びやすくなります。
予想できることで期待が膨らんでいる中、その期待を超えてくる結果が心を動かすのです。
押さえておきたい感動する動画の作り方のコツ
感動する動画に必要な要素を知ったところで、感動する動画を作る際に押さえておきたいコツをご紹介します。
展開を意識した構成にする
展開のある構成にすることが、感動する動画を作る上でのコツです。
感動する動画の基本的な構成は、起承転結や三幕構成など、展開のあるものとなっています。ある程度結果を予想することができますが、展開があることで予想を上回る結果に結びつけることができるのがポイントです。
起承転結の場合は4段構成となります。起承転結はもともと漢詩の構成です。起でストーリーが始まり、承でストーリーが深まり、転で逆転が起こり、結につながるという流れとなっています。
一方、三幕構成は「設定」「展開」「解決」という3つの部分によって構成されたストーリーです。展開の部分は主人公の葛藤や障害、対立などが描かれ、それを乗り越えてよい結果につながることが感動を呼びます。
このように、感動する動画にするには起承転結や三幕構成といった構成でストーリーを展開させるよう意識することが大切です。
音を効果的に使う
感動する動画を作る上で、音を効果的に使うこともコツです。
動画が与える情報の多くは目から入るものとなるため、聴覚からの情報量は割合が少ないのですが、感動につながる重要な要素となります。そのためBGMは適当に選ぶのではなく、シーンごとにマッチしたものに切り替えるようにしましょう。
なお音の高さやリズムには、ストレスを与えるものと心を落ち着かせるものがあります。
たとえば誰もが「心地いい」と思う音や、「不快、気持ち悪い」と思う音があるように、耳から入る音のリズムは心拍や呼吸に影響を与えるため、心を動かす要素として欠かせないものなのです。
だからこそ動画に使うBGMの選び方やつなぎ方がストーリーやシーン、伝えたい印象に合っていることが重要となります。クライマックスに向かって盛り上げていき、一気に開放するような音選びが感動を呼ぶためには効果的です。
ストーリーやシーンと音が合っていると、映像だけの場合よりも伝えたい印象が見る人の心にスッと入ってくるため、感動につながりやすくなります。
コツを押さえて感動する動画づくりを
感動する動画にはどのような要素が入っている必要があるのか、どんなコツを押さえて制作すればいいのかがおわかりいただけたと思います。
みなさんもぜひ、ご紹介した要素やコツを押さえて、感動する動画を制作してみてくださいね。
ただし感動を露骨に誘うようなストーリーや演出は逆効果となる可能性が高いため、さじ加減や工夫が必要となります。
「自社で作るのは難しそう」「自分の力では無理そう」という場合には、人の心を動かす動画制作を得意としている映像制作のプロに依頼してみるのもおすすめです。興味のある方は、シングメディアにお気軽にご相談ください。
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