どうも、安枝です。
先日の2019年6月23日、全11話に及んだ『hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)密着ドキュメンタリー〜経て、からの、どこ〜』の最終話を公開し、約半年に渡った勝手にドキュメンタリーギブ施策に終止符を打ちました。
hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)密着ドキュメンタリー|YouTube
そもそもなぜ我々シングメディアが1組のアーティストに半年間も密着し、勝手にドキュメンタリーを11話も作ったのか。
そしてそれを経て、何を思い、どんな効果を得たのか。その辺りを正直に話していこうと思います。
コトの発端
コトの発端は、とある赤坂の中華料理屋での隈本監督の一言。
ハイパヨっていうアーティストのMVの話あるんだけど、やらない?
やりましょ。
二つ返事で即受注、そして翌日、弊社のCEO田中とCOO佐藤にさらっと報告。
ハイパヨっていうアーティストのMVやります。たぶん上がりは出ないけど。
いいじゃん。ドキュメンタリー撮ろう。で公開しよう。
そうだね、そこまで含めて、うちらの価値にしよう。
うっす。
このときシングメディアでは、2018年8月の「Voicyなんちゃらかんちゃら」で感じた、あの「なんとも言えない映像のチカラ」を忘れられず、ドキュメンタリーを作りたい欲が爆発していたのでした。
そして迎えた撮影当日。
必死に現場を仕切る安枝の横で、ヘラヘラしながらカメラを回す田中と佐藤の姿がそこにはありました。
あ〜はやく移動したいのに、まったりコメント録ってやがる。でもそれがうちらにとってこの案件をやる価値だから、仕方ない。
と思ったかどうかはさておき、素敵な仕切りとイケてるスタッフの働きで、撮影は無事に終了したのでした。
終わったあとに、2人からいきなり通告が。
安枝、これからもハイパヨ密着するから。
え?
うん、なんか沖縄ライブとかやるらしいから、それもついていこう。
え?
たった1日の撮影の中で人たらし日本代表の田中と佐藤は、すっかりハイパヨと友達に。
もともとこの撮影の様子をドキュメンタリー2話か3話くらいで公開して終わらせようとしてたところを、全10話くらいにして週1で公開していこう! と決めていたのでした。
ハイパヨプロデューサーの江崎さんも「是非に〜」ということで、本格的に勝手にドキュメンタリーギブ施策がスタートしました。
誰が編集するのかって?
ベンチャーに潤沢なキャッシュなんてあるわけないですよね。
そう、全部セルフです。
ドキュメンタリーで大変なこととは〜リソースとの戦い〜
それからというもの、なにかある度に「なんか使えそうだから」という理由で逐一撮影に行っていました。
インストアライブの様子や、沖縄ライブの様子、そのあとの打ち上げ。
実は公開してないですが、レコーディングの様子、などなど。
基本的に人の素の部分を描くドキュメンタリーはどこが使いになるか分からないため、基本的には会ってる間ずーっと撮ってます。
本当に、ずーっと撮ってます。
撮ってないとここに存在してちゃいけないのかってくらい、ずっと。
そしてひたすらRECを押し続けたそのランダムな撮れ高の素材を持って帰って全て確認して、そもそもないはずのストーリーを組み立てるのです。
またインタビューの尺を長くとるため長尺になりがちで、長尺になればなるほど編集の時間はかかっていきます。
そんなわけで、1話編集するのにめちゃくちゃ時間かかります。
通常の業務だけでかなり忙殺されてしまうような映像プロデュースという仕事をしながら、裏で自分がエディターとして編集をしまくるというのは結構なリソースの裂きっぷりで、とある日の深夜ついに限界が。
一樹さん、これ、リソースの割かれ方えぐいっす。
それはもう、わっしょいでしょ。
多少なりとも自社コンテンツに投資していくシステムにしないと、厳しいですよこれ。
まあ、それもひとつのわっしょいだよね。
わっしょいてなんすか?
〜翌朝〜
田中さん、かくかくしかじかで、エディター入れましょう。
いんじゃね?
そんなわけで、外部のエディターである株式会社ダダビの武藤なつみさん(以下、なっちゃん)をアサインすることになりました。
黎明期ベンチャーにとって、リソースを外に出すという意味
僕は割と感覚で編集をしてきたりしたので、なっちゃんにあげてもらったオフライン編集に対して、最初の方はかなり細かくあれこれ言いながら編集を進めていっていました。
それはやはり、4話分をひたすら編集したことによる自分の勝手なこだわりポイントがたくさんあるからで(フェードは1秒20フレ! みたいな)、そのこだわりが別段すっごい演出として効いてないなと気付くまでにそこそこ時間がかかりました。
自分がやってきた領域をどこかのタイミングでスパッと自分以外の誰かに託す瞬間というのは、平然としていつつもどこかやっぱり不安で、それをどこかで割り切った瞬間に、「ああ、これがプロデューサーかぁ」と思ったのでした。(黙れ)
ただこのなっちゃんは「ドキュメンタリー楽しい! ハイパヨ大好き!」と、心から思って編集してくれる奇跡の人材だったため、その愛を感じた瞬間に信用という花は満開になったのでした。(黙れ)
やはりどの事業のどの役職でも言えることだと思いますが、自ら楽しんで能動的に動ける人というのは圧倒的な信頼を得られる、といういい例だなあと思ったのでした。(黙れ)
ただ自社メディアのためだけのコンテンツ制作において、リソースを外に出すということは、思いっきり「投資」であるわけで、具体的にこの映像でどんな声を産んで、それが我々にとってどんな資産になるのか、それを猛烈に考え抜く日々の始まりも意味していました。
そんなわけで今回特別に、弊社のCEO兼メディアの鬼こと、田中さんにお越しいただきました。
よろしくお願いします。
なに?
ハイパヨを経てみて、数字としてどんな効果があったのかお伺いしたく。
わかんね。
それによってメディアのビュー数って上がったりしたんですか?
まあ他にもいろいろなコンテンツを上げてるから一概には言えないけど、常時5万PVにはなってるから、まあなんかよかったんじゃない? 知らんけど。
ふむふむ。
まあこれに関しては数字がどうってよりも、ハイパヨファンのみなさんのいろいろな声を生めたってところが一番の価値なんじゃないかな。
そすね。
途中からまとめ忘れちゃったから最初のほうの反響だけだけど、こんな声を生んだり。とにかくハイパヨファンのみなさんが温かかった。
ワンマンライブのときも「見てるよ」って言ってくれたり、シングメディアの名前を覚えててくれたり。会社を経営していく上では当然「ビジネス的にどうだったか」っていう面は考えなきゃいけないんだけど、そういう声をいただけただけでもやってよかったと思った。普通に仕事をしていただけでは届かなかったであろう人たちにシングメディアのことを知ってもらえたわけだから。
もう少し具体的に実利の面で話すと、Web・SNS上で「シングメディア」に対するサイテーション(言及)が増えることはSEO(Web検索)に好影響を与えるから、Webメディアのグロースには間違いなく寄与すると思う。
へー。(棒読み)
またこれを皮切りに、ドキュメンタリー撮ってほしいアーティストさんや企業さんがいたら、ぜひ声かけてほしいすね。(宣伝)
ふーん。
というところで、うち的にはかなりの資産になったということでした。(無理やり)
まあなんやかんやありつつも、自分や外部のリソースを割きながらも、このそこそこ長い戦いを走り抜けたという体験は、今後シングメディアがどこかにピボットするなり投資するなりのときに、とても重要な「体験資産」となることでしょう。
これからも頑張っていくぜ!
ハイパヨありがとう!!(シングメディア一同)
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