アメリカ映画

何度で見ても癒される映画「ペット」。飼い主だからこそわかるあるあるも満載!【映画レビュー(ネタバレあり)】

上映日:2016年
製作国:アメリカ
上映時間:91分

監督:クリス・ルノー
共同監督:ヤーロウ・チェイニー
脚本:ブライアン・リンチ、シンコ・ポール、ケン・ダウリオ
出演者:ルイス・C・K、エリック・ストーンストリート、ケビン・ハート、ジェニー・スレイト、エリー・ケンパー、レイク・ベル、ダナ・カービ、ハンニバル・バレス、ボビー・モナハン、スティーブ・クーガン、アルバート・ブルックス

あらすじ:

犬のマックスは、ニューヨークで大好きな飼い主のケイティと最高のハッピーライフを送っていた。ところが、ケイティが大型犬デュークを新たに連れてきたことから、マックスの生活環境はガラリと変化する。マックスとデュークが何とか自分が優位に立とうと頑張っていたある日、ひょんなことから彼らは迷子になってしまい……。

『ペット』予告編

『ペット』シングメディア編集部レビュー

飼い主が学校や仕事で家を空けている間、ペットたちは目を潤ませながら玄関前でひたすら私たちの帰りを待っているはず……!

そんな人間側の淡い期待をばっさりと裏切り、予想外の展開を見せてくれるのが映画「ペット」です。

ミニオンズの製作陣がおくる今作は、家でひとり(1匹)お留守番中のペットたちが何をして過ごしているかを題材にした作品。

おそらく初見では子どもも大人も、ただ楽しくストーリーの展開を見守ることができたのではないでしょうか。

しかし映画「ペット」で注目したいポイントはストーリー以外にもたくさんあるのです。

「ペット」の二度見ポイント1:ペット飼いさん必見!動物たちのあるある行動がかわいすぎる

「ペット」の二度見ポイント1

今作は犬や猫をはじめ、飼われているペットが主人公の作品であるため、作中のいたるところにさまざまな動物ネタが含まれています。

特に一度でもペットを飼った経験のある方なら、共感間違いなし! ともいえる、かわいすぎて悶絶してしまうシーンが盛りだくさんとなっているのです。

リアルな犬そのものの動きを見せるマックス

今作の主人公である、犬のマックス。捨て犬だった彼がケイティに拾われるところから物語はスタートするのですが……。

とにかくこのマックスが本当にリアルな犬。アニメーションであるにもかかわらず、リアルな犬そのものの動きを見せてくれるのです。

たとえば序盤でケイティに拾われるときは、満面の笑みで嬉しそうに段ボールのなかを延々とぐるぐるまわる。犬を飼っている方ならご存知の通り、犬ってテンションがあがるとなぜか同じところをぐるぐるまわるのですよね。まわりすぎて見ているこちら側の目が回りそうになってしまうほど。

ほかにも飼い主が目の前を通るたびに遊んでもらえると思い、即立ち上がる姿や、眠っている時に夢の中で走り回っているのか、足をバタバタとさせる姿。

かわいい、かわいすぎる……。犬好きの方なら序盤のマックスの姿だけで何度も見返す価値があります。

気品高いクロエが猫の本能を見せる瞬間

飼い主に従順な犬とは正反対に、ツンデレでわが道を行くタイプである猫。

マックスのご近所さんでもある、猫のクロエもまさにそのタイプ。人間、動物関係なく、他人に媚びは一切売らず、マイウェイを突き進む気品高き猫様です。

しかしいくらクロエといえども、根本には猫の本能がインプットされています。

猫ちゃんが大好きなレーザーポインターが登場した際は、我を忘れ、無我夢中で赤い光を追いかけ続けます。完全にクロエというキャラが崩壊していますが、おかまいなしでレーザーポインターに夢中になる姿を見せてくれました。

そんな意外性のある一面を見せると同時に、猫ならではのかわいらしさを披露してくれたクロエの動きは、猫好きさん必見のシーンでもあります。

ペットあるあるの大渋滞が起こる必見シーン

意外と見逃している方も多いかもしれませんが、筆者個人的に大好きなシーンが、行方不明になったマックスとデュークをみんなで探しに行こうと計画するシーン。

マックスを愛するギジェットが彼の捜索協力を仲間にお願いするのですが……。

注意深く見てみると、一番の小型犬であるぺピーだけがずっと体を震わせているのです。一切セリフはないものの「絶対に自分は行きたくない」「頼むからこっちに話は振らないでおくれ」と言わんばかりに体を小刻みに震わせているのです。

おまけに鷹のタイベリアスが室内に入ってき瞬間、ペピーの恐怖度は限界を突破。メルの後ろに隠れ、お尻だけを出すビビりようを見せてくれました。

そしてプルプル震えるぺピーに目が行きがちですが、本シーンではインコのスイートピーにも注目していただきたい!

マックス捜索について話しているときは「我関せず」といった態度で、金魚鉢に入ったクロエにちょっかいを出して遊んでいたものの……。

タイベリアスの姿を見た瞬間に姿が消えた! 一体スイートピーはどこに! と、画面中をよく探してみると、テーブルの上に置かれたルームフレグランスと擬態するかのように姿を隠していました。さすが、インコ。防衛本能のレベルが高すぎる。

一瞬のシーンではあるものの、各ペットのあるあるがたくさん詰まったシーンなので、ぜひともじっくり鑑賞し直してはいかがでしょうか。

ペットたちの細かい動きに注目しての二度見を!

ペットたちの大冒険を描いた今作では、何度見ても癒されるあるあるから、初見で見逃しがちなあるあるまでが贅沢に盛り込まれています。

見逃したシーンはもちろん、初見のあとでも楽しめるあるある映像が満載なので、二度見では細かいペットたちの動きに注目しながら鑑賞してみてください。

「ペット」の二度見ポイント2:裏の主人公・恋する乙女ギジェットサイドのストーリーがおもしろい

「ペット」の二度見ポイント2

主人公のマックスとデュークが大冒険を通して、お互いの絆を深めていく様子が物語の軸である今作。

しかし筆者といたしましては、マックスへの一途な愛を貫き通すギジェットこそが、裏のメインストーリーではないかと思っております。

マックス愛が溢れ出て止まらないギジェット

マックスの隣人である、ふわふわポメラニアンのギジェット。

普段は「まあ(マックスが何をしようと)興味はないけどね」とツンデレの振る舞いを見せながらも、仕草のいたるところからマックス大好きであることが丸わかりの恋する乙女さんです。マックスが好きでたまらないのに、なかなか素直になれないギジェット。かわいすぎます。

そんなマックス愛が止まらないギジェットです。彼が行方不明になったと知った瞬間、居ても立っても居られず、部屋を飛び出し捜索に向かいます。

恋路を邪魔するものは何ものでも許さない精神

鷹のタイベリアスを味方につけたギジェットは、マックスの行方を知るであろう野良猫を見つけ出します。

しかし意地悪な野良猫。そう簡単にマックスの居場所を吐くわけがありません。

タイベリアスが脅しでマックスの居場所を教えるよう説得するも、逆にタイベリアスを煽って余裕の表情を見せる野良猫。さすがにこれは無理だとタイベリアスも諦めかけたとき……。恋する乙女、ギジェットが本領を発揮します。

野良猫に馬乗りになり、何発も右前足で猫の顔面をぶん殴る。

そして最後には鬼のような形相で「ウェーアー!イズ!マアアックス!!!」と声を荒げ、野良猫を圧倒。マックスの居場所を無事に吐かせることに成功しました。

普段はお上品でかわいらしいギジェットが見せた、男前な一面。恋する乙女って強い、そして怖い。

一匹のポメラニアンが見せた最高の大乱闘

ギジェットの愛の力の強さが一番わかるシーンといえば、ラストの橋の上での大乱闘。

地下に住む動物たちから囲まれ、絶体絶命の危機に陥るマックス! そこでヒーローさながらの登場を見せたのがギジェットです。

愛するマックスが襲われそうになっている姿を見て、怒りが最高潮に達したギジェット。

自分よりも何十倍も大きいワニにも物応じすることなく体当たり。まわりにいる動物たちも次々に倒し、最後は犬をぶんまわして周りを一網打尽。

完全にスマブラの世界です。アニメーション版スマブラといっても過言ではない大乱闘ぶりです。

もはやギジェットが今作の主人公なのではないかと疑いたくなってしまうほど、彼女の見せ場続きの名シーンでした。

ギジェット視点のストーリーでの二度見鑑賞を

初見ではペットたちのかわいい姿や、マックスとデュークの大冒険、ふたりが絆を深め合う姿に感動した方も多いかもしれません。

しかし二度見ではぜひ、恋する乙女ギジェットに焦点を当てて鑑賞をしてみてください。まったく違う方向から「ペット」の世界観が楽しめます。あと「恋する乙女つえー」って改めて実感させられるはずです。

「ペット」の二度見ポイント3:今作で伝えたかったメッセージがわかる序盤と終盤の対比シーン

「ペット」の二度見ポイント3

ストーリーや登場人物(動物)を見ているだけで幸せな気持ちになれる今作。

ただその他にも鑑賞側を幸せにしてくれる隠し見どころポイントがあるのです。

それが序盤と終盤の飼い主とペットを描いたシーン。対比して見てみると、今作が伝えたかったメッセージが隠されているのです。

飼い主が出かけたあとペットたちはどうしている?

物語が始まってすぐ、流れ始めたのは各家庭の朝の風景。飼い主がペットに「行ってきます」と声をかけ、出かける様子が次々と映し出されていきます。

主人公であるマックスはケイティとの別れが寂しすぎて、彼女が出かけるのを必死で阻止しようと奮闘。ケイティが出かけたあとも、しばらくは玄関前で落ち込む様子を見せます。

おそらくふたりのやりとりを見て、「きっとどこの家のペットもマックスのように玄関前で悲しみにくれているのだろうな」と思った方も多いのではないでしょうか。しかし次の瞬間、そんな人間の淡い妄想はあっさりと裏切られます。

ダイエットフードを入れられたクロエは、飼い主が出かけた瞬間、猫パンチでエサ入れを吹っ飛ばし、冷蔵庫のなかを物色。チキンまるごと一匹を見事に完食します。

また寂しいといわんばかりに吠え続けていたぺピーは、飼い主がドアを閉めた瞬間泣き止み、観葉植物のうえでゆっくりとトイレタイム。

さらには先ほどまでクラシックを聴いていたレナードは、飼い主の姿が見えなくなると同時にヘビメタを再生。華麗なヘドバン姿を披露してくれました。

物心ついた頃からペットを飼い続けてきた筆者はわかります。さすがにここまで激しくはないものの、意外とペットたちってクールなのですよね。

出かけるときは悲しそうに鳴く様子を見せるものの、いざ飼い主がいなくなると、「仕方ねえ」と言わんばかりに自由に過ごす。そんなペットたちの裏の顔が垣間見えるシーンです。

飼い主の帰宅を喜ぶのはどのペットも一緒

しかし飼い主が出かけたことでペットたちが本気で喜んでいるかといえば、そうではありません。

その事実に気づけるのがエンディングの一幕。

夜になり飼い主たちが帰宅してくると、ペットたちは玄関前でうれしそうにお出迎えをします。ぺピーにいたっては嬉しすぎて、玄関前でうれションを垂れ流しちゃうくらいですから。今作で何回おしっこしちゃっているのよ、あなたは。

さらにこの帰宅シーンでは、犬たちだけでなくクールな猫のクロエや鷹のタイベリアスですら、笑顔を見せ、飼い主に甘える様子を見せています。

ふたつのシーンを対比して見ると気持ちもほっこり

序盤の飼い主が出かけた直後と、ラストの飼い主が帰ってきた瞬間のペットたちの様子を対比してみると、一匹一匹に個性があるものの、飼い主と再会できたときの喜びは種別問わない。どの動物にとっても帰宅後の再会が一番嬉しい瞬間なのだということが改めてわかります。

もちろん飼い主である人間側にとっても、同じ。帰宅してすぐ、ペットが出迎えてくれる瞬間は言葉では言い表せられない幸せな気分にさせられるのではないでしょうか。

二度見ではこのふたつのシーンを見比べてほっこりした気持ちになりつつ、ペットを飼っている方は、今日から帰宅後すぐペットにたくさんの愛情を注いであげましょう。

何度でも見返したい癒しの作品

ペットたちの日常を描きつつも、改めてペットとの生き方について学べる映画「ペット」。

何も考えずに何度でも見返せる癒し作品ではありますが、どうせなら二度見では初見とは違った角度からの鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ペットたちの細かい仕草や何気ない一場面に注目しての鑑賞で、さらに「ペット」の世界観を堪能してみましょう。

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WRITTEN BY
LISA

フリーライター/コラムニスト。2011年よりライター活動開始。元ギャルのオタク。映画は出演俳優とジャンル重視で選びがち。特にサメとゾンビとイケメンが大好物です。でも現実世界ではどれとも遭遇したくないと思いながら毎日を生きています。

Blog:https://ameblo.jp/lisa-ism9281/