![](https://thingmedia.co/wp-content/uploads/2018/05/X76C4yIj-1.jpg)
例
ある有名な戦闘民族が自分より強いヤツと出会ってこう言った、
「おら、ワクワクしてきただ。」
ある、有名な教育番組で、大きな着ぐるみのクマは、難しい図画工作と出会って自分ではどうしようもないから、こう言った、
「ワクワクさーん、どこいったのー?」
どちらも、
自分への挑戦であり、
「ワクワク」を探している。
−−−
気持ちが高揚した際に、
その高揚の具合を、
うまく言い得ている「ワクワク」という言葉。
何度も口に出すとすぐにゲシュタルト崩壊を起こすであろう、
この「ワクワク」という言葉に、
現代に生きる20代以上の人は、
上の例以外に、
そうそう出会ったことがないはずだ。
だって普段使わないから…。
「うわあ、おいしそうな、ゆで卵、おらワクワクしてきただ〜」
…言ったとしても、そのフレーズ、パクリですし。。。
…ってか、まあ、話し言葉ではないよね、書き言葉としては使いそうだけど。。。
とかなんとか言ってる矢先に、
そういえば、
僕の母親が、
僕が6歳くらいだった時、
初めてディズニーランドに一緒に行った時のことを思い出す。
![](https://thingmedia.co/wp-content/uploads/2018/05/pexels-photo-721996.jpg)
ビッグサンダーマウンテン、150分待ちの大行列に並んだ際、
超飽きやすく、すぐにお腹を空かしてしまう僕に対して、
母親は、15分おきくらい、いや10分おきくらい、の割と早いペースで、
「ね?ワクワクしてきたね?ね?ワクワクしてきたね?」
遠くから、キャー!キャー!という声が聞こえてくると、
「ね?ワクワクしてきたね?ね?いま、ワクワクしてきたね?」
と、しきりにささやいてきた。
露骨なマインドハック、露骨な暗示的、洗脳的だった母親のそれは、
・・・なんか顔が怖かった。
怖い?というよりは
…ウザかった。
でも、
この時の母親は、
気持ちが高揚していたのだ。
そして、
その高揚した気持ちに加えて、
ビッグサンダーマウンテンとゆう、
なんとも強そうな響きのあるそれに挑戦していることに対して、
とても「ワクワク」していたのだ。
案の定、というか、
その母親の「ワクワク」という言葉を10分ごとに聞いて洗脳を完了していた僕は、
ウザさなんて、軽々通り越して、
150分待ちの大行列に並ぶことにもまったく嫌な顔一つせず、
なんなら持ってきた、おかかのおにぎりも全部食べ、
立派なZ戦士になっていた。
※Z戦士とは、某国民的アニメで地球を救うために戦う戦士たちの呼称。
だって、僕も「ワクワク」してきたから。
だから、
150分待ちとゆう、
当時は暇つぶしのスマホとか、なんにも無い時代において、
僕は泣き言も言わずに並べたのだろう。
だから、
150分くらい経ったのち、
やっと乗れたそれは、
今でも僕の中で、
史上最高なアトラクション体験の一つとなり得たのだろう。
「ワクワク」したおかげで。
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時は流れて2018年。
平成も30年になった。
気づけば、
来年で平成も終わるし、
ももいろクローバーの緑色はアイドルとゆう姿を辞めたし、
山口メンバーという言葉にざわついたし、
日韓ワールドカップのベルギー戦でつま先でゴールを決め、日本中を震わせた元日本代表の鈴木隆行選手も、ユニフォームを脱いだし、
僕は34歳になっていた。
「あのころの未来に、僕らは立っているのかなぁ…」
と、夜空のムコウを歌っていた、
Smapも解散、
さらには、それぞれが新しい地図を描き出した。
そんな思い描いてた未来の、
20代は、
あっとゆうまに過ぎた、
そして、なんなら35歳も、
こんにちわしている。
四捨五入ではまだアラサーだが、
なんともはや、アラフォーも近い。
あのころの未来、の中の僕は、
今、いったい何をしていたんだろう。
あのころの未来、の中の僕は、
今、いったい何を考えていたんだろう。
冬の時期は、南半球でサーフィンとかしながら、夏は北半球でサーフィンしてたかもしれないし、
日曜日は、サザエさん症候群になって憂鬱になってたかもしれない。
(サザエさんの新スポンサーが決まった話はさておき)
あくまで想像なので、
だからどうした?
って話でしかないけど、
おそらく、
今の現実世界の自分よりも、きっと数倍「楽」をしていたかもしれない、
とは思う。
だって、理想の未来だし。
ただ、
現実の34歳は、
「楽」は好きだけど、「暇」は嫌だ、
という人になった。
だいぶマゾ、な人になった。
マゾを通り越して社畜、な人になった。
そして、
少しだけ、ほんの少しだけ、
思ってた以上に、大人にもなった。
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大人になると、
腰も重くなる、
体重も重くなる、
意思決定の判断も重くなる。
そりゃあ直感的な子供じゃないし、
いろいろな要素を、
多角的に考えたり、
客観的に捉えたり、
とにかく考えて、判断することが多い。
「ねえ、お母さん、このファミコンのソフト、買ってよ」
「なんで?」
「やりたいからに決まってるじゃん!」
「店員さーん!これくださーい!」
子供だった僕は、常にこのマインドだったけど、
大人になった僕は、
「なんで?」
と親に聞かれたら、
「お母さん、
このファミコンソフトは、10代の子供たちに大人気のソフトで、
メリットとして考えられることは3つ、
1つは、みんなもやってるから、仲間外れにならないからいじめられることはない、
さらに、うまくいけば人気者になり、みんなの支持を集めた僕は、大好きなまゆみちゃんとうまくいくかもしれない。
2つは、そんなイキイキとした我が息子を、親として、ここまでよく育ったな、クラスの人気者にもなって、近所でも評判だし、私も鼻が高いわ、みたいに近所付き合いもうまくいくかもしれない。
3つは、家でゲームすることによって、交通事故の心配もない、変なところに遊びにいくこともない、帰りを心配することがないんだよ、、、
総合的に考えて、僕はこのソフトを買った方が良いかなと思うんだけど、どう思う?」
「わかりました、検討した結果、購入させていただきます。店員さーん!これくださーい!」
ソフトを買いたい、とゆうことに対して、
戦略を立ててプレゼンし、
結果を先方に委ねたりする。
ことも、できるようになった。
−−−
少し長くなってしまったけど、
「ワクワク」している
というこの想いを、
ただただ記しときたかったので
2018年は突っ走りますよ、
ってことで
ワクワクしていきましょう。