こんにちは、シングメディア編集部です。
インフォマーシャルって何だろう、インフォマーシャルと普通のCMはどう違うんだろう・・・。
そんな「インフォマーシャルについて知りたいあなた」は必見です。
インフォマーシャルはCMの一部ではあるものの、普通のテレビCMとは異なる特徴を持っています。効果的に使えば、商品の魅力をより具体的にわかりやすく伝えることも可能です。
そこで今回は「インフォマーシャルとテレビCMの違いや特徴、事例」をご紹介します。
「インフォマーシャル」とは?
インフォマーシャルとは、「情報」を意味する「インフォメーション」と「広告」を意味する「コマーシャル」が組み合わさってできた造語のことです。
通販会社などの企業がテレビ局の広告枠を使い、自社商品をPRするために放映する番組のことを指します。
もともとは20年以上前にアメリカで生まれたコマーシャル手法の1つで、テレビショッピングという意味で使われていました。
日本国内に普及し出したのは2000年前後で、「通販王国」と呼ばれる九州地方から始まり、やがて全国へと広まっていったと言われています。
以前はテレビショッピングというと深夜によく放送されていましたが、今では昼間からよく目にしますよね。
なお現在では、テレビショッピングだけでなく、情報番組や旅番組での商品紹介、プレイガイド・制作作品のPR番組などもインフォマーシャルに含まれ、広い意味で使われています。
テレビCMとの違いは? インフォマーシャルの尺の長さ
インフォマーシャルもCMの1つではありますが、一般的なテレビCMとは目的や尺(放映時間の長さ)が異なります。
テレビCMの目的が商品やサービスのイメージを伝えることであるのに対し、インフォマーシャルは商品やサービスの具体的な情報を伝え、視聴者にすぐ購入してもらえる導線を設計するという目的があるのです。
そのため放映時間にも大きな差があります。テレビCMの場合、尺は15秒または30秒となっており、番組の中や番組と番組の間で流れるものです。
短い尺で何回も放送することにより、視聴者との接触回数を増やし、商品やサービスの認知度を上げる、商品やサービスの情報を端的に伝え、興味を持った人をWebサイトなどに誘導するといった効果が期待できます。
一方、インフォマーシャルの尺は60秒、90秒、2分、3分、4分、5分、29分、55分とさまざま。この尺は、商品やサービスに応じて、ターゲットにしたい層に応じて、放送プランとともに変わっていきます。時にはインフォマーシャル自体が1つの番組になっていることも。
長い尺でじっくり商品やサービスの詳細を紹介することにより、視聴者に理解を深めてもらい、購買意欲を高めて購入というアクションを起こさせるような作りになっているのです。
インフォマーシャルの特徴・メリットは?
インフォマーシャルの特徴でもありメリットでもあるのが、長尺であるということです。
短くても60秒、長くなれば1時間近くの尺になるため、商品やサービスについてしっかりと紹介することができます。
より多くの情報をわかりやすく丁寧に紹介できるため、視聴者の商品理解を深めることができ、結果、購買意欲を高めることにつながるのです。
また企業側にとって費用対効果が大きいのもメリットになります。インフォマーシャルは動画の中で商品やサービスの申し込み・注文をそのまま受け付けるケースも多いため、放送が売上に直結するという効果にも期待ができるのです。
テレビショッピングを思い浮かべれば、これらの特徴やメリットは一目瞭然。
出演者が商品についてわかりやすく紹介するだけでなく、実際に使っている様子、使ってみた感想まで述べているため、テレビCMより「買ってみようかな」「使ってみたいな」という気持ちになりやすいでしょう。
テレビという公共の電波を使って情報を伝えているためリーチ力や信頼度も高く、商品やサービスが優れていれば、爆発的に売上を伸ばすことにも期待ができます。
参考に! インフォマーシャルの事例6つ
実際にどのようなインフォマーシャルが制作され、放映されているのか、事例を6つご紹介します。
尺の長さによっても受ける印象は異なるため、それぞれの尺の長さにも注目しながら見てみましょう。
恵みの麹青汁インフォマーシャル 840秒
爽健らぼの『恵みの麹青汁』という商品を紹介するインフォマーシャルです。
840秒(14分)という長尺の中で、商品の素材や生産地の紹介、材料の収穫から製造工程の紹介、商品のこだわりなどをじっくりと伝えることで、商品への信頼感や理解を深めやすくなっています。
また視聴者目線に立った出演者が商品を実際に体験できるイベントに参加してみたということで、麹青汁の材料の収穫体験を行い、搾りたてのものを飲むというレポートや、実際の購入者へのインタビューも導入。味についてもおいしいということを効果的に伝えています。
さらには発酵工学博士という専門家へのインタビューも取り入れ、信頼感をより高められるようにしているのも特徴です。
動画内で申込まで完結できるよう、パートごとに申込画面を挟んでいるのも効果的。長い尺の動画でも、視聴者の興味を最後まで惹きつけ、購入に至らせる工夫が散りばめられています。
コジサックが挑戦!ひとりでがんばりマスター!
「カジサック」名義でYouTuberとして活動するキングコング梶原さんと次男のこじろうくんが、幼児向け学習アプリ「ひとりでがんばりマスター!」に挑戦するという内容のインフォマーシャルです。
お子さんがアプリに一人で挑戦してみる様子を、カジサックが別室で見守るという構成。問題を解いていく様子とともに実際のアプリの画面を見せることで、視聴者は商品への理解を楽しみながら深めることができます。
商品の特徴や機能も盛り込みしっかり商品アピールを入れつつも、カジサックのトークなどで広告っぽさを感じさせない作りとなっているのが特徴です。
また9分15秒という尺の長さもミニ番組のようなノリで見ることができ、視聴者が飽きずに見られるちょうどいい長さとなっています。
ホワイトディアマンテインフォマーシャル(5分)
ホワイトディアマンテの『スターオーラファンデーション』という商品を紹介する、5分のインフォマーシャルです。
人気メイクアップアーティストが商品の実力を実証すべく、一般女性たちにメイクをして、普段のメイクとどれだけ違うかということを検証するパートを入れています。
それにより視聴者へ驚き体験を提供しつつ、商品への興味関心を高めているのが特徴です。
また中盤パートでは、商品に興味を持った人へ向け、商品の特徴や配合成分などについて詳しく解説。商品理解を深めています。
後半パートでは実際に商品を愛用している人たちの声を紹介することにより、購入を検討している視聴者の背中を押しています。
3パートに分けてそれぞれ異なる切り口から商品の魅力を訴求し、視聴者の購買意欲を高めることに成功しているのがこの動画の特徴です。
株式会社エリナ ケリーナⅡ浄水器 インフォマーシャル映像
株式会社エリナの『ケリーナⅡ浄水器』という商品を紹介する5分13秒のインフォマーシャルです。
人の体にとっての水の大切さを訴えた後で、商品を紹介。なぜその商品が良いのか、イラストを交えつつ具体的に浄水器内部の構造、部品一つひとつの機能をわかりやすく丁寧に説明することで、視聴者が商品理解を深めやすくなっています。
後半にはコスパの良さやデザイン性を訴求。そして最後に再度、水の大切さを伝えることにより、視聴者の購買意欲を高めています。
DDホールディングス インフォマーシャル「絵理の部屋」
AbemaTVのトーク番組『徹の部屋』内で放送された、『絵理の部屋』と題したDDホールディングスの社名変更に関するインフォマーシャルです。
社名がダイヤモンドダイニングからDDホールディングスに変わったということを大々的に伝えるべく、ミニ番組形式の内容にしているのが特徴。
社長が自ら出演し、社名の意味やそこへ込めた思い、ロゴのデザインについて紹介しています。
また社長の個性の強さを活かし、社長のファッションや番組に出た感想などを語って企業PR感を薄めているのもポイント。
その上でしっかり会社の事業内容、今後の目標、グループに参入したい企業の募集、応募先の明示なども盛り込み、エンタメ性のあるインフォマーシャルとなっています。
インフォマーシャル120秒 インタビュー編(紅茶ラテ)
ブルックスの紅茶ラテを紹介する120秒のインフォマーシャルです。
街頭インタビューで紅茶ラテを飲んでもらった人の感想を伝えて視聴者の興味関心を引いた上で、紅茶ラテの商品紹介につなげています。
商品紹介と共にコスパの良さもアピール。味の感想だけでなく、値段の安さについての声も街頭インタビュー映像で伝えることにより、視聴者の共感を誘い、購買意欲を高めることにつなげているのが特徴です。
最後に問い合わせ先も明示し、そのまま購入というアクションにつながるようにしている点も成功のポイント。120秒という尺もテンポよく見ることができ、ちょうどよいと言えるでしょう。
まとめ
「インフォマーシャルについて知りたい」という方のために、インフォマーシャルとテレビCMの違いや特徴、事例をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
インフォマーシャルはテレビCMよりも商品・サービスを詳しく紹介することができる上、そのまま購入へのアクションにつなげられる可能性が高いというメリットを持っています。そのため商品やサービスの質が優れていれば、テレビCMよりも高い費用対効果を狙えるでしょう。
テレビCMの出稿を検討している企業の方は、インフォマーシャルという広告手段も1つの視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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