動画マーケティング

インタラクティブサイネージでは何ができる? 導入事例も紹介

こんにちは、シングメディア編集部です。

「インタラクティブサイネージではどんなことができるんだろう?」
「インタラクティブサイネージを導入するにはどうすればいいんだろう?」
「インタラクティブサイネージを作成するにはどうすればいい?」
「インタラクティブサイネージの導入にはいくらくらいかかるんだろう?」

……なんて疑問やお悩みはありませんか?

デジタルサイネージのインタラクティブ型であるインタラクティブサイネージは、通常の看板と違い、一方通行ではなく対話型のアプローチが可能です。そのためユーザーの興味を引きやすいのも特徴。うまく活用することで効果的なマーケティングが可能となります。

そこで今回は「インタラクティブサイネージでできることとユーザーに提供できること、導入方法」をご紹介します。インタラクティブサイネージの導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

インタラクティブサイネージとは?

インタラクティブサイネージとはなにか

ユニークな最新プロモーションツールとして注目されているインタラクティブサイネージ。導入に興味を持っている企業や団体も多いと思います。

そこでまずは具体的にインタラクティブサイネージとはどのようなものなのかについて説明していきましょう。

そもそも「サイネージ」とは?

そもそもサイネージというのは、デジタル看板のことを指します。駅や商業施設、公共施設などで見たことがある方も多いでしょう。

一定の時間で画像が切り替わるため、1つの枠で多くの広告を表示できるのが特徴です。ディスプレイの大きさはさまざまで、動画を表示できるものもあり、幅広い広告表現が可能になっています。

また画質の美しさから、ビジュアルに強く訴えることができるのも特徴です。

インタラクティブサイネージは対話型

デジタルサイネージには、最新技術を取り入れた「インタラクティブ型」「インタラクティブサイネージ」と呼ばれるものがあります。

「対話型看板」「双方向型看板」とも言われ、タッチパネルやAI・ARを利用してユーザーに合わせた動きをすることが可能になっているのが特徴です。

カメラが内蔵されており、ユーザーの性別や年齢に合わせたコンテンツを放映するものや、人の動きに応じてコンテンツが変わるものなどさまざまなものがあります。

一方的に情報を発信する通常のデジタルサイネージと異なり、インタラクティブサイネージはユーザーが何らかのアクションを起こすことができる=双方向のコミュニケーションができることから、注目を集めています。

インタラクティブサイネージでできること

インタラクティブサイネージでできること

最新技術と融合することにより、さまざまな可能性を秘めているインタラクティブサイネージ。

具体的にどのようなことができるのかご紹介していきましょう。

タッチパネル

インタラクティブサイネージの中でも多いのが、ユーザーの指の動きに対応して情報が表示されるタッチパネルのもの。大型の商業施設や観光案内版でよく見かけるタイプです。

ユーザーが自ら指で触って欲しい情報に到達できるのが特徴で、必要な情報を素早く得ることができます。

多言語対応しているものも多く、外国人観光客が多く訪れる場所でも活躍。案内のために必要だった人件費を削減するのに成功しています。

顔認識

AIと内蔵カメラによって目の前のユーザーの顔を認識し、性別や年代を分析。最適なコンテンツを提供することもできます。

より個人に合ったコンテンツを出すことができるのは、ユーザー側にとっても企業側にとっても大きなメリットです。

一般的になっているのが、ユーザーの属性を考慮しておすすめのドリンクを表示してくれる自動販売機。性別や年齢だけでなく、そのときの天気や気温まで考慮してくれることに驚きます。

他にも、たとえば女性を認識すると女性向けのブランド広告を表示し、高齢者を認識すると負担の少ない館内ルート案内を表示するなどさまざまなことができるのも魅力です。

動き認識

AR(拡張現実)と内蔵カメラを利用して、サイネージの前を通る人の動きを分析し、動きに合わせて瞬時にコンテンツを変化させることもできます。

人の動きに合わせてリアルタイムでタイミングよくコンテンツが流れるため、注目してもらいやすいのがメリットです。

ただ表示する画像を変えるということではなく、目の前の人を映し出し、その動きに合わせてエフェクトをつけるなども可能。その面白さから目をひくことができ、立ち止まってもらいやすくします。

ディスプレイは壁面だけでなく床面にも設置できるため、さまざまな演出が可能。そのユニークさから、イベントにも利用できるでしょう。

画像認識

インタラクティブサイネージでは、特定の画像や商品などを見せることにより、それを画像認識ARが認識し、それに応じたコンテンツを表示させることもできます。

たとえば特定のロゴを画面にかざすことにより、特典クーポンを獲得できたり、特典映像が流れたりといったことも可能です。

スマホやSNSとの連携

デジタルサイネージに設置されたカメラをユーザーのスマホカメラやSNSに連動させ、写真撮影ができるようにすると、SNSで拡散されるなどして広告効果が高まります。

「詳細はこちら」とスマホでの連携を誘導して最適なコンテンツをスマホ内で見られるようにすることも可能です。そこからさらに予約サイトや公式SNSなどへ誘導して、ユーザーに行動を起こしてもらう(コンバージョンしてもらう)こともできます。

またデジタルサイネージをスマホと連動させれば、スマホ向け多言語表示をさせることもできるため、観光地などでも役立ちます。

さらにスマホやSNSアプリと連動させることで、エンターテイメントの要素をプラスしてユーザーの興味を引くことも可能です。たとえばディスプレイにある指令や指示、お願いなどを表示してアプリをダウンロードしてもらい、そこでちょっとしたゲームなどをクリアするとクーポンが表示されるなどの仕組みもつくれます。

デジタルサイネージを見た人を巻き込むような活用をすることでユーザーからの注目度も高まりますし、おもしろいと感じてもらえればSNSでシェアしてもらえるといった効果もあります。

インタラクティブサイネージ導入事例

インタラクティブサイネージ導入事例

実際にインタラクティブサイネージがどのように活用されているのか、導入事例を2つご紹介します。

まずは海外の事例から。産業の発展に貢献したサイネージ事例を表彰するDSE(Digital Signage Expo)の小売り部門で銀賞を受賞したのが、「The Kroger Co」という大型のスーパーマーケットです。

このスーパーマーケットでは棚部分にデジタルサイネージを取り付け、価格や産地、栄養、クーポンなどを表示。ユーザービリティの向上と、値札の貼り換え作業をなくすという業務効率化を実現しました。

また無駄に紙を使用することがなくなっただけでなく、LEDを採用することにより消費電力が少なく、環境保全にもつながっているのが特徴です。

今後の展望としては、ユーザーのスマホアプリと連携し、ショッピングリストやアレルギー登録などのパーソナルデータを反映することで、ユーザーがサイネージの前を通るとその情報によってユーザーの目当ての商品を見つけやすくできる仕組みをつくる予定だと言います。

このインタラクティブサイネージが導入されれば、小売店に革命が起きるでしょう。

2つめの事例は、国内のアパレルショップ「GU」によるもの。センサー付きの鏡に商品をかざすと、在庫状況やレビュー、コーディネート例などを見られるという「おしゃれナビ・ミラー」を導入し、話題になりました。

コーディネート例やレビューが瞬時に見られるというのは、ユーザーの商品購入意欲を後押しするのにとても有効ですが、それだけでなく、このユニークな仕組みが注目され、集客率アップにもつながったということです。

これらの事例から、インタラクティブサイネージを導入することによって、ユーザーの利便性を上げることと業務の効率化、エンターテイメント性による集客効果が狙えるということがわかります。

インタラクティブサイネージを導入するには

インタラクティブサイネージを導入するには

「自社でもインタラクティブサイネージを導入したい!」という方のために、インタラクティブサイネージの導入方法や導入費用についてご説明します。

導入の流れ

インタラクティブサイネージを導入するには、まず専門会社に問い合わせ、プランニングや見積もりをもらい、設置工事をしてもらう流れになります。

プランニング時にはサイネージを導入する目的やターゲット、設置場所、予算などをよく話し合い、システムの選定を行います。業者によってはショールームでさまざまなインタラクティブサイネージを実際に見て、製品の導入を検討できることも。

また設置後は各種ソフトウェアの使用方法やコンテンツ作成のサポートといった運用のためのトレーニング・運用支援を実施してくれたり、保守をしてくれたりするところもあります。

そのようなサポート面の充実度も確認しながら、継続して使いやすそうなものを選びましょう。

導入費用

インタラクティブサイネージを導入するためにかかってくる費用としては、ディスプレイ代、STB(放映するプレーヤーのようなもの)代、運用システム代などがあります。

たとえばディスプレイ代なら、一番スタンダードなタイプのタッチパネル用ディスプレイ55インチで約50万円~というのが一般的なようです。

一人ずつ操作するタイプではなく、複数人で同時に操作ができるマルチタクションタイプの場合はもっと高くなり、一面で700万円以上もかかることになるため慎重に検討しましょう。

コンテンツを放映するプレーヤーの役割を果たすSTBの価格は、独立型のシンプルなものなら1万円程度から購入できます。

コンテンツの放映スケジュールやログなどの管理を行う運用システム代は、主流のクラウドサービスを使用したものなら月々4000円~1万円程度です。

また月々の電気代などランニングコストも見積もっておくことが大切。電気代は明るさによって異なるため注意が必要です。

たとえば屋内使用で一般的な350~400cd(cdとは明るさの単位のこと)なら、1日15時間使用の場合で月額600~700円。屋外使用で明るさをしっかり確保したい場合は2000cdが必要となり、電気代は1日15時間使用で月額3000~5000円となります。

さらに忘れてはならないのがコンテンツ制作費。外部に制作を依頼すると、委託制作費がかかります。

制作費はコンテンツの長さや修正回数などで大きく異なりますので、複数の制作会社から見積もりをもらったり、元々あるデータを流用して安くしたりするなど工夫しましょう。

ちなみによくある天気予報や占いなどといった外部情報を流す場合には、配信料もかかりますので注意が必要です。

サイネージの映像コンテンツはどう作成する?

サイネージの映像コンテンツを作成するには

デジタルサイネージに対応した映像は自社でも制作しようと思えば可能ですが、やはりプロの制作会社に依頼するというのが一般的な方法です。

デジタルサイネージは「看板」であるため、企業や団体の「顔」となるもの。そのためクオリティの高いものをつくるべきです。

専門の制作会社に依頼すればクオリティの高い映像というだけでなく、「伝えたいことが伝わる映像」とは何かを心得ているため、期待した効果を出しやすくもなるのもメリット。

インタラクティブサイネージは多くの人の興味関心を引きやすく、注目されやすいツールではありますが、その魅力をしっかり活かせるかどうかはやはりコンテンツ次第となります。

企業やブランドのイメージを傷つけないためにも、多くの人に注目されるコンテンツ作りに長けている専門の制作会社に依頼しましょう。

インタラクティブサイネージを活用して興味を持ってもらおう

インタラクティブサイネージを活用して興味を持ってもらおう

インタラクティブサイネージは、ユーザーに合ったコンテンツを提供したり、ユーザーが面白いと思えるエンターテイメントを提供したりできる画期的なツール。

企業からユーザーへの一方的な情報提供ではなく、ユーザーが自ら興味を持って利用してくれる双方向の情報提供ツールなので、これまでとは違ったアプローチが可能です。アイデア次第で可能性も大きく広がります。

導入を検討している企業の方は、ユーザーに興味を持ってもらう手段として活用を視野に入れてみてはいかがでしょうか?


最適で最善で最高な「BBBプロデュース」を提供します

THINGMEDIAでは、ゲーム特化の映像制作「Chunee」、Web/アプリ・SaaS特化の映像制作「CX BOOST」、オンラインイベント・配信番組プロデュース「SNATCH」など、映像にまつわる幅広いサービスを提供しています。

ぜひ一度、当社のサービスをご覧ください。

WRITTEN BY
シングメディア編集部

映像・動作制作を手掛けるTHINGMEDIA株式会社のメンバーで構成しています。制作現場で得た映像・動画の知見をお伝えしていきます。