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【ネタバレなし/あり】ノーラン監督最新作「TENET(テネット)」観賞前のポイント&二度見必須の謎と考察【解説付き】

クリストファー・ノーラン監督作品「TENET(テネット)」。これまでの監督作品でも、複雑さを極める物語の構造から驚きと斬新さを観客に与えてきたノーラン。本作では、前評判の時点でそれを上回る「難解さ」が話題となっていた。「これは最速上映を観に行って、解説記事を速攻でアップして、PVを集めるぞ!」と息まいていたわたしであったが、観賞後はすっかり虫の息である。

難解。いくらなんでも難解すぎる。

正直、5回観ても全てをクリアにすることは難しいだろう。が、よほどの映画ファンかノーランファンでなければ、映画館に足を運ぶのはきっと1回だけ。もちろん、その1回でも、映像の迫力やストーリーの複雑さから「面白い」という感想は抱くことと思う。しかし、せっかくノーランの頭の中の世界に没入するのであれば、主人公が時間の行ったり来たりを繰り返す世界の中で真実に辿り着いた感覚に近しいものを感じてほしい。

そこで、本記事では、
・未鑑賞&ネタバレを好まない人に向けて劇中に注目すべきポイント
について解説をする。

上記に加え、後半では、
・一度観た上で考察を一緒に行いたい人のためのテネットの謎考察(ネタバレあり)
を紹介。観賞前後にこの記事を読むことで、1回の観賞でも、より深くテネットの世界に入り込むことができるようになっている。

世界を救うため、主人公が時間軸の上で思考をひたすら繰り返したように、一緒にとことん考える体験をしてほしい。

なお、今回の記事は、わたしだけだととてもじゃないが映画を紐解ききれなかったため、ゲストと一緒に考察を行った。ノーランファンのカストさん(@kst050z、そして映画ファンコミュニティ「uni」の運営メンバーであるDIZさん(@DIZfilms)とタカヒロさん(@nishita0816だ。0時に上映開始、深夜2時半に終了、3時過ぎから朝の7時半まで考察会を開いたが、それでも多くの謎が残った。これから観賞する人は、ぜひポイントや謎を念頭におきつつ観賞し、テネットの世界を解く手助けをしてくれたら嬉しい。(この記事の謎に対する考察などは、ぜひTwitterで教えてください!)

【ざっくりあらすじ】テネットの世界 ー 時間・逆行がキーに

まず最初に、テネットがどんな世界で進行する物語なのかを先に説明しておきたい。予告編や、サイト上のあらすじを読んでもイマイチ把握できないと思うので、とっても噛み砕いたあらすじを用意した。途中までのネタバレを含むが、正直、物語の構造が奥深すぎて深層からは遥かに遠いので、読んでおいても面白さへの支障はないはずだ。


名前のない男(本記事では、”映画の”主人公であることから主人公としている)は、謎の組織に選ばれて、ある任務を遂行することになる。「第三次世界大戦を止めること」というスケールがデカすぎて全貌が見えないこの任務のキーとなるのが、時間を逆行する弾丸。この弾丸の謎を追ううちに、未来では「時間を逆行するマシン(=回転ドア)」が開発されていて、それを利用して人やモノが過去へ戻れるようになっていることを知る。この逆行マシンを利用し、なにか良からぬことが企てられている…それを阻止するため、主人公が奮闘する…!


つまり、未来から送られてきた逆行マシンを利用して、世界を良からぬ方へ導こうとしている敵と対峙する(ために、主人公も時間を逆行しちゃう)、というわけだ。

【ネタバレなし】観賞前に意識しておきたい3つの視点ー色・逆行・マスク

どんな世界が繰り広げられるか、すこしばかり心の準備ができたところで、つづいて観賞前にポイントとして抑えておきたい「視点」を3つ紹介する。この3つに注目して観賞することで、ぐっと映画の理解が深まるだろう。

■視点①色

時間を通常通り過ごすことを「順行」、時間を遡ることを「逆行」という。この順行と逆行、ふたつの時間軸があることで物語の複雑さが加速する。ノーランは、順行と逆行のフェーズを色で分けている。赤色なら順行、青色なら逆行だ。

この赤と青は、伏線やなにかを示唆するように象徴的に劇中に取り入れられている。オープニングのアレもこの色に染まって……?ぜひ、赤と青に注目しながら、複雑な世界の道標にしてほしい。

■視点②逆行するモノ

序盤で弾丸の逆行をもとに、この世界の奇怪な新しい摂理について触れるが、その後もいろんなものが逆行する。逆行する、ということは、今より未来にいる誰かが、今に介入しようと試みているということ。すなわち、なにか理由がある。逆行するモノがなにかしら登場するシーンには様々な意味が込められている。ふつうだと「有り得ない」モノの動きが登場したときには、それがどんな意味を持っているのか注意深く観察し、頭にそのシーンをいれておこう。

■視点③酸素マスク

逆転した世界へ行くと、全ての物理法則が逆へ流れているため、ふつうに呼吸をすることができない。逆転世界で行動をする場合は、逆転世界用の酸素を吸引し続ける必要があるのだ。つまり、酸素マスクを着けているときは、逆転世界で行動をしている証拠。主人公が巡行している時間軸で、誰かが逆行していることも…?

【ネタバレあり】二度見して考察したい!テネットの9つの謎とその考察

ここからネタバレになります。

ここまで、ネタバレなしでより鋭く物語に切り込む鍵をお伝えした。ここからは、ネタバレを含むが、ネタバレをした上でも依然として謎とともに劇中に残っている(と、わたしたちは考えている)設定について振り返って考えたい。

ちなみに、パンフレットにすらノーラン監督の公式見解は明かされていない。「世界中で本作についての議論がなされることを切に願います。」ということなので、ぜひ、謎を解き明かすために一緒に考察をしてほしい。

■謎①「逆行の弾に当たってはいけない」のはどうしてか

最初に逆行の秘密を研究所で教えてくれたバーバラは、主人公に「逆行の弾に当たってはいけない」と警告をする。そして、セイターによって逆行の弾で傷つけられたキャットは、過去へ戻らねば生きられないほどの瀕死の重傷を負った。主人公たちの行動によって命は助かったが、キャットの腹部には大きな傷跡が…。

この「逆行の弾に当たってはいけない」(かなり危ない)というルールがどうして敷かれているのか。

のどか:逆行する弾は、順行する世界とは異なる物理法則を纏っているから、その弾に触れると順行世界の法則に違反してしまい、肉体が対応しきれないから…?

カスト:本来と進む方向が逆(弾の先端ではなく、お尻の平坦な部分)のままに身体に食い込むので、本当は打ち込みにくい仕様なのを無理やり突き抜けようとするから、その衝撃で肉体へのダメージが倍増するのではないか。

■謎②弾痕はいつ付けられたのか

逆行する弾丸が、時に主人公を襲い、時に主人公を助けている。最初に逆行を目にしたのは、オペラ劇場でのテロのシーン。特殊部隊に紛れていることがバレて迎撃されそうになった主人公を助けたのが、劇場に打ち込まれていた弾丸だった(このシーンには、後にニールの持ち物と判明する赤い紐と硬貨のストラップが映っているため、この弾丸を逆行させ、主人公を助けたのがニールであったことが後に分かる)。

この弾丸は、テロ犯との銃撃戦のときにつけられたものかもしれない。が、タリン(カーチェイスのシーン)でプルトニウムを奪う際にも、ニールが用意したBMWのサイドミラーに弾痕があった。(これは、このあとに逆行するセイターに襲われることを示唆しているのだが、)この弾痕は、いつついたものなのだろうか?ニールがたとえ未来で雇われて主人公の部下として動き回っていたとしても、劇中で描かれるほとんどは彼にとっても初体験なはず。襲われることが分かっていて、(逆行する弾丸が埋め込まれているだろうと推測される)弾痕がある車を用意するだろうか?

時間を行き来する世界では、相手に記録を見られることへの注意がより厳しい(記録があると過去に戻りやすいから)。カーチェイス前にも、主人公は「消防車も、絶対に記録は残らないようにしろ」と指示していた。こう言われれば、変に記録が残っている可能性のある中古車ではなく、傷ひとつない新車を用意しないだろうか。

■謎③:セイター、意外とぽんこつである

セイターに逆行の弾丸で撃たれて重症のキャットを救うために、初めて回転ドアの向こうへ行く主人公に様々なルール説明が行われる。その中のひとつが、「氷は熱に、熱は氷に」というものだ。これは、実はプラトニウムのボックスの受け渡しの際に間に挟んだ車を運転していたのが、未来から逆行してきた自分だったというシーンへの伏線になる。

運転していた車は横転。それに近づくセイターは、主人公を始末するために車から漏れたガソリンへ火をつける。瞬く間に炎上する車…。そしてつぎのときには、「低体温症」になった主人公が、ニールによって救出されている。燃え上がった車は、凍り、そのおかげで救出が間に合ったのだ。

ここで疑問が残る。なぜセイターは主人公を銃で殺さなかったのか。逆行世界での「氷は熱に、熱は氷に」の法則を知らなかった可能性もある。しかし、この世界でおそらく一番逆行を利用し、さらにアルゴリズムにも近づいている男がセイター。セイターに出し抜かれている軍隊が知りえている情報を、いまだ把握していないなんてあるだろうか。そうなると、考えられるのは、セイター、意外とぽんこつ説なのだ。

まだある。セイターの最期は、妻であるキャットに撃たれるというもの。散々詰って、殴って、蔑んできた妻と、最期の瞬間はイチャイチャしちゃうんだから、とんでもない男である。このとき、セイターは、妻の腹に自分がつけた銃創があることに心底驚いたようだ。回転ドアがある部屋までキャットを自分で導いた過去があったのに、使用人から「奥様はマックスと船に乗った」と聞いていたのに、妻も逆行しているとは1ミリも考えなかったのだろうか。セイター、イチャイチャしている場合じゃないぞ!

■謎④:逆行しながら訓練するニールの存在

DIZ:時間挟撃作戦の前、主人公がキャットとお別れをするシーン、さらにその前に、軍隊が訓練しているシーンと、回転ドア(逆行マシン)に乗り込むシーンがありました。そして、回転ドアの先は赤かった、つまり順行へ向ったんです。

最終決戦となる時間挟撃作戦で、ニールは逆行で作戦を行うブルーチームの一員である。さらに、それまで主人公とほとんど同じ時間の進み方で過ごしてきたニールが、なぜ、あの地点では逆行となっていたのか?あのニールは、劇中で主人公と行動を共にしていたニールじゃないのか?逆行を利用することで、同じ時間軸に同一人物が現れることとなることは、オスロ空港での戦闘やキャットを撃ったセイターで分かっている。つまり、逆行のニールが、わたしたちが見てきたニールと別人という可能性もある。

■謎⑤:ニールは時間挟撃作戦の流れを知らなかった?

時間挟撃作戦は、逆行するブルーチームと順行するレッドチームが同時に10分間の作戦を決行する。レッドチームは地下に眠るアルゴリズムの確保、ブルーチームは地下からアルゴリズムを引き上げるために必要な通路となる穴を爆破して作ること。そして確保(と、その後のアルゴリズムの別時代への隠蔽)を任されたのが、主人公と、軍隊のリーダー格らしきアイブスだ。

アルゴリズムを探して地下通路へ潜り込むふたりは、途中で爆弾装置を引っ掻けてしまい、入り口が封鎖される。作戦としては、アルゴリズムを爆破した穴から引き上げることなので、入り口は振り返らずに突き進むふたり。これをわざわざ引き留めるために回転ドアをくぐってすこし前に戻ってトラックで追いかけるニール。結果的に、入り口の封鎖は免れず、一かバチかで穴にロープを垂らして作戦時間ぎりぎりに引き上げるという行動に出たニール。そもそもニールはこの役目だったのではないのだろうか?ニールの様子だと、彼が把握していた作戦と違った(からこそ、慌てて回転ドアへ向った)様子がうかがえる。

■謎⑥:ブルーチームとレッドチームは同一人物たち?

逆行しているときのルールがもうひとつ、「自分自身に接触してはいけない」。しかし、主人公はオスロ空港で思いっきり自分と戦闘している。先にマスクを剥がして「謎の未来からの使者は主人公だった」ことに気付いたニールは、主人公が、主人公自身を問い詰め、マスクをはく奪することを防ごうとする。これはつまり、明確なルールは、身体的接触はしてもいいが、認識されるとマズいということだろう。

時間挟撃作戦は、チームの行動を把握するだめでも大変複雑なシーンだ。

DIZ:時間挟撃作戦で、主人公とアイブスが地下通路の入り口へ走り込む前に、「見られてしまう」「注意を引け」という会話をしていましたよね。つまり、見られてはマズい存在がいる、ブルーチームとレッドチームは同一人物ということなのではないでしょうか。

カスト:時間挟撃作戦は、順行と逆行を同時に行う必要がありました。たとえば、順行を行う2部隊ではだめだったのだろうか。

■謎⑦:本当の黒幕は誰だったのか

オペラ劇場では観客を守るなど、主人公は殺生をなるべく避けようとする傾向にあった。実際、主人公はほとんど殺しをしていない(はず)。しかし、最後の最後で、キャットを襲おうとしたプリヤとその部下を殺める。

のどか:あんなに殺しを避けていた主人公が、わざわざ殺しに赴くのには意味があると思うんです。

タカヒロ:プリヤは、途中で「未来には、アルゴリズムを隠したい人もいる」と言っていたよね。

のどか:未来から送られてきていた弾丸は、研究所だけではなく、武器商人のプリヤの元にもありました。プリヤは、実はニールと同じく(アルゴリズムが失われた)未来から逆行し、アルゴリズムを手に入れようとした真の悪の黒幕だったんじゃないでしょうか。

■謎⑧:主人公がキャットと息子・マックスにあんなに執着するのはどうしてか

主人公はセイターに近づくための手段としてキャットに近づきますが、どう考えても私情をはさみまくりです。いくら要人セイターの妻で、重要なポジションだからと言って、セイターの役割の重要性もまだ分からないうちから空港を爆破してまで手助けしようとするのはどうしてでしょうか。さらに、周囲も、主人公がキャットを助けようと奮起することに異論を唱えていません。ニールは(いくら雇われの身だったとしても)意見ひとつ言わずに従います。

これは、キャットの息子・マックスは、ニールの幼少期の姿だと仮説が立てられるのではないでしょうか。

のどか:そう考えると、わざわざ最後にプリヤがキャットを殺そうとし、主人公がプリヤを殺した理由も分かる気がします。マックス(ニール)が生きていたら、やはりアルゴリズムの完成が阻止されちゃうから、プリヤが真の悪の黒幕なら、邪魔者になるから。

タカヒロ:自分の父親の後始末をするために、という行動の理由付けにもなるよね。

カスト:あとは、ニールが持っていたストラップの硬貨を、母親であるキャットが持っていた…というワンカットでもあれば、確実なのですが。

のどか:今回、赤は順行の意味が込められていますよね。ニールは、最初から自分が死ぬ運命にあることが分かっていて、それでも「進む」になる赤を身近なところに置いていたのかな…なんてことも考えました。

ただ、この考察が正しかったとすれば「謎③」の考察との整合性がとれなくなる。あちらがたてば、こちらがたたず…。

■謎⑨:「TENETとは、なんだったのか」

冒頭で、任務を受けるとともに、「TENET」という言葉がいかに重要かが語られている。劇中では、TENETがたびたび主義などと訳されているが、最終的に「TENETとは、これでした!ジャーン!」と種明かしがあるわけではない。ただ、おそらくは回文を表現しているのであり、過去から向う主人公と、未来から向うニールが、出会って交錯して世界を救うその様が写っている。

DIZ:キャットが、絶望の中で主人公と出会ったとき、レストランで「あの船に戻ったとき、セイターは消えていて、船から女性が海に飛び込んでいたわ。あんなふうに自由になりたいって嫉妬したの」と言っていました。それが、物語の終りに、実は自分の姿だったと分かります。
なりたかった自分に、ちゃんとなれている。そんな力強いメッセージを感じました。そのときは理解できなくても、ちゃんと次につながる必要なことだから、未来を信じて進もう、と言われているようです。

逆行するように何度も映画館へ!観るたびに発見がある映画「テネット」

冒頭で、「よほどの映画ファンかノーランファンでなければ、映画館に足を運ぶのはきっと1回だけ」と書いたが、本音を言えば、何度も映画館に足を運び、そして考察を深めてほしい。カストさん、DIZさん、タカヒロさんは、さっそく同日に2回目の観賞へ足を運んでいた(わたしはこの記事の作成に追われている…うっ……)。

テネットのパンフレット、表紙をめくった最初のページに、2020年3月21日付けの「ワシントン・ポスト」紙へ寄稿したクリストファー・ノーランの言葉が綴られている。「映画館は闇に包まれてしまった。だが、決して映画がその価値を失うことはない。」

正直、インセプションやインターステラーは、科学的知識が土台にある複雑な構造であっても、設定への理解を取りこぼしても、描かれる家族愛に感動して胸を打たれることができる映画だった。テネットは、構造の複雑さが増し、感情の描写が抑えられているような印象をわたしは受ける。人によっては「分からなかった、難しかった」で終わってしまうかもしれない。

けれど、一歩踏み込むと、なんと面白いことか。0時ちょうどから2時間半も映画を鑑賞し、その後、日が昇るまで丁寧にシーンを振り返り、ホワイトボードに時系列を書き出し、他映画を引き合いに出しながら、テネットを紐解いていった。その時間が、なんとも言えぬ楽しさがあった。何度も「あー、二回目、はやく観たい!」と口々につぶやいた。観賞後は、情報量の多さにパンクしてしまうかもしれない。けれど、ひとたび謎を振り返ると、そこからどんどん考察が止まらず、確証を得るためにまた映画を確認したくなるだろう。

考察会の終りで、DIZさんがこんなことを言っていた。「映画館でこそ観る必要がある作品を、いま、公開させた大いなる決断。これって、テネットのように未来で滅亡しているかもしれない映画館を救う計画の一部なのかも。そんなふうに思えてきませんか?」

「映画館は闇に包まれてしまった。」その闇がすこしずつ晴れようとしているこのタイミングで、一度、二度、三度と観賞する必要のある作品が封切られた意味。もう一度、映画館へ。そんな気持ちを抱かずにはいられない。

【追記】考察をさらに確認してみて分かったこと

それぞれ2回目の観賞を経て、謎のままだった部分や仮説の検証ができ、分かった部分を以下に随時まとめていきます!

謎④:逆行しながら訓練するニールの存在

カスト(観賞2回目):ここで訓練をしているニールの口元にはマスクがありました!つまり、主人公と同じ時間軸を生きているニールなので、逆行によって同一人物が生まれている説はなくなりました(回転ドアの向こうの部屋は赤かったです)。

謎⑧:主人公がキャットと息子・マックスにあんなに執着するのはどうしてか

カスト(観賞2回目):主人公とニールの別れのシーンで、自分の雇い主は主人公であり「君にとっては数年後、僕にとっては数年前」とニールが打ち明けているので、その年数だと年齢が合わないのでマックス=ニール説は消滅しました。

WRITTEN BY
野里和花(のざとのどか)

シングメディア株式会社 広報/1993年、鹿児島県出身。福岡の大学で哲学を学んだ後、就職はせず新卒フリーランスになる。ライターを中心に、コワーキングスペース運営やイベント企画などで活動。2017年9月に株式会社Ponnufに入社し、セミナーの企画運営、広報に従事。2019年7月、再びフリーランスに。2020年6月、シングメディアの広報担当として参画。My Hair is Badをこよなく愛する。