映像制作

宣伝効果抜群! Facebookの360度動画広告について

こんにちは、シングメディア編集部です。

2015年、Facebookが360度動画に対応したことによって、動画広告の勢いはより一層強くなりました。現在は当時よりも機材の種類が増え、値段も安くなったこともあり、360度動画広告にチャレンジするにはよい環境といえます。

とはいえ中には、次のような疑問を抱える方も少なくないでしょう。

「Facebookで360度動画を活用するとどんなメリットがあるのだろう?」
「360度動画をFacebookにアップするにはどうすればいいのだろう?」
「興味はあるが、どんな360度動画広告を制作すればいいかわからない」

そこで今回は、Facebookの360度動画に興味がある方、マーケティングに活用したいと考えている広報担当者や経営者などに向けて、「360度動画の概要、Facebookで360度動画広告を利用した場合のメリット、作成手順」などを詳しく解説していきます。

そもそも360度動画とはなにか

360度動画とはなにか

360度動画とは、視聴者が上下左右、自由にアングルを変更して見ることができる画期的な動画のことです。Googleマップのストリートビューをイメージするとわかりやすいでしょう。

通常の動画では固定された視点からの映像しか見ることができませんが、360度動画は視点を変更することが可能なため、通常の動画よりも臨場感がアップした映像を楽しめます。

また視聴者がそれぞれに好きな視点で動画を見られるため、普段はあまり見ることができないようなアングルから楽しむことも可能です。

投稿形式は広告も可能になっており、FacebookやYouTubeで活発に利用されています。

PCとモバイル、両方に対応しているのも特徴。PCであればマウスのドラッグ操作がメインとなり、モバイルであれば指でドラッグしたり、端末を傾けたりすることで再生位置が変化します。

Facebookで360度動画広告を利用したときのメリット

Facebookで360度動画広告を利用するメリット

Facebookで360度動画広告を利用したときのメリットにはどのようなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。

Facebookはタイムラインで自然に広告を出す形式になっており、視聴者のターゲティングも行っています。そのため静止画や普通の動画でもクリックされやすいのですが、360度動画であればより注目を集めやすいのがメリットです。

広告の商品やサービスにあまり興味がなくても、「おもしろそう」「見てみようかな」と思ってもらえるのは、360度動画ならではといえるでしょう。

また商品や空間を360度で確認できるため、理解がしやすく興味も引くというのもメリットです。360度動画広告は静止画や通常の動画よりもクリック率やエンゲージメント率が高い傾向にあるのも、それを物語っています。

360度動画はさまざまな視点から再生できるので、視聴者は広告を一度見て終わりではなく、視点を変えて何度も再生したくなるという特徴があります。その結果、全体の再生数が増えるというのもメリットです。

一見、難しそうに感じるかもしれませんが、実はFacebookは動画の作成から公開までが手軽に行えるのも魅力。詳細については次の段落で説明します。

Facebookの360度動画の活用シーン

Facebookの360度動画の活用シーン

Facebookで360度動画の制作・活用を考えている方のために、どのようなシーンで活用ができるのかご紹介していきます。

スポーツなどのイベント

360度動画は臨場感を楽しめるのが大きな特徴のため、スポーツやライブなどのイベントに活用できます。

決まった方向や固定されたカメラで撮影するのに比べて、360度動画では全方位の映像が見られるため、臨場感たっぷり。

視聴者が自分で見たい方角の映像を見ることもでき、その場にいるようなリアル感のある映像を提供することができます。

Facebookという気軽に見られる場で、そんな臨場感ある映像を発信することにより、新規のファンを獲得することにも期待ができます。

不動産の内覧

Facebookの360度動画は、不動産の内覧にも活用できます。全方位を見渡すことができ、視聴者が自分の見たいところを細かくチェックできるため、パンフレットや写真よりも有効です。

部屋の中だけでなく、建物の周辺環境、大型マンションなどであればマンション内の共有スペースなどの360度動画もあると喜ばれます。

お客様が時間の都合や距離的な都合でなかなか実際の物件を内覧できない場合でも、Facebookの360動画であればいつでも視聴できるため便利。

不動産業者にとっても内覧への立ち合い件数を減らせるため、業務の効率化につながるでしょう。

ジェットコースターなどの乗り物

ジェットコースターや電車、車などの乗り物から見た映像も360度動画に活用できます。

たとえばジェットコースターならスピード感ある映像を楽しむことができ、視聴者の「行ってみたい」「乗ってみたい」という気持ちを増幅させることにもつながります。

360度動画を作成してFacebookにアップする手順

360度動画を作成してFacebookにアップする手順

360度動画に興味が出てきたものの、「作成するのは難しいのでは?」と尻込みしてしまう人もいるでしょう。しかし実際はそこまで難しくないので大丈夫。この段落では360度動画を作成し、まず自分のFacebookに投稿してみる方法について解説していきます。

専用のカメラを準備して撮影

360度動画はどんなカメラでも撮影できるわけではありません。そのためまずは360度撮影に対応しているカメラを用意する必要があります。

Facebookで紹介されているカメラとしては、「RICOH THETA」や「Giroptic 360cam」などがあります。品質にそこまでこだわらなければ、2万円程度で購入できるものもあるため、いろいろと比較検討してみましょう。

また360度動画はカメラ1台で撮影するのではなく、複数の同じカメラをマウントして360度撮影を実現するという方法もあります。

この方法であればプロ仕様のカメラを使えるので、映像のクオリティが上がります。しかしその分、難易度は高くなるため素人では難しいでしょう。

360度動画に対応したカメラが準備できたら、ターゲットユーザーに合わせて、どのようなシチュエーションが必要かを検討し、撮影を行いましょう。

360度メタデータの付与

360度動画を視聴者に提供するには、データをアップロードする前に360度メタデータを付与する必要があります。それがないと、360度動画として見せることはできません。

360度メタデータを付与したいのであれば、「360 Directorツール」や「Spatial Media Metadata Injector」などのツールを使うといいでしょう。

中にはメタデータを自動で追加してくれるカメラもあり、そういったものを使うと便利です。

しかし自分で追加しなくてはならない場合もあるので、カメラの機種を事前に確認しておくことが大切です。

・参考サイト:Facebookで360度動画をアップロードするにはどうすればよいですか。 | Facebookヘルプセンター

Facebookにアップロード

360度動画の作成ができたら、動画広告としてFacebookにアップロードしましょう。

360度メタデータの追加ができていれば、基本的には他の動画と同じ方法で360度動画をタイムラインにアップすることが可能です。

アップロードするには、まずFacebookを起動します。タイムラインの上部、もしくはニュースフィードにある「写真・動画」をクリックしましょう。

投稿するファイルを選ぶ画面が表示されたら、撮影した360度動画を選択し、コメントを入力して投稿します。

投稿が終わったら、タイムラインに360°ビューで表示されていることを確認しましょう。

なおFacebookアプリ以外でも、ギャラリーやTHETA+などから360度動画を投稿することができます。

・参考サイト:Facebookで360度動画をアップロードするにはどうすればよいですか。 | Facebookヘルプセンター

Facebookの360度動画にキャプションをつける方法

Facebookの360度動画にキャプションをつける方法

Facebookの360度動画にキャプションを入れる場合は、「SubRipファイル」が必要になります。

SubRipファイルとは「.srt」という拡張子がついたファイルで、FacebookだけでなくYouTube動画に字幕を入れる際にも使うことができます。

このSubRipファイルのファイル名には、各国ごとの定められたコードを使う必要があるという点もポイントです。

ファイル名の命名規則は、「ファイル名.[言語コード]_[国コード].srt」となります。日本語であれば、「ファイル名.jaJP.srt」です。

なお字幕ファイルのアップロード方法は、まずアップロード画面で「キャプション」を選択。次に制作した字幕ファイルを選択して保存します。その後、デフォルト言語を字幕ファイルの言語に合わせて選択。確認して完了となります。

・参考サイト:動画広告にキャプションを追加する | Metaビジネスヘルプセンター

ユニークさが大切! 360度動画広告の事例

360度動画広告の事例

360度動画広告の作成方法がわかっても、具体的にどのような動画を撮ればいいのかわからないというケースも多いでしょう。そのようなときは、ほかの企業が作成した動画を参考にするとヒントが見つかります。

たとえば某大手のビール販売会社では、花見でビールを楽しむ様子を臨場感ある360度動画で表現しています。ビールと花見のイメージを結び付け、売りたい商品の販売促進につなげているのが特徴です。

花見の名所で咲き誇る桜をさまざまな角度から楽しめるため、視聴者の興味を引くことにも成功。視点を変えて何度も視聴したくなる動画となっています。こうした美しい景観は、360度動画に向いているといえるでしょう。

またアメリカのとあるテーマパーク運営会社では、園内にあるアトラクションや風景などを360度動画で楽しむことができます。

アトラクションに乗ったような気分が味わえたり、キャラクターが挨拶しにきたりと、実際に行ってみたくなるような動画に仕上がっているのが特徴です。

そのほかにも、野球チームの登場シーンを360度動画で撮影することで試合前の緊張感を感じられるものや、珍しいレッサーパンダを近い距離で見れるものなどさまざまなプロモーション動画があります。

それぞれに趣向を凝らした360度動画となっているので、参考にしてみましょう。

今後のスタンダードになる? 360度動画広告にチャレンジしよう

360度動画広告にチャレンジしよう

360度動画広告は見る人を引き込む魅力的なコンテンツなので、たくさんの企業が注目しているコンテンツです。

世界中のユーザーにアピールが可能なFacebookと組み合わせることで、その宣伝効果はとても大きなものになるでしょう。

既存の人気動画を参考にしつつ、クオリティの高い動画広告で商品やサービスの魅力を効果的にアピールしましょう。


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WRITTEN BY
シングメディア編集部

映像・動作制作を手掛けるTHINGMEDIA株式会社のメンバーで構成しています。制作現場で得た映像・動画の知見をお伝えしていきます。