こんにちは、シングメディア編集部です。
ひと昔前までは、施設の紹介は画像やテキストが主流でしたが、現代では動画の活用が増えてきています。施設の特徴や雰囲気を的確に伝えたいのであれば、動画のほうが適しているからです。
そんな中で、施設紹介動画に興味はあるものの、どう制作すればいいのかわからない、どんな効果があるのか、自分たちの施設に向いているのか知りたいという方も少なくないでしょう。
そこで今回は、「施設紹介動画を制作した場合のメリットや注意点」などについて詳しく解説していきます。
施設紹介動画とは?
施設紹介動画とは、施設を紹介するための動画で、外観や内装、どのような人が活用する施設なのか、施設を利用する目的やメリットといったことを説明する動画となっています。
具体的な施設としては、オフィスや工場、学校などです。関係者以外、一般的には立ち入ることが難しいそれらの施設の様子を動画で伝え、視聴者に施設の魅力や雰囲気、世界観などを訴求する役割があります。
たとえば食品工場であれば徹底された衛生管理の様子を動画で紹介することにより、消費者の信頼感・安心感を向上させることにつながるでしょう。
学校であれば施設や部活動、学生の様子などを動画で紹介することにより、受験生にオープンキャンパスを疑似体験してもらうことができます。
雰囲気を伝えやすい! 施設紹介動画を制作するメリットとは
施設紹介の動画を制作すると多くの人に知ってもらうことができ、特徴もダイレクトに伝えることが可能です。そのほかにもよい点はいろいろあるため、そのメリットについて一つひとつ詳しく解説していきます。
たくさんの人に知ってもらえる
施設紹介動画を制作するメリットの一つは、情報の拡散性が高く、認知度アップにつながることです。
動画はホームページだけでなく、YouTubeやSNSなど幅広いコンテンツで利用ができるのも特徴。YouTubeやSNSは情報の拡散性が高いため、そこへアップロードすることで、たくさんの視聴者に見てもらえるチャンスがあります。
ユーザーの心をうまくつかめば、SNSなどによる口コミ効果で爆発的にユーザー認知度が上がるケースも珍しくありません。
動画は施設をまだ知らない人へのアピールができるのはもちろん、すでにその施設を知っている人がより詳しく知るためのきっかけにもなるため、幅広い視聴者にとって有益なものとなるのです。
施設の特徴が伝わりやすい
施設の特徴が伝わりやすいのも動画を制作するメリットです。
施設全体の様子を静止画で伝えようとすると、膨大な数の画像が必要になってしまいます。しかし動画であれば、数分のファイルでも施設の特徴を伝えやすいのです。
動画はその施設で働いている人たちの様子や雰囲気もリアルに伝えられます。スタッフが生き生きと働く姿を静止画やテキストで表現するのは難しいですが、動画なら一目瞭然です。
また動画は施設内の設備を紹介するときにも役立ちます。整理整頓されたバックヤード、高いセキュリティ、徹底された衛生対策などを動画に映すことで、施設のイメージが具体的にでき、視聴者からの好感度も上げることが可能です。
施設の特徴をわかりやすく伝えることで、ほかの施設との差別化もはかりやすくなります。
施設を疑似体験できる
施設を疑似体験できるのも動画の強みといえます。
動画を使って施設の紹介をすると、その施設を実際に利用したかのような体験を視聴者に提供することができます。
たとえばアミューズメントパークや教育施設であれば、施設の機能や操作方法などを詳しく動画で解説することによって、臨場感ある体験を提供可能。その結果、「行ってみたい」という気持ちを高めることができるでしょう。
疑似体験の要素をより強めたい場合は、上下左右をくまなく映像化できる360度カメラがおすすめです。
ホテルや介護施設などを360度カメラで撮影することで、施設を実際に訪問したかのようなバーチャル体験が可能となります。
距離が遠いためなかなか行けないような場所にある施設について詳しく知りたいときはもちろん、自然災害時や新型コロナウイルスの感染拡大などで外出が難しい状況の場合にも、動画による疑似体験は特に力を発揮します。
商談やリクルートなどにも役立つ
商談やリクルートなどに役立つのも施設紹介動画の見逃せないメリットです。
施設紹介の動画は、営業マンの仕事の助けになります。たとえば、お客様先で施設のPRをする際、資料を片手に口頭で説明するよりも、タブレット端末などで動画を見せるほうがイメージも伝わりやすく、商談がしやすくなるでしょう。
また動画に地理的な制限はありません。Wi-Fiなどのネット環境さえあれば、いつどのような場所からでも利用できるお手軽さもメリットといえます。
施設紹介動画はリクルートでの活用も目立っています。実際の職場を動画にまとめることで、その施設ではどのような人が働いているのか、またどのような雰囲気の中でどのような働き方をしているのかをアピールできるため、実際に入社した後のギャップの軽減にもつながります。
施設紹介動画の用途例
施設紹介動画にどんな用途例があるのか見ていきましょう。
まず介護施設なら、入居後の生活を具体的に伝えることができます。テキストや静止画で紹介するだけでは伝わらない、入居者の様子も動画なら表情や会話などを通して具体的に知ることが可能。
どんな設備のあるところでどんな日常を過ごしているのかが具体的にイメージできます。
オフィスや工場で働いている様子を動画にすれば、実際にどのような人たちがどのように働いているのかがわかるため、顧客からの信頼度や求職者の志望度が高まります。インタビューを盛り込むのも有効です。
宿泊施設で部屋からの景色や接客の様子を動画にすれば、新規顧客の関心を高めることができるとともに、既存顧客の愛着を増すことにもつなげられます。
施設紹介動画が活用できるシーン
施設紹介動画はさまざまなシーンで活用できます。たとえばWeb広告。Yahoo!の広告枠やメディアの広告枠などに出稿することで、多くの人の目に留まることが可能です。
自社のターゲットが目にしやすいWebページに出稿するのがポイントとなります。
自社のWebサイトに掲載すれば、Webサイトを訪問してくれたユーザーへ施設の魅力を具体的に伝えることが可能です。
イベントや展示会での活用も有効。施設紹介動画を流しておくことで目に留まりやすくなり、足を止めてもらえる可能性も高くなります。
多くの人に興味を持ってもらえるきっかけにもなるでしょう。
デジタルサイネージを活用すれば、普段あまりスマホで動画を見ない層にもアプローチすることが可能です。
SNSで施設紹介動画を活用すれば、スマホから気軽に多くの人に動画を視聴してもらえます。
ただしSNSの場合、媒体ごとにターゲットの年齢層が異なるため、自社に合った媒体を選ぶようにすることが大切です。
5つのポイントを紹介! 施設紹介動画を作るときに注意すること
施設紹介動画には数多くのメリットがありますが、制作の際にはいくつか守るべきことがあります。何も考えずに施設を撮影するだけでは、動画の効果は半減すると心得ましょう。そこでこの段落では、施設紹介動画を制作する際に、注意したいポイントについて解説します。
誰に向けたものなのかを明確にする
施設紹介動画を制作する際には、情報を伝えたいターゲットを明確にすることが大切になります。
施設紹介の動画を制作する際に、「男女年齢問わず、すべての人に伝えたい!」と考えてしまうと、ピントがボケた内容になりがちです。
紹介する施設を知ってもらいたいユーザーをしっかりと想定しましょう。そして、そのユーザーが施設に何を求めているのかを検討したうえで、動画の構成を決めることが大切になります。
動画制作する前に、ターゲットに対してアンケートを取って情報収集しておくと戦略が練りやすくておすすめです。
情報の拡散方法もターゲットによって変わります。たとえば若者はSNSをよく使いますが、シニア層はあまり興味を持っていません。それぞれのターゲットに合わせた情報拡散方法を考えましょう。
シンプルでわかりやすい構成を心がける
施設紹介動画は、わかりやすさが重要なポイントになります。
施設の紹介動画はできるだけわかりやすい内容が望ましいです。派手なエフェクトをかけてインパクトのある内容に仕上げるよりも、施設本来の魅力をいかにして伝えるかを考えましょう。
たとえば介護施設であれば、利用者や職員のインタビューを中心にするのも悪くありません。
学校の紹介動画であれば、クラブ活用の様子を撮影すると学校の雰囲気が短い時間で伝わります。
凝った動画を作ってしまうと、現実離れしている=嘘っぽいと思われてしまい、視聴者は逆にその内容を信じないことがあります。
視聴者の「ありのままの施設の様子を見たい」「リアルが知りたい」というニーズに応えられる動画制作を目指すようにしましょう。
ビジネスへの繋がりを意識する
施設紹介動画はあくまでビジネスの一環であることを忘れてはいけません。
施設紹介動画を公開することによって、どのようなビジネス効果が発生するのかについては、常に意識しておきたい点です。
動画の出来自体が素晴らしいものであっても、ビジネス効果が希薄であればメリットは薄くなってしまいます。
動画視聴から資料請求につながる、施設に足を運んでもらえる、SNSで拡散されるなどのビジネスチャンスを想定して動画を制作しましょう。
介護や福祉の施設などではビジネスを重視して動画を制作することに抵抗があるかもしれませんが、どういった業界であっても利益を上げるのは重要なことです。利益を上げることが、より良いサービスにつながると心得ましょう。
施設の雰囲気を的確に伝える
施設紹介動画を作る際には、施設の雰囲気を的確に伝えられるよう工夫することも大切なポイントです。
外観や内装だけでなく、スタッフが実際に働いている様子や施設を利用している人の様子など、ターゲットが知りたい情報をターゲット目線で伝えるようにしましょう。
照明やBGMなどにこだわることも大切です。たとえば明るい雰囲気や解放感を伝えたいのであれば、明るい照明や自然光がたっぷり差し込んでいる様子を映し、BGMは軽快で明るいものにするなど。
「高級感のある雰囲気」「落ち着いた雰囲気」「アットホームな雰囲気」など、それぞれに合った照明・BGMを選びましょう。
VRや360度動画も検討する
施設紹介動画を作る際には、予算の都合がつけば、VRや360度動画を活用することも検討してみましょう。
VRや360度動画を活用すれば、視聴者が施設内を自由に見学しているような映像を届けることができ、施設内の様子をより詳しく知ってもらえます。
実際に足を運ばなくても現地見学をしているような体験ができるため、興味を持って見てもらうことも可能です。
施設紹介動画の事例
具体的にどのような施設紹介動画が制作されているのか、3つの事例を紹介します。
ホスピタルメント文京千駄木
こちらは介護付き有料老人ホーム『ホスピタルメント文京千駄木』の施設紹介動画です。
施設内の紹介に加え、周辺環境も紹介することで、より魅力が伝わる内容となっています。
スタッフがどのようなサービスを提供してくれるのかもわかりやすく紹介されており、施設とサービスの魅力が存分に伝わるようになっているのも特徴。ユーザーに「利用したい」と思わせることに成功しています。
文化服装学院
こちらはファッションの専門学校である『文化服装学院』の施設紹介動画です。
施設の紹介だけでなく、生徒に学校内での過ごし方をインタビューしたり、課題に取り組む様子を盛り込んだりしており、実際の学校生活がイメージしやすくなっています。
世界的に評価が高いファッションスクールというだけあり、施設の切替タイミングでアニメーションを挟むなど、おしゃれな印象になっているのも特徴です。
セントラルスポーツ
こちらはスポーツジムを運営する『セントラルスポーツ』の施設紹介動画です。
どのような設備があるのかを紹介するとともに、どんなことが可能なのかをわかりやすく紹介しており、具体的な体験イメージが伝わりやすい内容となっています。
映像だけでなく、テキストやナレーションを入れることで、より情報が伝わりやすくなっているのも特徴です。
施設紹介動画はありのままの様子を魅力的に表現するのがポイント
施設を紹介するうえで、動画コンテンツは施設の雰囲気や空気感を視聴者に存分に伝えることができるため、とても相性がいいといえます。
注目を集めるために特別な動画、インパクトのある動画を目指す人も少なくありませんが、何より重要なのは施設のリアルを伝えることです。
その施設が持っている魅力を自然に表現できるような動画を制作し、視聴者に施設の真の魅力を発信していきましょう。
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