アクション映画

大人気ゲームを実写化した映画『アンチャーテッド』の二度見ポイント! 迫力あるアクションシーンで注目したい瞬間とは?【映画レビュー(ネタバレあり)】

上映日:2022年
製作国:アメリカ
上映時間:116分

監督:ルーベン・フライシャー
出演者:トム・ホランド、マーク・ウォールバーグ、アントニオ・バンデラス、ソフィア・アリ、タティ・ガブリエル、スティーブン・ウォディントン、ピンギ・モリ、ルディ・パンコウ、ティアナン・ジョーンズ、ピルウ・アスベック、マヌエル・ド・ブラ

あらすじ:

バーテンダーとして働く、ネイサン・ドレイク(トム・ホランド)。器用な手さばきをトレジャーハンターのビクター・サリバン(マーク・ウォールバーグ)に見込まれた彼は、一緒に50億ドル相当の財宝を探さないかと持ち掛けられる。サリバンが消息を断った兄について知っていることもあり、行動を共にするネイサン。財宝を狙うサンティアゴ(アントニオ・バンデラス)率いる組織との争奪戦の末、二人は手掛かりとなる十字架を手にする。やがて彼らは、500年前に消えた海賊船を発見する。

『アンチャーテッド』予告編

『アンチャーテッド』シングメディア編集部レビュー

地球上のどこかに眠る黄金を探し求め、世界を股にかけるトレジャーハンターの物語。

『インディ・ジョーンズ』や『ハムナプトラ』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』などの作品が大好きな人であれば、あらすじを聞いただけで心躍る『アンチャーテッド』は、長年愛され続けるアクションアドベンチャーゲームの実写映画版。

“プレイする映画”とも呼ばれる人気ゲーム作品を実写化したことにより、冒険するワクワクやスリル、大迫力のアクションを堪能できる一作になっています。

今回はそんな『アンチャーテッド』の二度見ポイントについてご紹介!

ゲームファンはもちろん、未プレイの人でも、繰り返し見て楽しめる作品になっています!

『アンチャーテッド』の二度見ポイント1:アクションシーンは何度見ても迫力満点!改めて注目したいポイントも!

『アンチャーテッド』の二度見ポイント1

今作1番の見どころと言えば、やはり迫力満点のアクションシーン!主人公ネイトを演じたトム・ホランドは、何とほぼスタントなしで撮影に挑んでいたのだとか!

二度見鑑賞では、そんなアクションシーンに改めて注目してみるのもおすすめです。

ネイトのパルクールアクションの美しさにくぎづけ!

まずはネイト達とクロエが初対面するシーン。黄金を探すための鍵となる十字架を持つ者同士が出会い、一緒に協力しようと話を進めますが、ネイトが油断した隙にクロエに十字架を盗まれてしまいます。

必死で逃げるクロエを追うネイトですが、このシーンで見せる彼のパルクールアクションが本当にすばらしいのです!一つひとつの動きが美しく、トム・ホランドの身体能力の高さに驚かされます。

高い壁を飛び越える際は、ほぼ助走なしで両手の腕力だけで軽々と登ってしまうしなやかさ。

障害物を乗り越える瞬間は、片方の手を軸に、足先までをきれいに伸ばし軽々と宙に浮く機敏さ。

そしてクロエが手を付いて飛び越えた障害物も、ネイトは華麗なジャンプひとつでかわしてしまう跳躍力の高さ。

このシーンはどの瞬間を切り取っても、ネイトの美しくも迫力あるアクションに感動させられてしまいます。

今作で最も激しいアクションを堪能できる飛行船のシーン!

冒頭と中盤で登場した飛行船内でのバトルアクションも、今作を語るうえでは外せないアクションシーンです。

地上に落下するかもという恐怖と隣り合わせの中、空中戦を続けるネイト。

このシーンの撮影には数週間を要したと言われていますが、大掛かりな撮影であったことは画面を通しても十分に伝わってきます。

特に飛行船の荷台からコンテナなどの荷物が次々に落下していくシーンはリアルすぎます!恐るべき速さと勢いで空中に投げ出され、海上へと落下していく荷物を見ていく様子は鑑賞側に恐怖感を与え、彼らのアクションからさらに目が離せなくなります。

さらに空中へと投げ出され、凄まじい勢いで落下していく敵の姿は、高所恐怖症の人であれば、思わず目をふさぎたくなってしまうほど……。

空中におけるネイトのアクションの迫力もさることながら、周りで吹き飛ばされていくモブキャラたちのリアリティある動きにも注目したいところです!

ラストのブラドックとの一騎打ちが迫力満点である理由

そして不気味さと高いアクションレベルで視線をくぎ付けにされたのが、今作のラスボスとも呼べる女性傭兵・ブラドックとネイトの一騎打ちです。

通常、財宝を巡るトレジャーハンター作品といえば、ラスボスとして登場するのは少しばかり人相の悪い男性というのが定石でした。

しかし今作のラスボスは女性。しかもめちゃくちゃ強くて、かっこいい。さらにネイトはもちろんのこと、ブラドックの身体能力の高さもすさまじく、互角の戦いを続けます。

それもそのはず!

今作でブラドックを演じた女優のタティ・ガブリエルは、空手の黒帯の所有者だったのです!

現実世界でも武術にたけた女性がブラドックを演じていると知ったうえでラストシーンを見返すと、初見以上に2人のアクションを楽しめるかもしれません。

『アンチャーテッド』の二度見ポイント2:冒険作品好きにはたまらないワクワクするシーンが満載!

『アンチャーテッド』の二度見ポイント2

冒頭でもお伝えした通り、今作は『インディ・ジョーンズ』や『ハムナプトラ』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』などの冒険作品が好きな人であれば、おそらく何度見返しても楽しめる作品になっています。

アクションシーンはもちろん、再び見返したいちょっとした小ネタや美しい世界観を堪能できるシーンも盛りだくさんになっています。

『インディ・ジョーンズ』の世界観を味わえる瞬間

教会の地下に黄金の手掛かりがあるとわかり、二手に分かれ進むことになったネイト、サリー、クロエの3人。

地下の探索側にまわったネイトとクロエですが、その雰囲気はどこか名作『インディ・ジョーンズ』を彷彿とさせる空間に。

いつトラップが発動するかわからないという恐怖心を煽られるシーンではあるものの、向かう先にお宝の手掛かりが隠れているという好奇心をそそる展開が続きます。

そんなシーンの中でネイトがクロエに何気なく声をかけた「なぜインディ・ジョーンズになった?」という一言。

このネイトの一言がさらにシーンを盛り上げてくれます!

恐怖心と好奇心を同時に味わえる状況で『インディ・ジョーンズ』というワードが出てくると、鑑賞側のワクワク感も高まります。

頭の片隅に『インディ・ジョーンズ』を思い浮かべながら見返してみると、また違った見方ができそうなシーンでもあるのです。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』の雰囲気も堪能できる!

さらに今作では『インディ・ジョーンズ』だけでなく、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の雰囲気を味わえるシーンも!

黄金が眠る船を見つけ、ヘリコプターで運び出そうとするブラドック一味。

船が暗い森の中から空中へと飛ぶ瞬間は、BGMも相まってか、どこか『パイレーツ・オブ・カリビアン』の世界観を感じられるシーンになっています。

そしてこちらのシーンでもネイトは舵を手に取り、ノリノリでかっこよいセリフを叫び出します。

これにはさすがのサリーも「ジャック・スパロウかよ」と静かに突っ込みを入れる始末。

鑑賞側と一緒にネイトも『パイレーツ・オブ・カリビアン』の雰囲気を楽しんでいると思うと、さらにこのシーンをワクワクした気持ちで見返すことができそうです。

財宝を発見した瞬間の画はまさに神秘的!

そしてトレジャーハンター作品において、一番の感動を味わえるシーンと言えば、財宝を発見した瞬間。

世界を駆け巡ったあげく、ようやくマゼランの船に眠る黄金を発見したネイトですが、この瞬間のシーンがまさにゲームと映画の世界観の融合!とも言える美しい演出に仕上がっているのです。

隠れた場所に眠っていた2隻のマゼランの船。

発見したネイトの高揚感を表すかのように美しいBGMが鳴り響き、ゆっくりとその全貌が映し出されていきます。

そして船の姿を初めて映し出した瞬間!

暗闇のなかで2隻の船だけ光に照らされている姿は、一言で例えるなら神秘的。思わず眺めていたくなるほど、感動的な画が広がります。二度見鑑賞でも変わらずに目が釘付けになってしまうこと間違いないしです。

『アンチャーテッド』の二度見ポイント3:クロエとブラドック、2人の女性の違いが比較できる瞬間

『アンチャーテッド』の二度見ポイント3

今作に登場する2人の女性、クロエとブラドック。とにかくこの2人が強い。戦いやアクションはもちろんのことながら、発言や行動力、生き方のすべてにおいて強くてかっこいいという印象を抱いた人も多いはず。

しかしそんなクロエとブラドックですが、お互い違った強さを持っている女性であることがわかるシーンもあるのです。彼女たちの違いに注目しながらの二度見鑑賞をしてみると、また一味違う楽しみ方ができるかもしれませんよ。

それぞれが違った才能の持ち主! 2人の強みとは?

黄金にたどり着くためには、謎解きや駆け引きも重要になってくる今回。いかに敵を出し抜くかが勝負の分け目を決める展開も多々ありました。

その点で2人を比較してみると、先の展開を見据えたうえで作戦を考え行動をするという点ではブラドックが勝っています。

怪しい人物に対しては徹底的に警戒し、パートナーであるモンカーダの一瞬の隙をついて裏切る。さらに黄金にいち早くたどり着いたネイトを見張ることで、手掛かりの力を借りることなく財宝を見つけるという頭の回転の速さをここぞとばかりに見せつけてくれました。

一方、クロエはというと慎重でありながらも、残りの弾数を考えずに銃を撃ち続けたり、ネイトが教えた偽の情報を信じたりと、後先考えずにその場の直感で動いてしまうことが多々ある女性です。

しかし謎解きに関するひらめきがすばらしい!

クロエが謎をとくことにより、財宝の在り処へ近づいたといっても過言ではないほど、道中ではひらめき力を発揮してくれる瞬間もありました。おそらくブラドックでは、鍵を手に入れたとしても財宝にまではたどり着けなかったかもしれません。

そんな違った才能を持つ2人を比較しながら、鑑賞しなおしてみるのもおすすめです。

感情を完全に殺したブラドックと人間味ある瞬間を見せるクロエ

またクロエとブラドックは感情という点でも大きな違いがあります。

ご存じの通り、ブラドックは冷酷という言葉がまさにお似合いだと思えるほど、感情を一切出さず、裏切り者であれば容赦なく切り捨てる女性です。

莫大な財宝を手に入れるためには他人に隙を見せてはいけない。そして他人を信じてはいけない。それが当たり前であるかのように振る舞い、冷たい視線で周りの人間に接してきました。まさにラスボスには相応しい存在です。

反対にクロエはトレジャーハンターになるからには他人を信用してはいけないとわかりつつも、完全には感情を殺せておらず、ネイトの存在に心を許してしまいそうになる瞬間もチラホラ。

この時折見せるクロエの寂しそうな表情や、自分の感情に戸惑う姿がブラドックとはまったく違うのですよね。最後まで敵か味方かわからないクロエでしたが、たまに見せる感情に人間味を感じるため、どうしても嫌いになれない存在でもありました。

『アンチャーテッド』は自宅にいながら冒険に飛び出せる作品!

まるで自分も一緒に冒険に出ているかのような高揚感を味わえる『アンチャーテッド』は、家にいながらワクワク感を味わいたい時にはぴったりの作品です。

二度見鑑賞の際は、迫力満点のアクションや好奇心をそそるシーン、登場人物たちの何気ない言動に注目しながらの鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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WRITTEN BY
シングメディア編集部

映像・動作制作を手掛けるTHINGMEDIA株式会社のメンバーで構成しています。制作現場で得た映像・動画の知見をお伝えしていきます。