映像制作

動画撮影におすすめの一眼レフカメラ8選【選び方やビデオカメラとの違いは?】

こんにちは、シングメディア編集部です。

動画を撮るには一眼レフカメラとビデオカメラどっちがいいんだろう、動画撮影に使う一眼レフカメラの選び方とおすすめが知りたい・・・。

そんな「動画撮影用に一眼レフカメラの購入を検討しているあなた」は必見です。

近年では動画撮影をビデオカメラではなく一眼レフカメラで行う人が増えています。一眼レフカメラを使って動画撮影することで、ビデオカメラではできない映像表現をすることも可能です。

今回は、「動画撮影におすすめの一眼レフカメラや選び方」をご紹介します。

三行まとめ
  • 一眼レフカメラで動画撮影するメリットは3つ。「高画質できれい」「レンズが多彩」「ボケを活かせる」
  • 一眼レフカメラとビデオカメラの動画の違いも解説
  • 動画撮影に適した一眼レフカメラを選ぶポイントとおすすめ機種を紹介

一眼レフカメラで動画撮影するメリット

動画を撮ると言えば、撮影機材として真っ先に「ビデオカメラ」を思い浮かべる人が多いでしょう。

しかし実際には動画を撮影するのに「一眼レフカメラ」を使っている人もたくさんいます。

動画撮影のための専用機器であるビデオカメラが存在しているにも関わらず、なぜわざわざ一眼レフカメラで動画を撮影するのでしょうか?

一眼レフカメラで動画撮影するメリットは次の3つです。

  1. 高画質できれいな映像が撮影できる
  2. レンズ交換ができるので表現の幅が広がる
  3. ボケを活かした映像が撮影できる

動画撮影をする上で一眼レフカメラを使うとどんなメリットがあるのか、一つひとつ詳しく見ていきましょう。

1. 高画質できれいな映像が撮影できる

一眼レフカメラで動画撮影するメリットとして大きいのは、高画質できれいな映像が撮影できるということです。

一眼レフカメラはイメージセンサーのサイズが大きいため、高画質。

光を多く取り込むことができるため、暗くなりがちな室内での撮影や夜間の撮影などでもノイズの少ないきれいな映像を撮影できます。

場所や時間を選ばずきれいな映像を撮影できるというのは嬉しいポイントですね。

また解像度が高いこと、画素数が大きいことも一眼レフカメラの特徴です。

解像度が高く画素数が大きいということは、被写体の色や質感も細部までリアルに映し出すことができるということ。

特にこれは人物撮影の際に実感できるでしょう。

2. レンズ交換ができるので表現の幅が広がる

一眼レフカメラで動画撮影するメリットとして、レンズ交換ができるので表現の幅が広がるということも挙げられます。

一眼レフカメラは魚眼、広角、超広角、望遠、単焦点、マクロなどさまざまなレンズに交換することができるため、シーンに合わせた映像を撮影することが可能です。

また高価なレンズに変えれば画質もさらに上げることができます。

撮影したい映像の用途別にレンズを変えて最適な動画が撮れるので、作品となるような動画撮影も可能です。

3. ボケを活かした映像が撮影できる

一眼レフカメラで動画撮影するメリットに、ボケを活かした映像が撮影できるということもあります。

一眼レフカメラは被写界深度(ピントが合っている範囲)が浅いため、被写体の背景がボケた映像を撮影することが可能です。

背景をボケさせることで、人物や花などの被写体を強調した表現の映像が撮れるため、ボケの表現を活かした味のある映像が撮影できます。

マニュアルモードで撮影すれば、意図的にボケ感を調節できるので、全体をシャープにすることも背景をボケさせることも可能。

シーンに合わせてドラマチックな映像表現ができます。

一眼レフカメラで動画撮影するデメリット

動画撮影を一眼レフカメラで行うことには、デメリットもあります。

一眼レフカメラで動画撮影するメリットは大きいのですが、使い方や用途、使う人によってはデメリットになってしまう面もあるのです。

一眼レフカメラで動画撮影するデメリットは以下の3つです。

  1. ピント合わせが難しく手ブレしやすい
  2. 手持ちでの撮影が難しい
  3. 長時間の連続撮影ができない

一眼レフカメラで動画撮影をすることにはどんなデメリットがあるのか、一つひとつ詳しく見ていきましょう。

1. ピント合わせが難しく手ブレしやすい

一眼レフカメラで動画撮影するデメリットとして、ピント合わせが難しく手ブレしやすいということが挙げられます。

一眼レフカメラは静止画像の撮影を行うことを前提として開発されているため、動画撮影ではピントを合わせることが難しく、ボケやすいのが特徴です。

特に動きの激しい被写体にピントを合わせるのは困難。

オートフォーカス機能に対応しているレンズを使っても、自分の意図していないものにピントが合ってしまうということが多いです。

また手持ちや移動しながらの動画撮影では手ブレもしやすくなります。

一眼レフカメラでうまくピントを合わせながら手ブレのない動画を撮影するには、三脚でカメラをしっかり固定し、被写体との距離が変動しないよう構図を決めてから撮影する必要があります。

2. 手持ちでの撮影が難しい

一眼レフカメラで動画撮影するデメリットには、手持ちでの撮影が難しいということもあります。

一眼レフカメラは両手で持って撮影することを基本に作られているため、片手で持って動画撮影をするのは難しいです。

片手で持って撮影するためには、専用のスタビライザーを用意することが必要ですが、それでもビデオカメラに比べれば手持ち撮影には向きません。

また一眼レフカメラは重量も気になるところ。ボディの重量だけでも400~1500g程度あり、それにレンズをつけると、軽量モデルの一眼レフであっても重量は1kg程度になります。

1kg程度の重量を持つ一眼レフカメラを片手持ちしながら動画撮影を行うのは、少々つらいところですね。

3. 長時間の連続撮影ができない

一眼レフカメラで動画撮影するデメリットとして、長時間の連続撮影ができないということも挙げられます。

一眼レフカメラの連続録画時間は、29分59秒です。

なぜそんなに短いのかと言うと、カメラをEU圏へ輸出する際の関税事情で、連続録画時間が30分を超えるタイプのカメラについては「ビデオカメラ」と分類されるように決められているから。

そのため一眼レフカメラは長時間撮影ができないのです。

またSDHCカードにおけるファイルシステムで、1ファイルの容量が4GBまでと制限されているのも長時間の動画撮影ができない一因。

容量を超えてしまうと自動停止するため、物理的に撮影ができなくなってしまいます。

ボケ感が異なる? 一眼レフカメラとビデオカメラの動画の違い

ここまで一眼レフカメラで動画撮影をするメリットとデメリットについて見てきましたが、ビデオカメラでの動画撮影と比較すると、どのような違いがあるのでしょうか?

一眼レフカメラとビデオカメラの動画の違いは以下の3つです。

  1. ボケの強さ
  2. 被写体の色や輪郭の鮮明さ
  3. 暗い場所での映像の美しさ

一眼レフで撮影した動画と、ビデオカメラで撮影した動画にはどのような違いがあるのか、一つひとつ詳しく見ていきましょう。

ビデオカメラに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。

動画制作におすすめのビデオカメラ14選! 選び方と一眼レフカメラとの違い

1. ボケの強さ

一眼レフカメラとビデオカメラそれぞれで撮影した動画では、ボケの強さが違います。

一眼レフカメラで撮影した動画は背景のボケが強く、被写体が浮かび上がって立体的に見えます。

一方ビデオカメラで撮影した動画は全体にピントが合うためボケが弱いのが特徴です。

被写体と背景のコントラストをハッキリさせた印象的な動画が撮れるのは一眼レフカメラですが、ボケが強いということはそれだけボケやすいということでもあります。

一眼レフカメラでの動画撮影に慣れた人であれば、ボケ感を意図的に調整してクオリティーの高い動画を撮影することが可能です。

ただし慣れていないと意図した通りの場所にピントが合わず、ボケた動画になってしまう可能性もあります。

ビデオカメラであればオートフォーカスで誰が撮ってもピントが合った無難な映像の動画が撮影できます。

2. 被写体の色や輪郭の鮮明さ

一眼レフカメラとビデオカメラそれぞれで撮影した動画では、被写体の色や輪郭の鮮明さも異なります。

一眼レフカメラで撮影した動画では、被写体の色や輪郭が鮮明に表現されるため、被写体をリアルに描写できるのが特徴です。

しかしビデオカメラの場合は被写体の色や輪郭が一眼レフカメラほど鮮明に撮影できないため、全体的に印象が薄い映像の動画となります。

3. 暗い場所での映像の美しさ

一眼レフカメラとビデオカメラそれぞれで撮影した動画では、暗い場所での映像の美しさも異なります。

一眼レフカメラの場合は、夜の撮影であっても映像が明るくシャープです。光の描写も美しく、イキイキした映像の動画が撮影できます。

一方ビデオカメラの場合は、夜に撮影を行うと全体的に暗い映像になり、ノイズやブレが出てしまいます。

夜など暗い場所での撮影でも美しい映像が撮りたいのであれば、一眼レフカメラのほうが向いていると言えますね。

一眼レフカメラとミラーレス一眼の違いとは?

一眼レフカメラとミラーレス一眼の違い

動画撮影が可能な一眼カメラには、一眼レフカメラのほかにミラーレス一眼もあります。

ミラーレス一眼はカメラの中にミラーがないため、小さくて軽めなのが特徴です。小さくて軽いため疲れにくく小回りもききますし、新しい機種も多くなっています。

ただしイメージセンサーが小さく、一眼レフカメラに比べて画質がやや劣る場合があります。本体価格が高いというのもデメリットといえるでしょう。

一眼レフは豊富なレンズが使えるためさまざまなイメージの撮影が可能で、画質も機能性も優秀です。

ただし大きくて重いものが多いため長時間の撮影の際は疲れてしまうこと、最新の機種が少ないことがデメリットといえます。

動画撮影ができるその他のカメラの特徴

動画撮影ができるその他のカメラの特徴

一眼レフカメラやビデオカメラ以外にも、動画撮影ができるカメラは存在します。そこで3つのカメラを挙げ、それぞれの特徴をご紹介していきます。

1つめは「アクションカメラ」。スポーツやアウトドアアクティビティ、Vlogなどの際に使うことが多いカメラで、『GoPro』などが該当します。

強みは幅広い撮影シーンに対応していることと、強力な手ぶれ補正機能があること。そして持ち運びしやすいコンパクトサイズであることです。

一方、暗い場所での撮影に弱いこと、光学ズーム倍率が低いこと、白飛びや黒つぶれしやすいこと、バッテリーの持ちに不安があることも注意点として覚えておきましょう。

2つめは「コンデジ」。Vlogや日常スナップなどの撮影で人気があるカメラです。一眼レフカメラよりは性能が劣りますが、手軽に撮影したい方に向いています。

強みはボケ味の表現力、ボディとレンズが一体化しているためコンパクトであること、写真撮影のクオリティも高いことです。

ただし暗い場所での撮影に弱く、光学ズーム倍率が低いという弱みもあります。

3つめは「スマートフォン」。一番身近なカメラで、身軽さと手軽さが大きな強みです。

また動画を撮影してすぐにSNSにアップできること、縦動画が撮影しやすいこと、内臓メモリーがあること、動画編集アプリが多く簡単に編集できることも強みとなります。

一方で暗い場所での撮影に弱いこと、光学ズーム倍率が低いこと、白飛びや黒つぶれしやすいことが弱みとなっています。

動画撮影に適した一眼レフカメラを選ぶポイント7つ

ビデオカメラに比べて美しくクオリティーの高い映像が撮れる一眼レフカメラですが、動画撮影に使用する場合、どのようなポイントを踏まえて選べばいいのでしょうか?

動画撮影に適した一眼レフカメラを選ぶポイントは以下の7つです。

  1. フレームレートの数値
  2. 液晶モニターが可動式かどうか
  3. 手ブレ補正機能の有無
  4. イメージセンサーのサイズ
  5. 4K画質に対応しているかどうか
  6. 連続撮影できる時間の長さ
  7. カメラのサイズと重さ

動画撮影用の一眼レフカメラを選ぶ際にチェックしたい機能を、一つひとつ詳しく見ていきましょう。

1. フレームレートの数値

動画撮影に適した一眼レフカメラを選ぶポイントの一つが、フレームレートの数値です。

フレームレートは、1秒間に静止画を撮影できる枚数を表しており、単位は「fps」。

1fpsなら1秒間に1枚の静止画を撮影できるという意味です。機種によってフレームレートの数値は異なり、幅は30、60、120、180fpsとなります。

この数値が高いほど1秒間に撮影できる静止画の枚数が多いということになり、それだけ動作がなめらかです。

逆に数値が低いとカクついた動きになってしまいます。

人間の目で自然な動きだと感じられるのは、30fps程度から。スローモーション動画であれば120fps以上のカメラを選ぶのがおすすめです。

ただしフレームレートの数値が高くなるほどデータ容量も大きくなりますから、周辺機器のスペックと合わせて選ぶことも大切と言えます。

2. 液晶モニターが可動式かどうか

動画撮影に適した一眼レフカメラを選ぶ際には、液晶モニターが可動式かどうかもチェックすべきポイントになります。

液晶モニターが可動式だと、液晶画面の角度を変えることができるので、被写体に合わせたアングルで撮影することが可能です。

なお可動式のモニターには、「チルト式」と「バリアングル式」の2種類があります。

チルト式は上下方向にモニターが動くタイプで、モニターの角度を簡単に変えることができるため、ローアングルやハイアングルの撮影を行うことが可能です。

一方バリアングル式は上下だけでなく左右方向にもモニターが動くため、よりさまざまな角度での撮影を行うことができます。回転も可能なので、自撮りにも便利です。

3. 手ブレ補正機能の有無

動画撮影に適した一眼レフカメラを選ぶには、手ブレ補正機能があるかどうかもチェックすべきポイントです。

動画撮影を手持ちで行う場合には、手ブレ補正機能は必須。カメラによっては手ブレ補正機能がついていない場合があるので注意が必要です。

なお手ブレ補正機能はカメラ本体に内蔵されている「ボディ内手ブレ補正」と、レンズに組み込まれている「レンズ内手ブレ補正」があります。

ボディ内手ブレ補正は縦軸・横軸の手ブレ補正と、回転ブレまで軽減できる「5軸手ブレ補正」がついたカメラも増えています。

レンズ内手ブレ補正は上下左右のブレを補正してくれるのですが、補正の様子がファインダーを覗いている状態でも確認できるので安心です。

4. イメージセンサーのサイズ

動画撮影に適した一眼レフカメラを選ぶには、イメージセンサーのサイズを確認することもポイントです。

イメージセンサーはカメラの画質を決めるための大事な部分。レンズから入った光を電気信号に変える役割をします。

このイメージセンサーのサイズが大きければ大きいほど多くの光情報を取り込むことができるため、明暗差(ダイナミックレンジ)の幅が広がります。

明暗差が広がることで、白とびや黒つぶれが出にくくなり、暗い場所で撮影してもノイズが少なくきれいな映像になります。

なお一般的な一眼レフカメラのイメージセンサーサイズは、「フルサイズ」と「APS-C」という2つです。

高画質なのはフルサイズですが、フルサイズはハイエンドモデルの一眼レフカメラに採用されており、価格が高くなります。

APS-Cであれば価格帯に幅があるので、価格を気にする方や初心者の方はこちらを選ぶといいでしょう。

5. 4K画質に対応しているかどうか

動画撮影に適した一眼レフカメラを選ぶには、4K画質に対応しているかどうかを確認することもポイントになります。

カメラによって画質も異なります。画質については4K>FHD>HDという順になっており、4Kが一番高画質です。

4K画質に対応しているカメラは中堅機からとなり、主にエントリーモデルではFHD(フルハイビジョン)までとなっています。

高画質な動画を撮影したい場合には、4K対応の一眼レフカメラを選ぶのがおすすめです。

6. 連続撮影できる時間の長さ

動画を一眼レフカメラで撮影したい場合は、連続撮影できる時間の長さもチェックすることが大切です。

2019年2月1日以前に発売された一眼レフカメラは、関税の関係で連続録画時間が最大「29分59秒」と設定されていました。30分を超えるものはビデオカメラに分類されて高い関税となっていたためです。

古いモデルの中には連続撮影時間が10分程度のものもあるため注意。

30分以上の連続撮影をしたい場合は、2019年2月1日以降に発売された新しいモデルを選ぶといいでしょう。

7. カメラのサイズと重さ

動画撮影をするのであれば、手持ち撮影時の負担を軽減するために軽量でコンパクトなサイズの一眼レフカメラを選ぶこともポイントです。

持ち運びのしやすいものであれば撮影も気軽にできますし、長時間の撮影でも腕が疲れにくく、さまざまなシーンで活躍します。

なお一眼レフカメラの大きさや重さはカメラボディだけでチェックするのではなく、交換レンズも含めてチェックするようにしましょう。

動画撮影用の一眼レフのおすすめメーカー

動画撮影用の一眼レフのおすすめメーカー

動画撮影に向いている一眼レフのおすすめメーカーを3つご紹介します。

ニコン

光学機器メーカー「ニコン(Nikon)」からは一眼レフカメラやデジタルカメラなど、光学技術を生かした商品が多数発売されています。

そんなニコンの一眼レフカメラの大きな特徴は、堅牢性に優れていること。丈夫でしっかりとしているため壊れにくいのが嬉しいポイントです。

また一眼レフカメラボディの接合部にシーリングが施されているものは防塵防水性能もあり、アウトドア撮影でも快適に活用できます。

キャノン

大手精密機器メーカーである「キヤノン(Canon)」も多くの一眼レフカメラやビデオカメラを展開しています。

カメラボディのラインナップはもちろんのこと、交換式レンズのラインナップも充実しているため、標準レインズ、望遠レンズ、広角レンズを組み合わせてさまざまな表現が可能です。

また初心者向けからプロ向けまでさまざまなモデルがあるため、それぞれのレベルや用途に合った一眼レフカメラが見つかります。

リコー

光学機器や事務機器などを製造販売するメーカー「リコー(RICOH)」も、製品ラインナップが豊富です。

一眼レフカメラは手ブレ補正機能や高精度なAF機能など、動画撮影をサポートしてくれる機能が充実しているのが特徴。

そのため初心者であっても、一眼レフカメラで高いクオリティの動画を撮影できます。

あなたのお気に入りを見つけよう! 動画撮影におすすめの一眼レフカメラ8選

「一眼レフカメラ」と一口に言っても、機種が多すぎてどれを選べばいいかわからない・・・という方も少なくないでしょう。

そこで動画撮影におすすめの一眼レフカメラを8つご紹介します。

おすすめ順にご紹介していくので、一眼レフカメラ選びの参考にしてみてくださいね。

1位:Canon EOS 5D Mark Ⅳ

動画撮影におすすめの一眼レフカメラとしてまず挙げたいのが、『Canon EOS 5D Mark Ⅳ』。

デジタルシネマ規格となる4K30fpsの動画撮影が行える機種で、フルサイズモデルならではの臨場感ある映像表現ができます。

有効画素数は約3040万画素。大容量な高画素データを高速で処理し、暗い場所でも高画質な動画撮影が可能です。

デュアルピクセルCMOS AF搭載で合焦速度、追従性も◎。顔+追尾優先AF、ライブ多点AF、ライブ1点AF、動画サーボAFにも対応しています。

フォーカス駆動の速度設定が10段階でできるため、ピントの切り替え速度を自由に変更可能。ドラマチックな演出を行うことができ、オールラウンドで活躍できる機能性バツグンの一眼レフカメラです。

2位:Panasonic LUMIX DC-GH5

『Panasonic LUMIX DC-GH5』も、動画撮影におすすめのミラーレス一眼レフカメラです。

YouTuberでも使っている人が多く、動画撮影能力の高い機種です。

4k画質で60fpsの撮影が可能となっており、なめらかできれいな動画を撮ることができます。

FHD画質は最大180fpsにまで対応。そのためスポーツなど動きが早い被写体の撮影もブレずに行えるのが特徴です。

5軸補正のボディに加え、2軸補正のレンズの組み合わせで手ブレ補正機能がとても強力。映画の撮影も可能なレベルの一眼レフカメラになります。

ステレオマイク内蔵で雑音も抑えてくれるため、音声もクリアです。

3位:SONY α7II

『SONY α7II』も動画撮影におすすめのミラーレス一眼レフカメラです。

フルサイズ対応の5軸ボディ内手ブレ補正機能により、動画撮影の際にもさまざまなレンズにおいて手ブレをしっかり補正してくれるのが特徴。

高い手ブレ補正機能だけでなく、イメージセンサーのシフト量に応じ画像処理エンジン「BIONZ X」が正確に周辺の光量補正を行ってくれるため、高画質な動画を撮影できます。

動画撮影を行っている際はライブビュー映像で常に手ブレ補正効果を確認できるため、マクロ撮影時にも望遠撮影時にも、フレーミングやピント合わせがストレスなく行えるのも魅力です。

有効画素数は約2430万画素。35mmフルサイズセンサーで、被写界深度が浅く、大きなボケ表現ができます。

高解像度で高感度・低ノイズなため、圧倒的に高画質な動画撮影が可能です。

4位:SONY α7RIII

『SONY α7RIII』も動画撮影におすすめのミラーレス一眼レフカメラです。

SONYのRシリーズは高画素機となっており、『α7RIII』はフルサイズセンサーで4240万画素を誇る画質の美しさが特徴。

5K相当の動画撮影が可能になっており、ミラーレス一眼レフで撮影する動画としては、圧倒的な高画質となります。

光学式5軸ボディ内手ブレ補正機能により、動きの早い被写体もピントのズレが起こりにくく、安定して動画撮影を行うことが可能です。

新世代画像処理エンジン「BIONZ X」搭載で大きなデータ容量も高速で処理できるのも特徴となります。

さらにバッテリー容量も従来の2.2倍となっており、バッテリーの持ちが良いのも魅力です。

5位:Panasonic LUMIX GH5S

動画撮影におすすめの一眼レフカメラとして、『Panasonic LUMIX GH5S』も挙げられます。

Cinema4K/60fpsに対応しているため、スポーツシーンの撮影はもちろん、映画のような動画を撮影することができる動画撮影に特化したミラーレス一眼レフカメラです。

画素数は1028万画素。低画素でもISOは100-51200となっており、高画質な撮影が可能。暗い場所でもきれいな動画が撮影できます。

「4:2:2 10bit」という記録方式が採用されており、従来の約128倍もの色情報を得ることができるのも特徴。

色情報が豊富なため、きめ細かく色のグラデーションを写すことができる上、色の加工も大幅に行うことができます。

色の加工を効果的に行うことで、ドラマチックな動画を制作することも可能です。

目で見たままの美しい風景を撮影することができるだけでなく、HDR動画で現実以上に美しい景色の動画を撮影することもできます。

6位:NIKON D850

『NIKON D850』も動画撮影におすすめの一眼レフカメラです。

フルフレームで4KUHD動画を撮影することができるほか、魚眼や広角レンズを使っても画角をそのままで撮影することができるのも特徴となります。

裏面照射型CMOSセンサーによって、ISO感度最大25600の高感度と約4575万の高画素が実現。

暗い場所でも低ノイズできれいな動画が撮影できます。

フルHDでは4倍スロー、5倍スローの動画撮影が可能なので、映画のようなドラマチックなシーンの撮影もできるのが魅力です。

電子手ブレ補正は上下・左右・回転の3方向に対応。「アクティブD-ライティング」機能によって夜景もきれいに撮影できます。

またステレオマイクがボディに内蔵されており、マイクの感度は20段階で調整可能。

「ピーキング」機能でピントを撮影者の意図通りに合わせやすいのも嬉しいポイントです。

7位:SONY α7III

『SONY α7III』も動画撮影におすすめの一眼レフカメラ。

従来モデルである『α7II』から進化したのが『α7III』で、αシリーズでは最新のベーシックモデルですが、上位モデルである『α9』『α7RⅢ』の良い部分が取り入れられた“良いとこ取り”な一眼レフカメラとなっています。

有効画素数は2420万画素。35mmフルサイズ裏面照射型CMOSで、高解像度と広いダイナミックレンジとなっています。

5軸のボディ内手ブレ補正機能とファストハイブリッドAF、そして新世代画像処理エンジン「BIONZ X」の搭載により、高速のデータ処理が可能です。

ISO感度はISO 100–51200(拡張ISO50–204800)で、高画質な動画撮影ができます。

また液晶パネルはタッチパッド機能・タッチフォーカス機能が搭載されており、直感的な操作が可能となっているのもポイントです。

8位:Canon EOS 6D Mark II

『Canon EOS 6D Mark II』も動画撮影におすすめの一眼レフカメラです。

バリアングル液晶採用により、多彩なアングルで動画の撮影ができる機種。

フルサイズの大型センサー搭載で高画質撮影ができるだけでなく、本体の重量が765gという小型軽量ボディのため手持ちでの動画撮影にもおすすめです。

画像処理能力も高く、描写力も優秀。4Kタイムラプス動画にも対応しているため、時間の変化を楽しむような動画も高解像度で撮影できます。

フルHD動画は60fPsでなめらかな動きの動画撮影が可能です。

また5軸の電子手ブレ補正機能も採用されており、手ブレを軽減して安定した撮影を行えます。

ステレオマイクも内蔵。風の音をカットする「ウィンドカット機能」や音割れを和らげる「アッテネーター機能」の搭載も嬉しいポイントです。

一眼レフカメラで動画を撮影するときのポイント

一眼レフカメラで動画を撮影するときのポイント

一眼レフカメラで上手に動画撮影をするためのポイントとして挙げられるのが、まずフレームレートとシャッタースピードを設定の基準にするということ。

フレームレートで自然なシャッタースピードがある程度決まってくるため、露出などの設定はフレームレートを決定してから調整します。

またカメラの位置や画角を固定することもポイントです。

初心者の場合、どうしても被写体を追いながらカメラを動かしてしまうことが多いですが、カメラを動かしすぎると手ブレを起こしてしまいます。そうならないよう、撮影中のカメラはなるべく固定しておきましょう。

ズームインやズームアウトの繰り返しも映像が見づらくなる原因になるため注意。ズームイン・ズームアウトの画角が必要であれば、それぞれを撮影しておき、後から編集で補うという手もあります。

さらにシーンや被写体に応じて撮り方を変えるというのも、一眼レフカメラで上手に動画撮影するためのポイントです。

たとえばポートレートや人物を撮影する場合は、被写体とのリアルな距離感を出すために35mm~50mmほどの標準レンズを使用します。

ボケ感を演出したい場合はカメラの絞りを開けて撮影するのがおすすめですが、明るい場所でしぼりを開けるとシャッタースピードによっては露出オーバーになるため、NDフィルターを装着しましょう。

風景を撮影する場合は画角が単調になって視聴者に飽きられないよう、寄り・引きの画角でそれぞれ撮影しておき、編集時に変化をつけるようにするのがおすすめです。高倍率ズームレンズを使用すれば、寄り・引きの変更も気軽にできます。

クイックモーションやスローモーションの撮影を組み合わせれば、動画にメリハリを付けることも可能。風景の全体像をクリアな映像で撮影するには三脚を利用しましょう。

スポーツなど動きの多い撮影では、フレームレートを60fpsなど高めに設定するのがおすすめ。

遠い場所から被写体を撮影する際は望遠レンズを使います。望遠レンズは手ブレが発生しないよう、手ブレ補正機能を活用するか、三脚を使いましょう。

一眼レフの動画撮影を助けてくれるアイテム

一眼レフの動画撮影を助けてくれるアイテム

一眼レフカメラで動画撮影をおこなう際に使うことで、映像の質がアップするアイテムを4つご紹介します。

1つめは、三脚。長時間撮影をする場合には欠かせないアイテムです。手持ちで撮影するとブレてしまいやすいですが、三脚を使えば手ぶれが抑えられ、腕も疲れません。

2つめは、ジンバル。手ぶれを軽減してくれて、映像になめらかさを演出してくれるお役立ちアイテムです。カメラをセットして使います。カメラワークは大変ではありますが、その分、本格的な映像を撮影することが可能です。

3つめは、外付けマイク。風切り音の対策として風防も一緒に使います。外付けマイクは内臓マイクだけでは拾えない狙った音を収録したり、ノイズを減らしたりすることができるアイテムです。豊富な種類があるため、利用目的に応じて選ぶといいでしょう。

4つめは、NDフィルター。カメラレンズにつけて光の入る量を減らし、白飛びするのを抑えられるアイテムです。光の強い昼間でも開放F値でボケ味のある動画を撮影可能。動画編集をする際に色味をうまく変えることもできて便利です。

まとめ

「動画撮影用に一眼レフカメラの購入を検討している」という方のために、動画撮影におすすめの一眼レフカメラや選び方をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

一眼レフカメラを使うことにより、ビデオカメラよりも高画質で美しく、多彩な表現の動画が撮影できるということがおわかりいただけたと思います。

一眼レフカメラにはさまざまな機種がありますから、それぞれの特徴を比較しながら自分に合った一台を探してくださいね。

あなたにピッタリの一眼レフカメラが見つかりますように。


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WRITTEN BY
シングメディア編集部

映像・動作制作を手掛けるTHINGMEDIA株式会社のメンバーで構成しています。制作現場で得た映像・動画の知見をお伝えしていきます。