こんにちは、シングメディア編集部です。
CMプランナーってどんな仕事をしているんだろう、CMプランナーになるにはどうしたらいいんだろう・・・。
そんな「CMプランナーに興味があるあなた」は必見です。
CMプランナーはCMを作る上で欠かせない存在。CM業界を志す人にとってはその仕事の魅力も気になるところでしょう。
そこで今回は、「CMプランナーの仕事内容や魅力、適性、なる方法、年収について」を網羅的にご紹介します。
三行まとめ
- CMプランナーの主な仕事は「企画を考える」こと
- CMプランナーの魅力のひとつは、自分のアイデアからブームが生まれる可能性があること
- CMプランナーのキャリアアップは、広告代理店ではクリエイティブ・ディレクター(CD)、映像プロダクション(制作会社)では監督(ディレクター)など
仕事内容は? 「CMプランナー」とは
CMプランナーとは、最初にCMの企画を考えるところからCMが完成するまでのすべての工程に関わる、いわばCM制作の司令塔的な存在です。
またコピーライターやアートディレクター、カメラマン、監督、照明などのスタッフを選ぶスタッフィングもCMプランナーにとっての重要な仕事。
規模の大きな案件ではスタッフが100人くらいになることもありますし、ときにはCMプランナーがコピーライターやクリエイティブディレクターなど複数の役職を兼任したり、ほとんどの役職を一人でこなしたりすることもあります。
CMプランナーが所属しているのは主に、広告代理店やCM制作会社。
クライアント(広告主)からの依頼を受け、クライアントの要望を細かくヒアリングするところから仕事がスタートします。
クライアントからCMを制作する目的や伝えたいメッセージ、方向性、予算、ターゲット、PRしたい商品やサービスの詳細などを詳しく聞き、思い描くイメージや出演者の候補などをクライアントと共有することが大切です。
イメージを共有できたら、そこから具体的にCMの企画を考えてコンテを作成します。
コンテは文字のみの字コンテや絵コンテ、ビデオコンテと案件によってさまざまです。
なおCM撮影に使うロケ地や出演者の選定・交渉・手配、CMで使う曲の選定、アーティストへの交渉などもCMプランナーが行う仕事となります。
コンテをクライアントに見せて企画が通ると、内容をさらに詳しく考え、細かい設定がすべて決まったら映像制作に入ります。
撮影や映像の編集作業にもCMプランナーは立ち合うのです。
映像制作に入る際は、演出方法などを映像制作の工程におけるリーダーとなるCMプロデューサーや監督などと詳しく打ち合わせし、イメージを共有。
話し合いの中でより良いアイデアが出れば、それを取り入れながら制作を行っていきます。
※実際の現場では、CMプランナーは「企画を考える」ことが主な仕事です。スタッフィングはプロデューサーの仕事、映像の実制作はプロジェクト・マネージャー(PM)の仕事です。
※キャリアパスとしては、CMプランナーを経て、広告代理店ではクリエイティブ・ディレクター(CD)、映像プロダクション(制作会社)では監督(ディレクター)になることが多いです。
CMプランナーの面白さ・魅力は?
CMプランナーの仕事は大変なものではありますが、その分やりがいも十分。
クライアントの要望を活かしながら面白いと思える斬新なアイデアを考え、それをスタッフたちと共に形にしていくことができるのです。
自身が考えたアイデアが形になること、それをたくさんの人に見てもらえること、そこからブームが生まれることもあるということ。
それらはCMプランナーにとっての大きな魅力であり、面白さでもあります。
またCMにはさまざまな制約があり、必ずしも自分の作りたいものが自由に作れるというわけではありません。
しかしその制約の中でいかに面白いと思えるものが作れるか、クライアントの目的を達成することができるかというのも面白さと言えます。
CMプランナーの仕事で大変なことは?
CMプランナーの仕事には面白さややりがいがある一方で、大変なこともあります。
クライアントから厳しい予算や納期を提示されることもあり、ときにはクライアントの意向によって企画がボツになることも。
企画が急遽変更になることも少なくないため、現場は常に忙しく、ハードワークです。
そのためCMプランナーには、慌ただしい現場に耐えうる体力や精神力が求められます。
また常にクライアントの厳しい要求に応えたり、CMの効果を気にしなければならなかったりして、プレッシャーが大きいのも大変なこと。
CMの成果が思うように出ないと、次の仕事がもらえなくなってしまう可能性もあり、大きなプレッシャーとなります。
残業が多いことも? CMプランナーの給料・年収の目安
CMプランナーの給料・年収は、企業の規模によって大きく異なるものです。
大手広告代理店で正社員として勤めている場合であれば、給料水準はとても高く、年収1,000万円以上になる人も少なくありません。
広告業界全体で見れば、目安となる年収は500万~600万円程度と言われています。
しかし小規模・地方都市のCM制作会社に勤めている場合であれば、年収は広告業界全体の目安よりも低い場合が多いでしょう。
低い人であれば年収300万円に届かないケースもあります。
また正社員ではなく契約社員であれば、給料水準はさらに低くなると言えます。
なおCMプランナーの勤務時間はフレックス制であることが多く、自分の手掛ける案件やクライアントの都合によって勤務時間を決めるようになっています。
そのため仕事が忙しいときには休日出勤や遅くまで残業をすることも珍しくありません。
深夜残業も多い傾向にあるため、残業代によって稼ぎ、結果的に高給になるというケースもあります。企業によっては実績に応じてインセンティブがつくことも。
CMプランナーとして高収入を目指したいのであれば、大手の広告代理店に就職するか、小規模の広告制作会社で経験を積んでから大手広告代理店へ転職するという方法があります。
コンクールやCMのコンテストで受賞したり、大手メーカーのCMを手掛けたり、人気CMを生み出したりといった実績があれば、フリーランスとして独立するのもおすすめです。
実績さえあれば、フリーランスとして働いたほうが企業に所属して働くよりも高収入を得られる可能性が高く、年収1,000万円以上も夢ではありません。
どんな人が向いている? CMプランナーになるには
CMプランナーになるには、特に必要となる資格や学歴はありません。
高校卒業後、大学や専門学校などへ進学し、広告代理店や広告制作会社へ就職するという道が一般的です。
ただし大手広告代理店への就職は非常に競争率が高く、狭き門となっています。そのため一部の有名大学を卒業していないと就職が難しいというのも事実です。
最初から大手広告代理店への就職を目指すのであれば、難関大学や美術大学などへ進学しておくといいでしょう。
また広告代理店や広告制作会社の求人で注意したいのは、「CMプランナー」という職種に限定した採用を行っている企業は少ないという点。
多くの企業では「総合職」「企画職」として求人を出しており、採用後にCMプランナーや営業、ディレクター、総務と振り分けることが多いのです。
そのため必ずしも入社後にCMプランナーとして働けるとは限らず、企業によっては広告業界の仕事の流れや全体像を覚えさせるために営業などへ配属して育成するという方針をとっていることも。
基本的には制作部でアシスタントとしてスタートし、プロダクションマネージャーを経てプロデューサーになり、CMプランナーになるという流れになります。コピーライターとしてセンスを発揮し、CMプランナーに抜擢されるというケースもあるようです。
就職試験では、クリエイティブな業界であるためセンスや発想力、そしてコミュニケーション能力が重視される傾向にあります。
論文や面接に加え、グループでのディスカッションやプレゼンテーションを就職試験で行う企業も多いようです。
なおCMプランナーを目指すのであれば、広告業界や放送業界についての知識を身につけておくことも大切。映像や音楽についての基礎知識もあるとなおいいでしょう。
適性としては斬新なアイデアやセンスがあることも大切ですが、特に求められるのが高いコミュニケーション能力です。
CMプランナーの仕事はクライアントありき。クライアントの求めるものや意向をしっかり汲み取り、的確に企画へ落とし込んでいく必要があります。
自分の作りたいものを作るだけでなく、相手の意向も取り入れて双方が納得する作品をつくらなければなりません。
そのためには調整能力やコミュニケーション能力が必須なのです。
またCMプランナーの業務は過酷だとも言われており、特に納期が近づくと激務になることも。激務が続いても体調を崩さないだけの体力や健康を管理できる能力も必要になります。
ではCMプランナーの将来性はどうでしょうか?
今や広告を流す場はテレビやラジオだけではありません。動画サイトや企業のHP、商業施設などのディスプレイに広告映像を流すデジタルサイネージなど幅広くなっています。
広告媒体が幅広くなっている中で、CMプランナーの必要性もより高くなっていくと言えるでしょう。
ただ現在はYouTuberに代表されるように、誰でも簡単に動画で商品を宣伝できるようになっています。
そんな中でクライアントから求められるCMプランナーになるためには、斬新なアイデアを形にする力、クオリティの高い作品を作る力が大切になります。
CMプランナーのキャリアとしては、クリエイティブディレクターを目指すというのが一般的。
また実績や人脈を築き上げ、ゆくゆくは独立してフリーランスになるという道もあります。
実力と信用がものを言う業界なので、大手メーカーのCMを手掛ける、人気CMを生み出す、コンテストなどで賞を受賞するなどの実績を積み、クライアントから声がかかるようなCMプランナーになることを目指しましょう。
CMプランナーの有名人は?
日本ではたくさんのCMプランナーが活躍しており、中にはCMの名前を聞いただけで「あ、あのCMね! 見たことある!」というものも。
たとえば、有名なCMプランナーとして下記のような人物が挙げられます。
・佐藤雄介さん(日清カップヌードルのCM『HUNGRY DAYS アオハルかよ。』など)
・福里真一さん(サントリーBOSSのCM『宇宙人ジョーンズ』など)
・篠原誠さん(auのCM『三太郎』など)
・澤本嘉光さん(ソフトバンクモバイルのCM『ホワイト家族』など)
どのCMも話題になり、誰もが一度は見たことがあるものばかりです。他にも有名なCMプランナーは多数いるので、気になるCMがあったら、そのCMを企画したのが誰なのか調べてみるといいでしょう。
まとめ
「CMプランナーについて知りたい」という方のために、CMプランナーの仕事内容や魅力、適性、なる方法、年収についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
CMプランナーは大変な仕事ではありますが、やりがいや面白さも十分。クライアントの要望・意図と自身の作りたいものをうまく組み入れながら、双方が満足できる作品を作り上げたときの喜びや感動はひとしおです。
CMプランナーを目指すのであれば、広告業界について学ぶだけでなく、日頃からたくさんのCM作品や芸術作品に触れ感性を磨いておくようにしましょう。
あなたがCMプランナーになるための一歩を踏み出せますように。
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