こんにちは、シングメディア編集部です。
「動画を作りたいけれどいいアイデアが浮かばない」
「動画のアイデアがいつもありきたりなものになってしまう」
「動画制作のアイデアを出し尽くしてしまった」
など、みなさんは動画制作をしようと思ったとき、アイデア出しの部分で行き詰ってしまった経験はないでしょうか?
近年、動画はマーケティングの有効な手法として使われ、その需要はどんどん増えていっています。
また社会の流れとして今後5Gが普及する可能性があり、そうなればより一層動画は私たちにとって身近なものになるでしょう。
そのためいかに面白く、興味深い動画を作れるかというのは大きなスキルになりますが、そうした動画を制作するにはやはりアイデア出しの部分が重要なポイントとなります。
そこで今回は、面白い動画を作るためにどのようなことを意識すればよいのか、また動画制作のアイデア出しにおけるポイントなどについてご紹介します。
動画のアイデアを出す前に確認しておきたいこと
動画制作を行う際には、一般的にアイデア出しをして構成を決めてから撮影という流れになると思いますが、その際の重要なアイデア出しをするにあたって事前に確認しておきたいことがあります。
では動画制作におけるアイデア出しの際にどんな点を事前に確認しておくべきなのか、詳しく見ていきましょう。
誰に何を伝える動画にするのか
動画制作は万人受けを狙おうとすると大抵中途半端な動画になってしまったり、時間がかかってしまったりすることが多いです。
そのためまずは何を目的として動画を作ろうとしているのかということを明確にする必要があります。この目的が決定することによって動画の構成を作る際に、より方向性を明確に定めることができるようになるのです。
またその目的に沿って、どのような視聴者層に刺さる内容にするのかというターゲットを絞ることも大切です。目的に沿ったターゲットを明確にすることによって、アイデア出しの時点で面白いアイデアが出せるようになります。
なおターゲット設定では具体的に、性別、年代はもちろん、住んでいる場所や趣味嗜好、家族構成、年収、職業、休日の過ごし方なども絞れるようになるとアイデア出しがグッと楽になりますから、できる限り詳細なペルソナを設定しましょう。
どのような構成の動画にしたいのか
ターゲットと目的を事前に確認した上で動画全体の構成を決め、どのようなシナリオをもってして撮影するのかということまで考えておけると、より具体なアイデア出しをすることができます。
同じ商品紹介動画であっても、ユーザーインタービュー式にするのか、商品開発に寄ったドキュメント式にするのかなどで視聴者に与える印象が全く異なりますから、ターゲットや目的に合った切り口を考えましょう。
どのような雰囲気の動画にしたいのかを考えると、ターゲットにより効果的な訴求ができる動画制作をすることが可能になります。
アピールポイントはどこなのか
動画の中で何を視聴者にアピールしたいのかということまでアイデア出しの前に考えておけると、より効果的なアイデアを出すことができ、クリエイティブな動画を作ることも可能になります。
仮にアピールしたいポイントが複数個あるのならば、すべての優先順位を同じにするのではなく、しっかり優先順位をつけましょう。そして一番アピールしたいポイントが視聴者にしっかり伝わるよう、他よりも強く押し出せる内容にすることが大切です。
また場合によってはアピールポイントごとに違う動画にしたり、違うアイデアを出したりする必要もあります。そうしたほうが視聴者により伝わりやすい動画を作ることができます。
特に短い尺の動画では限られた時間の中でアピールポイントを強く押し出す必要がありますから、いくつのもアピールポイントを盛り込むのは逆効果。全体の印象がぼやけてしまい、本当に伝えたいことが伝わらなくなってしまいます。
視聴者の印象に残る動画にするためには、1つの動画で盛り込む訴求ポイントは1つに絞るようにすることがおすすめです。
アイデア出しの際にできることとは?
動画のアイデア出しの際にどのようなことをしておけば、より良いアイデア、マンネリ感のないアイデアを出すことができ、より良い動画を作ることができるのでしょうか。
それではさっそく、動画のアイデア出しのためにできることについて見ていきましょう。
先入観を変える
動画のアイデア出しの際に詰まることがあったり、マンネリ化してしまったりすることも多いでしょう。そんな中で面白いアイデアを出そうとするときには先入観を壊して、視点を変えてみることも大切です。
アイデア出しに詰まるときは、たいてい着想がどこにでもあり誰にでも思いつける発想のもとアイデア出しをしている場合が多く、それは先入観や常識にとらわれている状態であることが多いと言えます。
そんなときには発想をガラッと変えてみましょう。「こうでなければならない」「こうしなければならない」という考え方を捨て、自由で柔軟な発想をしてみるのです。違和感やギャップ、サプライズも時には必要となります。
うまく発想の転換ができないという場合には、斬新な動画や映像を見ることで自分の中にある常識を打ち破り、意識的に柔軟な発想をすることが重要です。
過去の事例から研究する
イチからオリジナルのアイデアを出そうとすると時間がかかったり意見が出なかったりすることも多いものです。
そこで過去の事例、つまり過去の映像作品や動画をたくさん見ることでヒントをもらうようにすると上述の通り先入観を壊すことにもつながるのはもちろん、そこに分析を加えることでより素晴らしい動画を作れるようになります。
なおこのとき動画を流し見するのではなく、目的をもって分析しながら見るようにしましょう。
たとえばターゲットや動画の長さ、戦略、媒体などを網羅的に組み合わせて分析しながら視聴することが有効です。そうすることにより、論理的に面白いアイデアを出すことができます。
多くの成功事例動画を見ていると、自ずと成功の法則も見えてきますし、面白いアイデアや奇抜なアイデアも浮かびやすくなるものです。
ただし過去の事例に引っ張られすぎてしまうと、ただの真似になってしまいますから注意しましょう。
専門家とともに構成する
アイデア出しの際に映像制作の専門家に相談するというのも一つの手。専門家はさまざまな動画を視聴しているので、独創的な考えや構成など独自のノウハウを持っている可能性が高いです。
専門家を含めた複数人でアイデア出しを行うことで、自分たちだけでは気づくことができなかったユニークなアイデアを生み出すことができ、より面白い動画を作ることができるでしょう。
発想が煮詰まったりマンネリ化してしまったりしたら、映像制作会社の人とともにアイデアを考えてみることも検討しましょう。
動画のアイデア出しで参考になるサイト
動画のアイデアがなかなか出てこないというときにまず参考にしたいサイトが、世界最大級の動画配信サイト「YouTube」です。
YouTubeには毎日大量の動画がアップされているため、参考になる動画を探すのにおすすめ。再生数やいいね数、チャンネル登録者数などから人気動画の分析も可能です。
キーワード検索から上位に表示される動画を研究したり、広告で流れて来た動画の中からインパクトのある動画や続きを見たくなる動画を研究したりするのもいいでしょう。
無料動画配信サイト「TikTok」も動画のアイデア出しに参考になります。
特にTikTokは若い世代に絶大な人気を誇るため、若い世代をターゲットにした動画を制作する際には大いに参考になるでしょう。
プロのアーティストやクリエイター向けの動画共有サイト「Vimeo」もアイデア出しの参考になります。
プロが投稿したクオリティの高い動画を見ることができるため、質にこだわったおしゃれな動画のアイデアを探すときにおすすめです。
無料動画配信サイト「ニコニコ動画」も参考になります。視聴者のコメントが動画の画面上に表示されるため、動画を見ているユーザーの反応がわかり、どのような内容がウケるのか参考にするといいでしょう。
また動画制作会社のホームページも参考にしてみるのがおすすめ。特に実績が豊富な会社の動画はチェックしてみるといいでしょう。
アイデアが面白い動画の事例
面白いアイデアの動画を公開している企業について、その事例をいくつかご紹介します。
日清食品株式会社
こちらは日清食品のYouTubeチャンネルで公開されている、日清カレーメシCM「カレーメシファミリー篇」。
6名のお笑い芸人からなるお笑いユニット「キュートン」とコラボレーションしており、カレーメシの種類を個性あふれるポージング芸でそれぞれの芸人さんが紹介しているのがユニークです。
商品のメインターゲットである子どもや若年層を意識し、そのターゲットに刺さる面白さにしているのが大きな特徴です。
かどや製油株式会社
こちらはかどや製油のYouTubeチャンネルで公開されている、かどやの純正ごま油Web CM「ファンの声篇」です。
二人の男性がスーパーで残り1つになった「かどやの純正ごま油」を巡って口論になるという内容ですが、その口論の内容がごま油のこだわりや豆知識であるのが面白いアイデア。
視聴者に商品の魅力を伝えつつ、ストーリー性のある面白い内容となっており、興味深く視聴できるものとなっています。
株式会社川邊組
こちらは土木工事会社である川邊組の、『レッツ!ドボクサイズ!』という求人募集動画です。
テンポのいい音楽と不思議な恰好をした男性たちが踊る様子はとてもユニークで視聴者の興味を引きます。
ただ面白いだけでなく、土木工事作業の素晴らしさや仕事への熱意もしっかり伝わる内容となっているのが特徴。
おふざけと真剣さが絶妙なバランスで盛り込まれた好印象な動画となっており、23万回を超える視聴回数で採用につながる動画となっています。
動画制作を依頼する会社の選び方
自社で動画制作をおこなうことが難しい場合はプロに依頼しましょう。
数ある映像制作会社の中から依頼する会社を選ぶ際には、まず制作実績や得意分野を確かめることが大切です。
制作実績の数が豊富にあるか、どんな種類の動画を多く制作しているか、どれくらいの期間動画制作をしているのかといった点をチェックしてみましょう。
またマーケティングの知識や提案力を確認することも大事です。
問い合わせから提案までどれくらいの時間がかかるか、どんな提案をしてくれるか、どんなプロモーションを提案してくれるかを確認し、動画マーケティングに詳しい会社なのかどうかを見極めましょう。
さらに価格は適切か見極めることも大切です。極端に安かったり高かったりしないか、今後の変更点に対する金額はどのようになるかなど、できるだけ細かく明確に確認しておきましょう。
あらかじめ予算が決まっている場合は、その予算内でどのような動画を制作してもらえるか、どこまでの工程を対応してもらえるかなども確認しておくといいでしょう。
アイデア出しからこだわってクリエイティブな動画を作ろう
動画づくりにおける「アイデア出し」はとても重要な段階です。面白い動画を制作するにはこのアイデアにこだわりを持つことが重要になり、それがより面白く興味深い動画を作ることにつながります。
常識や先入観にとらわれず、できるだけ多くの動画を視聴してそこからヒントをもらい、自由な発想でアイデア出しを行うことが大切。アイデア出しの時点からこだわって、見る人の心に残るようなクリエイティブな動画制作を目指しましょう。
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