こんにちは、シングメディア編集部です。
コンテンツマーケティングに動画が有効というのはなぜだろう、動画コンテンツマーケティングを成功させるにはどうすればいいんだろう・・・。
そんな「動画を活用したコンテンツマーケティングについて知りたいあなた」は必見です。
動画市場の勢いが急激に増している中、コンテンツマーケティングに動画を活用する企業も急増。今や動画コンテンツマーケティングは企業にとって重要なものとなっているのです。
そこで今回は、「コンテンツマーケティングに動画が有効なワケと成功事例」をご紹介します。
そもそも「コンテンツマーケティング」とは?
コンテンツマーケティングとは、ユーザーの興味を引く適切で価値のある一貫したコンテンツを作ってWebサイトへ呼び込み、見込み顧客のニーズを育成し、商品やサービスの購入、ファン化へとつなげるマーケティング手法のことです。
適切で価値のある一貫したコンテンツとは、ユーザーの知りたい情報を的確にわかりやすくまとめたコンテンツ、ユーザーの悩みを解決する情報を提供するコンテンツのこと。
そういったユーザーに役立つコンテンツを自社のWebサイトへ蓄積していくことにより、信頼性が高いサイトを作ることができます。
信頼性の高いサイトで見込み客を引き寄せ、自社の存在を認知してもらい、顧客を育て、購買に結び付く行動を促し、最終的にはファン化(リピーター化、ロイヤルカスタマー化)することを目指す施策がコンテンツマーケティングなのです。
なおコンテンツマーケティングと似た意味で「コンテンツSEO」という言葉もよく使われますが、施策の内容や目的が異なります。
コンテンツマーケティングは、見込み顧客(潜在層や準顕在層、顕在層)に対して価値のあるコンテンツを提供し、購買行動を起こさせることで売り上げアップに結びつけることを目的に行う施策です。
一方コンテンツSEOは、サイトや商品・サービスを知らない潜在層のユーザーに対し、自然検索経由からサイトにアクセスしてもらうという、サイトのアクセス数アップが目的の施策となります。
なぜ有効? コンテンツマーケティングに動画が効果的な理由
コンテンツマーケティングでは、最終的にユーザーに商品・サービスを購入・利用してもらうことが目的となりますが、そこで有効なのが動画です。
ではなぜ動画がコンテンツマーケティングに効果的なのでしょうか? その理由をご紹介します。
圧倒的な情報量を伝えられるから
動画は文章や静止画に比べ、短時間で圧倒的な情報量を伝えることができ、動画1分間につき伝えられる情報量は180万語とも言われています。
しかも動画は動きや文字、ナレーションなどさまざまな表現が組み合わさることにより、複雑な情報もわかりやすく伝えることができるのも大きなメリットです。
そのため長い文章を読むことに慣れていない若年層にも、動画であれば抵抗なく受け入れてもらえる可能性が高くなります。
印象・記憶に残りやすいから
動画は映像と音楽・ナレーションといった音声を組み合わせて作られるため、視覚と聴覚へ同時に訴えかけます。
そのためインパクトが強く、印象・記憶に残りやすいという特徴があります。
印象・記憶に残りやすいという特徴から、動画は企業ブランディングや顧客の獲得に有効です。
テレビCMよりコストが安価だから
商品やサービスの販売促進を目的としたツールとして、テレビCMが挙げられますが、テレビCMはコストがかかります。そのため中小企業ではなかなかテレビCMの出稿が難しいのが現状です。
それに比べてYouTubeやSNS、自社サイトなどインターネット上で配信する動画は、制作コストがテレビCMに比べて圧倒的に安価となります。
しかも企業側が動画を配信するユーザーをターゲティングしやすいこと、ユーザーの見たいタイミングで能動的に視聴してもらえることなどもメリットとして挙げられます。
動画市場が急速に拡大しているから
若者のテレビ離れが叫ばれる現代において、急速に市場を拡大しているのが動画です。
アメリカの調査では、8,500万人が動画を毎日1.5時間も視聴しているというデータがあり、人口の57.7%~75%が動画を日常的に視聴しているとのこと。
またYouTubeの視聴時間は世界で1日あたり10憶時間を突破したと言います。
そのためYouTubeで自社の公式チャンネルを開設する企業も急増。自社ブランディングや商品・サービスの認知度向上、販売促進などに役立てています。
さらにFacebookやInstagram、TwitterなどのSNSでも動画の配信が活発になっており、動画市場は今後もどんどん成長していくことが予想されます。
スマホなどのデバイス、テクノロジーが進化しているから
スマートフォンの普及をはじめ、動画を視聴するデバイスや機能はどんどん進化しています。
たとえばその場にいるかのような臨場感を体験できるVRや、視点を上下前後左右の360度変えられる360度動画など、動画をより楽しめるテクノロジーが登場しているのです。
こうしたデバイス、テクノロジーの進化により、誰もが動画をいつでも好きなときに好きな場所で気軽に楽しめるようになりました。それにより、動画へのニーズも急速に高まっているのです。
コンテンツマーケティングで活用される動画の種類
コンテンツマーケティング動画は、「ブランディング動画」「HOWTO動画」「サービス紹介動画」の3種類に大別できます。
ブランディング動画とは、企業のイメージアップにつながる動画のことを指します。
動画は映像と音声で企業やブランドの世界観、価値観といった形のないものを表現し、視聴者へ直感的に訴求できるため、ブランディングにはピッタリです。
ターゲットと目的を明確にし、それに合った内容の動画を制作しましょう。
HOWTO動画とは、商品やサービスの使い方などを説明する動画のことを指します。取扱説明書の代わりに活用されることも多くなっています。
テキストや静止画だけではわかりにくい情報も、動画であれば視覚的にわかりやすく伝えられるため、ユーザーにとっても大変有益な動画です。
商品やサービスの購入を迷っているユーザーに商品やサービスについての理解を深めてもらい、不安を解消してCVにつなげたり、既存のユーザーに情報を伝えたりとユーザーの状況に合わせた動画制作を行うのがおすすめ。
サービス紹介動画は、サービスの情報を詳しく紹介する動画のこと。サービスの認知度向上やCVにつなげるために役立ちます。
ユーザーの視点に立ち、サービスを利用するメリットや魅力、活用方法など、実際の活用シーンを具体的にイメージしてもらえるような内容にするのがポイントです。
サービス誕生の背景や製造工程なども見せれば、ユーザーからの信頼感アップやCVにもつなげることができます。
動画を活用したコンテンツマーケティングを成功させるには?
コンテンツマーケティングに動画が効果的だとわかったところで、動画を活用したコンテンツマーケティングを成功させるコツを見ていきましょう。
ターゲットと目的を明確にする
動画制作をする際に最も大切なのが、誰を対象とした何を目的にした動画なのかということを明確にすることです。
ターゲットが絞れていなかったり目的があやふやだったりすると、何の変哲もない動画になり、コンテンツマーケティングで思うような効果が出なくなってしまいます。
ターゲットの性別や年齢、趣味嗜好などを明確にした上で、ブランディングが目的なのか、ファンの獲得が目的なのか、商品・サービスの認知度向上が目的なのかなどについても明確にしてから制作しましょう。
SNSなどでシェアされやすい内容にする
動画のメリットとして、YouTubeやSNSでの拡散効果が狙えるというものもあります。
ただしどんな動画でも拡散されるというわけではありません。拡散されるためには、シェアされやすい内容の動画にする必要があります。
シェアされやすい内容とは、「誰かに共感してほしい」「みんなに知ってほしい」と思われるような、人の心を動かす内容。
たとえば感動的な動画であったり、おもしろい動画、かわいい動画、役立つハウツー動画などです。
動画を見た人にシェアという行動を起こしてもらえるよう、人の心を動かすような内容を意識して制作しましょう。
動画内にCTAを設定する
魅力的な内容の動画が制作できても、それを視聴したユーザーが次の行動を起こさなければ意味がなくなってしまいます。
そのために重要なのが、CTAを動画内に設定すること。CTAとは、Call to Actionの略で、日本語では「行動喚起」という意味です。
具体的には、動画の最後に自社サイトやLPへ遷移できるようリンクをつけておくなど。
ターゲットとなるユーザーの商品・サービスに対する知識のレベルや、購入意欲などに合ったCTAにすることが成功のカギです。
コンテンツマーケティングで動画を活用するときの注意点
コンテンツマーケティングで動画を活用する際には、動画内にいくつもテーマを盛り込まないよう注意することが大切です。
複数のテーマを盛り込んでしまうと、何を伝えたいのかが不明瞭になってしまい、ユーザーの印象に残らない動画になってしまう恐れがあります。
そのため1つの動画内ではテーマを1つに絞ることが大切。ターゲットに一番伝えたいことを伝えられる動画にしましょう。
なおいくつも伝えたいことがあって1つのテーマに絞り切れないという場合には、テーマごとに動画を制作するのもおすすめです。
また動画制作に先んじて予算の設定を行うことも必要になります。
事前に制作する動画の本数や、広告配信まで行うのかどうかなどを決め、そのための予算を確保しておきましょう。
注意すべきポイントとして、SNSでのバズだけを狙わないということも重要です。バズだけを狙うと炎上リスクも伴いますし、目的から外れてしまい、既存のユーザーが離れてしまう可能性もあります。
SNSで拡散されることばかりを狙って動画制作をするのではなく、きちんと視聴者の視点に立って、視聴者の悩みや課題を解決に導くことが大切。
ターゲットに対して伝えたい情報を具体的にし、動画視聴後のアクションを促せる内容にすることを意識しましょう。
動画コンテンツマーケティングの成功事例10つ
実際にどのような動画がコンテンツマーケティングに活用されているのでしょうか?
動画マーケティングの成功事例を10つご紹介します。
Sansan株式会社
Sansan株式会社による名刺アプリ『Eight』のPR動画です。
人数が増えるにしたがって複雑になっていく名刺交換の様子が描かれ、最後に一瞬で大勢の人と名刺交換できる名刺交換アプリ『Eight』が紹介されるという内容の動画。
名刺交換の様子はもはや芸術と呼べそうなレベルで、思わず見入ってしまうほど。動画制作陣のレベルの高さやアイデアの素晴らしさに感動してしまいます。
この動画は公開後、2日間で100万再生を記録し、サービスの認知度が大きく向上しました。
Blendtec
アメリカの企業であるBlendtecによる、自社製品のミキサー『トータル・ブレンダー』のPR動画です。
Blendtecの創業者がさまざまな品物をトータル・ブレンダーに入れて粉々にすることで、ミキサーの性能の高さをアピールするというシリーズ物の動画。そのシリーズの中でも、この動画はアップル・ウォッチを粉砕するというもの。
視聴者は「どうなるんだろう?」という好奇心から動画に目が釘付けに。結果、粉々になったアップル・ウォッチを見て、製品の性能に驚くという展開に。
このシリーズ動画で同社の売り上げは7倍にもなったということです。
Lenovo
Lenovoが自社製品である『YOGAタブレット』のPRを行うために、YouTuberを活用して実施した「#Goodweird」(変わっているのはいいことだ)キャンペーンの動画。
YouTuberとクリエイティブエージェンシーが共同で制作した動画となっており、YouTuber本人のアカウントで公開してもらう形式で実施しました。
この動画はEeOneGuyというロシアのYouTuberによるもので、公開から2日間で280万回の再生数を記録。
YOGAタブレットのスクリーン機能を、「変わっているのはいいことだ」という企業理念とともに、YouTubeならびにYouTuberに興味関心のある若い層のユーザーへ効果的にアピールすることができました。
株式会社Under Armour
スポーツウェアブランドである株式会社Under Armourによる動画。
Giselle Bundchenというモデルの女性が、次々と壁に映しだされる自分へ対するソーシャルメディア上でのメッセージに見向きもせず、ひたすらサンドバックを打ち続けるという内容です。
メッセージには彼女に対する批判的なコメントも多いのですが、それを気にせず、自分の理想とする女性に近づくためにサンドバックでのトレーニングに没頭するという姿に多くの人が心を動かされ、話題に。
この動画からのサイトへのアクセス数は42%増加し、コンバージョン率も28%増加したとのことです。
ウォンテッドリー株式会社
ウォンテッドリー株式会社による求人情報Webサイト『Wantedly』の採用事例紹介動画です。
『Wantedly』を利用して採用活動を行った株式会社ディー・エヌ・エーの採用担当者と、採用された側の社員のインタビューで構成されています。
インタビューではWantedlyのサービス内容や良かった機能の紹介、企業が導入してよかったこと、応募者が利用してよかったことなどが語られており、その内容がそのままWantedlyのサービス紹介となっているのがポイントです。
サービス利用者へのインタビューという形式の動画にすることで、広告臭がなくなり、信頼感もアップします。
商品やサービスについて広告っぽさを出さずにアピールしたい場合は、このような利用者へのインタビュー形式の動画にするといいでしょう。
タカラトミー TAKARATOMY
タカラトミーのYouTube公式チャンネルで公開されている、リカちゃんのおうち『ゆったりさん』という商品のPR動画。
リカちゃんファミリーが住む大きなおうちを舞台に、パパとママがお出かけしている間、リカちゃんが兄弟のお世話をするという内容です。
子どもをターゲットにした楽しいトーリー性のある動画となっており、公開から1か月足らずで124万回もの再生数となっています。
このほかにもタカラトミーの公式チャンネルでは、自社製品である『トミカ』や『プラレール』などさまざまな製品の動画を多数公開しており、チャンネル全体での視聴総回数は3憶回を超えており、子どもたちから高い人気を集めています。
映画『キャリー』(2013年)のプロモーション動画
ホラー映画である『キャリー』(2013年)を宣伝するために制作されたプロモーション動画。
超能力を持つ女性が主人公のホラー映画にちなみ、若い女性がコーヒーショップでお客さんに超能力を使ったと思わせるドッキリを仕掛けるという内容です。
コーヒーカップを飛ばす、絵画を落とす、男性客を壁に張り付けるなど、映画の世界観を再現したドッキリで、コーヒーショップに来ていた他のお客さんを恐怖に陥れます。
この動画はYouTubeで600万を超えるアクセス数を記録し、大ヒット。映画の宣伝に大きく貢献しました。
メルセデスベンツ日本
メルセデスベンツ日本とスーパーマリオがコラボレーションした、新型SUV GLAクラスのPR動画です。
ゲームであるスーパーマリオの映像から始まり、実写に移行。車の中から実写のマリオが登場するという展開になっています。
新しく発売する車のターゲットが40代以下の層であることから、「ベンツ=高い」というイメージを払拭してもらうため、若い年齢層の顧客に親しみのあるマリオとコラボレーション。
「ベンツとマリオがコラボ」ということで話題になったほか、狙い通りターゲットとする40代以下の層の来客促進につながったということです。
MUJI 無印良品
無印良品のYouTube公式チャンネルでは、商品の使い方の説明や商品のPR動画が公開されており、どれもシンプルでおしゃれ。
この動画では無印良品で販売されているさまざまな商品が紹介されており、カタログのような動画となっています。
公式チャンネルの動画のテイストには統一感があり、どれも無印良品らしいシンプルで温かみのある雰囲気。商品PRとブランディングを兼ねた作りになっているのが特徴です。
キッコーマン株式会社
キッコーマン株式会社のレシピサイトでは、さまざまな野菜の切り方を動画で説明しています。
1つの動画は30秒程度と短いですが、「千切り」「輪切り」など基本的な野菜の切り方が動画でわかりやすく説明されており、ユーザーにとって非常に役立つ情報です。
そのためWeb検索で「野菜 切り方」というワードを入れると、このコンテンツが1位に表示されるようになっています。
まとめ
「動画を活用したコンテンツマーケティングについて知りたい」という方のために、コンテンツマーケティングに動画が有効なワケと成功事例をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
動画をコンテンツマーケティングにうまく活用することで、より多くの情報をわかりやすく伝えることができる、より印象に残りやすくできるなどさまざまなメリットがあります。
コンテンツマーケティングをより効果的に行いたいマーケティング担当者は、動画の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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