動画マーケティング

動画(マーケティング・広告)業界の最新トレンド6つ! ロングフォーム動画(長尺動画)に台頭の兆し?

こんにちは、シングメディア編集部です。

動画マーケティングでこれから台頭するのはどんな手法だろう、動画業界の最新トレンドはどうなっているんだろう・・・。

そんな「動画業界の最新トレンドが知りたいあなた」は必見です。

動画のマーケティング活用がどんどん活発になっている中で、そのトレンドも日々進化しています。時代の流れに乗り遅れないためにも、動画の最新トレンドを理解しておくことは大切です。

そこで今回は、「動画(マーケティング・広告)業界の最新トレンド6つ」をご紹介します。

まずは基礎知識! 「動画マーケティング」「動画広告」とは?

「動画マーケティング」「動画広告」とはなにか

動画マーケティングとは、動画を使ったマーケティング手法のことを指します。

動画広告とは、動画マーケティングの中のひとつの手法で、動画を使った広告のことです。

動画マーケティングと動画広告について、もう少し詳しく見ていきましょう。

動画マーケティング

動画マーケティングは、商品やサービス、会社の紹介などを動画にして、自社サイトやYouTube、各種SNSなどで公開・配信を行う手法のことで、動画を用いるマーケティング活動全般のことを指します。

動画は文章や写真に比べて伝えられる情報量が圧倒的に多く、しかも短時間でわかりやすく伝えることができるというメリットがあります。

そのため近年、マーケティングに動画を活用する企業が急増しているのです。

そんな動画マーケティングについての詳細は下記の記事にて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

動画マーケティングのメリット・デメリットと成功させるためのポイント5つ

動画広告

動画広告はインターネット広告のうちのひとつで、新しい広告手段となっています。

従来のインターネット広告であるバナー広告やリスティング広告がテキスト+静止画であるのに対し、動画広告は映像表現によって作られた広告です。

音楽やセリフ、ナレーション、動作、ストーリー性などさまざまな要素で構成されており、短い広告であっても多くの情報量を伝えられるのが特徴。

視聴者の印象に残りやすく、視聴後のアクション率も高い傾向にあります。

そんな動画広告についての詳細は下記の記事にて解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。

「動画広告」の種類と特徴、市場環境と効果測定方法。YouTube TrueViewが主流?

動画マーケティングが急成長した背景

動画マーケティングが急成長した背景

年々、拡大を続ける動画広告市場。近年では多くの企業が動画広告をマーケティングに活用しており、株式会社サイバーエージェントによると、今後も動画広告市場は成長の一途をたどることが予測されるとのことです。

中でも近年、スマートフォンからの動画広告視聴が大半となっており、動画マーケティングが急成長した背景には、スマートフォンの普及が大きく関係していることがわかります。

スマートフォンが普及したことで、ユーザーはいつでもどこでも手軽に動画コンテンツを視聴できるようになりました。YouTubeなどの動画配信サイトをはじめ、SNSなどでも動画コンテンツが配信され、日常的に視聴できる環境となったのです。

またインターネット回線に5Gが登場したことも、動画マーケティングが急成長した背景として挙げられます。5Gは高速で動画をダウンロードできる上、高画質な動画も簡単に視聴できるため、ユーザーがストレスなく動画を視聴することが可能です。

さらにコロナ禍の影響により、家で過ごす時間が増加したことも動画マーケティングが急成長した背景として挙げられます。

家で過ごす中でスマートフォンやタブレット、PCなどで動画を視聴する人が増えたことにより、動画広告も急速に成長していったのです。

・参考サイト:サイバーエージェント、2020年国内動画広告の市場調査を発表 | 株式会社サイバーエージェント

動画(マーケティング・広告)業界の最新トレンド6つ

動画(マーケティング・広告)業界の最新トレンド

世界中で注目を集め、活用が行われている動画によるマーケティング。

そんな動画(マーケティング・広告)業界の最新トレンドについて、6つご紹介していきます。

動画トレンド1. 動画制作の一般化

これまで動画を制作するにはプロに依頼しなければならなかったり、自社で制作するにしてもカメラや編集ソフトなどを揃えるのに高額なお金がかかったりしていました。

そのため動画をマーケティングに活用したいと考えても、資金的な面から断念せざるを得なかったという事情もあります。

しかし昨今では、動画制作のハードルがどんどん低くなってきているのが現状です。

4Kの高画質なミラーレスビデオカメラにしても、高性能な動画編集ソフトにしても、動画制作に必要な機材が安く手に入るようになりました。

動画編集ソフトやアプリには、十分な性能があるのに無料というものまで登場しており、誰でも気軽に動画制作ができる時代です。

またスマートフォンも高性能になっており、iPhoneで十分高画質な撮影ができ、そのままiPhoneで編集まで可能になっています。ある程度の動画であれば、自分の持っているiPhoneだけでも完成させてしまえるのです。

さらにInstagramやFacebookなどのソーシャルメディアでも、撮影・編集・ホスティングと動画制作がアプリ内で完結できるようになることから、今後もどんどん動画制作が一般化され、少ない予算でスピーディーに制作できるようになっていくでしょう。

動画の作り方については下記の記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

初めての方向けに動画の作り方を解説! 動画に必要なものと制作フロー

動画トレンド2. Instagramの躍進、Facebookの衰退

2016年にアメリカの大統領選挙において、Facebookサイト上で情報漏洩が起きたのをきっかけに、Facebookはニュースフィードのアルゴリズムを見直すことに。それとともに、企業の動画コンテンツへの自由なアプローチを制限することになりました。

Facebookは今もなお最大のソーシャルメディアではあるものの、これらの背景からターゲット広告、有料キャンペーンは今後さらに高価なものになり、企業が離れていくことからFacebookの衰退が予想されます。

その一方で、Facebookが10億ドルをかけて買収したInstagramの躍進が目立っているというのも事実です。

Instagramのアクティブユーザーは月間10憶人以上であり、企業にとってもInstagramコンテンツへの関心が高く、それはFacebookコンテンツの最大10倍にもなると言います。

さらにInstagramのStoriesとIGTVはターゲットへの高いリーチ力とエンゲージメントが評価され、利用する企業が急増しているとのこと。

今後もInstagramの動画コンテンツを利用する企業はどんどん増えていくでしょう。

動画トレンド3. 6秒動画広告(バンパー広告)の普及

動画広告の中でも注目を集めているのが、YouTubeで普及が進む、たった6秒という短い尺のバンパー広告です。

アメリカで行われた調査によると、6秒の動画広告でもブランド認知度が61%高まったと言います。

6秒という短い時間の動画広告は視聴者にとっても抵抗が少なく、受け入れられやすい傾向にあるのです。

動画広告の競争が激化する中でも、より短い時間でスマートに商品やサービスをPRできる6秒動画広告(バンパー広告)は、企業側にとっても視聴者側にとっても魅力的なもの。今後、トレンド化していく可能性が高いと言えます。

なおバンパー広告については下記の記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

YouTube「バンパー広告」の特徴と効果的な動画にするための制作ポイント【6秒クリエイティブ例も26つ紹介】

動画トレンド4. 「第2の画面」セカンドスクリーン現象の発生

セカンドスクリーン現象とは、テレビやパソコンの動画を視聴しながら、スマートフォンやタブレットといった“第2の画面”でネットショッピングをしたり情報を検索したりする現象のことです。

スマホを使う時間が長くなるにつれ、テレビを見ながらスマホを操作するという場面はどんどん一般的になってきており、多くの人が体験していることでしょう。

同時に2つの画面を見るセカンドスクリーン現象が定着化していく中で、企業もうまくセカンドスクリーン現象を利用し、ユーザーのエンゲージメントを高めていく必要があります。

動画トレンド5. ライブ動画の発展

リアルタイムの情報を楽しむことができるライブ動画は、YouTubeやVimeo、Facebook、LINEなどで提供されており、利用者も増えています。

特にゲーム業界ではライブストリーミングが人気となっており、広告収入の実績も上がっている状況です。

またライブ動画は双方での迅速なコミュニケーションが可能となるため、ショッピングなどにおいても利用が進んでおり、今後も発展していくことが予想されます。

ライブ動画の形の1つであるライブコマースについては下記の記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ライブコマースサービス・アプリ9選! 市場動向や事例、 優れた点は?

動画トレンド6. ロングフォーム動画(長尺動画)の台頭

先述した6秒の短い動画広告がトレンドとなっている一方で、30分を超えるような尺の長いロングフォーム動画もトレンド化してきています。

たとえば高いストーリー性のドラマや映画のようなものや、オリジナル番組などを制作している企業も出てきている状況です。

ロングフォーム動画はまだ動画広告においてはチャレンジな部分もあり、アイデアやクリエイティブ力が試されるものでもありますが、今後新たな動画コンテンツとして、さらに台頭していくことが予想されます。

2023年の最新動画トレンド

2023年の最新動画トレンド

2023年の最新動画トレンドの1つめは、縦型動画。縦型動画はスマートフォンで視聴する際、向きを変えることなくそのままフルスクリーンで視聴できるのが特徴です。

これまでの動画はパソコンでの視聴を前提にしていたため横型で再生されるものが一般的でしたが、近年では多くのユーザーが動画をスマートフォンから視聴していることもあり、TikTokを筆頭にスマートフォンでの視聴に適した縦型動画が多く登場するようになりました。

スマートフォンの向きを変える必要がないため手間がないのはもちろん、フルスクリーンで再生できるため高い視認性と没入感が得られるのがメリットです。

2つめの動画トレンドは、インタラクティブ動画。インタラクティブ動画はユーザーが動画に触れることでストーリーの分岐を選択できるなど、ユーザー参加型の動画コンテンツです。

双方向のコミュニケーションが可能でエンターテイメント性も高く、ユーザーが興味を持って積極的に視聴してくれるのが特徴。そのため動画を長く視聴してもらうことができます。

3つめの動画トレンドはVR・ARです。VRは仮想現実という意味で、仮想的な世界をデジタル上に作ることにより、ユーザーはVRデバイスを通じ、そこに実際にいるかのような疑似体験ができる技術のこと。

ARは拡張現実という意味で、現実世界の一部にバーチャルな視覚情報を重ねて表示する技術のこと。実際に見ている目の前の世界に新たな仮想世界を作るのが特徴です。

VRもARもユーザーが好きな方向を360度見渡せるため、臨場感や没入感が高く、興味を持って視聴してもらえるのもメリットとなっています。

まとめ

「動画業界の最新トレンドが知りたい」という方のために、動画(マーケティング・広告)業界の最新トレンド6つをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

動画制作のハードルが低くなり一般化した現在、予算が限られた中小企業でも動画マーケティングを導入しやすくなりました。

企業のマーケティング担当者の方は、現在の動画業界におけるトレンドを理解した上で、自社にとってどのように動画を活用するのが一番有効なのかを考え、活用する動画の種類や媒体を選ぶことが大切です。

最新の動画トレンドに乗り遅れないよう、日頃から動画業界のトレンドをチェックしておくようにしましょう。


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WRITTEN BY
シングメディア編集部

映像・動作制作を手掛けるTHINGMEDIA株式会社のメンバーで構成しています。制作現場で得た映像・動画の知見をお伝えしていきます。