動画マーケティング

YouTube「バンパー広告」の特徴と効果的な動画にするための制作ポイント【6秒クリエイティブ例も26つ紹介】

こんにちは、シングメディア編集部です。

YouTubeのバンパー広告って一体どんなものだろう、効果的なバンパー広告を制作するにはどうしたらいいんだろう・・・。

そんな「バンパー広告について知りたいあなた」は必見です。

2016年5月にリリースされて以降、その特性から動画広告市場の主流となりつつあるバンパー広告。わずか6秒という短い時間でユーザーに訴求しなければいけないことから、ポイントを抑えたクリエイティブが必要になります。

そこで今回は、「YouTubeバンパー広告の特徴と効果的な動画にするための制作ポイント、6秒クリエイティブ例」をご紹介します。

YouTubeのバンパー広告は尺わずか6秒の動画広告のこと/YouTubeバンパー広告はインプレッション単価によって広告費が決まる/YouTubeバンパー広告のクリエイティブの事例を26つ紹介

まずはおさらい! YouTube TrueView動画広告とは?

YouTube TrueView動画広告とは

YouTubeの新たな動画広告フォーマットである「バンパー広告」についてご紹介する前に、まずは既存のYouTube動画広告「TrueView広告」についておさらいしておきましょう。

TrueView広告とは、YouTubeで配信される「インストリーム広告」と「ディスカバリー広告」のことです。

インストリーム広告はユーザーが視聴しようとしている動画コンテンツの本編が再生されるディスプレイ中に配信される動画広告。

ディスカバリー広告はYouTubeの検索結果または動画コンテンツの本編再生中ディスプレイ右側に配信される動画広告です。

なおインストリーム広告は動画広告が流れるタイミングによって「プレロール広告(動画を視聴する直前に流れる)」「ミッドロール広告(動画を視聴している途中で流れる)」「ポストロール広告(動画の視聴後に流れる)」と種類が分かれています。

ミッドロール広告とポストロール広告の場合、動画コンテンツ本編の長さが10分以上でないと利用できないこともあり、TrueViewインストリーム広告としての主流はプレロール広告となっているのが現状です。

またプレロール広告には、再生されてから5秒経過後にユーザーの意思でスキップできる機能がついた「スキッパブル広告」と、スキップできない「ノンスキッパブル広告」があります。

スキップできる広告の場合、ユーザーが動画広告を最後まで視聴したときと、画面内に表示されているリンクをクリックした場合に課金される仕組みです。

一方スキップできない広告の場合、CPM制という課金体制がとられています。これはユーザーの視聴画面に動画が表示された時点で課金となり、1000回表示されるたびに料金が発生する仕組みです。

スキップできない広告の尺は15秒~30秒となっており、ユーザーはその間強制的に視聴を強いられてしまうのも特徴となっています。

6秒クリエイティブ! YouTube TrueView動画広告の「バンパー広告」とは?

YouTube TrueView動画広告の「バンパー広告」とは

バンパー広告とは、YouTubeのTrueView広告における新フォーマットとして2016年5月に登場した動画広告の一種です。

その最大の特徴は、広告の尺がわずか6秒だということ。スキップはできません。

TrueViewインストリーム広告では、ユーザーが最後までスキップできない30秒間の強制視聴型広告がありましたが、これについてGoogleはユーザーのためにならないということで2018年に廃止。

その代わりとして誕生したのがバンパー広告です。

バンパー広告はわずか6秒しかないため、スキップできない広告でもユーザーの負担になりません。

「短い時間を利用して動画コンテンツを楽しみたい」と考えるモバイルユーザーの増加に伴い、バンパー広告の需要も急増

2016年5月に登場して以来、多くの企業がバンパー広告を採用しています。

「早く自分が見ようとしている動画コンテンツを楽しみたい」というユーザーにとっても、「動画広告を最後まで視聴してほしい」という企業にとっても、有効な広告フォーマットと言えるのです。

そのため動画広告において、今後はバンパー広告が主流になっていくことが予想されています。

なおバンパー広告はたった6秒間という短い時間で伝えたいメッセージを絞り込んで届ける必要があるため、広告を制作するにはクリエイターの力量が試されるとも言えるでしょう。

YouTubeバンパー広告の特徴4つ

YouTubeバンパー広告の特徴

リリース以来、多くの企業が導入しているバンパー広告。

6秒間という短い時間の動画広告であるという特徴以外に、どのような特徴があるのか詳しくご紹介していきましょう。

1. ユーザーの注視率を上げる

スキップができる動画広告の場合、せっかく広告が再生されてもユーザーの目はスキップボタンに向いてしまいがちです。

その点、スキップができないかつ6秒間という短い尺のバンパー広告の場合、ユーザーの目をずっと再生中の動画広告に集めておくことができます。

そのためユーザーの記憶に広告の内容が残りやすくなるのです。

2. ブランディングに最適

バンパー広告は6秒という短い時間の動画広告という特性から、ブランド効果測定において「ブランド認知」「広告想起」「検索促進」という3つの効果を高めるために開発されたものです。

ユーザーに内容を最後までしっかり見てもらいやすく、短い時間の中でインパクトのある内容を盛り込むことで印象にも残りやすくなりますから、ブランディングに最適と言えます。

また長い動画広告ではなかなか行われない「シェア」という行動まで結び付く傾向も高いのです。

3. リーチを最大化できる

既存の広告視聴単価制を採用したTrueView動画広告とは違い、バンパー広告はインプレッション単価(表示回数1,000回あたりの単価)によって広告費が決まるようになっています。

そのため既存の動画広告より多くのインプレッションを獲得できるよう配信されるという特徴があります。

4. モバイルに最適化できる

スマートフォンなどのモバイル端末は画面が小さいこと、外出先での利用が多いことから、動画コンテンツをPCに比べて短い時間で視聴するユーザーが多い傾向にあります。

その傾向を踏まえ、バンパー広告は優先的にモバイル端末へ配信されます。

短い時間のバンパー広告は、モバイルユーザーにアピールするのに最適だと言えるのです。

効果的なYouTubeバンパー広告を制作するためのポイント6つ

効果的なYouTubeバンパー広告を制作するには?

たった6秒という短さから、バンパー広告の制作はクリエイターの力量が試されるものでもあります。

では効果的なYouTubeバンパー広告を制作するためにはどのようなポイントを意識すればいいのか、詳しくご紹介していきます。

1. 目的を明確にしてメッセージを1つに絞る

短い尺の動画広告では、シンプルイズベスト。

6秒の枠内にあれもこれもと内容を詰め込みすぎると、何を伝えたいのかわからない広告になってしまい、ユーザーの印象に残りません。

わずかな時間でユーザーの記憶に残る内容のバンパー広告を制作するには、目的を一つに集中して、メッセージの質を上げることが大切です。

バンパー広告では、基本的に伝えたいメッセージを1つに絞るようにしましょう。

2. ユーザーの共感を呼ぶ内容にする

ユーザーの印象に残るバンパー広告にするためには、共感を呼ぶ内容にすることも有効です。

人は自分と重ね合わせることのできる内容に心を動かされるもの。

たとえばダイエットが続かない女性に訴求したいのであれば、「ダイエットは明日から」と言いながらついつい食べてしまう、「疲れたから」「仕事を頑張ったから」「嫌なことがあったから」と理由をつけて食べ過ぎてしまうなど、ダイエット中にありがちなことをストーリーにするという具合です。

「わかるわかる」とユーザーの共感を呼び、自分事として捉えてもらうことにより、広告の内容を印象付けることができます。

3. 意識的に時間配分をする

尺の短いバンパー広告でも、時間配分を意識することは大事です。

動画広告が再生された瞬間にユーザーの心を掴むため最初に印象的な映像やメッセージをシンプルに打ち出し、話を展開していくようにすると、ユーザーがブランドの世界観を理解しやすくなります。

そして最後の2秒程度でユーザーの行動を促すような明確なメッセージを提示することにより、さらに印象深い広告とすることができるのです。

4. 複数パターン制作してシリーズ化する

(1)で「伝えたいメッセージを1つに絞る」とご紹介しましたが、「それでは商品の特徴を全然伝えられない」「1つに絞り切るのは難しい」というケースも少なくないでしょう。

そんな悩みを解消するためにもおすすめなのが、パターンの違うバンパー広告を複数制作してシリーズ化するという方法です。

たとえば商品の特徴が10個あるとしたら、10パターンのバンパー広告を制作し、1つの広告につき1つの特徴をアピールするというスタイルにしてみます。

さまざまな角度からユーザーに接触することによって、記憶に刷り込みを行うことができるようになるのです。

5. 起承転結を意識する

「たった6秒で起承転結のストーリーを作るのは難しい」と思う方も多いでしょう。

しかし起承転結を意識したストーリー構成にすることで、より効果的なバンパー広告にすることができます。

特に「結」にあたるオチは大切。広告の終わらせ方次第でユーザーのブランドに対する印象が大きく変わります。

ストーリーを順序立てて考えるのが難しい場合は、オチをまず考えてからそこに至るまでのストーリーを構築するという方法がいいでしょう。

6. 既存のフォーマットを応用する

バンパー広告を制作する際は1から制作するのではなく、既存のテレビCMやラジオ広告、新聞広告、雑誌広告など他の広告素材を応用して制作するというのも手です。

ただしテレビCMを応用する際に注意したいのは、長い動画広告をただ単に6秒に短縮してバンパー広告にするというのはNGだということ。

短縮するだけでは印象に残るバンパー広告にするのは難しいでしょう。

ストーリー展開を見直したり、伝えたいメッセージをそぎ落として1つに絞ったり、インパクトのある音楽やセリフに替えたりといった修正・調整が必要になります。

わずかな時間で効果的に伝えたいメッセージを伝えるためにはどの要素が必要なのかをよく考え、バンパー広告として作り直すようにしましょう。

参考にしたい! YouTubeバンパー広告のクリエイティブ例26つ

YouTubeバンパー広告のクリエイティブ例

「具体的にどんなバンパー広告にしたらいいのかわからない」という方のために、参考になるYouTubeバンパー広告のクリエイティブ例を、ジャンルごとにご紹介していきます。

シチュエーションが複数パターンあるバンパー広告

複数パターンのバンパー広告を制作してシリーズ化し、ブランド名や商品名の認知度アップを狙ったバンパー広告です。

ユーザーは何度も同じフレーズを耳にすることで、そのブランド名や商品名が深く記憶されます。

複数パターンのシチュエーションがあることで、「次はどんなパターンが来るんだろう?」というワクワク感も抱かせることができます。

ソニーネットワークコミュニケーションズ“NURO”

リブセンス“マッハバイト”

クノール“スープDELI”

花王“ハミングFine DEO EX”

YouTube“「好きなことで、生きていく」キャンペーン”

ゼスプリ キウイ“6秒CM集 2017「甘さも、栄養も、たっぷり!」”

シンプルなワンメッセージのバンパー広告編

ブランド名や商品名だけ、またはキャッチフレーズだけをシンプルに訴求したバンパー広告。

ユーザーにとって理解しやすく、極めてシンプルであるため印象に残りやすいのが特徴です。

マウスコンピューター“白石麻衣/ビジネスパソコン篇”

LIXIL“にしこリクシル篇”

EDOSEN“「福祉のプロになる。」6秒Ver. のん主演”

男のダンディハウス“行こうぜ、ダンディハウス。”

日本電産“「私はモータ」篇 A”

エリアを絞った配信に特化したバンパー広告

地域情報とユーザーに伝えたいワンメッセージを組み合わせたシンプルなバンパー広告。ターゲットとなるユーザーに情報が的確に伝わります。

エリアを絞って配信する際に有効です。

ランチパスポート新潟“ラーメンPASSPORT EPISODE IV”

トヨタカローラ香川

ストーリー性や時間配分を意識したバンパー広告

ストーリー性と共感性があるためユーザーが引き込まれやすいのが特徴のバンパー広告。

時間配分もしっかり意識して作られており、ユーザーに訴求したいことがよく伝わる内容となっています。

ファンケル“カロリミット 現実逃避ちりつも篇”

サッポロビール“極ZERO 入学式篇”

参天製薬“サンテFX 爽快先輩篇”

インパクトある映像でユーザーの心を掴むバンパー広告

再生されてすぐにインパクトのある映像から始まるバンパー広告は、ユーザーに「何だろう?」という驚きを与え、視線をくぎ付けにする効果があります。

Audi Sport“3.2秒 ティザーCM”

森永製菓“チョコモナカジャンボ ロック篇”

グリコ“リベラ「OL」篇”

同じセリフを何度も繰り返すバンパー広告

ブランド・商品名や企業名を何度か繰り返すことにより、ユーザーへの認知度を高めるバンパー広告。

ユーザーの耳に残りやすく、「〇〇といえば△△」と記憶されやすい特徴があります。

富士通“arrows 割れない刑事「追跡&タレコミ篇MIX」”

トヨタ“TS CUBIC CARD 「連呼 宇宙」篇”

耳に残るメロディーに乗せてメッセージを訴求するバンパー広告

耳に残りやすいメロディーに乗せて、企業名やブランド名・商品名などをユーザーに訴求するバンパー広告。

ユーザーの記憶に残りやすく、ついメロディーを口ずさんでしまうという人も多いでしょう。

ファンケル“内脂サポート ないしのうた・結果篇”

Webサイトへアクセスしたくなるバンパー広告

意表を突く演出や好奇心をくすぐる映像で、ユーザーに「続きが見たい」「え? これ何?」「何のCM?」「詳しく知りたい」などと思わせる効果のあるバンパー広告。

興味を持ったユーザーがWebサイトへアクセスするような導線としても機能しています。

東亜合成株式会社“アロンアルフア 胸キュン接着ラブストーリー『君に、くっつけ!』”

ワーナーブラザース“映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』”

YouTubeでバンパー広告を出稿する方法

YouTubeでバンパー広告を出稿するには、Google広告の動画タイプのキャンペーンを使用します。

事前に動画の尺が6秒以下になっていることと、YouTubeでホストされていることを確認しましょう。

ではGoogle広告にてバンパー動画キャンペーンの設定を行う手順を以下に引用します。

1.Google広告(https://ads.google.com/intl/ja_JP/home/)にログインします。
2.ページメニューで [キャンペーン] をクリックし、プラスボタンをクリックして [新しいキャンペーン] を選択します。
3.目標にブランド認知度とリーチを選択します。
4.キャンペーンタイプとして [動画] を選択します。
5.[バンパー] を選択します。
6.キャンペーン名を入力します。
7.予算を設定します。ネットワーク、ターゲットにする地域、ユーザーの言語、およびその他の詳細設定を選択します。
8.広告グループ名を入力します。
9.目標インプレッション単価を入力します。
10.[動画広告を作成] で YouTube 動画(長さは 6 秒以下)の URL を入力し、手順に従って動画広告を作成します。
11.[動画広告フォーマット] で [バンパー広告] を選択します。
12.動画の最終ページ URL、表示 URL、URL オプションを入力します。
13.動画のコンパニオン バナーを自動生成(推奨)するか、画像をアップロードするかを選択します。
14.広告名を入力し、[保存して次へ] をクリックします。

この手順に沿って作業すれば、バンパー広告が出稿できます。

なお課金体制についてはインプレッション単価(CPM)制となっており、広告が1000回表示されるたびに料金が発生する仕組みになりますので、理解しておきましょう。

まとめ

「バンパー広告について知りたい」という方のために、YouTubeバンパー広告の特徴と効果的な動画にするための制作ポイント、6秒クリエイティブ例をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

たった6秒という短い時間のバンパー広告ですが、さまざまなアプローチの仕方があり、工夫次第で十分にユーザーへアプローチが可能です。

これからの動画広告の主流となっていくであろうバンパー広告。この機会にぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

WRITTEN BY
シングメディア編集部

映像・動作制作を手掛けるTHINGMEDIA株式会社のメンバーで構成しています。制作現場で得た映像・動画の知見をお伝えしていきます。