こんにちは、シングメディア編集部です。
ミッドロール広告ってどんなものだろう、ミッドロール広告を入れるにはどうしたらいいんだろう・・・。
そんな「ミッドロール広告について知りたいあなた」は必見です。
動画広告において需要が高まってきているミッドロール広告という手法。なぜ今ミッドロール広告が注目されているのかを知ることで、動画広告の出稿を効果的に行うことができます。
そこで今回は、「ミッドロール広告のメリットとYouTube動画にミッドロール広告を入れる方法」をご紹介します。
ミッドロール広告とは?
ミッドロール広告とはインストリーム広告の一種で、YouTubeなどの動画コンテンツの途中に挿入される動画広告のことです。
インストリーム広告は配信されるタイミングによって種類が3つに分かれており、動画コンテンツの前に配信される動画広告を「プレロール広告」、途中で配信される動画広告を「ミッドロール広告」、最後に配信される広告を「ポストロール広告」と呼びます。
動画コンテンツの途中で挿入されるミッドロール広告は、イメージとしてはテレビ番組に挿入されるCMと同じ手法です。
動画コンテンツの尺が長い場合は、ミッドロール広告が一定の間隔で複数回配信されることが多くなっています。
視聴ユーザーは動画コンテンツを見ている流れでそのまま広告も視聴することになり、広告を目にしてもらえる可能性が高いということで注目されています。
またユーザーはテレビCMを見ているのと同じ感覚で見ることができるため、動画広告に対して嫌悪感を持ちにくいのも特徴です。
ミッドロール広告にはどんな種類がある?
ミッドロール広告には、「スキッパブル広告」「ノンスキッパブル広告」「バンパー広告」という3つの種類が存在します。それぞれの特徴を見ていきましょう。
「スキッパブル広告」は、視聴者が見ようとしている動画が再生される前や再生中、再生後のタイミングで流れる広告で、最大30秒の長さがあり、再生から5秒程度経つと視聴者の意思でスキップが可能になります。
課金方式はCPV(Cost Per View)となっており、スキップされた場合は広告料金が発生しません。
「ノンスキッパブル広告」は、視聴者が見ようとしている動画が再生される前、再生中、再生後のタイミングで流れる広告で、最大15秒の長さがあり、スキップできないのが特徴です。
視聴者が自分でスキップできないため、最後まで見てもらうことができますが、内容によっては不快感を持たれる可能性も高くなります。
課金方式はCPM(Cost Per Mile)で、1000インプレッションごとに課金される仕組みです。
「バンパー広告」は、視聴者が見ようとしている動画が再生される前、再生中、再生後のタイミングで流れる広告で、最大6秒の長さがあり、スキップできません。
スキップできないかわりに6秒と尺が短いため、視聴者に不快感を持たれにくいですが、短い時間でいかに印象に残る内容にできるかがポイントとなります。
課金方式はCPM(Cost Per Mile)で、1000インプレッションごとに課金される仕組みです。
インプレッション数が倍増? ミッドロール広告のメリット
動画コンテンツ中で配信されるインストリーム広告の中でも、主流となっているのは動画コンテンツが始まる前に流れるプレロール広告でしたが、近年ではミッドロール広告への需要がだんだん高まってきている傾向にあります。
アメリカの動画配信プラットフォームを提供している『OOYALA』が公開している「Video Index」というレポートによると、動画コンテンツ中で配信されているプレロール広告の量がだんだんと減少傾向にある一方、ミッドロール広告の量は増加しているとのことです。
Find Out Why Mid-Rolls Are on the Rise|OOYALA
動画広告全体のうち、ミッドロール広告の割合は2015年2月の時点で19%だったのに対し、2016年4月には33%まで増えていると言います。
その分プレロール広告は2015年2月時点で75%だったのに対し、2016年4月には60%まで減少しているということですから、動画広告の市場においてミッドロール広告の需要のほうが徐々に高まってきているということがわかります。
なおミッドロール広告はインプレッション数(動画広告が表示された回数)においても増加傾向にあり、1年で2倍以上になったと発表されています。
また平均視聴完了率においてもミッドロール広告は90%にもなっており、プレロール広告の78%を上回っているとのことです。
なぜミッドロール広告のインプレッション数や平均視聴完了率が高いのかというと、ミッドロール広告が動画コンテンツの途中に配信されていることが理由として大きいと思われます。
ユーザーが動画コンテンツを見始めているという状況で途中に動画広告が流れても、「動画コンテンツを最後まで見たい」という気持ちが強いがために、動画広告もそのままの流れで視聴されている可能性が高いです。
そのため動画コンテンツが始まる前に流れるプレロール広告よりも離脱率が低く、平均視聴完了率が高くなるのだと予想されます。
テレビ番組の間に流れるテレビCM同様、動画コンテンツ中のプレロール広告はちょっとした休憩として受け入れられている可能性も高いでしょう。
さらにミッドロール広告はライブ配信動画との相性も良いとされており、ライブ配信動画対応のメディアが増加している今、ミッドロール広告への需要はますます高まっていくと言えるでしょう。
YouTuber必見! YouTube動画にミッドロール広告を入れる方法
「YouTubeにアップした動画にミッドロール広告を入れて収益化をしたい!」というYouTuberは多いでしょう。
そこでYouTube動画にミッドロール広告を入れる方法についてご紹介していきます。
ミッドロール広告を入れられる条件が満たせているか確認
ミッドロール広告を入れたいと思っても、誰でも入れられるわけではありません。
YouTube動画にミッドロール広告を入れるには、次の3つの条件を満たしている必要があります。
- チャンネルの登録者数が1000人以上であること
- 過去12か月において4000時間再生されていること
- 動画の長さが10分以上あること
この3つの条件を満たして初めてミッドロール広告の設定ができるのです。
広告収益化をすべての動画でまとめて行う方法
動画1つ1つで広告収益化の設定を行うこともできますが、「アップする動画すべてで収益化したい」という場合は、まとめて設定してしまったほうが便利です。
まずクリエイターツールの「チャンネル」カテゴリーから「アップロード動画のデフォルト設定」をクリックしましょう。
そこで「収益受け取り」にある「広告による収益化」にチェックを入れます。
続いて「広告フォーマット」では表示されているすべての項目にチェックを入れます。
次に「ミッドロール挿入点」にある項目「ミッドロール自動挿入広告」にチェックを入れて終わりです。
こうすることで、ミッドロール広告が動画内の最適な位置に自動で挿入されます。
ミッドロール広告を動画に手動で表示させる方法
YouTube動画の任意の位置にミッドロール広告を挿入させる設定も可能です。
広告を入れたい動画の「編集」とクリックし、上部にある「情報と設定」をクリックしたら、「収益受け取り」のタブを開きます。
次に「ミッドロール挿入点」までスクロールしましょう。
動画にミッドロール挿入点がまだない場合は、「ミッドロール挿入点を一括挿入する」とクリックし、広告を入れたい時間を入力していきます。
「3:00,11:00」と入力したら、1回目のミッドロール広告が表示されるのは動画が始まってから3分の時点、2回目に表示されるのが11分の時点となります。
既に動画にミッドロール挿入点がある場合は、「ミッドロール挿入点を一括編集する」とクリックし、先ほどと同じように広告を表示させたい時間を入力しましょう。
変更を保存するためには「広告を編集」をクリックし、タイムラインをクリックして表示させたい位置に広告をドラッグするだけです。
ミッドロール広告を追加で入れたい場合には「広告を挿入」をクリックし、表示させたい位置に広告をドラッグすればOKです。
ミッドロール広告を入れる回数とタイミング
「ミッドロール広告をたくさん入れればそれだけ稼げる」と考えるYouTuberも少なくないでしょう。
ただし広告が多すぎる動画は、視聴者にとっては「ウザい」もの。
せっかくあなたの動画に興味を持って見に来てくれた人がいても、広告が多いことにより離れて行ってしまう可能性が高いのです。
そのためYouTube動画にミッドロール広告を入れる際には、適度な回数とタイミングで入れることが大切になります。
適切な回数に決まりはありませんが、10~15分程度の動画の場合は1~2回程度、20分の場合は2~3回程度が不快感を与えない回数と言えそうです。
またミッドロール広告を入れるタイミングについてですが、決まりとして7分間は間隔を開けないと表示されないようになっています。
そのため広告と広告の間隔は7分以上開けて入れるようにしましょう。
30分以上の長い動画の場合は、等間隔のタイミングで入れていくのもいいですが、後半になるほど視聴者維持率が下がっていく傾向にあるため、収益を上げたいのであれば前半に集中させるのがおすすめです。
ミッドロール広告を制作するときのポイント
ミッドロール広告を制作するときには、まず広告出稿の目的を明確にすることが重要なポイントです。
認知度アップを狙いたいのか、購買を促したいのかなど、目的を明確にすることで、ターゲットや動画の内容も考えやすくなります。
また訴求すべきポイントを簡潔に伝えるということも大切なポイントです。
限られた時間の中で視聴者に伝えたい情報を伝えるには、情報を盛り込みすぎないよう注意。あれこれ盛り込むと、印象に残らない動画になってしまいます。
商品のコンセプト、商品を利用するメリット、効果、価格などの中から一番訴求したいものに絞って、簡潔に伝えましょう。
さらに動画の冒頭でインパクトを与えるというのもポイントです。
ミッドロール広告の多くが再生から5秒経過するとスキップできてしまうため、最初の5秒で視聴者にインパクトを与える必要があります。
印象づけるようなメッセージを冒頭に持ってくる、続きを見たいと思わせるような映像にするなど、スキップされない工夫をしましょう。
まとめ
「ミッドロール広告について知りたい」という方のために、ミッドロール広告のメリットとYouTube動画にミッドロール広告を入れる方法をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
ミッドロール広告は需要が高まってきており収益化にも効果的なものですから、YouTube動画で収益化をしたいYouTuberや動画広告をマーケティングに活用したいマーケターは、どんどん取り入れていくといいでしょう。
みなさんがミッドロール広告を上手に利用して、効果的に収益化や集客・販促を狙えますように。
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