こんにちは、シングメディア編集部です。
「LPに動画を埋め込むとどんな効果やメリットがあるのだろう?」
「効果的な動画LPを制作するにはどうしたらいいんだろう?」
などの疑問はありませんか?
近年、増えているのが動画LP。商品・サービスのLPに動画を埋め込むことで、さまざまなメリットが得られます。
そこで今回は動画LPの作成を検討している方に向けて、「動画LPの魅力や注意点、活用事例、ポイント」をご紹介します。
「動画LP」とは?
そもそもLP(ランディングページ)とは、Webサイトに訪問したユーザーが一番初めに目にするページのこと。WebサイトのトップページにLPを構成することが多いのですが、トップページから訪問するユーザーばかりではないため、あえてサイトマップの途中の層にあえて挟むケースもあります。
LPではユーザーに興味を持ってもらったり、購入を促したりできるよう、商品やサービスの魅力をわかりやすく表現するため、さまざまな工夫を凝らす必要があります。
動画LPとは、そのLP内に動画が活用されているもののことです。テキストやデザインだけでは伝わりにくい情報も、動画を活用することでよりわかりやすくなるなどの効果があり、動画LPを作成する企業も増えています。
動画LPの効果・メリット
具体的に、動画LPを作成することで期待できる効果やメリットについてご紹介していきましょう。
魅力が伝わりやすい
文章だけでは完全に商品の魅力を伝えることは難しいものです。その点、動画なら視覚や聴覚に訴えることができるため、商品の良さが伝わりやすいという特徴があります。
特に動画では、文章では伝わりにくい商品の使用イメージが伝わりやすいもの。使用イメージが伝われば、ユーザーは「これならうちでも使えそう」「そういうふうに使えばいいんだ! それなら役に立ちそう」など購入後のイメージがしやすくなりますから、購入の促進にもつながります。
また動画であれば、その商品を使っている登場人物の「嬉しそう・快適そう」な様子も伝わりますから、ユーザーに共感されやすくなります。
このように商品の魅力を効果的に訴求できるのは、イメージや感情といった文章・デザインにしにくいものを的確に伝えられる動画ならではと言えるでしょう。
滞在時間を伸ばせる
テキストだけのページより、動画があるほうがユーザーの目を引き、サイトの滞在時間を伸ばすことができるというのも大きなメリットです。
サイトへの滞在時間が伸びると、ほかの情報にもユーザーの目が向きやすくなり、ブランドの印象が残りやすくなったり、他のページにも遷移しやすくなったりするという効果もあります。
ユーザーは文章と静止画像だけだとページをスクロールして飛ばし読みをし、内容をあまり理解しないまま離脱したり、目を引くものがないとそのまま直帰してしまったりしますが、動画があると手を止めて見るため、内容理解も深くなりやすいのです。
内容理解が深まれば、それだけ商品やサービスに興味を持ってもらいやすくもなります。
情報量が増える
ユーザーにテキストだけで伝えたい情報をすべて提供しようとすると文章量が多くなり、ユーザーは読むのが苦痛で離脱しやすくなってしまいます。またテキストだけで商品をうまく訴求するのは難しい面もあるものです。
その点、動画では映像と音声があるため短時間でたくさんの情報をわかりやすく伝えられますし、商品の使用方法やその商品で実現できることが視覚的にすぐにわかります。
また視覚と聴覚に訴えかけることから記憶にも残りやすくなり、結果的に商品やサービスについての理解を深めたり購買意欲を刺激したりすることにもつながるのです。
スマホでも閲覧されやすい
テキストだらけのLPはスマホ画面で見た際に疲れますし、テキストがたくさんある画面を見ただけでユーザーが興味を無くしてしまう可能性もあります。スマホで見た際は特に、テキストだらけというのが離脱の原因になりやすいのです。
しかし動画をLPに入れるとユーザーのストレスを軽減でき、興味を持って見てもらいやすくなります。
パソコンに比べてスマホからインターネットを利用する人のほうが多くなっている今、モバイルに最適化した“モバイルフレンドリー”の観点から見ても、動画は理にかなっているのです。
動画LPのデメリットや注意点
LPに動画を入れることは良いことづくめな気がしますが、デメリットや注意点もあります。
その一つが、ページの読み込みが遅くなってしまうことです。当然ながら、テキストだけのページに比べて動画があるページのほうが読み込みに時間がかかります。読み込みに時間がかかりすぎるとユーザーはストレスに感じ、ページから離脱してしまいますから、動画を埋め込む際はいくつも埋め込まないことが大切です。1つのLPに対し1つの動画を心がけましょう。
とは言え動画制作の手間や時間、コストは当然プラスでかかります。しかしLPという大事なページにはそれだけ投資する価値があるとも言えますから、ここは考え方次第のところもあります。
また逆効果になるのが、宣伝色が強すぎる動画や、「いきなり大きな音が出る」「長すぎる」など視聴環境への配慮がない動画です。こういった動画はユーザーに悪感情を持たれてしまい、商品やブランドイメージも悪くなりかねませんから注意しましょう。動画は独りよがりにならないよう、ユーザー目線を忘れないことが大切です。
動画LPの事例
実際にどんな動画LPがあるのか、どのようなものなのかを理解してもらえるよう、動画LPの活用事例を4つご紹介します。
1. サービスのイメージが一発でわかる!「Plutio」
出典:Plutio
ビジネスツールの一括管理サービス「Plutio」のLPはページトップに動画があり、サービスのイメージが一発でわかるようになっています。
商品のように実体のないサービスは、テキストで説明されても画面イメージや「誰が何をするのか」「誰にとってそれが得か」などがよくわからない場合が多いですが、動画にすることでイメージがつきやすくなります。
また動画の長さも37秒という短さで効果音とともにテンポよく映像が進むため、ユーザーがストレスを感じることなく興味を持って視聴できるのもポイントです。
2. ノウハウ動画で正確に伝える!「おいしいみそ汁の作り方」
マルコメ株式会社の「おいしいおみそ汁の作り方」という動画LPは、ページの一番上に動画が埋め込まれており、真っ先に目に入るようになっています。
料理のようなノウハウ系は動画だとテキストよりも正確に、簡潔に伝わるため、ユーザーにとっても大変有意義なものです。
また料理系はビジュアルの訴求力が強いのも特徴。湯気が出ている様子や味噌が鍋の中で溶けていく様子、鍋の中で具材がコトコト火にかけられている様子、そして出来上がった味噌汁を飲む人の笑顔などといった映像から、ユーザーに「おいしそう」「作ってみたい」という共感を抱かせやすくなります。
3. アニメで分かりやすく!「MY自家消費セット」
自給電力サービス「MY自家消費セット」の動画LPには、アニメ化したわかりやすい動画を活用。ページの上部に埋め込むことで、目を引きやすくなっています。
自給電力サービスというサービス自体がちょっと一般人にはなじみのないものであることに加え、そのサービスの性質からテキストだと専門用語や数字だらけになりがちですが、アニメとナレーションで抵抗なく、分かりやすくしているのが特徴です。
このように一般の人にとってとっつきにくそうなサービスや説明が難しくなりがちなサービスには、アニメを使うことで雰囲気がやわらかくなり、内容も伝わりやすくなります。
またこの動画ではサービスを導入することによる節税効果などユーザーの知りたい情報をメインに盛り込んでいるため、宣伝色が抑えられているのも良い点です。
4. 音に注目して欲しい場合にも有効「想うた」
日本たばこ産業株式会社(JT)の「想うた」という動画LPでは、ブランドイメージの向上を目的として、大切な人への想いを歌で表現した動画を埋め込んでいます。
大切な人への「想い」や「絆」といった形にできない抽象的なものを楽曲で表現することでユーザーに直感的に伝わりやすくし、共感してもらいやすくしているのが特徴です。
「歌」のように、音が重要な役割を果たすプロモーションは動画が適しています。
動画LPで効果を得るためのポイント
動画LPできちんと効果を出したいのであれば、ただLPに動画を埋め込めばいいというものではありません。そこで動画LPで効果を出すために実施すべきポイントをご紹介します。
動画はすぐ見える位置に配置する
動画LPで効果を出すには、動画にユーザーの目線を持ってくるような導線の工夫が必要になります。そのためには動画はLPの上のほうへ設置するのが良いです。開いた瞬間に動画が目に入ることで、ユーザーの興味を引きやすくする効果があります。
またLPの訪問者はそもそも一番下まで見ない人も多いため、下の方に配置すると見られにくくなりもったいないです。
サイトを訪れたユーザーに「おっ、なんだかおもしろそう」「何だろう?」と思ってもらい、興味を引くためにも、動画はファーストビューに配置するのが望ましいと言えるでしょう。
長すぎないようにする
動画ですべてを伝えようとするのはNG。動画はあくまでLPの補助的な役割であり、詳細な説明はテキストが担っています。
動画が長すぎるとユーザーはすぐに飽きてしまい、最後まで見ずに離脱してしまいますから、短く簡潔にするのが望ましいです。具体的には、15秒~30秒くらいがおすすめ。それくらいの尺であればユーザーが最後まで興味を持って見てくれやすくなります。
15秒~30秒程度におさまるよう、訴求ポイントを絞り、簡潔に表現することが大切です。
また最初の5秒でユーザーの興味を引けなければやはり離脱の原因になりますから、動画の出だしには力を入れることが重要になります。出だしでユーザーの心を掴めるよう工夫しましょう。
CTAはすぐ下に設置する
CTAとは「Call To Action(コール トゥ アクション)」の略で、意味は「ユーザーに“予約をする・購入をする”などの具体的なアクションをとってもらうこと」です。
つまり動画の下に予約や購入ページに繋がるボタンを設置するということ。動画のすぐ下にCTAを設置して、動画を見たユーザーが「これが欲しい!」と思った際、その気持ちが冷める前にすぐ行動へと誘導することが肝心です。
動画を見た後はユーザーの購買意欲が高まりますから、それをうまく利用し、商品購入ページや申込ページへ誘導してあげることが重要になります。
自動再生されないようにする
音が出る動画の場合、自動再生されるとユーザーが驚いてページを閉じてしまったり、ストレスを感じたりする場合があります。特にスマホで動画LPを見ているユーザーの場合、周りに人がいる環境で見ていることも多いため、音が出る動画の自動再生は嫌われがちです。
ストレスなく視聴してもらえるように、音声の出る動画は再生ボタンをクリックしなければ再生できないようにする配慮が必要になります。
広告よりも情報提供に力を入れる
ユーザーは広告バナーなどをクリックしてLPを訪れています。そのためLPに動画を埋め込む際には、広告色が強いものは避けましょう。何度も売り込みをされるとユーザーに良い印象を与えられません。
LPに埋め込む動画は広告動画ではなく、商品・サービスの特徴や使い方など商品・サービスへの理解が深まるような内容にしましょう。
売り込み要素を出さず、あくまでも情報提供に重点を置くのがおすすめです。
LPで成果を上げる動画のポイントを押さえる
LPに埋め込む動画制作の前には、まずターゲットを決め、伝えたいメッセージを整理することが大切です。誰に何を伝えたいのかを明確にすることで成果の出る動画LPになります。
ターゲットは年齢や性別、職業などを細かく設定したペルソナを作成するのがおすすめです。
伝えたいメッセージは簡潔にすることが大切。情報を多く詰め込みすぎると、重要なメッセージが伝わらなくなってしまう恐れがあります。
ターゲットと伝えたいメッセージを明確した上で構成なども考えておくと、制作会社との打ち合わせもスムーズに進みやすくなります。
動画LPの動画ってどう作るの?
動画を制作しようと思っても、自社に動画制作ができる人材がいなければ一から勉強して制作しなくてはならなくなります。
しかしLPという大事なページに掲載するに耐えうる動画ができるようになるまでには、どうしても時間や手間が非常にかかってしまいます。
しかもLPに埋め込む動画はCVに直結する可能性も高く、さまざまな工夫も必要になりますから、無理に自社で制作しようとするのではなく、動画制作のプロに任せることがおすすめです。
LPに掲載する動画制作の費用目安
LPに掲載する動画の制作費用は、実写とアニメーションで相場が変わってきます。
実写動画でコスト優先であれば、10万~30万円程度の費用で制作が可能ですが、役者を入れて制作するとなると80万~200万円程度が必要になります。さらに本格的な内容であれば200万円~が目安です。
アニメーション動画の場合、既存のイラストを組み合わせて動画にするのであれば10万~30万円程度が目安になります。
新たに制作してもらったオリジナルイラストを使い、リッチな動きにする場合であれば100万~200万円ほど必要です。テレビや映画レベルの高品質なフレームバイフレームになると200万円以上が目安になります。
動画LPで商品・サービスの魅力を視覚的に伝えよう
動画は情報を映像と音で表現できるため、伝わることが非常に多いです。またユーザーの目に留まりやすく、興味を引きやすいのも魅力。
何もかもをテキストと写真で伝えようとするとわかりにくく、ユーザーにとってもストレスになってしまいますから、動画をLPにうまく活用し、商品・サービスの魅力を的確に伝えられるようにしましょう。
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