こんにちは、シングメディア編集部です。
LINE Ads Platformとはどういうものだろう、LINE動画広告に出稿するにはどうしたらいいんだろう・・・。
そんな「LINE動画広告について知りたいあなた」は必見です。
LINE Ads Platformは、たくさんのアクティブユーザーを持つLINEに動画広告を配信できるサービスとして、さまざまな企業から注目されています。
そこで今回は、「LINE動画広告のメリットや掲載先、出稿方法」をご紹介します。
動画広告も! LINEの運用型広告「LINE Ads Platform」とは
「LINE Ads Platform」とは、2016年の6月からLINE株式会社によって提供がスタートした運用型広告メニューのこと。静止画だけでなく、動画広告の配信も可能です。
LINE内のタイムラインやLINENEWS、LINEBLOG、LINEマンガなど、関連アプリでも広告配信ができるという点から、多くの企業担当者に注目されています。
またLINE Ads Platformでは、広告を配信するターゲットについて、属性や関心などを細かく指定することも可能。
そのため自社商品やサービスのターゲットへ、効率的に広告を配信することができます。
静止画と動画! LINE Ads Platformの種類2つ
LINE Ads Platformには、静止画と動画の2種類があります。
それぞれの特徴や利用できる広告フォーマットについて見ていきましょう。
静止画
画像引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2018年10月-12月_ver.1.0
静止画広告は、個々の広告枠ごとにそれぞれ最適化された広告を表示します。
対応する広告フォーマットはCard(1200×628)とSquare(1080×1080)です。
Cardはタイムライン、LINE NEWS、LINEマンガ、LINE BLOG、LINEポイントへ配信可能。
SquareはタイムラインとLINE BLOGで配信が可能、LINE NEWSの一部のみ配信が可能となっています。
なお静止画広告の課金方法はクリックされた回数(CPU)で課金されるという仕組みです。最低入札価格は24円となっています。
動画
画像引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2018年10月-12月_ver.1.0
動画広告は、映像だけでなく音や動きと合わせて訴求できるため、実際の利用イメージなども盛り込むことができ、静止画よりもさらにわかりやすく情報を伝えることができます。
対応しているフォーマットはCard(16:9)、Square(1:1)、Vertical(9:16)です。
Cardはタイムライン、LINE NEWS、LINEマンガ、LINE BLOG、LINEポイントへ配信可能。
Squareはタイムライン、LINE BLOGへ配信可能。
Verticalはタイムライン(R&F・FV実施時のみ)で配信可能となっています。
なお動画広告の課金方法は、表示された回数(インプレッション数)によって課金される仕組みです。最低入札価格は400円となっています。
高いリーチ力とユーザーのアクティブ率! LINE動画広告のメリット
他のSNSと比べても、より多くのユーザーが利用するLINEだからこそのメリットは多いもの。
LINE動画広告を出稿するメリットにはどのようなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。
圧倒的なリーチ力で新規顧客を獲得しやすい
日本においてLINEはコミュニケーションツールとしてあらゆる年齢層が利用しており、FacebookやTwitterといったSNSを利用していない人でも、LINEだけは利用しているというケースも多くあります。
『LINE株式会社 マーケティングソリューションカンパニー』が発表している「LINE紹介資料(2019年7月~9月期)」によると、普段スマートフォンで利用しているSNSは、LINEが81.8%であるうち、LINEだけという人の割合が39.7%、それに対してTwitterだけの割合は1.9%、Facebookだけの割合は1.0%ということです。
LINEのみを利用している人は多いのに比べて、他のSNSではそれを単独で利用している人は非常に少なく、多くの人がLINEと併用していることがわかります。
このことからも、LINEは他のSNSと比較して圧倒的なリーチ力を持っているということが言えるのです。
そのため他の媒体ではリーチが難しいユーザー層でもアプローチできるというのが大きなメリットになります。
またLINEユーザーはアクティブ率が高いため、LINEに動画広告を出稿すれば、新規顧客を獲得できる可能性も高くなると言えるでしょう。
参考:LINE紹介資料(2019年7月~9月期) | LINE株式会社 マーケティングソリューションカンパニー
ターゲットと目的に合わせて広告配信できる
LINEはユーザーの属性や趣味嗜好をもとに、精度の高いターゲティングを行うことが可能です。
またLINEには関連アプリも多く、さまざまな配信メニューがあり、ターゲットと目的に合わせて最適な広告配信を行うことができます。
たとえば10代~20代の若年層にアプローチしたい場合はLINEマンガ、幅広い年齢層に広くアプローチしたい場合はLINEタイムラインとLINE NEWS、エンタメに関心の高い女性にアプローチしたい場合はLINE BLOGなど、ターゲットと目的に合わせた出稿が可能。
アプローチしたいユーザーへ効率的に広告を配信できるため、高い広告効果を得られる可能性が高いのです。
LINE@と連携して顧客の育成ができる
LINE@と連携することにより、動画広告で獲得した顧客と個別にLINEでトークをする、メッセージを一斉配信する、クーポンを発行する、タイムラインに宣伝を投稿するなども可能になります。
そうして獲得した顧客一人ひとりと継続的にコミュニケーションをとっていくことで、離反防止やファン化につなげることもでき、効果的なマーケティング戦略をとることができるのです。
LINE動画広告を利用するときの注意点
LINE動画広告を利用する際には、動画制作にコストや時間がかかるという点に注意が必要です。
動画広告は静止画の広告と比べてどうしても制作するのに手間と時間がかかります。自社に動画制作の知識やスキルがない場合は制作会社に依頼することになりますが、その場合は手間がかからなくなる分、コストがかさむという点にも注意しましょう。
広告効果を検証するにあたり、複数パターンの動画広告を制作することも考えなくてはなりませんが、そうするとさらにコストもかかります。
またLINE動画広告は、構成を間違えるとメッセージが伝わりにくいというのもデメリットです。
一番訴求したいメッセージを動画の後半にしてしまうと、その間にスキップされたり離脱されたりしてしまい、伝わらなくなってしまう恐れがあります。
そのため一番伝えたいメッセージは冒頭に持ってくるようにし、構成も視聴者の興味を引けるように工夫しましょう。
どこに配信される? LINE動画広告の掲載先8つ
LINE動画広告は具体的にどこへ配信することができるのか、掲載先8つをご紹介します。
それぞれの特徴から、どこへ配信するのが自社にとって最も効果的なのかを考えましょう。
タイムライン
画像引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2018年10月-12月_ver.1.0
コミュニケーションアプリであるLINEの中にあるタイムラインはSNSの役割をしており、MAU(月あたりのアクティブユーザー数)が6,800万人以上(2019年1月時点)とのこと。
そのため多くのアクティブユーザーへアプローチが可能となります。
広告掲載の用途としては、外部送客、ダイレクトレスポンス、アプリDL促進といったものが挙げられます。
LINE NEWS
画像引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2018年10月-12月_ver.1.0
LINE NEWSはコミュニケーションアプリとしてのLINEの中にNEWSページとして存在し、情報収集の場として幅広い年齢層のユーザーから使われています。
MAUは6,500万人以上(2019年4月時点)で、アクティブユーザーが多いのも特徴です。
動画広告は、300媒体(2019年4月時点)のアカウントメディアの記事一覧ページへ配信することができます。
LINEマンガ
画像引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2018年10月-12月_ver.1.0
スマートフォン向けのアプリであるLINEマンガは、マンガやノベル作品が気軽に楽しめる電子コミックサービス。
国内での累計ダウンロード数は2,300万件(2019年4月時点)を超えており、スマホマンガアプリダウンロード数ランキングで1位(出典/App Annie)を獲得するほどの人気です。
10~20代の若年層ユーザーが多いのが特徴で、習慣として毎日マンガを読むユーザーも多いため、若年層へ向けた動画広告の掲載先としておすすめです。
LINE BLOG
画像引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2018年10月-12月_ver.1.0
アーティストやタレントなどの著名人が多く利用しているLINE BLOGは、情報発信やファンとのコミュニケーションツールとして活用されているブログサービス。
LINE公式アカウントと連携されているため、ブログが更新されればLINEでメッセージが配信されるほか、タイムラインのフィードに自動投稿されるという特性もあります。
公式ブロガー数は2,500組以上(2019年8月時点)となっており、女性の利用者が多いのが特徴です。
エンタメや芸能情報に興味のある女性へ向けてアプローチしたい場合におすすめの掲載先と言えるでしょう。
LINEポイント
画像引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2018年10月-12月_ver.1.0
LINEポイントは、友だち追加や動画視聴、ミッションクリアなどの条件を達成することでポイントを得ることができるサービス。
貯まったポイントはさまざまなサービスやシーンで利用できるため、ポイントを貯めたいユーザーが訪れます。
Smart Channel
画像引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2018年10月-12月_ver.1.0
Smart Channelは、LINEのトークリストページの一番上に表示される広告枠。
広告をクリックすると、商品やサービスのランディングページへ遷移する仕組みです。
トークリストはLINEユーザーが最もよく見るページと言っても過言ではないため、多くのユーザーの目に留まることが期待できます。
LINEショッピング
画像引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2018年10月-12月_ver.1.0
LINEショッピングは、LINEアプリ上から買い物が楽しめるサービス。
ファッションや雑貨、コスメ、インテリア、家電など3,000万点を超える商品をお得に購入することができ、会員数は2,700万人以上。
トレンドやショッピングに興味関心の高い女性ユーザーが多く利用しています。
LINE Ads Platform for Publishers
画像引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2018年10月-12月_ver.1.0
LINE Ads Platform for Publishersでは、LINEやLINE関連サービスでの広告配信だけでなく、「AbemaTV」や「TikTok」など4,600以上の外部アプリメディアへも広告配信が可能です。
「大規模な広告配信を行いたい」「多種多様なメディアでたくさんのユーザーへアプローチしたい」という場合におすすめです。
LINE動画広告のクリエイティブを制作するときのポイント
LINE動画広告を制作する際には、冒頭3秒の効果を検証することが大事なポイントです。
動画は冒頭の3秒以上を視聴されたときに配信効果が高い傾向にあるため、この3秒で視聴者の心を掴むことが大切。
そこで冒頭シーンのみ異なる複数パターンの動画を用意し、どのパターンが一番ユーザーの反応が良いのかを検証してみるのがおすすめです。
また伝えたいメッセージやターゲットが複数ある場合、1本の動画内にすべてを詰め込むのではなく、複数の訴求軸で制作し、動画ごとに使い分けるという方法を取るのもポイント。
1つの動画につき訴求することとターゲットは1つに絞ることで、伝えたいことがしっかりターゲットに伝わる動画になります。
LINE動画広告は、配信面に合わせてクリエイティブを制作するというのもポイントです。
LINE動画広告には、16:9の「Card」という横長のフォーマットと、1:1の「Square」という正方形のフォーマット、9:16の「Vertical」という縦型のフォーマットがあります。
「Card」と「Square」はトークリストの上部に表示される「Smart Channel」以外のすべての掲載面に配信が可能。「Vertical」はタイムラインのみに配信されます。
配信面ごとのサイズに合わせた動画広告を制作するようにしましょう。
タイトルを重視することも重要なポイントです。クリエイティブに添えるタイトル次第で配信効果は大きく変わります。
複数のタイトル案を用意し、どれが一番ユーザーの反応が良いのか検証していくようにしましょう。
LINE動画広告に適したクリエイティブのサイズ
LINE動画広告に適した動画クリエイティブのフォーマットは、「mp4」または「MOV」となり、サイズは1GB以下です。
動画の再生時間は最低で5秒以上、最大で600秒までとなっています。
動画クリエイティブのアスペクト比は「16:9」「1:1」「9:16」の3種類ありますが、もっとも配信面が多い1:1のSquareがおすすめです。
1:1のSquareは正方形の動画サイズで、掲載時に視認性の高いクリエイティブを制作できるのが特徴。
9:16は縦型でタイムライン限定の掲載面となっているため、そこまで活用の優先順位は高くありませんが、広告効果が見込めそうであれば活用してみるといいでしょう。
・参考サイト:LINE広告(LINE Ads)入稿規定マニュアル | LINE for Business
LINE動画広告に向いている企業の特徴
LINE動画広告に向いている企業には、いくつかの特徴があります。自社は当てはまっているかどうか、チェックしてみましょう。
まず他媒体での動画広告に成功していること、また成果につながる訴求軸を理解していること、そして動画の制作体制が整っていることです。
これらに当てはまる企業であれば、LINE動画広告でも成果を出しやすいといえます。
LINE動画広告との相性が良い商材
LINEのユーザーは年齢層が幅広く、かつ日常的に利用しているアプリです。1日のうちに頻繁に利用され、ちょっとしたすきま時間に活用するユーザーが多いのも特徴となっています。
その特徴から、相性が良い商材には化粧品や健康食品、ゲームアプリなどが挙げられます。
購入や契約までの検討期間が短い商材、幅広い年齢層のユーザーにリーチさせたい商材が向いているのです。
化粧品や健康食品、ゲームアプリなどは低価格であり購入へのハードルが低いため、すきま時間の動画広告視聴ですぐに購入してもらいやすいといえます。
逆に高価で検討期間が長くなる、たとえば不動産などの商材には向いていません。
ただし中にはLINEへの広告掲載が不許可の商材や掲載に注意が必要なものもあるので、事前に確認しておくようにしましょう。
・参考サイト:【LINE広告】出稿対象外となる業種・サービスについて | LINE for Business
LINE動画広告の完全視聴を促す「動画リワード広告」とは?
LINE広告は常にアップデートされ、新たな機能が誕生しています。そんな中で注目されているのが、2020年にリリースされた「動画リワード広告」です。
「動画リワード広告」とは、動画を視聴したユーザーがアプリ内で使えるインセンティブを獲得できる形態の動画広告。
ユーザーが任意で動画視聴を選択することができ、動画を再生して最後まで視聴するとアプリ内のインセンティブを獲得できるという仕組みになっています。
ユーザーとの親和性・興味関心の高い広告が配信でき、フルスクリーンでの動画広告の完全視聴を促せるのが特徴です。そのため動画を最後まで視聴してほしい企業におすすめです。
なおLINEリワード広告を指定して配信することはできません。
・参考サイト:LINEのアドネットワークサービス「LINE広告ネットワーク」にて、新たな広告フォーマット「動画リワード広告」の提供を開始 | LINE Corporation
LINE動画広告を出稿する方法は? LINE Ads Platformのお申し込みから配信開始までの流れ
LINE動画広告を出稿したい場合は、次のような流れで広告配信ができます。
1. お申込みフォーム
まずは所定の申し込みフォームで連絡をしましょう。
2. アカウント確認
すでにLINE Ads Platformのアカウントを発行済みの商材でないかどうか確認してもらいます。
3. 商材・LP審査
LINE株式会社に、フォーム(配信メニューによってはメールから申請)から送った申し込みの内容で審査をしてもらいます。
4. アカウント発行
配信用アカウントが発行されます。申し込みからアカウント発行までは通常5営業日ほど要するとのことです。
5. 入稿
管理画面から、所定の規定とガイドラインを確認し、それを遵守したクリエイティブを入稿します。
6. クリエイティブ審査
LINEがクリエイティブ審査をします。ステータスが「承認」になったものから順次、配信ができるようになります。なおクリエイティブ審査に要する日数は2~4営業日ほどとのことです。
7. 配信開始
配信設定日時より配信が開始されます。
LINEへの広告出稿のお申し込み、問い合わせは、以下のLINE公式サイトを参照してください。
LINE公式サイト:LINE Ads Platform丨LINEの運用型広告プラットフォーム
LINE動画広告の活用事例
LINE動画広告の実際の活用事例を3つ、ポイントを含めて紹介します。
1つめの事例は、「エーザイ株式会社」。美容サプリである『美チョコラ』のLINE動画広告配信で、売上を5倍以上に伸ばすことに成功しました。
ポイントは、凝った動画をイチから制作するのではなく、今までに効果の出ていた静止画クリエイティブに動きを一部分だけ加えるというカジュアルな動画を活用したこと。
こうしたアレンジによって時間とコストをかけずにクリエイティブを制作でき、効果検証も素早く回すことができたのが成功のポイントです。
2つめの事例は、「株式会社バンダイナムコエンターテインメント」。「Talk Head View」を利用して、ほかの広告メニューと比較しリーチ数は2.5倍になりました。
ポイントは、LINEのユーザー層が幅広く、モバイルゲームの利用者が多かったことからターゲットにしっかりリーチできたこと、ゲームイベントの告知や話題作りにも利用し、同時に認知度アップも狙ったことです。
3つめの事例は、「ビザワールドジャパン株式会社」。「LINE Expand AD」を利用した動画広告で、『Visaのタッチ決済』サービスの認知度アップに成功しました。
1回目はCM素材を活用したクリエイティブで認知度が1.4倍になり、2回目は動画の冒頭に2秒ほどのキーメッセージを挿入したことにより、認知度が1.9倍にアップ。
冒頭にたった2秒、キーメッセージを追加しただけで効果を上げることに成功しました。
まとめ
「LINE動画広告について知りたい」という方のために、LINE動画広告のメリットや掲載先、出稿方法をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
LINE動画広告は、さまざまなサービスを提供し、たくさんのアクティブユーザーを抱えるLINEだからこその高いターゲティング精度と圧倒的なリーチ力で、効果的なアプローチが可能になります。
「SNSで動画配信をしたいが、どの媒体に出稿すべきか迷っている」「FacebookやTwitterでの動画配信をしたが、思うような効果が出なかった」などという企業のマーケティング担当者の方は、LINE動画広告の利用をぜひ検討してみてください。
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