プログラム
- 忘年会開始
- OPムービー / 乾杯
- 活動報告ムービー
- お笑いライブ:NOモーション。
- DJ&パフォーマンス:DJやついいちろう
- ライブ:hy4_4yh with DJやついいちろう
- 来場者インタビュー
- 締め
12月、HARLEM、あのシングメディアの忘年会
12月某日、渋谷は円山町、HARLEMは普段とは違った賑わいを見せていた。
フロアがOPムービーの余韻にざわつく中、おもむろにステージに上がった間地は言葉を紡ぐ。
「もしかしたらみなさん、居心地悪いと思っている方もいるかもしれません。哺乳類って6,000種類いるんですよ。植物って40万種類あるんですね。昆虫にいたっては100万種類以上あるんです。で、僕たちホモサピエンスって1種類なんです。みなさん、一緒なんです。(中略)隣の人見てください。奥の人見てください。みんな人間ですよ」
いつしか静まり返ったフロアで間地は続ける。「今日のこの会は、共通点が1個だけあるんです。“シングメディア”っていうキーワードを使ったらみんな仲良くなれます。(中略)じゃあ今日めちゃめちゃ早いんですけど忘年させてください。乾杯!」と。そんな間地の鮮烈すぎる乾杯挨拶で幕を上げた『あのシングメディアの忘年会2022』。今日はその模様をレポートしたい。
3年ぶりの開催、テーマは「感謝」
創業5期目のシングメディア。世の中を一変させたコロナ渦を経て、満を持して3年ぶり2度目の忘年会が開かれた(前回は2019年実施)。
これを読む多くの方がそうであるように、ここまでのシングメディアの道のりも決して容易なものではなかった。
緊急事態宣言の煽りを受け一度途絶えてしまった映像制作事業、そこから這い上がるための配信事業の立ち上げ。忘れられない間地の骨折。しかし、体制変更や資金調達、メンバー増員を重ね、今期は3度目のオフィス移転を実施。また、『CONTINUE』『AIBOW』『CX BOOST』など、さらなる攻めの新規事業を立ち上げるまでに至った。
もちろん、シングの面々だけでなし得たことは何ひとつない。クライアントやパートナー企業などその属性を問わず、共にワクワクに挑戦できる戦友がいたからこそシングメディアの今がある。そんな感謝の思いを伝えるため、このご時世に会えてリアルに集まろうというのが今回の趣旨だ。
クラブ開催×参加者体験
“2025年までに、映像制作業界の仕組みと働き方のニュースタンダードを作り、渋谷最強の映像カンパニーとなる。”
そんなMISSIONを掲げるシングメディアが開催場所に選んだのは、『HARLEM』。1997年のオープン以来、ヒップホップの聖地として渋谷のクラブ激戦区をサバイブし続けている老舗である。
そして、クラブ開催だからこそ衛生管理にも気配りが見られた。入場時の検温&消毒機、フロア内に点在する消毒液、空気清浄機、分煙機など、楽しさを損なわない範囲での対策は会に厚みをもたせてくれたと言える。
もちろん、メインは参加者とシングメンバーの交流であるのだが、それだけではない。ポスターなどの装飾に始まり、ゲストコーナーやフードからお土産に至るまで、「参加者体験をより良いものにしよう」という気配りは端々に感じられた。
OPムービー、そして乾杯
想定以上にオープン直後の入場が集中したため、入場待機列の解消を待って各プログラムはスタートした。
まずはOPムービーから。軽快なBGMに合わせて各メンバーが紹介され、手掛けた作品群が会の始まりを彩る。「っしゃ、飲むぞ!」と大きく打ち出されたワードでムービーが終わると、間地が乾杯の挨拶に立った。その挨拶兼MCについては冒頭の通り。
5年分の活動報告
2022年4月にシングメディアの社外取締役となった相原が渾身のDJ / VJ 同時セットを披露。音を楽しみながら各々が久しぶりの再会を祝う中、続いて活動報告ムービーの上映となった。上映に先立って、代表の田中が登壇。
「みなさん、今日は来ていただいてありがとうございます。改めまして、シングメディアの田中です。今回僕たち2回目の忘年会なんですけど、3年前に初めての忘年会をやらせていただきました。それから今日までの3年間、コロナになって映像の仕事が全てなくなったり、会社が大変な状況になったり、本当にいろんなことがありました。それでも今日僕たちがここに立っていられるのは、クライアントのみなさんであったり、映像クリエイターのみなさんであったり、今日来てくれている仲間であったり、みんなのおかげだと思っています。本当にいつもありがとうございます。(中略)僕たちの会社は、2018年に創業してから現在5期目になりました。シングメディアのこれまでの歴史を映像で作ってきたので、みなさんぜひ観てください」
田中がオーディエンスへの感謝を率直に伝えると、いよいよ活動報告ムービーがスクリーンに映し出された。15分を超える大作である。ナレーションを交えて、ドキュメンタリー調に創業からの5年間を振り返る。特にフォーカスしていたのは前回の忘年会以降、コロナ渦突入から現在に至るまでの3年間だ。時にユーモアを織り交ぜながら、あらゆる困難に泥臭くも朗らかに立ち向かうシングメディアという会社のバイタリティーを描いていった。
ムービーの終盤、シングメディアが掲げているミッション『2025年までに、映像制作業界の仕組みと働き方のニュースタンダードを作り、渋谷最強の映像カンパニーとなる。』が映し出されると、それまで笑いのパート以外は静かに見入っていたオーディエンスから「おお」と小さく歓声が上がる。壮大かつ強いメッセージは時として真実味に欠けてしまうものだが、ここまでムービーを観ると得体のしれない説得力、期待感が生まれてくる。「シングならあるいは」と。
あらゆる関係者への感謝のメッセージからエンドロールまで、全ての上映が終わると、フロアは静かな熱気と感動に包まれていた。
パーティーを彩るゲストパフォーマンス
ムービーの余韻で少し湿っぽくなったのもつかの間、続けざまにゲストパフォーマンスが始まった。まずはNOモーション。の登場。YouTube番組や三盛会などでシングと深い関わりにある2人。前回の忘年会に引き続き、安定のストIIネタからモノマネラッシュと、今年もしっかりと爆笑をかっさらった。
続いて登場したのがDJやついいちろう。社長の田中のジム仲間から始まり、今年は未完祭などシング制作の作品への参加も見受けられた彼は、ここでも大賑わせだった。彼のプロフェッショナリズムの表れか、DJブースとフロアに距離があると感じるやいなや、すぐさまステージに移動しマイクパフォーマンス主体にシフト。『What do you mean?』をほぼフルがけしての“オーディエンスイジり”は、フロアにある種のグルーヴをもたらしてくれた。
DJやついいちろうがパフォーマンス最後の曲からそのまま入場SEにつなぐと、最後のアクトとしてhy4_4yh(ハイパーヨーヨ)がステージに立った。バックDJにDJやついいちろうを据えて豪華な編成となった。彼女たちもシング初期から深い関係にあるといって差し支えないだろう。この日は『マルシェ(KICK THE CAN CREW)』のカバーでオーディエンスの心をガッチリと掴むと、『Husler』で畳み掛けるようにパーティーを彩ってくれた。
インタビューは突然に
ゲストパフォーマンスを終えると、大澤のDJに代わっていよいよ会も終盤に突入。しかしここでも“ひとクセ”なコーナーが。マイクを持ち、カメラマンを従えた大中がフロアを練り歩き、オーディエンスに突然インタビューを仕掛けていた。そしてその模様はスクリーンに映し出されている。ゲストがステージ上で挨拶するという光景はよくあるものだが、その逆をわざわざやってしまうところに面白さと狂気が共存していた。
大中が慣れない突撃で早々にダウンしていると、続いてマイクを持ち突撃していったのがCOO佐藤である。彼は徹底的にやる人物だ。ケータリングスタッフまで絡み倒していくその姿勢にオーディエンスは戦慄し、いつしか彼の周囲半径2メートルから人が消えた。もちろん、笑いあってのことだが。
クロージング
カオスな様相を見せてきた忘年会もいよいよ終わりに近づく。締めくくりの言葉を投げかけるのは、やはりシング随一の宴会部長、間地である。すでに乾杯の挨拶によってオーディエンスも受け入れ体制万全といったところか。彼が重ねての感謝を述べたあと、一本締め、そして集合写真の撮影を済ませ、あのシングメディアの忘年会は熱狂のうちに幕を閉じた。
シングの物語は続く
撤収が始まろうとするフロアには、まだまだ帰ろうとしないオーディエンスたちが談笑を続けていた。きっと、会場にいた全ての人物がその夜を心に残しているのだろう。この状況下ながら170名以上が参加、結果大盛況となった『あのシングメディアの忘年会2022』。逆境こそしたたかに、そしてどこか楽しげに乗りこなしていくシングメディアの物語からは、まだまだ目が離せない。
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