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涙なしでは観られない! 家族をテーマにしたテレビCM16選

こんにちは、シングメディア編集部です。

感動するテレビCMを見たい、家族をテーマにした名作CMを探している・・・。

そんな「家族をテーマにしたテレビCMを知りたいあなた」は必見です。

短い時間の中でギュッと濃縮されたストーリーが展開されるテレビCM。その中には、人の心を動かす感動的な名作も存在します。そんな感動的なCMと出会ったとき、心がポッと温かくなったり、目頭が熱くなったり、時には自分自身を見つめ直す機会になったりもするものです。

そこで今回は、「涙なしでは観られない“家族”をテーマにしたテレビCM」をご紹介します。

結婚、夫婦、子育て・・・家族をテーマにしたテレビCM16選

家族をテーマにしたテレビCM例

私たちの生活の中で、最も身近なテーマと言えるのが「家族」ではないでしょうか。そして身近なテーマだからこそ共感しやすく、心に響きやすいとも言えます。

そんな心に響く、結婚・夫婦・子育てなど家族をテーマにしたテレビCMを16つ、ご紹介します。

トヨタ自動車|Loving Eyes – Toyota Safety Sense

トヨタ自動車の衝突回避支援パッケージ『Toyota Safety Sense』の家族をテーマにしたCMです。

娘が誕生して成長していく中でさまざまな思い出を積み重ねていき、やがて反抗期を迎え、結婚して赤ちゃんが誕生する……そんな人生の軌跡を車を舞台にして、父親の視点からのストーリーと娘の視点からのストーリーで描いています。

セリフがないのに、映像だけで二人のそれぞれの思いが痛いほど伝わってくる物語となっており、まさに涙なしでは観られないCMです。

CMと言ってもストーリー性が強く押しつけがましさは一切なし。物語の最後に商品が登場するものの、ストーリーの一環という形で見ることができるため、視聴後も温かい気持ちでいられるのがすごいところ。

二人の人生が進むにつれて、登場する車の車種も変化。乗り継がれていくトヨタの5台の車も見どころのひとつとなっています。

なおこのCMは、プロデューサー佐藤一樹プロダクションマネージャー(PM)を間地浩晃が務めており、シングメディアメンバーの二人が前職時代に手掛けたものになります。

日経BP|日経DUALブランドムービー

Webメディア『日経DUAL』の家族CMです。

「世界一のチームは、きっと家族だ」をテーマに、育児や家事、仕事に追われる共働き夫婦が、笑いあったり衝突しあったりしながら成長していく日常を描いた内容となっています。

妻・夫、それぞれの立場やもやもやしたやるせない思いが日常の様子を通して伝わってくる、現代の共働き夫婦を象徴したストーリーに、思わず共感して涙がこぼれてしまいます。

物語の最後にサービス名を出すという作りのため宣伝っぽさが最後までなく、ストーリーに没頭することができ、共感した人をスムーズにサービスへ誘導できるようになっているのが特徴です。

大塚製薬|カロリーメイト「夢の背中」篇|村上虹郎、神野美鈴

大塚製薬『カロリーメイト』の家族CMです。

母親がこれまでの息子の受験勉強に対する努力の日々を思い返しながら、大学受験に向かう背中を見送るという内容。

母親の「頑張れとは言わない。頑張ってたことは知ってるから」というナレーションの後に、「大丈夫!」とマジックで書かれたカロリーメイトを息子が発見し、母親に向かって「ありがとう」と口にします。

たった15秒という短い時間でありながら、その中で息子と母親の温かい絆がしっかり感じられるストーリーです。商品もストーリーを引き立てるアイテムとしてうまく使われており、ターゲットに響く効果的なCMとなっています。

ユーキャン|「パパと息子の1か月のふたり暮らし」篇

ユーキャンによる、本当の親子を起用したCMです。

ママが出産でいない1ヶ月間、パパが育休を取って息子の「れん君」と初めてのふたり暮らしをするという内容。イヤイヤ期の息子に手を焼きながら、一人で家事・育児に奮闘するパパの様子が丁寧に描かれています。

なかなか思うようにいかない毎日の中、ママから「パパへ」と書かれた育児のアドバイスノートを読むパパ。ママからのアドバイスに従って「れん君」と接するようにしたら、少しずつ絆が深まりうまくいくようになった、というストーリー。

最後には、パパからママへ、ノートに「れん君」との接し方に関する修正点が書き込まれ、ノートの表紙には「実用・れん君 講座」と書かれています。そしてその後、「良いテキストは、人生を豊かにする。・・・と信じています」というユーキャンの伝えたいメッセージが現れるという構成。

親子の物語の中に育児ノートを登場させ、それを自社の伝えたいメッセージに無理なくつなげるというのは、生涯学習を掲げるユーキャンならではの発想と言えるでしょう。

Google|Google Chrome「Dear Sophie」篇

Googleによる、『Google Chrome』の親子CMです。

「Dear Sophie(ソフィーへ)」というタイトルの通り、父親から娘であるソフィーへ向けてメールを送り続けるというストーリー。

父親が娘の名前でGoogleアカウントを作り、そのメールアドレスへ、娘の誕生から日々の成長を綴ったメッセージや写真、動画、地図などをメールで送信。いつの日か、娘にこれらのメールを見てもらうのを楽しみにしているという父親の思いがつまった内容となっています。

Google Chromeを通して、未来の娘との対話をしている父親の物語というわけです。

一見、父親の行為は親バカともとれますが、子どもを持つ親であれば共感せざるを得ないストーリーと言えるでしょう。

住友生命|「dear my family」篇

住友生命による、企業CM「dear my family」シリーズ2本です。どちらも父親を失った家族の日常の1コマを描いた物語となっています。

何気ない日常生活の中で起きた変化を、家族に促されて息子が父親の遺影に向かって報告するという内容で、父親が亡くなっても、残された家族には変わらない毎日があるということが伝わるCMです。

これは、「家族の未来に、変わりない毎日があるために」という生命保険会社ならではのメッセージがこめられており、うまく表現されています。

ライドオンエクスプレスホールディングス|銀のさら「母と子」篇

宅配寿司チェーンである『銀のさら』の家族CMです。

お寿司を囲んで食事をしている祖母・父・母・孫という4人家族。認知症のおばあちゃんの言葉で家族の食卓に流れる空気が変わるというストーリーです。

認知症のおばあちゃんが息子に向かって「あなたはどなたですか?」と聞き、「またか……」というように困惑して静まる家族。認知症になった後のおばあちゃんの様子を振り返り、疲れ果てたような顔をしています。

その後、息子である父親がトロを食べようと手を伸ばすと、おばあちゃんがその手を掴んで止め、「それは息子のサトシに置いといてやってください」と言うのです。トロは息子の好物だからと言いながら、病気がちで体が弱かった頃の幼い息子との思い出を振り返るおばあちゃん。

孫がおばあちゃんに向かって「サトシ君は元気な大人になるよ」と優しく伝え、家族の食卓にあたたかな時間が流れるという内容になっています。

最後には、丸い桶に入ったお寿司を囲む家族を上から映す映像に、「家族は輪になって、強くなる」というメッセージが。

涙なしには見られない、切なくも温かい家族の絆を感じるストーリーとなっており、視聴後は素直に「家族のだんらんには銀のさらのお寿司を頼もうかな」という気分にさせてくれるCMです。

オリエンタルランド|東京ディズニーリゾート「夢がかなう場所」篇

東京ディズニーリゾートのCMです。

東京ディズニーリゾートを舞台に、一人の女の子が成長していく様子をアニメーションで描いています。

小さな少女時代には親子で東京ディズニーリゾートを訪れ、女子高生になってからは友達と一緒に楽しみ、そこで男性と出会い、次はその彼氏と共にデートで訪れる。

結婚式をディズニーリゾートで挙げ、今度は生まれた我が子と一緒に家族で訪れる。そして「物語は、いつだってあなたを待っている」というナレーションの後、おばあちゃんになって旦那さんと夫婦で訪れている様子が映し出される、という内容です。

夢の国を舞台に、一人の女性の人生が幸せに満ちた様子で進んでいくストーリーは、まさに「夢が叶う場所」というキャッチコピーにふさわしいものとなっています。

サントリー|SUNTORY OLD|2007年「父の上京」篇、2008年「父の誕生日」篇、2009年「娘の相手」篇

サントリーのウイスキー『SUNTORY OLD』のCMシリーズ3本です。

1本目は、娘の元に出張と嘘をついて上京してきた父親と、仕事は順調だと嘘をつく娘が二人でウイスキーを飲むが、実はお互いにお互いの嘘を見破っていたというストーリー。

2本目は、父親の誕生日にグラスをプレゼントとして持って帰ってきた娘が、父親と一緒にウイスキーを飲むというストーリー。

3本目は、娘が実家に彼氏を連れてきて、彼氏が彼女の父親に「お嬢さんと……」と結婚したい旨を伝えようとするものの、父親は席を立ってしまう。娘が慌てて父親の後を追うと、父親は「残念だな、嫌な奴だったら一発殴れたのに」と言ってグラスを用意し、3人でウイスキーを飲むというストーリー。

それぞれに父親の醸し出す渋い雰囲気が漂っているとともに、親子の絆を感じる温かいCMとなっています。

またいずれも最後に登場人物たちが一緒にウイスキーを飲むシーンと、「人生、おいしくなってきた ザ・サントリーオールド」という宣伝が入るだけで、お酒の質や味などについては一切言及していないのが粋です。

江崎グリコ|ジャイアントコーン「おつかれさまです冷蔵庫」篇

江崎グリコの『ジャイアントコーン』のCMです。

卒園を迎える子どもを抱えるお母さんたちを招待し、幼稚園でイベントを開催する様子を撮影したもの。

イベントの内容は、女優の綾瀬はるかさんが映し出された冷蔵庫に、お母さんたちが手を当てると、それぞれにおつかれさまというメッセージと共にジャイアントコーンがプレゼントされるというものです。

そしてサプライズで、愛する子どもからお母さんへ向けての感謝のビデオメッセージが流されるという感動の展開に。

子どもからのサプライズメッセージに涙を流しながらも笑顔でジャイアントコーンを食べるお母さんの姿に、ほろりとしてしまう内容となっています。

東山堂|「披露宴」篇

岩手県盛岡市にある株式会社東山堂による、音楽教室のテレビCMです。

地方限定CMとして流れていたものですが、感動を呼ぶ内容が話題となって全国ネットのテレビ番組でも紹介されました。

内容は、娘の結婚式の披露宴で、不器用な父親がピアノを演奏し、その姿に娘が過去を思い出しながら涙するというもの。

幼かったころ、母親と一緒にピアノを演奏していた娘ですが、母親が他界。その後、不器用な父親と折り合いが悪くなった娘は家を出て行ってしまいます。そんな中、父は音楽教室を目にして、昔ピアノを演奏していた妻と娘の姿を思い出し、自分もピアノを習うように。

そして娘の結婚披露宴で娘が幼いころに弾いていたカノンを下手くそながらも最後まで演奏する、というストーリーです。

娘と父親の切ない記憶と、慣れないピアノを娘のために懸命に演奏する父親の姿に感動し、思わず涙を流してしまいます。

「音楽は、言葉を超える」というメッセージが見事に表現されており、音楽教室の新たなターゲット層である大人にもしっかり刺さる内容となっています。

東京ガス|家族の絆「おばあちゃんの料理」篇

東京ガスによる、家族の絆シリーズCMの一つです。

社会人になった男性が、共働きで忙しかった両親の代わりに自分を育て、ご飯を作ってくれていたおばあちゃんとの思い出を振り返り、おばあちゃんのご飯が恋しくなるという内容になっています。

おばあちゃんが料理をする際の描写として、ガスコンロに火をつける映像が入っているものの、宣伝っぽさはなく、おばあちゃんと男性の絆に心が温かくなるストーリーです。

「料理」をテーマに家族の絆を表現しているのは、ガス会社ならではと言えるでしょう。

東京ガス|家族の絆「お弁当メール」篇

こちらも東京ガスによる、家族の絆をテーマにしたシリーズCMの一つです。

息子が成長して会話が少なくなった母親が、毎朝息子のためにお弁当を作り、お弁当を通して息子にメッセージを伝えようとしている、という内容。

息子から特に何か返事があるわけではないものの、毎回カラになったお弁当箱を見て母親は満足していたが、最後のお弁当の日、お弁当箱を開けると、中には息子からの「ありがとう」というメッセージが書かれたメモが入っていた、というラストに涙腺が崩壊するCMです。

母と息子がお弁当を通して心を通わせていたという事実に心が温かくなる、秀逸なCMとなっています。ラストに流れる「家族をつなぐ、料理のそばに」というメッセージも、押しつけがましさがなく好感が持てます。

東芝|「あなたとLEDの10年」篇

東芝による、LEDのCMです。

玄関につるされたLED目線で、一家を支える父親の10年を見つめてきた様子が語られるという、新感覚なストーリーとなっています。

会社勤めをする男性が定年を迎えるまでの10年間、LEDは消えることなく玄関を照らし続け、男性に寄り添ってきた様子がうかがえ、ほろっとする内容です。

ストーリーも良いのですが、10年間も切れないというLEDの品質もさりげなくアピールされていて、商品CMとしても秀逸なものになっています。

日本生命|「笑顔が大好き」篇

日本生命による、母親と子どもの絆を描いたCMです。

会社員として忙しく働く母親と幼い子どもの日常を映し出した、感動的なストーリー。「お母さんの笑顔が大好き」という母への思いが子どもの言葉で語られる中、実際は笑顔だけではいられない母親の大変な日常の様子が映像で描かれています。

どんなに辛くても苦しくても、病気で不安になっても、子どもの見ているところでは頑張って笑顔を作るという母親の姿にほろりとするだけでなく、母親を心から信頼し、愛する子どもの様子にも心が温かくなって涙が流れます。

最後に「私には、前を向く理由がある」というメッセージが流れ、保険の大切さを匂わせてはいますが、保険商品をアピールするような演出は一切なく、ただ母親の強さや愛情を感じる作りになっているのが見事です。

世界中が涙したタイのCM|日本語字幕付き

タイの通信会社による、実話をもとにして作られたCMです。

病気の母親のために薬を盗み、店主に捕まって怒鳴られている少年。それを見た他の店の店主の男性が代わりにお金を払い、少年に薬とスープを手渡す。30年後、お店を経営する男性は病に倒れて入院。しかし莫大な金額の治療費に男性の娘は頭を抱える。

そんなある日、絶望的な気分で父親の傍らに付き添う娘のもとに、治療費がゼロになった請求書と手紙が。手紙には、「すべての費用は30年前に支払い済み。三つの鎮静剤、及び一袋の野菜スープによって」と書かれていた……という内容です。

30年前に男性が救いの手を差し伸べた少年が成長し、大人になって医者になっており、30年前の恩を返したというストーリーは奇跡的で、鳥肌が立つほど感動します。

最後には、「手渡すということが最高のコミュニケーション」というメッセージが流れ、CMとは思えないほど考えさせられる深い内容となっています。

まとめ

「家族をテーマにしたテレビCMを知りたい」という方のために、涙なしでは観られない“家族”をテーマにしたテレビCMをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

家族の形は人それぞれに違うものの、そこに存在する愛情や絆は共通のもの。だからこそ共感しやすく、感動を呼ぶのでしょう。そのような感動を与えるCMは、人の心を動かしますから、企業にとっても大変効果的なものとなります。

時には家族をテーマにした感動ものの名作CMをじっくり視聴して、自身の家族との関わりについて考えるきっかけにしてみてもいいかもしれません。


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WRITTEN BY
シングメディア編集部

映像・動作制作を手掛けるTHINGMEDIA株式会社のメンバーで構成しています。制作現場で得た映像・動画の知見をお伝えしていきます。