2018年10月20日、Voicy2周年を記念して開催された「Voicyファンフェスタ」。
「あの声」を生で感じられるVoicyのオフイベントだ。
今回は、そんな初の大型イベント開催に奔走するVoicyに密着!
Voicyの裏側に迫ったドキュメンタリードラマを5話に渡ってお届けする。
第1話となる今回は「Voicyがくれたもの」をテーマに、Voicyパーソナリティー3名にインタビューを行った。
お話を伺った3名は、Voicy『シモダフルデイズ』パーソナリティー・霜田明寛さんと、『#つれづれあやにー』パーソナリティー・あやにーさん、『5分で学べる関西弁のITニュース』パーソナリティー・田ケ原恵美さん。
それぞれにとってのVoicyとは……?
Voicyの印象
まずは霜田さんに、Voicyの印象について聞いてみると、
「やり始めてみて、思った以上に自分に任されてるんだなぁって気がして。もちろん編集してくれる人もいないですし、音楽も流せないですし、Voicyの社員さんからこういうこと喋ってくれって言われることも一切ないので。完全にこれは結構怖いと言うか、人の中身が、もっと言うとレベルが出ちゃうなっていう怖さみたいなのはめちゃめちゃ感じましたね」と語ってくれた。
Voicyでは完全にパーソナリティー任せ。自由度が高い分、プレッシャーも大きいようだ。
田ケ原さんはVoicyの印象について、
「何を発信したいとか無くて。もともと動画配信をずっとやってたんですよ、SHOWROOMとかLINEライブとか。だから自分が発信してるときも、発信って言っても見てくれてる人がリアルタイムに反応をくれるから、質問に答えるだけでよかったんですよね。めっちゃラクやったんですよ。で、その体でVoicyもいけると思ったら、なんとVoicy全然ダメやって」と語った。
音声だけの配信となるVoicyは動画配信とは大きく勝手が異なるようで、最初はそこに苦労したそうだ。
話題はそれるが、シングメディア制作のVoicy CMメイキング映像で、エセ関西弁を披露してくれているあやにーは、そのエセ関西弁について周りから随分いじられてしまったらしい……。
毎日、更新することについて
Voicyで毎日更新することに大変さは感じていないのか、霜田さんに聞いてみた。
「何かしら生きてると起きるので。むしろ何もなさそうな日に、これ見つけたぞみたいなほうにテンション上がりますね」
田ケ原さんは夜中の2時まで作業をしているという。なかなかハードそうだ。
Voicyやるのは承認欲求から?
あやにーに、Voicyをやることは承認欲求を満たすためなのか質問してみた。
「まあそれもあると思います、正直なところ。Voicyやってるパーソナリティーは基本的に、自分の話が聞いて欲しい人たちだと思うんですよね。そうやって思ったときに自分の話を聞いて、それをいいねって認めてくれるリスナーが多いっていうのは、一つの承認欲求がすごく満たされるなって思いますね」
自分の話を聞いて認めてくれる人がいるというのは、やはりパーソナリティーたちにとって大きな喜びややりがいとなっているようだ。
Voicyを一言で
霜田さんに、Voicyを一言で表現してもらおうとしたが……
「過去を否定せずに生きていってほしい。僕はたぶん、元カノの話とかしたりするのも、過去を抱きしめるというか、過去の傷をそのまんま抱えて生きてこうとしてる感じなので。たぶんそっちのほうが世の中が細かい目で見られる気がして。細かい目で見る人が増えたほうが、雑な世の中じゃなくなる」
と、一言ではなくなってしまったため、もっと短い言葉で言い直してほしいとお願い。
すると大笑いしながら、「そうですよね」と言ってしばし考え、次のようにまとめてくれた。
「世の中を細かい網目で見ている人たちが生きやすい世の中になってったらいいなって思います」
Voicyをやっていて苦しんだこと
田ケ原さんに、Voicyをやっていて苦しんだことについて質問してみると、
「とにかくいいものを発信しろとか、いいコンテンツを作れみたいなのとかは、もう全然意味わからんかったんですよ。なんで? みたいな。私で良くない? 人間性って言ってるやんみたいな。めっちゃ思ってたんですけど、それですごい怒られて。だからとにかく人の役に立つとか、そういうのをやらなあかんのやでって怒られたのが、すっごい悩んでたことで、めっちゃ怒られたことです」
と、配信する内容について葛藤していた過去を明かしてくれた。
一方、あやにーは、
「大変さってだんだんわかんなくなってきちゃったんですよね」と言う。
Voicyが生活のサイクルに入ってしまって、何が大変かというのも感じなくなってしまったようだ。
ワースト配信回は?
霜田さんに、これまでの配信の中で最もダメだったと感じる内容について聞いてみると、
「僕が高校生のときに、同級生の女の子に抱きつかれたっていう話をしたら、キャラが違うとか、今までのスクールカースト下位の話は120回分くらいの、嘘だったんじゃないかみたいな指摘を受けたので。それがワーストです」と回答。
田ケ原さんは、
「初めです、初め。(初回は)もう聞けへん。おもろなさそうだもん。あんなんもう聞けへん」と笑う。
そこで初回放送の配信を流してみると……
「やめて!!!ほんとにやめて!!!」と絶叫。
ベストな配信回は?
先ほど、ワースト配信回を発表してくれた霜田さんに、逆にベストはどんな内容だったのか聞いてみる。
「ベストは、みなさんに言っていただけるのは、彼女が出てった後の一人暮らしの部屋で、彼女が置いて行ったかもしれない2012年の酔い止めを見ながら一人で泣いた話」
せっかくなので、その話をもう1回この場でしてくださいとお願いしてみたところ、快く応じてくれた。
「引っ越し前日の日に、めちゃめちゃ片づけをしてたら、2012年の……2010年の乗り物酔い止めの瓶が出てきて。瓶なんで捨てなきゃいけないなと思って瓶を開けて、酔い止めをガーっと捨ててたんですけど、この乗り物酔い止めを飲まなかった自分が今いて、飲んでた自分はどこにいるんだろうって。違う女の子と出会ってたかもしれないし、この部屋にいなかったかもしれないしみたいな感じのことを思ったら、一人で号泣する話です」
と、最後まで話し切ったところで、「めちゃめちゃ恥ずかしいですね。やっぱ一人だからできた話だったんだなっていうのが、同じ話を再現しようとして、めちゃめちゃ思いました」と笑った。
話を聞いていると、霜田さんのサービス精神旺盛で明るい性格がよく伝わってくる。
今回のインタビューはここまで。次回は3人に、「Voicyファンフェスタ」に登場するパーソナリティーの紹介をしてもらう。あの人の意外な素顔も明らかに!?
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