こんにちは、シングメディア編集部です。
プロダクションマネージャーってどんな仕事をしているんだろう、プロダクションマネージャーになるにはどうすればいいんだろう・・・。
そんな「プロダクションマネージャーについて知りたいあなた」は必見です。
プロダクションマネージャーはCM・映像制作を影で支える縁の下の力持ち。CMプロデューサーを目指す人もこの仕事からスタートするのが一般的です。
そこで今回は、「プロダクションマネージャーの仕事内容・年収・必要スキル」をご紹介します。
本記事は、プロダクションマネージャーとして多くの現場を経験してきたシングメディアのプロデューサーが監修しています。実体験に基づいた仕事の話から、キャリア設計に関するアドバイスまでコメントを載せているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
どんな役割を担う? プロダクションマネージャーの仕事内容
プロダクションマネージャーはその頭文字をとって、現場では「PM」と呼ばれます。
プロダクションマネージャーの仕事内容は、企画立案の補佐、制作における進行管理、予算管理、各種資料作成、スタッフのスケジュール調整、スタジオの手配、撮影に必要なものの準備、撮影現場の仕切り、カチンコを打つ、お弁当の発注など多岐に渡ります。
プロダクションマネージャーは企画段階から納品までCM・映像制作全体に携わり、さまざまな調整・管理業務を一手に担う、いわば縁の下の力持ち的存在。
CM・映像制作をスムーズに進めるために、そして制作に関わるスタッフ全員が気持ちよく働けるように配慮して回る、CM・映像制作にとって欠かせない役割を担っているのです。
またプロダクションマネージャーは常に現場にいるイメージがありますが、実際はデスクワークの比率も高く、資料集めや作成なども大事な仕事となっています。集めなければならない資料や自ら作らなければならない資料は山ほどあります。たとえば香盤表(撮影カットの順番を整理したタイムテーブル)、ロケに関わる資料、衣装に関わる資料、実行予算書、打ち合わせの記録、スケジュール表などの作成です。どれも映像制作では欠かせません。
資料作成では、スタッフ一人ひとりが何を求めているのかを理解し、わかりやすくまとめる必要があります。
プロダクションマネージャーは技術者や作り手というのではなく、制作に関わるクリエイターたちの繋ぎ手。
そのためスタッフとのコミュニケーションを密にとり、それぞれの能力を最大限引き出せるような環境を整えること、そのために必要なものを揃え、撮影同日は撮影現場を仕切っていくことが仕事という大切な役割になります。
やることは本当に多岐に渡ります。重要なことを決める権利も持ちつつ、一番下っ端的なこともこなすという。打ち合わせ終わりにスタッフが置いていった飲みかけのペットボトルを捨てたり、スタジオのエレベーターの横幅を問い合わせて照明部に伝えたり、演出コンテを出してこないディレクターにLINEで鬼電したり…その一方で、ディレクターやプランナーに通す必要がないときや咄嗟の判断が必要な時は、たとえ重要なことでも自分で判断をして物事を進めることができるという決裁者の一面もあるんです。
大変なことも多い? プロダクションマネージャーの面白さ・やりがい
プロダクションマネージャーは年齢や職種、立場などがバラバラな人たちと密に関わる仕事。
プロ同士が集まって作品を作りあげていく現場では、お互いの意見が食い違ったり、それぞれが自分の主張を通そうとしたりすることもあります。そんなときに調整役となるのがプロダクションマネージャー。
板挟みになるというつらさもありますが、その分他の仕事と比べものにならないくらい自分自身を成長させる機会に恵まれています。
現場で揉まれながら交渉術や営業力、マルチタスクで要領よく仕事をこなすスキル、映像全般の知識などを身につけ成長していけるのです。
さまざまな人たちと関わる中で人間力を磨いていけるのは、この仕事ならではの魅力と言えるでしょう。
また他の仕事や日常生活ではまず管理できないような金額を管理する裁量が与えられているというのもやりがいにつながる点。案件によっては予算が1億を超えるようなものもあります。
他ではできない体験ができるという点では、仕事で国内外問わずいろいろな場所へ行くことができたり、有名人や人気タレントと一緒に仕事ができたりといったことも面白さと言えるでしょう。
さらにプロダクションマネージャーの面白さ・やりがいと言えば、やはりプロジェクトの中心に自分がいるという実感が強く持てるということ。
制作全体に携わる仕事のため、プロダクションマネージャーが欠ければ制作が止まってしまいます。
そのため常に「自分がこのプロジェクトの中心にいる」「自分がこのプロジェクトを動かしている」という実感を持って働くことができるのです。
それはプレッシャーでもありますが、刺激にもなりますし面白さややりがいにもつながります。
作品が完成するまでプレッシャーやストレスも多い仕事ではありますが、大変な仕事を乗り切ったときの達成感もひとしお。
自分が携わった作品がたくさんの人に見てもらえる喜びももちろんですが、プロデューサーやスタッフから「一緒に仕事ができてよかった」「また一緒に仕事がしたい」「〇〇さんがいてくれてよかった」「本当に助かった」などと言われたときには、大きな充実感とやりがいを感じるでしょう。
自分の場合は、OAや再生回数をあんまり追いかけてはいなかったです。それも大事なのですが、撮影終わりや編集終わって納品した瞬間に、スタッフと「いやーお疲れ様です」って言い合うあの瞬間のために仕事をしています。あとは仕事のやり方を色々と試行錯誤して、自分なりに「いい仕事した」と思えた瞬間もたまりませんね。
どんな人が向いてる? プロダクションマネージャーの適性や必要スキル
プロダクションマネージャーに求められるスキルは、コミュニケーション能力と調整能力、さまざまな仕事をテキパキとこなしていける要領の良さです。
実は、映像やデザインなどに関する専門的な知識や技術は特に必要ありません。
社会人としての基本的なビジネススキルさえあれば大丈夫ですが、コミュニケーション能力は重要なので、誰とでも自発的にコミュニケーションがとれることは大切な要素となります。
明るい性格でなければダメということではなく、人と話すことが好きな人、人と人をつないだり人の役に立ったりすることが好きな人、相手の要望や意図を理解するのが得意な人、気が利く人に向いていると言えます。
流行や世の中の出来事に敏感であることも求められるでしょう。
また予算管理も大切な仕事であるため、経理の経験がある人にも向いています。
そしてプロダクションマネージャーは激務。徹夜になったり家に帰れなかったりすることもありますから、体力と精神力も必要です。
「映像制作が好き」というCM・映像への情熱が強くないとなかなか続けられない仕事かもしれません。
そうでない人もいるかもしれませんが結構なプレッシャーやストレスを抱える仕事でもあるので、上手く発散できる人か、メンタル強めの人が向いてると思います。というか、やってたら自然とメンタル強くなっていきます(良い意味で)。
プロデューサーを目指す? プロダクションマネージャーのステップアップ
プロダクションマネージャーのステップアップとしては、将来的にプロデューサーを目指すことが可能です。
プロダクションマネージャーからプロデューサーになるには、一般的に10年程度かかると言われています。
この期間でしっかりと実績を積み適性を認められれば、晴れてプロデューサーとなることができるのです。
ただしプロデューサーを目指すのではなく、プロダクションマネージャーを続けて極めていくという道もあります。
キャリアは人それぞれなので、日々の仕事の中で将来的に自分がどうなりたいのかを見極めていけるようにしましょう。
プロデューサーだけでなく、監督になった人もいればカメラマンやエディターになった人もいます。映像制作の全てに携わるということは、全ての職種を横で見ることができるということ。こっちの方が自分に合ってそうだな、という気付きが生まれやすいのもこの仕事の特徴です。またプロダクションマネージャーをやって身に付く「推進力」という力はどの領域でも役に立つため、全く違った領域への進出の可能性大きいんです。
プロダクションマネージャーの年収の目安は?
一般的にプロダクションマネージャーの年収の目安は、300万~400万円程度と言われています。
映像業界においては平均的とも言える年収額です。ただし企業の規模によっても差が出てくるでしょう。
また実績を積んでプロデューサーになることができれば、年収1000万円という高給も目指せます。
その企業がどんな給与体系なのかは事前にきちんと聞いておいた方がいいです。案件の利益に応じた手当が出るところで大きな案件をどんどん回せば、収入もどんどん上がっていきます。また経験を積んでフリーランスになれば、もっと上の収入を目指せるでしょう。
未経験でもOK! プロダクションマネージャーになるには?
プロダクションマネージャーは未経験でもなることができますが、映像業界は激務であるため就職・転職先の会社選びは慎重に行うことが大切。
シングメディアでは、未経験の方の採用も積極的に行っています。業界最大手の映像制作会社でプロダクションマネージャーとしての経験を数年に渡って積み、プロデューサーになったメンバーで結成された会社です。そのため、未経験の方でも、メンバー間での知見の交換を土台にし、すぐに実践で経験を積むことができます。
また、ベンチャー企業のため、個人に任せられる裁量が大きいのも特徴です。個人の特性も大事にする社風なので、それぞれの興味関心や得意に特化した案件を担当することができます。「映像制作でこんな仕事がしたいんです!」という熱い想いがある方は、ぜひそれをシェアしてください。一緒にキャリアアップを目指しましょう!
まとめ
「プロダクションマネージャーについて知りたい」という方のために、プロダクションマネージャーの仕事内容・年収・必要スキル・なり方をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
プロダクションマネージャーにスポットが当たることは少ないですが、企画立案からフィニッシュまでのすべての制作過程に携わるため、映像制作における影の功労者と言えます。
プレッシャーも大きく大変な仕事ではありますが、他の仕事ではなかなか味わえないやりがいや成長を実感することができる仕事でもあります。
「とにかく映像制作が好き」「人とコミュニケーションをとることが好き」という方は、ぜひプロダクションマネージャーを目指してみてください。
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