あらすじ:
保釈中のカリスマ窃盗犯ダニー・オーシャンは刑務所暮らしの4年間にとてつもない犯罪計画を練り上げていた。それは、ラスベガスの3大カジノの現金がすべて集まる巨大金庫から、厳重な警戒とセキュリティシステムを破って現金を盗み出すというもの。その額なんと1億6000万ドル! オーシャンは旧友のラスティに話を持ちかけ、この計画の遂行に不可欠な各分野のスペシャリストのスカウトを始める。やがて、11人の選りすぐりの犯罪ドリーム・チームが誕生した。こうして11人のプロによる、ミスの許されない秒刻みの史上最大の強奪作戦が始まった……。
『オーシャンズ11』予告編
『オーシャンズ11』シングメディア編集部レビュー
犯罪者集団があの手この手を使って、お目当ての品を手に入れるストーリーでおなじみの「オーシャンズ」。
「オーシャンズ」シリーズといえばアクション映画でありながらも、銃撃戦や殺戮シーンは一切登場せず、予想外の展開とキャストの演技力で物語を盛り上げることでも有名です。
今回はそんな大人気作品「オーシャンズ」シリーズの第一作でもある「オーシャンズ11」の二度見ポイントについてご紹介! 久しぶりに鑑賞してみると、初見とはまた違った角度から鑑賞できる作品です。
「オーシャンズ11」の二度見ポイント1:見返せば見返すほど脳裏にやきつくコメディシーン
「オーシャンズ」の見どころといえば冒頭でもお伝えした通り、銃撃戦や殺戮シーンを一切使わないアクション。
そんな従来のアクション映画とは一味違うストーリーにスパイスをくわえてくれるのが、時折登場するコメディシーンです。
めちゃくちゃ笑えるコテコテのコメディではない。しかし鑑賞後に思い返すと、ふふっと笑みがこぼれてしまうシュールな場面が何度も登場します。
突然始まるモロイ兄弟のどうでもいい言い合い
今作において車の運転から潜入まで、ありとあらゆる役割をこなしたモロイ兄弟。もうめちゃくちゃいい働きぶりを見せてくれました。
しかしいかんせんこのふたり、常に一緒にいるにもかかわらず仲が良いのか悪いのかわからない。気がつくとすぐに喧嘩を始めちゃう。
今作でも運転や潜入中の重要な場面で「今俺に触っただろ」「触ってねえよ」「いや触ったね」と本当にどうでもいい言い合いをしちゃいます。しかもどちらも一切譲る気を見せない。
ただ初見では「このふたりは一体何をしているのだろう」となっちゃう謎の言い合いですが、二度三度見返している間にこの言い合いが妙に癖になる。何なら途中からモロイ兄弟の言い争いがかわいく見えてきてしまう不思議。
彼らのしようもないけどかわいい喧嘩のおかげで、スリル満点ハラハラしちゃうシーンもほっこりした気持ちで見返すことができるのです。
踏んだり蹴ったりの展開が続いたイエン
筆者個人的に今作において一番労ってあげたいのが、中国雑技団の曲芸師であるイエン。
今回の作戦において非常に重要な役割をうけたイエンですが、チーム内最年少であるライナスお得意の独断行動が原因で車のドアに手を挟まれてしまいます。
そこで痛がるイエンを見て「オーシャンズ」らしいコメディ展開だな、と思ったのもつかの間。作戦決行日、かなり機嫌の悪い表情で手に包帯を巻くイエンの姿が。
いやそんなに重症だったのかい! と多くの方が思ったことでしょう。
しかもこのとき手に巻いた包帯が原因で、作戦中あやうく爆発に巻き込まれてしまいそうになるという展開まで。もはや踏んだり蹴ったりのイエン。
しかし作戦が無事終わり、メンバー全員で成功の喜びに浸っているときのイエンの顔を見てください。めちゃくちゃやりとげた男の顔をしています。
最初から最後までハプニング続きのイエンでしたが、二度見ではそんな彼に注目しながら鑑賞してみると、また違った感動がうまれるのではないでしょうか。
ひとり芝居への情熱が半端ないブルーザー
ダニーを拷問するために呼び出されたブルーザー。
しかし実はダニーとブルーザーは旧知の仲であり、今回はダニーに雇われたという展開。さすが天才詐欺師・ダニー。作戦にぬかりはありません。
そしてダニーを逃がした後、部屋の外で待機するベネディクトの手下をあざむくため、まるで本当に拷問しているかのようにひとり芝居を続けるのですが……。
このひとり芝居がとにかくシュール。
いや彼がやっていることは作戦としては大成功なのですよ。
ただ狭い部屋の中であたかも殴り合いをしているかのように見せる、ブルーザー。なぜ恥ずかしげもなく自信満々でそこまでひとり芝居を演じきれるのかと問いかけたくなるほど、とにかくシュールなのです。
でもこれこそ「オーシャンズ」。何回見てもブルーザーの全身全霊のひとり芝居ににやけがとまらなくなります。
何度見返しても飽きないコメディシーンが満載
ドキドキハラハラ、次の展開がまったく読めない「オーシャンズ」において欠かせない、つかの間のコメディシーン。初見ではストーリーに注目して、軽く流し見してしまった方もおられるかもしれません。
でも「オーシャンズ」におけるコメディシーンは見返せば見返すほど、シュールさが増してきます。
二度見ではあえてコメディシーンを目に焼きつける心意気で鑑賞してはいかがでしょうか。
「オーシャンズ11」の二度見ポイント2:結末を知った今だからこそ見返したいシーン
ダニー率いる犯罪集団と頭がきれる巨大カジノのオーナー・ベネディクトの頭脳戦が繰り広げられる今作。
初見は二転三転する展開により、結末がどうなるのか? 果たしてどのような作戦でカジノの大金を奪うのか? という点ばかりに目がいっていたかもしれません。
しかしストーリーが分かりきった二度目以降の鑑賞であれば、話の展開に注目する必要もありません。
反対に結末を知った今だからこそ、じっくりと見返したいシーンがあるのです。
仲間ごとあざむくラスとダニーのやりとり
今回ダニーがベネディクトから盗もうと企てていたのが、カジノに保管された大金と元妻であるテス。
しかしダニーが独断でテスに近づきすぎたがゆえ、ベネディクトに顔がばれ、あやうく作戦が失敗しそうになる。当然、相方であるラスはダニーに作戦から降りろと命じますが……。
実はこのやりとり、ラスとダニーが仲間ごとあざむくためについた嘘だったというオチ。
そんなオチを知ったあとでラスがダニーに降りろと命じるシーンをご覧ください。
よくよく考えるとこのふたり、「オーシャンズ」という作品を演じているなかで「仲間をだます」という芝居を演じているのですよね。
芝居の中で芝居をしている。すごい、すごすぎる。
さすがジョージ・クルーニーとブラッド・ピット! と絶賛してしまいたくなるワンシーンです。
ダニーが元妻テスを奪い返すまでの流れ
作中序盤ではベネディクトにぞっこんであった、ダニーの元妻テス。
そこに突然未練たらたらの元夫ダニーが現れたところで、当たり前ですがテスの気持ちが彼に傾くことはございません。
しかしこれも頭脳派ダニーならではの作戦。
よりを戻したがるそぶりを見せたかと思えば、数日後には別れの挨拶を告げに来る。
……と見せかけて最後にはベネディクトの本音を監視カメラで見せつけ、カジノの大金だけでなくテスの心まで取り戻しちゃう。
序盤から一気に盛り上がるラストに向け、ダニーがテスを奪い返すまでのこの一連の流れ。
改めて見返してみると最高にスカッとした気分になれます。
作戦の全貌を理解したうえで見返したい当日の決行シーン
おそらく初見での鑑賞時は誰もが、「金庫を爆発したものの脱出は?」「SWAT来ちゃったけど大丈夫?」と、とにかく次の展開についていくので必死だったのではないでしょうか。
しかし結末を知り、ダニーたちの作戦の全貌が分かると、「だからあのときこんなことをやっていたのか!」とすべての点がつながります。最後の最後にきれいにすべてのフラグ回収をしてくれるのです。
で、そんな作戦の全容を知ったうえで作戦を決行するシーンから改めて見直してください。
もうめちゃくちゃ気持ちがいい。
初見では「何でこんなことをするの?」「今の作戦に意味があるの?」と思っていた小さなフラグも、結末を知ったうえだと気持ちいいくらいに楽しく見られちゃう。
初見と二度見では作戦決行のシーンがまったくの別物として鑑賞できるのです。
初見と二度見ではまったく違う見方ができる作品
「オーシャンズ」のすばらしい点は初見では次の展開が気になり、食い入るように作品の世界観にのめりこんでしまう。
そして結末を知った二度見以降は展開が分かっているがゆえ、登場人物の考えが手に取るようにわかり、実際に自分も作戦に参加しているかのような気分を味わえる。
ひとつの作品であるにもかかわらず、初見と二度見ではまったく違った見方ができるのです。
二回目以降の鑑賞ではぜひ「オーシャンズ」の一員になった気分で作品の世界に入り込んではいかがでしょうか。
「オーシャンズ11」の二度見ポイント3:メンバー全員集結するシーンがとにかくカッコいい!
ドキドキハラハラの展開が続きながらも、時折くすっと笑えるシーンもあり、鑑賞後はスカッとした気分になれる今作。
しかしそれだけではありません!
今作では老若男女問わず、誰が見てもカッコいいと何度でも見返したくなるシーンも多々登場するのです。
SWATに扮したラス率いるメンバーの登場シーン
作戦決行日。無事にダニーたちが金庫まで侵入できたものの、目の前にある大金をどのように持ち出すのか? というラスト間近のシーン。
そこで登場したのがSWATに扮したラス率いる残りのメンバーです。
この登場シーンが何度見てもカッコいい!
特に扉が開いた瞬間、SWATの衣装からさっと顔を見せ勝利を確信したラスたちの表情。思わず「やってくれたぜ!」と彼らを称賛したくなるシーンでもあります。
目まぐるしくカメラワークが変わる回想シーンではありますが、二度見ではぜひ何度も繰り返し早戻ししながら、メンバーたちのカッコいい瞬間を目に焼きつけてください。
ラストの噴水前での別れのシーン
無事に作戦が成功し、ラスベガスの噴水前で余韻に浸るメンバーたち。
しかし彼らは友達でも仲間でもない。ただ今回のカジノ潜入のために集められたメンバーというだけ。
そのためひとり、またひとりと本来生きる自分の世界へと帰っていくのですが……。
この瞬間のそれぞれが立ち去っていくシーンがカッコよくもあり、切ない。言葉を交わすことなく、ただ無言でひとりずつ立ち去っていく。
一人ひとりの表情に注目してみると、初見以上に感慨深い気持ちでラストシーンを見返すことができます。
一人ひとりに個性があるからこそ全員集結がカッコよく見える
アクション映画では登場人物が多いと一人ひとりの個性がうもれ、鑑賞後にあまり記憶に残らないなんてケースも多々あります。
しかし今作はメンバーが多いにもかかわらず、全員がいい味を出している。
そして全員が個性的であるからこそ、メンバー全員の揃うシーンがとにかくカッコいいのです。
二度見ではメンバー全員が揃った際の一人ひとりの表情に注目していただきたい。
それぞれのキャラクターを知ったうえで彼らの表情に注目すると、彼らの心境が手に取るように見えてきます。
なにより初見のときよりもメンバーたちに愛着がわき、さらに「オーシャンズ」が好きになってしまうはずです。
ストーリーの全貌を知ったからこそ違った角度から鑑賞できる作品
派手なアクションはないものの、鑑賞後に言葉では言い表せない爽快感を得られる「オーシャンズ」。
スカッとしたいときに見返すにはまさに打ってつけの作品です。
また見返せば見返すほど個性豊かな登場人物に惹かれてしまう中毒性も。
ストーリーの全貌を知ったからこそ違った角度から楽しく鑑賞できる作品でもあるので、二度見の際は、ぜひ「オーシャンズ」の一員になった気分で鑑賞してはいかがでしょうか。
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