こんにちは、シングメディア編集部です。
「SNS動画広告を活用するとどんなメリットがあるのだろう?」
「SNS動画広告とTVCMの違いは何だろう?」
「SNS動画広告を流したいが、どこでどんな種類の広告を流すのがいいのだろう?」
などの疑問をお持ちの方はいませんか?
SNS動画広告を活用する企業が急増している現在。これからの時代、SNSでの動画広告は商品・サービスを宣伝する上で非常に重要なものになります。
そこで今回は、「SNS動画広告のメリットや種類、制作のポイント」をご紹介します。
動画広告市場は急成長している!
動画広告市場は近年、どんどん成長しています。
株式会社サイバーエージェントが動画広告に特化した研究機関「オンラインビデオ総研」で行った国内動画広告市場の動向調査によると、2020年度の動画広告市場は、3,289億円だったとのことです。
この数字は昨年と比較して697億円も増えており、大きく成長していることがわかります。
将来的な見通しとしては、2023年の時点で5,065億円に到達する見込みとのこと。この調査から、動画市場は活発化しているということが言えます。
また総務省情報通信政策研究所から2020年9月に発表されている報告書によると、休日のインターネット利用について最も長い時間が費やされているのが「動画投稿・共有サービスを見る」で37.2分、次に長いのが「ソーシャルメディアを見る・書く」で36.2分という結果でした。
この報告書からも多くのユーザーが動画メディアを利用しており、それに伴って動画広告の市場規模も年々拡大しているということがわかります。
さらに近年では5Gも登場。インターネット環境が発達したことによって、今後も動画広告市場はより大きく発展していくことが予想できます。
・参考:サイバーエージェント、2019年国内動画広告の市場調査を実施|サイバーエージェント
・参考:令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書 | 総務省情報通信政策研究所(令和2年9月)
SNS動画広告のメリット
SNSへ動画広告を出すとどのようなメリットがあるのか、詳しくご紹介していきます。
利用者数が多い
SNSは利用者数が多く、それがSNSに動画広告を出すメリットでもあります。
SNSの月間ユーザー数は国内で、Twitterが約4,500万人、Facebookが約2,800万人、Instagramが約2,900万人、LINEが約7,800万人となっています。
これだけ多くの利用者がいるということは、SNSに動画広告を配信するだけで多くのユーザーにリーチできるということでもあるのです。
なお各SNSを利用しているユーザーの年齢層は幅広いですが、日ごろから頻繁に利用しているアクティブユーザーは圧倒的に若い世代が多くなっています。
特に10代~20代のSNSユーザー数は多く、利用率もとても高い傾向にあります。そのためSNSでは若い世代をターゲットにした広告運用を行うと効果的です。
拡散されやすい
SNSで動画広告を出すと、拡散されやすいというのもメリットの一つです。
SNSの特徴として、ユーザーが興味を持った情報をボタン1つで簡単にシェアできるということが挙げられます。動画広告も同様で、「おもしろい」「他の人にも伝えたい」と思われれば、シェアされやすいのです。
たとえばTwitterにはリツイート機能があり、気に入った投稿をリツイートという形でシェアできますし、Facebookでもシェア機能があります。
自分が興味を持ったコンテンツを気軽に拡散できる機能が備わっているというのは、SNSならではの強みです。
またSNSは日本のみならず世界中で多くの人に利用されているので、全世界へ向けてリーチできるというのも魅力的。うまく戦略を立てれば、世界中に拡散される可能性もあるのです。
シェアが拡散するとバイラル効果が生まれます。それによって高いブランディング効果を得ることにも期待ができます。
印象に残りやすい
SNS動画広告は、見た人の印象に残りやすいという点も大きなメリットとなります。
動画広告は静止画に比べて一度に多くの情報をわかりやすく伝えられるので、視聴者の印象に残りやすいのです。
動画には動きや音声、テロップなど視聴者に情報をわかりやすく伝えられる効果がいろいろあるため、ユーザーの注意を引きやすくなります。
またSNSは自分のスマートフォンでいつでもどこでも簡単に見ることができることから、1日のうちに何度も利用するという人が多いです。そのため広告を目にする機会も多くなり、何度も動画広告を繰り返し目にすることで、その人の記憶に刷り込まれやすいと言えます。
動画広告と聞いて多くの人が真っ先に思い浮かべるYouTubeでも、動画を見る前に流れる『インストリーム型広告』などがありますが、同様に何度も同じ広告が流れることで、ユーザーの記憶に残りやすくなる効果があります。
潜在顧客にアプローチできる
潜在顧客にアプローチできるのも、SNSに動画広告を出すメリットです。
SNSに動画広告を配信することで、企業や商品・サービスの認知度向上を目指せることに加え、潜在層へのアプローチも可能になります。
SNSを利用する際は、情報収集をする、友人や知人と連絡をとるといったこと以外に、特に目的がないままタイムラインを眺めているだけという場合も多いものです。
そのためタイムラインに動画広告を配信すれば、たまたまタイムラインに表示されただけであっても、動画広告を見たユーザーへ商品やサービスについて印象付けることができます。
SNSの動画広告はターゲティングも可能ですが、特にターゲティングをしないままタイムラインに流すだけでも、広告の商品を潜在的に欲しいと感じていたユーザーへアプローチできる可能性があるのです。
細かいターゲティングが可能
SNS動画広告では、ターゲティングを細かく設定できるのもメリットです。
たとえば各SNSでは、性別や年齢、居住地域だけでなく、学歴や興味関心、時間帯、SNSにアクセスするデバイス環境などに至るまで、ターゲットのペルソナにあわせて細かく設定し、配信することが可能になります。
自社の商品やサービスに合わせて正確にターゲットユーザーを絞り込めるため、ターゲットに合った訴求力の高い広告を制作・配信することにより、これまで以上の成果を出すことにも期待ができます。
またSNS動画広告では、広告ごとに表示回数や視聴率も計測できるため、費用対効果を明確にできるのも魅力です。
なおSNSのユーザー数がいくら多いとはいえ、細かくターゲットを絞れば絞るほどリーチできる層が少なくなってしまいますから、その点は注意しましょう。ペルソナに合わせて最適なSNS媒体を選ぶことも、効果を最大限に出すためには大切です。
TVCMとの大きな違い
動画による広告というと、これまで一般的だったのがTVCMです。そんなTVCMとSNSなどインターネット上で配信する動画広告では、コスト面で大きな違いがあります。
TVCMなどのマス広告の場合、掲載枠で金額が決められており、それに応じて料金を支払うことになりますが、インターネットの動画広告の場合はそうではありません。
インターネットの動画広告は、広告の表示回数や視聴回数・再生回数に応じて課金されることになります。
そのためただ流すだけで料金がかかるというわけではないため、金額に無駄がないのが特長です。
また最低予算も1万円以下から始められるため、広告にかけるお金が潤沢にある大企業だけでなく、予算が少ない中小企業でも気軽に広告を出稿することができます。
1視聴あたりの単価についても10円以下に収まる場合が多いため安心です。
さらに「商品が想定以上に売れて在庫がなくなったため配信を停止したい」「広告を出稿している途中だが予算額を変更したい」などといった場合にも柔軟に変更ができるため、状況に応じて臨機応変に対応できるのも嬉しいポイント。
動画広告を制作するのに別途お金はかかりますが、動画を1本制作しておけばYouTubeやTwitter、Facebook、InstagramなどSNSの各種媒体で利用できるため汎用性が高く便利。1本の動画を有効活用することで費用対効果を最大限上げることも可能です。
インターネットの動画広告はTVCMよりも出稿のハードルが低いため、これまで「テレビCMを流したいけれどコスト面で難しい」と悩んでいた企業にとっても広告を出すチャンスと言えます。
動画広告における課金形式の種類
動画広告には、主に以下4種類の課金形式があります。自社の商品やサービス、目的に合わせて最適な課金形式を選ぶことが大切です。
「CPV(視聴課金)」は、動画広告が再生された回数に応じて課金される形式。何秒で再生されたことになるのかという定義については、それぞれのSNSプラットフォームで決まっています。
「CPC(クリック課金)」は、動画広告内のWebサイトリンクがクリックされた回数に応じて課金される形式です。
「CPM(インプレッション課金)」は、動画広告が1000回表示されるたびに課金される形式となっています。
「CPI(インストール課金)」は、動画広告からアプリがインストールされた回数に応じて課金される形式です。
動画広告の種類
動画広告にはいくつかの種類があり、目的やターゲットなどに合わせて選ぶことでより高い効果を発揮します。
動画広告を出す際に参考となるよう、動画広告の種類をそれぞれ特徴とともにご紹介します。
インストリーム広告
インストリーム広告は、ユーザーが視聴しようとしている動画コンテンツの前後または途中で再生される動画広告です。視聴する動画コンテンツと同じ枠内で再生されます。
音声ありの状態で自動再生されるため基本的に強制視聴となりますが、中には5秒ほど再生された後にスキップが可能になるものもあります。
ユーザーが視聴したい動画と連続で再生されるため視聴してもらいやすくなるのも特徴ですが、スキップ可能なものは冒頭でユーザーの心を掴む工夫が必要です。
インストリーム広告を取り扱っているのは主に、YouTubeやAbema TV、GYAO!などの動画配信プラットフォームとなっています。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告は、動画コンテンツとは異なる場所で再生される動画広告です。ディスプレイ広告の一環として配信されるケースが多く、SNSのフィードやストーリーズ、記事一覧内などに配信されます。
音声は出ない状態またはユーザーがボリュームを調整してオフにできる状態で配信され、環境によって自動再生されることもありますが、強制視聴になりにくいためユーザーにとってストレスが少ないのがメリットです。
ただしスクロールされることですぐに画面の外に消えてしまうこともあるため、ユーザーが興味を持って能動的に視聴しようとしてくれないと、見てもらえない可能性もあります。
取り扱っているのは、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSが多いです。
バンパー広告
バンパー広告はユーザーが視聴しようとしている動画コンテンツの前に挿入される動画広告で、動画の長さは最長で6秒と短く、スキップできないのが大きな特徴です。
スキップできないため最後まで強制的に視聴してもらえることから認知度が高まりやすいのがメリットと言えますが、表示されている時間が長くなるため、ユーザーにとってストレスとなる可能性もあります。
2016年からYouTubeの動画広告フォーマットの一つとして取り扱われており、多くの企業から注目を集めています。
YouTube「バンパー広告」の特徴と効果的な動画にするための制作ポイント【6秒クリエイティブ例も26つ紹介】
SNSの種類と特徴
SNSごとにユーザー層や特徴が異なるため、動画広告に適した媒体を選ぶ必要があります。
どのSNSが自社に合っているのかを知るためにも、SNSの種類と特徴をご紹介します。
Twitterの月間アクティブユーザー数は、世界で3億8,600万人(2020年4月時点)となっており、国内では4,500万人(2018年10月時点)となっています。このユーザー数からも多くの人が利用しているSNSだということがわかります。
ユーザーの年齢層では10代〜20代の若年層が多いため、若者にリーチしたい場合に有効です。
Twitterの最大の特徴としては、リツイート機能があり、拡散力が高いことが挙げられます。ユーザーが気に入った投稿をボタン一つで気軽にシェアできるため、口コミのようにしてどんどん情報が拡散されていく効果に期待できます。
リアルタイム性が高いのもTwitterの特徴なので、テレビCMなどと連動させた動画広告でキャンペーンを行うのも効果的です。
Twitter広告の種類は、画面の上から下へ読み進めていくデザインの中で、コンテンツとコンテンツの間に広告が表示されるインフィード型の広告などがあります。中でも有名なのが、動画付きのプロモツイート「プロモビデオ」です。
またTwitterには、指定アカウントをフォローしている人(フォロワー)や似た属性の類似フォロワーだけに絞って広告配信を行う「フォロワーターゲティング機能」もあり、自社に興味を持ってくれそうなユーザーに限定して効率的に広告配信を行うこともできます。
・参考:2021年1月の時点で世界で最も人気のあるソーシャルネットワークをアクティブユーザー数でランク付け | Statista
・参考:witterの月間アクティブユーザー数は日本で4500万超 | TechCrunch Japan
Instagramの月間アクティブユーザー数は、世界で10億人以上(2018年6月時点)、国内では3,300万人以上(2019年3月時点)となっており、利用率の伸びが近年でとても高くなっています。
ユーザー層は18歳〜34歳の若年層が中心で女性ユーザーが多く、画像や動画の投稿・閲覧・視聴が目的のSNSであるため、視覚的要素が強いのが特徴です。
シェア機能がないため拡散力は高くありませんが、アクション率は85%と非常に高いのも特徴と言えます。
Instagramの広告はインフィード型となっており、その中でも種類が「フィード内動画広告」と「ストーリー内動画広告」の2つに分かれています。
視覚的要素の強いInstagramでは、ファッション系・メイク系などの動画広告との相性が良く、若い女性ユーザーをターゲットにしたい場合におすすめです。
・参考:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破 | FACEBOOK
Facebookの月間アクティブユーザー数は、世界で23億7,500万人以上(2019年3月時点)、国内では2,600万人以上(2019年4月時点)となっています。
ユーザー層は40代〜50代の中堅層が多く、他のSNSに比べて年齢層が高い傾向にあります。そのためFacebookは中堅層にリーチしたい場合に効果的です。
特徴としては、とても細かくターゲティング設定を行える点が挙げられます。ターゲットをより細かく絞ってアプローチできるので、精度の高いターゲティングが可能です。
Facebook広告の種類はインフィード型となっており、タイムライン内に動画広告を差し込める仕様になっています。またライブ動画やオンデマンド動画内に広告を配置できるのも特徴です。
・参考:Facebookが2019年第1四半期の結果を報告| FACEBOOK
・参考:フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」–独占ロングインタビュー | CNET Japan
LINE
LINEの月間アクティブユーザー数は、世界で2億1,700万人以上(2017年9月)、国内では8,400万人以上(2020年3月時点)となっています。
毎日LINEを利用するというデイリーアクティブユーザーの比率はなんと86%となっており、他のSNSと比べても圧倒的なアクティブ率を誇っているのも特徴です。
特に国内でのユーザー数は非常に多く、日本人口の約66%が利用しているSNSなので、国内でより多くの人にリーチできるのも魅力と言えます。
LINEというとメッセージアプリというイメージが強いですが、他にもさまざまなコンテンツと連携しており、人気を集めています。
たとえばブログサービスを提供する「LINE BLOG」では2,500組以上の公式ブロガーが活躍していますし、無料で漫画が読める電子コミックサービスを提供する「LINE マンガ」ではダウンロード数が2,700万を超えるほどの人気です。
LINE広告の種類はインフィード型で、タイムライン内に表示される動画広告「VIDEO AD」となっています。
圧倒的なアクティブユーザー数を誇るLINEでは、タイムラインを何となく眺めているというユーザーも多いため、動画広告を配信すれば、商品やサービスの認知度アップ、ブランディングなどにも効果的です。
・参考:2020年12月期第3四半期 決算補足説明資料 | LINE
YouTube
YouTubeの月間アクティブユーザー数は、世界で20億人以上(2020年3月)、国内では6,200万人以上(2018年時点)となっています。世界最大級の規模を誇る動画共有型SNSであるYouTubeは、リーチ量も圧倒的です。
ユーザーの年齢層は幅広いですが、公式サイトによると18歳~34歳のユーザー層が多いとのこと。若年層ではテレビ離れが進んでいる一方、YouTube利用が進んでいるため、若年層にリーチしたい場合に効果的と言えます。
そしてYouTubeは動画配信サイトなのでユーザーにとって動画広告は親和性が高く、受け入れられやすいのも特徴です。
YouTube広告の種類は、インストリーム広告とアウトストリーム広告があり、自社の動画広告の目的や内容などに合わせて広告スタイルを選べるのが嬉しいポイント。
またGoogle広告を活用して出稿するスタイルとなるので、目的に合わせてターゲティング設定を細かくできるのも魅力となっています。
・参考:プレスルーム | YouTube
【媒体別】SNS動画広告の最適な時間目安
SNS動画広告を最後まで視聴してもらいたいのであれば、それぞれのSNSにとって最適な時間(尺)におさめることも必要です。そこで動画広告の最適な時間について、主要SNSごとの目安を見ていきましょう。
Twitterでは種類によりますが、最大10分までの動画広告を投稿することができます。
最適な時間としては、公式でも推奨されている15秒以下が目安となります。15秒以下なら、すべての動画広告フォーマットにて表示が可能です。
Instagramでは、最大120秒までの動画広告を投稿することができます。
しかしストーリーズでは15~45秒以上は画面を遷移してもらわないと見られないため、画面遷移の必要がない15秒以内にするのがおすすめです。
Facebookでは、種類によりますが最大で240分までの長い動画広告を投稿することができます。
しかしそんなに長い動画は見てもらえないため、やはり最後まで視聴してもらうのなら15秒以内を目安にするのがおすすめです。
LINE
LINEでは、5秒~120秒までの動画広告を投稿できます。
商品やサービスに興味を持ってもらいたい場合は、5秒~15秒程度が目安です。
TikTok
TikTokでは、種類によりますが5秒~60秒までの動画広告を投稿できます。
公式では、9秒~15秒を推奨しているので、その時間内におさめるのがおすすめです。
【コンテンツ別】SNS動画広告の最適な時間目安
続いて、コンテンツごとに動画広告の最適な時間目安を紹介します。
プロモーション
プロモーションを目的としたSNS動画広告であれば、15秒程度が最適な時間の目安です。
情報を詰め込みすぎるのではなく、入りきらなかった情報はサービスサイトへのリンクを掲載してそちらへ誘導するようにしましょう。
商品紹介
商品・サービス紹介を目的としたSNS動画広告なら、45秒~90秒程度が最適な時間の目安となります。
短すぎても情報が足りず興味を持ってもらえない可能性がありますし、長すぎても飽きられて見てもらえなくなる可能性が高いです。
シリーズもの
商品やサービスに愛着を持ってもらい、ファンになってもらうことを目的としたシリーズもののSNS動画広告の場合は、プレミアム感を出すためにも短すぎないようにするのがポイントです。
時間にこだわらず、ストーリーを重視したショートドラマ、ショートムービーのような動画にするといいでしょう。
動画制作の流れ
動画制作の流れについても順番に紹介していきましょう。
動画の目的などを決める
まずは動画広告を制作する目的とターゲットを明確にしましょう。ここをハッキリさせておくことで、内容にブレがなく、ターゲットに届く動画となります。
目的とターゲットが決まったら、ターゲットに合わせて動画広告を配信する媒体を決めましょう。
メッセージを決める
目的やターゲット、配信先が決まったら、ターゲットに合わせたメッセージを検討・決定します。
伝えたいキーワードや訴求したいことを複数書き出し、そこから絞っていくといいでしょう。
構成を練る
伝えたいメッセージが決まったら、それをもとに構成を練っていきます。
テキストだけで構成や脚本を作るのではなく、絵コンテを制作すると完成イメージが明確になります。
動画サイズを媒体に合わせる
決まった構成をもとに動画を撮影・編集したら、投稿する媒体に合わせた動画サイズに調整します。
媒体によってフォーマットが異なるため、よく確認しましょう。
PDCAを回す
動画広告を配信した後は、成果をもとにしてPDCAを回すことが大切です。
しっかりと成果を分析し、改善すべきところは改善していくことによってより効果的な動画広告となります。
SNS動画広告で成功するためのポイント
SNS動画広告でしっかり成果を出すためには、どのようなポイントを意識すればいいのかご紹介します。
目的は明確にする
まず目的を明確にすることがSNS動画広告で成功するために重要なポイントです。
どんな目的を達成したいのかによっても動画広告の内容や最適な表現方法は大きく変わってきますから、「認知度アップを叶えたい」「自社のWebサイトへ誘導したい」「ブランディングをしたい」など、何のために広告を出すのかをハッキリさせましょう。
動画広告でユーザーの興味や関心を引くためには、目的を明確にした上でそれに合ったメッセージを伝える必要があるのです。
またそれぞれのSNSではユーザー層や特徴が異なりますし、いろいろな配信フォーマットが用意されていますから、自社が配信しようとしている広告の目的やターゲットに合わせて、最適なSNS媒体を見極める必要があります。
最初の5秒が大事
動画広告で成功するためには、最初の5秒が大事であることを意識した動画制作を行うことも大切です。
他の広告と異なり、動画広告はスキップ機能のあるケースが多いため、ユーザーが途中で視聴をやめる可能性もあります。
みなさんも経験があると思いますが、自分の興味のない動画広告やつまらない動画広告が表示されると、最後まで見ることなくすぐにスキップしてしまうということがあるでしょう。
動画の冒頭でユーザーの興味を引けなければ、すぐにスキップされたり別のタイムラインに移られたりしてしまうのです。
そのためSNSを活用した動画広告では、スキップが可能になる最初の5秒でいかにユーザーの心を掴めるかが重要なポイントとなります。
冒頭でユーザーの心を掴むためには、ターゲットが自分事化しやすい(共感しやすい)メッセージを入れる、映画のように美しい映像にする、笑いや感動、驚きを呼ぶような演出をするなど、最後まで視聴したくなるようなインパクトを与える工夫が必要です。
字幕をうまく使う
動画広告で成功するためには、字幕をうまく使うこともポイントとなります。
SNSは電車やバスなど交通機関を使った移動中や、学校・職場の休憩時間などのシーンでモバイルにて利用されることも多く、動画広告が無音で再生されることも多いです。そのため動画には字幕を付けることが必須条件と言えるほどに重要視されています。
字幕が付いていれば、無音で動画広告を視聴された場合でも内容が伝わりやすくなるため、可能な限り付けるようにしましょう。
字幕があれば耳が不自由な方や高齢者も動画の内容を理解できるようになり、リーチできるユーザー数が多くなるのもメリットです。
またYouTubeは世界中にたくさんのユーザーがいるため、映像はそのままでも各国の言語に合わせた字幕をつければ多言語展開でき、世界に向けて宣伝が可能になります。
SNS動画広告の成功事例
実際にどのようなSNS動画広告が効果を出しているのか、参考となる成功事例をいくつかピックアップして紹介します。
キャリトレ/Instagram動画広告
まずは、ビズリーチが提供しているサービス「キャリトレ」のInstagram動画広告です。
キャリトレサイトを実際に自分で閲覧しているかのように、スマートフォンでスクロールしている場面を見せ、利用しているイメージを伝えることに成功しています。
実際に、この動画広告から流入して会員登録したユーザーのアクティブ率は、静止画広告から流入したユーザーより高かったということです。
楽天証券/LINE動画広告
こちらは楽天証券がLINE広告に配信した動画で、静止画を動画にしたもの。
ユーザーにとって魅力的なメッセージを大きな文字と目立つ色でテンポよく伝えているのが特徴的です。
ユーザーの目に止まりやすい工夫で資料請求数を大きく伸ばすことに成功。配信結果を200%実現したといいます。
ジョブカン/YouTube動画広告
こちらは勤怠管理システム「ジョブカン」がYouTube広告に配信した動画です。
冒頭で大量の紙が舞うというシーンを入れてインパクトを与え、ユーザーに興味を持たせ、最後まで視聴させることに成功しています。
また動画の時間も短く、複数のバージョンを用意してシリーズ化することで、ユーザーは飽きずに最後まで見ることができます。
マクドナルド/TikTok動画広告
最後は日本マクドナルドがTikTokに配信した動画広告の事例です。
10代、20代の若い世代に向けて、ワンコインで買えるセットメニューを認知してもらうこと、来店してもらうことを目的に、ハッシュタグチャレンジ「#ティロリチューン」を実施。
マックフライポテトが揚がったときに鳴る「ティロリ」という音に合わせ、TikTokで人気のインフルエンサーが簡単なダンスをしながら「500円バリューセット」を食べるという内容です。
23日間の短期間で、なんと総再生数が1憶回を突破し、5万件のユーザー動画投稿数があったということで、大成功をおさめています。
SNS動画広告を出稿する際の注意点
SNS動画広告を出稿する際には、炎上のリスクがあるということに注意が必要です。
SNSは誰もが気軽に自分の意見を投稿できる場であり、さまざまな意見がオープンに見られるようになっています。
時には自社が動画広告で伝えたかったことが意図とは違う形で受け止められてしまうこともあり、その際にはユーザーに誤解を与え、否定的な意見を書き込まれてしまうこともあるのです。
炎上してしまうと商品やサービス、企業にマイナスイメージを与えてしまう可能性もあるため、内容には十分に気を付けましょう。
配信前に社内でさまざまな人に見てもらって意見を聞く、外部の第三者に確認してもらうなどすることが大切です。
また規約違反に気を付けることも重要。SNSの各プラットフォームには、それぞれに出稿可能な動画広告の規約が存在します。
動画サイズや動画の長さはもちろん、出稿できる広告内容の表現にも規約があるため、事前に出向先の広告規約をしっかりと確認しておきましょう。
効果的な動画を制作してSNS広告に!
SNSの動画広告にはどのような効果があるのか、どんな種類があるのかがおわかりいただけたでしょうか。
SNSの拡散能力と動画広告の相性は非常に良いため、これからもどんどんSNS動画広告市場は盛況になっていくことが予想されます。
テレビCMに比べて出稿コストが低く済むため、自社の商品やサービスを効果的に宣伝したいという場合は、渾身の動画広告を制作してさまざまなSNSで活用してみましょう。
自社でのSNS動画広告制作が難しい場合や、クオリティの高い広告を制作したい場合、成果をしっかり出したい場合には映像制作会社に依頼するのもおすすめです。
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