映像制作

感動的な映像を作るためのポイントとは? 心を動かす映像を作ろう!

こんにちは、シングメディア編集部です。

涙を誘うような感動的な映像は人の心を動かし、高い宣伝効果も期待できます。

しかしいざ感動的な映像を作ろうと思っても、具体的にどのようなアプローチで作ればよいのかわからない人は多いでしょう。

そこで今回は、まず感動的な映像が人に与える影響について解説した上で、「感動的な映像を作る際のポイント」について詳しくご紹介していきます。

感動的な映像が人に与える影響

感動的な映像が人に与える影響

感動的な映像は、人にさまざまな影響を与えます。その内容を具体的に理解しておくことで、よりマーケティングに効果的な映像の作成ができるようになるはずです。

では実際にどのような影響を与えられるのか、詳しく見ていきましょう。

記憶に残りやすくなる

感動的な映像は人の心に残りやすくなります。

相手側から一方的に伝えらえる情報は、通常なかなか記憶に残らないものです。しかしそこに「感動」というエッセンスが加わることで、グッと記憶に残りやすくなります。

なぜなら人は感情が揺さぶられると、神経伝達物質であるドーパミンが放出され、脳内の動きが活発になるから。その際、記憶を司る海馬も活発になり、感動した動画が強く脳にインプットされるのです。

感動的な映像というと映画やTVドラマに必要なものといったイメージがあるかもしれません。しかし「記憶に残す」という意味で、視聴者に企業や商品の認知を促す広告動画にも重要な要素と言えます。

だからこそ人の感情に訴えかける映像制作というのは需要が高く、さまざまな場面で活用できるのです。

ストレス解消になる

感動的な映像はストレス解消の効果もあります。

なぜなら思いきり泣くことにより、副交感神経が活発になり、睡眠時に近いリラックス状態になることから、人は泣くことによってストレスを解消したり、リラックスできたりすると言われているためです。

あえて感動する映画を観たり本を読んだりして思いきり涙を流し、気分をスッキリさせる「涙活」という言葉もあるように、ストレスが溜まりやすい現代では、多くの人が「感動してスカッとしたい」と考えています。

そのため感情に訴えかけてくる映像を見たいと考える人は多く、需要が高いと言えるのです。

誰かに伝えたくなる

感動的な映像を見ると、人は思わず誰かに言いたくなるというのもポイントです。

みなさんも経験があると思いますが、人は自分の興味を引いたものを他人と共有したくなる性質を持っています。特に自分が感動したものに対しては、その思いが強くなるものです。

つまり感動的な映像を制作すれば、積極的に宣伝をしなくても、自然と口コミで拡散される効果が期待できます。映像を見た人が心を動かされれば、自ら「こんな感動作があった」「泣けるからおすすめ」などと友人や知人にどんどん広めてくれるのです。

SNSを利用する人が多い今、人の心を動かす感動的な映像はどんどんシェアされ、拡散されていく可能性が高いと言えます。

感動させる映像を作るためのポイント

感動させる映像を作るためのポイント

人の感情を動かせるような映像を作ることができれば、いろいろなメリットがあることがおわかりいただけたと思います。では実際にどのようなアプローチをすれば、感動させられる映像を制作できるのでしょうか。

感動させる映像を作るためのポイントを2点ご紹介します。

ストーリー性がある

人を感動させるためには、ストーリー性があることが重要となります。

企業目線で広告色の強い映像は視聴者の興味を引きませんし、視聴後も印象に残りません。

映像を見ている人の心を掴むためには、ユーザーが自ら「見たい」と思えるようなストーリー性を持たせることが必要です。

そのため映像制作の際には、視聴者に共感してもらえる構成になっているか、対象者の興味を引くテーマになっているかなどを検討しましょう。

視聴者の心を掴む質の高いストーリーを作るためには、分析が必要となります。たとえば映画を観て感動したのであれば、何に感動したのかをプロの目線に立って考えるようにしましょう。

実体験をもとにする

実体験をもとにして映像を制作すると、内容に深みが増して人の心を動かしやすくなります。

自分が感動した実体験を映像に置き換えるとリアリティが出て説得力が増すのです。

たとえば家族との思い出や恋愛、部活動、仕事での経験など、活かせることはたくさんあるでしょう。特に誰もが経験したことがあると思われる体験をテーマにすると効果的。多くの人の心に響くストーリーとなります。

実際に経験したことがないことでも、映画や小説などで疑似体験をすればそれをネタとして展開していくことも可能です。

ただし実体験をそのまま映像化するのには限界があります。自分が感動した光景を元に、ドラマティックな内容に置き換えるテクニックが必要です。

動画広告や映画から感動する映像を作るためのコツを掴もう

動画広告や映画から感動する映像を作るためのコツを掴もう

動画広告や映画では感動できる作品がたくさんあります。これらを参考にすれば、質の高い映像を作るための道筋が見えてくるはずです。

動画広告の場合

広告と言えば、かつてはテレビのCMが主だったので、長くても30秒程度の時間でした。

しかしインターネットの普及により、近年では動画広告が増えています。そのため尺が長い映像も作りやすくなっているのが現状です。尺が長くなった分、動画広告はストーリー性に優れたものが多くあります。

泣ける動画広告では家族の絆、結婚、恋愛、出産など、誰もが共感しやすいテーマを利用して作られているものが多いです。

ハイクオリティな美しい映像で目を引く動画、あえて冒頭では何の動画かわからない内容を見せておき、最後に意味が明かされてハッとする動画なども心が揺さぶられる演出と言えます。

ブランディグ動画であれば、企業のイメージを印象づけるのも大事なことです。

どれほど感動的な動画を作ったとしても、何の企業の動画だったのわからなければ意味はありません。

ブランディグ動画はロゴ、サウンドロゴ、タグラインなどを活用してブランド名をプッシュすることにも力を入れています。

動画広告ではこれらのポイントを意識して視聴し、自身が制作する映像の参考にしてみましょう。

映画の場合

映画は感動的なシーンがたくさんあるので、何か映像を制作する際には大いに参考になります。

愛、友情、闘病、戦争などを描いた映画は、人間ドラマが盛り上がるので感動を呼びやすいものです。

がんなどの重病に侵され、わずかな余命を精一杯生きる姿や、性格が正反対の2人が衝突しあいながらも次第に友情が生まれる過程、スポーツチームの仲間が衝突しあいながらもお互いを認め合って成長していく姿など、必ず感動できるシーンが映画にはあります。

こういった感動を呼ぶセオリーは映画から学ぶとよいでしょう。ただし必ずオリジナルな展開にすることが大事。「どこかで見たことがあるなぁ」と思われると感動を呼ぶどころか逆効果になってしまいかねません。

感動的な映像の事例5選

感動的な映像の事例5選

感動的な映像を制作する際に参考となる、企業の動画事例を5つご紹介します。

1. 株式会社イナータス(企業イメージShort Film「母娘の絆」篇)

『株式会社イナータス』の企業CMは、娘とシングルマザーの母が二人で過ごしてきた思い出を振り返る内容となっています。

母と娘の絆を描く感動の物語の中でさりげなく化粧品を登場させ、動画の最後に「あなたのそばにいつまでも寄り添っていたい」というメッセージを表示。CMっぽさが薄いため、ジーンと感動できる動画になっています。

2. 東京ガス株式会社(CM「やめてよ」篇)

『東京ガス株式会社』の企業CMは、結婚を間近に控えた娘の視点で父親に対する心境が描かれています。

娘から父親に対して、その言動に「やめてよ」と不満をぶつけているのですが、だんだんと結婚式が近づくにつれ、娘の「やめてよ」に寂しさが募っていくように。

娘の立場でも父親の立場でも共感できる内容で、家族の絆を確認できる感動的なストーリーになっています。

3. 株式会社プリントパック(イメージ動画「父の気持ち」篇)

『株式会社プリントパック』の企業CMは、アニメーションを使用して作られています。内容は、新婦が結婚式前日に席次表を見ていたところ、お世話になった上司の名前が間違っていることに気付き、慌ててプリントパックに電話し、対応をしてもらうというもの。

結婚式当日、無事に新しい席次表が届き、女性は一文字の間違いのために限られた時間で必死に動いてくれたスタッフに感謝するという感動のストーリーによって、企業のイメージアップもはかることに成功しています。

4. 株式会社リクルートホールディングス(CM「すべての人生が、すばらしい。」篇)

『株式会社リクルートホールディングス』の企業CMは、俳優の池松壮亮さんを起用し、マラソンを例えにして人生の進み方をテーマにしたストーリー展開となっています。

最初は「人生はマラソンだ」として、みんなで一斉に一方向に向かって走っているランナーたちが、途中から「本当にそうか?」と疑問を呈してから一転。それぞれが自分の思いのままの方向に走り出し、さまざまな経験をしていくという展開に。

人生の道もゴールもそれぞれにあって、それはすべての人が自分で選べるというメッセージが強く訴求されており、感動的です。

5. マルコメ株式会社(アニメCM「単身赴任」篇)

『マルコメ株式会社』の商品「料亭の味 即席生みそ汁」のCMは、アニメーションを使用。単身赴任をしている父親の元に2人の娘が訪れて、娘たちが父親のために母親から習ってきた料理をふるまうというストーリーです。

料理は失敗してしまうものの、その料理を「美味しい」「家庭の味だ」と言いながら食べる父親と、それを見て嬉しそうにする娘たちの姿が感動を誘います。

人を感動させるのは難しい! まずはセオリーをしっかり押さえよう

人を感動させるのは難しい! まずはセオリーをしっかり押さえよう

人を感動させる映像を作るのは、簡単なようで簡単ではありません。優れた動画広告や映画をたくさん見て、感動させるための法則をまずは掴むようにしましょう。

また感動させようと頑張りすぎると演出が不自然になったり、視聴者に「わざとらしい」と思われて冷められてしまったりするので、自分の経験も踏まえてリアリティを出していくことも大切です。

ご紹介したポイントを参考に、たくさんの人の心を動かす感動的な映像を作ってみましょう。


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WRITTEN BY
シングメディア編集部

映像・動作制作を手掛けるTHINGMEDIA株式会社のメンバーで構成しています。制作現場で得た映像・動画の知見をお伝えしていきます。