動画マーケティング

ゲームプロモーションの事例から学ぶ! ユーザー獲得に効果的な手法を解説

こんにちは、シングメディア編集部です。

近年ゲームのリリースが非常に多く、競合と差をつけるプロモーションは難しくなってきています。

そんな中で、次のような疑問や悩みをお持ちのマーケティング担当者も少なくないでしょう。

「効果的にゲームのプロモーションを行うにはどうしたらいいのだろう?」
「自社で開発したアプリゲームのユーザーがなかなか増えない」
「効果があったゲームのプロモーション事例を知りたい」
「自社に合ったゲームのプロモーション方法は何だろう?」

そこで今回は、自社のゲームに最適なプロモーション手法を導き出したいマーケティング担当者に向けて、「ゲームの効果的なプロモーション手法や成功しているプロモーション事例」をご紹介します。

ゲームプロモーションの重要性とは?

ゲームプロモーションの重要性とは

おもしろいゲームを作れば何もしなくても必ず多くのユーザーがプレイしてくれる、というのは間違い。どんなにおもしろいゲームを作ったとしても、プロモーションを行わなければその存在を認知してもらえませんから、ユーザーも獲得できません。

今やゲーム市場には、ハード対応ゲーム、PCゲーム、アプリゲームなど、さまざまな形態のゲームが続々とリリースされ、過当競争が激化している状態です。

特にアプリゲームはカテゴリ全体でひと月に何万もリリースされ、ゲームカテゴリの競合も非常に多い状態にあります。

リリースされるゲーム数が膨大であり、競合も多い中で効果的なプロモーションを行わないと、タイトルすら認識されない可能性もあるのです。

しかもただプロモーションを行えばいいわけではなく、自社のゲームに適した方法でプロモーションを行わないと、費用対効果が見込めない場合もあります。

膨大な量のゲームの中から自社ゲームを認知してもらい、競合の中から選んでもらうためにも、ゲームをリリースする上でプロモーションを行うことは非常に重要なことだと言えるのです。

効果的なゲームプロモーションの手法を紹介

効果的なゲームプロモーションの手法

ゲームプロモーションで重要なのは、「知名度(存在を知ってもらう)」と「認知度(内容を知ってもらう)」のアップを意識することです。つまり名前も内容も知ってもらう必要があります。

そんな知名度と認知度をアップさせるために有効なプロモーション方法をご紹介します。

動画広告の活用

効果的なゲームプロモーションの手法として、まず動画広告の活用が挙げられます。

動画での広告は視覚と聴覚両方に訴えることができるため、短時間で多くの情報を伝えられるのが大きなメリットです。

ゲームの内容をテキストと静止画で伝えようとすると情報量が多くなり、ユーザーにとってもそれを読むのが負担になります。その点、動画であればテキストを読むより気軽に視聴できますから、ユーザーも気楽に情報に触れられます。

YouTube広告などに活用すれば、普段ゲームをしない層やゲーム情報に触れない層にもアピールできるため、新規顧客を獲得するチャンスにもなります。

ただし動画広告はスキップ機能がついている場合も多く、最後まで視聴してもらえない可能性もあるので、「最初の5秒でユーザーの心を掴む」「ゲームの世界観をうまく表現する」などのポイントをおさえて制作することが大切です。

プレイアブル広告の活用

効果的なゲームプロモーションの手法として、プレイアブル広告の活用もおすすめです。

プレイアブル広告とは、アプリをダウンロードしなくても「お試しプレイ」ができる広告のことを指します。

一方的に流れるただの動画広告ではなく、広告に加えてユーザーが自ら能動的に参加する「体験」もできるのでインパクトが大きいのが特徴。

一般的な広告では、広告が流れ終わるまで待っていなければならず、「早く終われ」と不快感を持たれてしまうことも多いです。

しかしプレイアブル広告であれば広告が流れているときに実際のそのゲームをお試しプレイできるので、待ち時間のイライラもなくなり、当初は興味がなかったユーザーでも、「あれっ、おもしろいかも」と興味を持つ可能性が高く、購買意欲を刺激することができます。

ユーザーは「どういうゲームか」を理解した上でダウンロードするので、継続率アップと離脱率ダウンにも役立つというのも大きなメリットです。

プレイアブル広告ではユーザーに興味を持ってもらえるよう、「前半の誘導動画を魅力的に」「適度なプレイ難易度」などのポイントをおさえて制作することが大切になります。

SNSを活用したプロモーション

効果的なゲームプロモーションの手法として、SNSを活用したプロモーションも挙げられます。

TwitterやInstagramなどを活用したプロモーションは、特にアプリゲームに向いています。

Twitterは動画広告やアプリダウンロードページへの誘導、キャンペーン告知などさまざまな形式のプロモーションができるため、大変効果的。

自然検索からなど、潜在ユーザーを広く取り込むなら「広告アカウントでプロモーション」、よりアピール効率を上げるなら「有料広告でプロモーション」がおすすめです。

Instagramは視覚的な戦略がカギとなるので、世界観を統一した投稿をするとブランディングに役立ちます。

SNSはユーザーとやり取りできる場でもあるので、リアルな意見を取り込むことができ、ゲームの改善にも役立ちますから、ぜひ活用しましょう。

インフルエンサーの起用

インフルエンサーを起用するというのも、効果的なゲームプロモーション手法の一つです。

ゲームの実況配信YouTuberや芸能人、インスタグラマーなどに実際のゲームをプレイしてもらうことで、インフルエンサーのファン層を取り込むというのが狙いです。

インフルエンサーの知名度が生かせるだけでなく、実際にプレイしてもらっている映像を流すことで、ゲームの内容や魅力までしっかり認知されるメリットもあります。

実況プレイ動画などは、視聴者に一緒にプレイしている感覚を与えるため、購買意欲の刺激に役立つのです。

なおインフルエンサーを起用する際には、自社ゲームのターゲット層に影響のあるインフルエンサーを選ぶことが重要となります。

リアルプロモーション

効果的なゲームプロモーション手法として、リアルプロモーションも有効です。

リアルプロモーションとは、インターネット上以外で行うプロモーションのこと。たとえば電車内や建物に掲出される広告、イベント開催などもそれにあたります。

近年では、SNSとリアルプロモーションを掛け合わせたプロモーション法も人気です。

またゲーム内と同じ体験をリアルの世界でも体験できるようにさせる、ゲームを実写化するなど、ゲームの世界とリアルの世界をリンクさせる手法も注目されています。

ゲームの世界観をリアルに体験することによるインパクトは大きいですし、驚きや喜び、達成感などは人と共有したくなるため、SNSなどでの口コミによる宣伝効果も狙えます。

自社Webサイトでのプロモーション

自社のWebサイトでプロモーションを行うことも、効果的なゲームプロモーション手法の一つです。

自社Webサイトにゲーム用のページを作り、簡易的な広告では伝えられない魅力をしっかり深掘りすることも必要になります。

ユーザーにとって、ゲームの開発元が信頼できるのか、正当なものなのかを見極めることもゲームを選ぶ際に大切なポイントです。

特にアプリゲームの場合、ダウンロードする際には慎重になるユーザーも多く、信頼性をアピールすることは重要となります。

自社のWebサイトにゲームの詳細を掲載しておくことで、ダウンロードに対するユーザーの不安を軽減し、アプリへの信頼を高める効果もあるのです。

参考にしたいゲームプロモーション事例を紹介

参考にしたいゲームプロモーション事例

実際にどのようなプロモーションを行ったゲームが多くのユーザーを獲得できたのか、人気ゲームになったのかを、いくつかの事例を用いてご紹介します。

ドラゴンクエストウォーク

スクウェア・エニックスのスマートフォン向け位置情報RPG『ドラゴンクエストウォーク』は、SNSプロモーションとリアルプロモーションを掛け合わせた方法を展開。

「パ・リーグ6球団コラボ」を開催して大きな注目を集めました。

その内容は、球場内や周辺にコラボモンスターが出現するというもの。球場によって出現しやすいコラボモンスターが異なるといった、ワクワクする仕掛けも用意。

また試合でのホームラン数に応じて、ゲーム内で使用できるアイテムをプレゼントするといったキャンペーンも実施し、野球観戦をより楽しめる工夫もされています。

ドラゴンクエストウォークはGPSやARを利用した体験型アプリゲームなので、リアルとネット上のプロモーションをリンクさせやすく、相乗効果を得られます。

このようにGPSやARを利用した体験型アプリゲームのプロモーションには、リアルとネットのプロモーションを掛け合わせた方法が効果的です。

・参考サイト:プロ野球「パ・リーグ6球団コラボレーション」特設サイト – ドラゴンクエストウォーク | SQUARE ENIX

にゃんこ大戦争

ポノスのスマートフォン向けアプリゲーム『にゃんこ大戦争』は、テレビCM(動画広告)を活用したプロモーションを行い、ユーザーの興味を引くことに成功しました。

動画前半では、リアル世界にゲームのキャラクターをAR配置してインパクトを強める手法を取っています。

そして後半では実際のプレイ動画で操作感をアピールし、ゲームの世界観や内容を伝え、知名度と認知度の両方をアップさせているのが特徴です。

スプリンターセル ブラックリスト

フランスのユービーアイソフトが販売するステルスアクションゲーム『スプリンターセル ブラックリスト』は、アメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最大のコンピューターゲーム見本市である「E3(Electronic Entertainment Expo)」にて、プロジェクションマッピングを活用したプロモーションを行い、話題となりました。

プロジェクションマッピングを使い、空間にCG映像を映し出すことで、ゲームの世界とリアルな世界をリンクさせ、迫力ある映像で会場ごとゲームの中に入り込んだような衝撃を提供。

さまざまなゲームが紹介されるE3において、他のゲームを凌駕するインパクトを与え、競合との差をつけました。

バーチャルを効果的に利用したリアルプロモーションの一例と言えます。

あつまれ どうぶつの森

任天堂のNintendo Switch用ゲーム『あつまれ どうぶつの森』では、Instagramアカウントを活用したプロモーションを行いました。

任天堂の公式アカウント内ではなく、このタイトルの専用アカウントを作成したことで、アカウントの世界観を統一することに成功。

投稿は全て動画形式となっており、ユーザーの興味を引きやすく、ゲームの世界観に浸れるのも特徴です。

また日本語だけでなく、英語、中国語、韓国語など多言語でハッシュタグをつけており、アカウント名も「どうぶつの森」ではなく「animal crossing official」とすることで、世界に向けて広い情報発信を意識しています。

・参考サイト:Animal Crossing: New Horizons(@animalcrossing_official) | Instagram

ディズニー ツイステッドワンダーランド

アニプレックスとウォルト・ディズニー・ジャパンの製作によるモバイルゲーム『ディズニー ツイステッドワンダーランド』では、Twitterを活用したプロモーションを展開。

「ディズニー・ゲーム公式ツイッター」のフォロー&キャンペーンツイートをリツイートすることで、グッズのプレゼントに応募できるようにしました。

これにより、既存ユーザーへの情報発信ルート確保と、見込みユーザーへの情報拡散など複数のメリットを獲得。

このように、SNSは動画広告だけでなく、キャンペーンにより直接的な顧客(フォロワー)獲得にも使えます。

またディズニー ツイステッドワンダーランドは、キャラクターの声を務める豪華な声優陣も話題に。「ABEMAアニメチャンネル」では、声優たちが出演する特別番組を配信するなど、声優ファンの心を掴むプロモーションも展開されています。

・参考サイト:【公式】ディズニー ツイステッドワンダーランド(ツイステ)

ゲームの特性を意識してプロモーション効果を上げよう

ゲームの特性を意識してプロモーション効果を上げよう

毎年たくさんのゲームがリリースされる昨今。その中に埋もれず、過当競争を制するには知名度だけでなく認知度も上げ、購買意欲を刺激することが重要です。

そのためにはご紹介した事例を参考に、自社がアピールしたいゲームに沿った方法や、ターゲットを意識したプロモーション方法を選び、効果的にプロモーションを行いましょう。


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WRITTEN BY
シングメディア編集部

映像・動作制作を手掛けるTHINGMEDIA株式会社のメンバーで構成しています。制作現場で得た映像・動画の知見をお伝えしていきます。