こんにちは、シングメディア編集部です。
なぜ最近6秒動画が増えたのだろう、6秒動画は広告として効果があるのだろうか・・・。
そんな「6秒動画について知りたいあなた」は必見です。
短い時間でメッセージを伝える6秒動画は現在、多くの企業で動画広告として活用されています。6秒動画アプリの『Vine』も『Byte』として復活を遂げ、ますます6秒動画は盛り上がりを見せていると言えるでしょう。
そこで今回は、「6秒動画が求められているワケ」と共に、6秒動画アプリの『Vine』終了と『Byte』復活の経緯もあわせてご紹介します。
今この時代に「6秒動画」が求められているワケ
近年、急成長を遂げている動画広告市場の中でもニーズが高く、注目を集めているのが6秒動画。
株式会社ビデオリサーチインタラクティブの「Web Ads Report Advance 動画広告統計」によると、YouTubeが2016年に開始した6秒の動画広告「バンパー広告」は、当初インストリーム広告全体のうち2%程度だったものの、その1年後の2017年には13%にまで伸びたと言います。
出典:2017年のPC動画広告、6秒以下の短尺素材シェアが前年比大幅増 | 株式会社ビデオリサーチインタラクティブ
またインターネットテレビの『AbemaTV』やテレビ番組の広告付き無料配信サービス『TVer』でも、6秒間のWeb動画広告を配信しており、大きな効果が出ているそうです。
このように、たった6秒という短い尺の動画に高いニーズがあるのには、現代人の忙しさも関係しているものの、人間の集中力も大きく関係していると言われています。それはどういうことなのでしょうか?
アメリカのマイクロソフト研究チームが2015年に行った調査では、ヒトの集中力の継続時間について、2000年には12秒だったものが2013年には8秒だったと発表されています。
8秒というのは、なんと金魚の集中力の継続時間である9秒よりも短いとのこと。しかもこれは2013年のことですから、2020年の現在ではもっと短くなっている可能性もありますよね。
ちょっと恐ろしい数字ですが、スマートフォンが普及した時代ならではともいえそうです。
このように人間の集中力が著しく低下した時代において、6秒動画広告は視聴者に飽きられることなく最後まで集中して視聴してもらえる可能性が高い有効な動画広告と言うことができ、今後もどんどん増えていくことが予想されます。
広告として成り立つ? 6秒動画でメッセージを伝えられるのか
いくらニーズが高いとは言え、たった6秒という短い尺できちんと伝えたいメッセージを伝えられるのか、広告として成り立つのかという疑問が湧いてくる方もいるでしょう。
しかし実際に6秒動画広告を見てみると、商品名やサービス名の認知、ブランドの認知、購買欲を高める効果はしっかりあることがわかります。
短い時間の中では、伝えたいメッセージが自然と1つに絞られるため、「これを伝えたい!」というものが視聴者へ的確に伝わる効果があるのです。
視聴者も6秒という短い時間の中で端的な情報を受け取れるため、記憶に残りやすくなります。
作り手も、6秒間でいかに伝えたいメッセージを伝えるかということに力を注ぐため、おもしろい表現方法や新しい表現方法が出てくることもあるのです。
おもしろい動画は何度でも見たくなるため、繰り返し見てもらえる可能性も高くなり、認知だけでなくSNSなどで共有・拡散されるというメリットが得られる可能性も高くなります。
このように6秒動画では伝えたいメッセージを1つに絞ることと、視聴者の記憶に残りやすく心を動かすような工夫のある表現をすることによって、6秒でも十分広告として成り立つと言えるのです。
YouTubeの6秒動画広告「バンパー広告」とは?
6秒動画広告と言えば、YouTubeの「バンパー広告」。
バンパー広告とは2016年5月に登場した、YouTubeのTrueView広告におけるフォーマットのことです。広告の尺は6秒で、スキップできないのが特徴となっています。
ユーザーがスキップできないため最後まで視聴しなければなりませんが、わずか6秒という短い時間のため負担になることもありません。
企業側としても最後まで集中して広告を視聴してもらえるため、大きなメリットがあります。
忙しい中のスキマ時間で動画コンテンツを楽しみたいモバイルユーザーが急増したことによって、バンパー広告の需要も急増し、現在では多くの企業が6秒のバンパー広告をブランディングに活用している状況です。
活気を見せる動画広告市場の中でも、今後バンパー広告は主流となっていくでしょう。
なおバンパー広告については下記の記事でさらに詳しくご紹介していますので、こちらもあわせて参考にしてみてください。
『YouTube「バンパー広告」の特徴と効果的な動画にするための制作ポイント【6秒クリエイティブ例も26つ紹介】』
おまけ:大人気だった6秒動画アプリ「Vine」が「Byte」として復活していた!?
6秒動画が投稿できるアプリ『Vine』を覚えている人も多いと思います。6秒というそれまでにない短い時間で動画を撮ることが新鮮で、大人気になりましたが、残念ながら2016年10月にサービスを終了。
そんな『Vine』が2020年1月24日、『Byte』という名前の6秒動画アプリとして復活を遂げていました。その経緯を簡単に見てみましょう。
『Vine』は2012年6月に誕生したショート形式の動画共有サービスで、投稿された動画は6秒間ループ再生されるのが特徴。2012年10月にアメリカの『Twitter』に買収されてしまいます。
人気を博したものの、Twitterが売り方を失敗したことによって『Vine』のトップクリエイターたちが『YouTube』や『Snapchat』へと流出するなどを経て、2016年10月にはサービスを終了。
そんな中、2018年11月に『Vine』の共同創業者であるドム・ホフマン氏が、新たな動画投稿サービスアプリを立ち上げることを予告したのです。
そしてついに米国時間2020年1月24日、『Byte』という名前で新しい動画投稿サービスがiOSとAndroid上でリリースされました。
『Byte』は『Vine』と同様、投稿された動画が6秒のループ動画として公開されます。現時点ではフィード、探索ページ、通知、プロフィールなどのソーシャル機能がありますが、『TikTok』などのようにリミックス機能や口パク機能、拡張現実フィルターなどはありません。
広告掲載などの収益化方法については発表されていませんが、今後クリエイターの収益化支援を行うことを計画していると言います。
新しく生まれ変わった6秒動画アプリ『Byte』は、『TikTok』を超える存在となり得るのか、注目したいところです。
まとめ
「6秒動画について知りたい」という方のために、6秒動画が求められているワケをご紹介しましたが、いかがでしたか?
スマホ時代の現在、「短時間で動画コンテンツを楽しみたい」という人々のニーズに、6秒動画はぴたりとマッチ。動画共有サービスでも、動画広告市場でも、さらなる成長をしていくでしょう。
またたった6秒という短い時間でも人の心を掴む動画が制作できれば、広告としても大きな効果を発揮できるため、ブランディングへの活用にもおすすめです。企業のマーケティング担当者の方は、6秒動画広告を積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
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