動画マーケティング

化粧品のプロモーションとして動画制作をするメリットとは? 活用事例も紹介

こんにちは、シングメディア編集部です。

化粧品のプロモーションの一環として、動画制作を検討している企業も多いでしょう。しかし中には次のような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

「化粧品の動画マーケティングにはどんな効果があるのだろう?」
「化粧品の動画広告はどんな内容にすればいいのだろう?」
「化粧品の動画広告は自社でも制作できる?」

そこで今回は、「化粧品の動画マーケティングによって得られるメリットや効果、企業の活用事例」をご紹介します。

動画マーケティングが注目されている背景

動画マーケティングが注目されている背景

動画マーケティングが注目されている背景には、昨今、動画コンテンツの利用時間が増加していることが挙げられます。

「ニールセン デジタル株式会社」が2018年に実施したスマートフォンの利用状況に関する調査では、全年代で動画コンテンツの利用時間が年々増加傾向にあることがわかりました。

動画コンテンツはユーザーが自主的に自分の見たいものを選んで視聴することができます。そのためユーザーが求める動画コンテンツを提供することは、企業のプロモーションとして欠かせないものになりつつあるのです。

・参考サイト:若年層の月間の動画視聴時間は1年間で約2時間増加~ニールセン スマートフォンの利用状況を発表~ | ニュースリリース | ニールセン デジタル株式会社

化粧品の動画マーケティングを行うメリット・効果

化粧品の動画マーケティングを行うメリット・効果

化粧品の動画マーケティングによってどのようなメリット・効果が得られるのか、一つひとつ詳しく見ていきましょう。

ブランドのイメージ・コンセプトを刷り込める

動画制作は、化粧品ブランドのイメージやコンセプトの刷り込みに役立ちます。

店舗のポップ広告などはユーザーが直接お店へ足を運び、説明を読むというステップが必要となりますが、制作した動画をCMやWeb広告として配信することで、ユーザーの手間を取らせず効果的にアプローチできます。

動画は意識せずぼんやりとしたまま視聴するだけで良く、それでもしっかりブランドのイメージ・コンセプトを刷り込めるというのが大きなメリットです。

商品の特徴や良さを視覚的に伝えられる

動画制作によって、商品の持つ特徴や魅力を伝えやすくなるというのもメリットの一つです。

動画はテキストや写真に比べて情報量が多いため、商品の特徴や魅力をより詳しく伝えることができます。

化粧品は特に動画との相性が良く、画像ではわかりにくいリアルな質感や使用感を伝えやすいのもポイントです。

顧客獲得につなげられる

動画を制作することで、顧客獲得につなげやすくなるという効果もあります。

近年は動画視聴によって情報収集を行う人が増えています。そのため動画を定期的に配信すれば、今までとは異なる顧客層が見てくれる可能性があるのです。

これまでのプロモーションだけでなく、化粧品動画のプロモーションという近代的な手法を導入することで、新規顧客を獲得するチャンスを得られます。

他社との差別化を見込める

化粧品のプロモーションに動画を活用することで、他社との差別化につなげられるというのもメリットです。

化粧品は競合他社や類似商品も多く、大きな差別化を図ることが難しい分野でもあります。

しかし動画であれば、その商品独自の特徴を表現しやすくなるため、結果としてほかの企業や商品との差別化を図りやすくなるのです。

化粧品に関する動画の種類

化粧品に関する動画の種類

化粧品動画を制作する際には、目的に応じて適切な種類の動画を選ぶことが大切です。では化粧品動画にはどのような種類があるのか、一つひとつ見ていきましょう。

ブランドイメージ動画

ブランドイメージ動画は、ブランドのイメージアップをはかり、ファンを獲得することを目的にした動画です。

商品そのもののPRではなく、ブランドのコンセプトや理念、世界観、歴史などを訴求します。広告っぽさを控えめにするのがポイントです。

ハウツー動画

ハウツー動画は商品について詳しく知ってもらうことを目的に、化粧品を実際に使用する様子を伝える動画です。

1回の使用量がどれくらいか、使用タイミングはいつか、どのように塗布するのかなどを、実際にモデルを使って映像で紹介します。

商品紹介動画

商品紹介動画は商品に興味を持ってもらうことを目的として、商品の特徴を紹介する動画です。

どんな人に向いているのか、どんな成分が使われているのか、使い心地はどうか、その商品を使うとどう変わるのか、従来の商品とどう違うのかなどを訴求します。

レビュー動画

レビュー動画は商品への信頼感を高めること、購買意欲を高めることを目的として、実際にその商品を使用した人の声を紹介する動画です。

企業側が一方的に「この商品を使用するとハリツヤ感がアップする」と訴求するよりも、実際に使った消費者が、「これを使ったら肌のハリツヤ感がアップしました」と自分の体験を語っている映像のほうが、信ぴょう性が高いと判断されます。

化粧品の動画広告を制作する際に盛り込むべき要素とは?

化粧品の動画広告を制作する際に盛り込むべき要素とは

化粧品の動画広告を制作するときにはどのような内容を盛り込めば効果的なのか、詳しく説明していきます。

使い方や手順

化粧品の動画広告を制作する際には、使い方や手順について盛り込むことが有効です。

動画であれば化粧品の実際の使い方や手順をわかりやすく伝えられます。特に複雑な動作や使用量も動画なら見ただけで直感的に伝わるのが魅力。

基本的な知識に加えて、効果的なテクニックを盛り込むのも良い方法です。

成分

化粧品の動画広告では、成分についても盛り込むといいでしょう。

化粧品はデザインや使用感だけではなく、成分が気になる人も多いです。使用している成分やこだわりを動画内で説明すると、他社製品との差別化にもつながります。

実際に化粧品を使ったユーザーの「この○○の成分のおかげで○○と感じられる」というような体験談を盛り込むと、説得力が増して購買意欲も高めることができます。

コンセプト

化粧品の動画広告では、商品コンセプトについて盛り込むことも大切です。

企業や商品のコンセプトを伝えることは、商品理解を深めるためにも大事なこと。企業の理念や想いを動画内に含めることで共感を得やすくなり、ファンの獲得や囲い込みのきっかけもつくれます。

利用者の体験談

利用者の声を集めたインタビュー動画なども有効です。

たとえば化粧品の成分や効果をただ説明するよりも、利用者がその化粧品を使ってどう感じたか、どのような変化を感じたかといった実体験を語るほうが、視聴者も納得しやすくなります。

実際に化粧品を使用しているユーザーのリアルな声を通して、商品の信ぴょう性を高めることができるのです。

一方的に商品を売り込もうとする広告っぽさが薄まるのも利点といえます。

企業による化粧品の動画マーケティング事例4選

企業による化粧品の動画マーケティング事例

動画制作の際の参考になるよう、化粧品の動画マーケティングを行った企業事例を4つご紹介します。

CHANEL(シャネル)

まずはCHANELの動画活用事例です。化粧品のハウツー動画を制作し、直感的にメイクアイテムの使用方法がわかるようにしています。

アジア人モデルを起用し、日本人ユーザーでもイメージしやすい内容になっているのも特徴です。

高級ブランドのイメージも演出されていますが、テンポ感のいいBGMや親近感がわくモデルの語り口調、テロップでハードルを下げ、ユーザーに「私にも使えそう」と思わせることにも成功しています。

LOccitan(ロクシタン)

2つめは、南フランス発の自然派化粧品メーカーであるLOccitanの動画活用事例です。薬用育毛美容液「アンチヘアロスセラム」のプロモーション動画となっています。

15秒という短い尺の中で、商品の特徴を「強く、抜けにくく、もっと美しく」と端的に伝える内容となっており、とてもシンプル。

このように短い時間の動画では、伝えたいメッセージを1つに絞って訴求することで、視聴者に強く印象付けることが可能です。

CANMAKE(キャンメイク)

3つめは、プチプラ化粧品ブランドであるCANMAKEが人気YouTuberの「nanako」さんとコラボレーションしたプロモーション動画です。「CANMAKEで崩れにくい夏メイク」をテーマに、実際にCANMAKE商品を使ったメイクを紹介しています。

使い方や仕上がりなどをわかりやすく伝えることで商品の魅力をアピールし、視聴者の購買意欲を刺激。ファン獲得に期待ができるものとなっています。

このようにチャンネル登録者数が多く影響力があり、かつ自社商品との相性がいい人気YouTuberを起用することはプロモーションにおいて大変効果的。

解説欄に自社サイトへのリンクを埋め込み、視聴後のユーザーを取り込める仕掛けをしているのも真似したいポイントです。

RMK(アールエムケー)

4つめは、RMKの動画活用事例です。RMKのファンデーションについて、その使い方をハウツー動画にして説明しています。

実際にファンデーションを塗っている映像にテキストを入れ、必要以上に情報を盛り込まず、スタイリッシュに仕上げているのが特徴。

塗る手順やポイントはきちんと盛り込まれているため、実際にユーザーがメイクをするときに参考動画として活用できるのも魅力です。

化粧品のブランディングをおこなうときの流れ

化粧品のブランディングをおこなうときの流れ

化粧品は一度使用してもらい、気に入ってもらえればずっとリピートされやすいものです。そのためまずは自社のブランドを知り、選んでもらうためのブランディングが大切になります。

では化粧品のブランディングはどのような流れでおこなえばいいのか、見ていきましょう。

コンセプトを決める

まずは商品のコンセプトを明確にしましょう。

自社ブランドならではの特徴や使用するメリット、他社と差別化できる点、どのような人に使ってほしいのかなどを洗い出し、独自性のあるコンセプトを考えます。

アンケートを実施する

コンセプトが決まったら、商品が本当にユーザーに選ばれるのか、既存の利用ユーザーや一般消費者へアンケート調査を実施します。

アンケートの実施でリアルな消費者の声を聞くことにより、自社商品を客観的に見ることができたり、市場ニーズやトレンドの把握ができたりするのです。

アンケート結果が出たら、課題点を明確にして軌道修正をおこないましょう。

ペルソナを定める

ブランディングをおこなう際には、戦略にブレが出ないように自社ブランドのターゲットとなる層のペルソナを定めることも大切です。

年齢や性別だけでなく、職業や居住地などを詳しく設定していきましょう。

動画などで集客をおこなう

ブランディングを成功させるためには、動画などで集客をおこなうことも大切です。ペルソナの年齢に合わせて動画を配信する媒体を選びましょう。

たとえば10代~20代の若年層をターゲットにしているのであれば、SNSでの動画広告配信、コスメ系YouTuberとのコラボ配信、動画配信アプリでのLive配信などもおすすめです。

化粧品のプロモーション動画と相性のよい媒体

化粧品のプロモーション動画と相性のよい媒体

化粧品のプロモーション動画を掲載するのに相性がいい媒体は、まず『YouTube』が挙げられます。

特にコスメ系のYouTuberを起用すれば話題性もありますし、親しみを持たせることができます。若い層にアプローチするにも有効です。

『Instagram』も化粧品のプロモーション動画と相性がよい媒体。カラフルで写真映えする化粧品は、Instagramの世界感とぴったりマッチします。

機能面をアピールしたい場合は、動画投稿もおこなえます。インスタライブ配信もできますし、その動画を保存しておけば、PR動画としても使えます。

『クチコミサイト』も化粧品のプロモーション動画と相性がよい媒体。クチコミサイトはECサイトの一環として利用することができ、購入までの経路を短くすることが可能です。

またほかのユーザーの評価が見られるため、動画とセットで口コミを参考にすることが可能。購入を迷っているユーザーの背中を押すことができます。

動画制作は専門会社に任せることがおすすめ

動画制作は専門会社に任せることがおすすめ

動画マーケティングによって化粧品のコンセプトやイメージなどを効果的に訴求できますが、知識や経験がないと動画を制作することは難しいのも事実です。

自社での制作が難しい場合は、動画制作会社への依頼がおすすめ。プロに任せることでクオリティの高い動画が完成し、マーケティング効果を上げることができます

動画を制作してブランドや商品の魅力を伝えよう!

動画を制作してブランドや商品の魅力を伝えよう

化粧品の動画制作では、使用感や他社との差別化できる点を意識的に盛り込むことが重要です。

多くの情報を幅広い表現方法でわかりやすく伝えられるという動画の強みを生かし、ブランドや商品の特徴・魅力を多くの人へ発信していきましょう。


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WRITTEN BY
シングメディア編集部

映像・動作制作を手掛けるTHINGMEDIA株式会社のメンバーで構成しています。制作現場で得た映像・動画の知見をお伝えしていきます。