あらすじ:
さえない銀行マンのスタンリー(ジム・キャリー)は、気は優しいが小心者で女の子にモテない。楽しみといえば、「バックス・バニー」など往年のカートゥーンをビデオで観ること。ある日、彼は銀行で、ナイトクラブ“ボンゴ・ボンゴ”のセクシーな歌姫ティナ(キャメロン・ディアス)と出会い、ひと目で恋に落ちる。彼女は銀行強盗を企むヤクザな恋人ドリアン(ピーター・グリーン)に強いられて、銀行の内部をカメラに収めに来ていた。その日、勤務を終えたスタンリーは川で古ぼけた仮面を見つけて拾う。スタンリーが家に帰り何気なく仮面を付けると、それはゴムのように顔に吸いつき、竜巻が起こった。超スピードで回転した彼は、緑色の頭に黄色のハデなスーツを着た怪人〈スタンリー・ザ・マスク〉に変身していた。変わったのは外見だけではなく、ゴキゲンな叫びを上げた彼は、すごい勢いで街に飛び出す。思ったことは何でもなし遂げられる不思議な能力を身につけた彼に怖いものはなく、口うるさい大家のミス・ピーンマンや街の不良どもをギャフンと言わせ、詐欺まがいの手口でだました修理工場をメチャクチャにした。翌朝、スタンリーは夢だと思った昨夜の出来事が本当だと知り、怖くなる。その夜、ティナの夢を見た彼は彼女への思いが断ち切れず、一度は捨てた仮面を再び手にしてマスクに変身。ドリアン一味が強盗を決行しようとしていた銀行に向かい、連中を尻目に大金を奪うと、ココ・ボンゴでティナを相手にアステアばりの華麗なダンスを披露、彼女の心を虜にする。翌日、銀行のモニターに映ったマスクのスーツの柄がスタンリーのパジャマと同じものであることが発覚し、彼は強盗の容疑者に。一方、銀行で彼と出会ったティナは、彼の優しさに心を動かされる。そんな彼女に彼は、もう一度マスクに合わせてあげると約束する。彼は意を決して素顔で訪れたものの、「僕がマスクだ」とは言えずに立ち去る。代わりにマスクに変身し、情熱的に彼女に恋を囁く彼に、警察が迫る。仮面の魔力でミュージカル状態になりながら逃げるマスクの前に、今度はドリアン一味が立ちはだかる。仮面はドリアンの手に渡り、絶体絶命の危機。スタンリーは何とかマスクを奪い返して怪人マスクに変身するとティナを救って大暴れ、一味を退治した。
『マスク』予告編
『マスク』シングメディア編集部レビュー
いまや誰もが名前を知る、トップスター俳優のジム・キャリーとキャメロン・ディアス。そんな彼らの出世作でもあり、全世界で大ヒットしたSFコメディ映画が今回ご紹介する『マスク』です。
1994年に公開された今作は、まるで実写版コミックかのようなオーバーリアクションがいたるところに登場し、最初から最後まで笑いどころ満載。今見ると懐かしさも相まって、改めて心の底から楽しめる作品となっております。
3つの二度見ポイント
「マスク」の二度見ポイント1:『マスク』で映画デビューを果たした初期のキャメロン・ディアスに注目
今作で映画デビューを果たした、キャメロン・ディアス。
一度ご覧になった方であればご存知の通り、本当に今作が初出演作品なのかと疑ってしまうほど、登場シーンから圧倒的なオーラを放っております。
そんな若かりし頃の彼女の演技は、約25年経った今見ても一瞬たりとも目を離すことができません。
スタンリーを見守る笑顔が美しすぎる
まず今作で見逃せない必須シーンが、スタンリー(ジム・キャリー)を見つめる際のティナ(キャメロン・ディアス)の笑顔。
このティナの笑顔がもう何とも言えない! 一言で言うなら美しすぎる! この世に舞い降りた女神かと思うほど、スタンリーに向けてほほ笑むティナの笑顔が美しすぎるのです。
そんな彼女の笑顔は作中で何度か登場しているものの、ほんの一瞬しか映らないため、二度見をする際はぜひとも画面を一時停止にして、ティナことキャメロン・ディアスの満面の笑みに癒されてみてください。
悪女ぶりの演技も板についている
しかし作中で拝めるのは、女神のように美しいティナの姿だけではありません。
ギャングたち一味と裏でこそこそ悪いことを企むシーンでは、先ほどまで見せていた笑顔が一変。女神のようなティナはどこにいったのかと思わず尋ねたくなるほど、きつい目つきでタバコを吸う悪女ぶりを見せつけてくれています。
何度も言いますが今作が彼女のデビュー作なのですよ? それにもかかわらず理想のヒロイン役も闇を抱えた悪女役もできるってすごすぎませんか?
そう思うともうすでにデビュー時から、キャメロン・ディアスの才能は満開の花を開いていたのでしょう。
二度目の鑑賞では彼女の美しい笑顔に癒されつつも、ヒール感たっぷりの悪女ぶりに驚かされるギャップを楽しんでみてください。
美しい歌声と素晴らしいダンスを拝める歌唱シーン
デビュー作とは思えぬほど、圧倒的な演技力を見せてくれたキャメロン・ディアス。
しかし彼女がすごいのは演技だけではありません。
物語の舞台となるクラブ“ココ・ボンゴ”に登場した際は、信じられないほど美しい歌声と素晴らしいダンスも披露しているのです。
“天は二物を与えず”なんて言いますが、キャメロンに至っては二物どころか、三物、四物も与えられちゃっているみたいです。
そんな美しい歌声と素晴らしいダンスを披露するシーンは初見ではもちろん、二度、三度見てもくぎづけになってしまうはずです。
キャメロンの初々しくも圧倒される演技力にご注目を
今では数々の有名作品に出演し、トップ女優として活躍し続けるキャメロン・ディアス。
しかしデビュー作である『マスク』を鑑賞すると、若かりし頃の彼女の演技が拝めると同時に、当時から実力のある女優であったことを改めて教えてもらえることになります。
ぜひ二回目以降の鑑賞では、そんな彼女の初々しくも圧倒される演技力に注目してみてください。
「マスク」の二度見ポイント2:ダンスシーンは何度見ても圧巻される
『マスク』の中で特に印象に残っている場面というと、やはりスタンリーがマスクに変身した際に見せる、コミック調のオーバーリアクション。もはやこのオーバーすぎるほどの演出があってこその映画『マスク』です。
ただスタンリーの変身シーン以外にも多くの人の印象に強く残っているであろう場面が、あの伝説のダンスシーン。このダンスシーンは今見ても圧巻されてしまう華やかさがあるのです。
クラブ“ココ・ボンゴ”で踊るマスクとティナ
それはクラブ“ココ・ボンゴ”でティナのステージが終わった直後。マスクの姿に変身したスタンリーがサプライズでステージに乱入し、ティナとふたりで即興のダンスを披露するのですが、この息の合い具合がピッタリすぎるのです。
まずはふたりで手をつなぎダンスを披露。
中盤ではティナを華麗に回し、大胆なアクションを披露。
そしてラストは宙にティナを投げ上げ、見事にキャッチ!
これには周りのお客さんも大興奮。見ているこちら側まで、思わずスタンディングオベーションをしてしまいそうになるほどの盛り上がりです。
見どころはふたりの息の合い具合
このスタンリーとティナの華麗なダンスシーンにおいて、特に見どころはふたりが両手両足を前後に振り、まったく同じ振り付けで踊るシーン。長いダンスシーンの中でも、一番ふたりの息がぴったり合っている瞬間が見られます。
そして何といってもスタンリーのステップのうまさ! CGを使っていない部分でもとにかく足の動きが軽快! 俳優でなくとも、ダンサーとしてもやっていけるのではないでしょうか、ジム・キャリー。
その後ラストに待ち構える、ティナの空中大回転。おそらく後にも先にもあのキャメロン・ディアスをここまでくるくると回した男は、スタンリーこと、マスクただひとりだけでしょう。
合わせて警察が踊るシーンも必須
また今作には、クラブ“ココ・ボンゴ”以外でも軽快なダンスシーンが登場します。それが大勢の警察に追い込まれてしまったマスクが、マラカスを手に踊りだすシーン。
このシーンの何がシュールかって、マラカスを振って踊りだすマスクを見ている警察も徐々につられて踊ってしまうのですよね。しかも拳銃を持った真顔のまま、腰だけを揺らして踊りだしてしまうという何とも言えないシュールさ。
最終的にはみんなで肩を組みだして踊ってしまう警察の諸君。
ココ・ボンゴのダンスシーンとはまた一味違った楽しさが味わえるマスクと警察たちのダンスシーン。周囲の警察たちはもちろん、合わせてこちらでもマスクの軽快なステップは必見です。
じっくり鑑賞しても、BGM代わりにかけても楽しめるダンスシーン
今作の中で外せない華やかなダンスシーンは、何度見ても楽しむことができる二度見以降も必見のシーンです。
二回目以降の鑑賞ではそのダンスシーンをじっくりと鑑賞するもよし、BGM代わりにかけて楽しい気分になるもよし。自分なりの鑑賞方法を見つけてみてください。
「マスク」の二度見ポイント3:愛犬マイロのかわいらしさと利口さ
マスクを始め、キャラの濃い登場人物ばかりが登場する今作。
ただ中でも、作中において絶対欠かせない存在であるのがスタンリーの愛犬であるマイロ。
もう犬派とか猫派とか関係なく、このマイロに癒されメロメロになった方も多いのではないでしょうか。
首をかしげる動きがめちゃくちゃかわいい
まずマイロの何がかわいいって、スタンリーが困っているときには必ずそばにいるのですが、その際一緒に首をかしげ困った表情をするのですよ。「ご主人様どうしたの?」と言いたげな目で一緒に首をかしげ困った表情をするのですよ。
もうこの一瞬の動きがとにかくかわいすぎて、誰もがマイロにメロメロになってしまったはず!(あくまで筆者個人の推測です)
二度見鑑賞では、そんなかわいらしすぎるマイロの一瞬の表情を何度も繰り返し再生して、心から癒されることをおすすめします。
飼い主であるスタンリーへの忠実さ
またマイロはただかわいいだけでなく、飼い主であるスタンリーに対する忠実さも持ち合わせている犬です。
あるときはスタンリーが無くしたカギを一緒に探すために部屋中を走り回ったり、またあるときは「一回だけだからな」と約束されたフリスビー遊びをきちんと一回で終わらせたりと、本当にお利口なのです。
そしてスタンリーがギャングたちにさらわれ留置所に入れられた際は、家から全力で走ってついていき、一晩中、窓の外でスタンリーが出てくるのを待ち続けます。もう本当に健気で良い子なのですよ、マイロは……。
たまにダメで天然な一面も見せる
ただそんなかわいらしさと利口さを兼ね備えたマイロですが、ときにはダメな一面を見せるときも。
たとえばスタンリーがマスクに変身する際はその姿におびえて、一目散にベッドの下に隠れてしまうビビりぶり。まあ、人間であってもあの変身シーンは誰だってビビってしまいますがね。
また檻から脱出するため、「キー(鍵)を取ってこい」とスタンリーに命じられたマイロ。
任せろと言わんばかりに昼寝をしている看守の元に走りますが、そこで彼が口にしたのはキーではなく、チーズ。惜しい。惜しいぞ、マイロ!
と、そんな天然ぶりも見せてくれる瞬間もあるマイロなのでした。
ただただマイロに癒される見方もアリでは?
初見ではマスクのオーバーリアクションや、ティナの美しさなどに注目しがちな今作ですが、二度見ではマイロだけに注目して鑑賞してみるのも楽しいかもしれません。
なによりマイロだけに目を向けることにより、言葉にできないほどの癒しを与えられ、日ごろの疲れだって忘れてしまうのではないでしょうか。
マスク以外のシーンや登場人物に目を向けての二度見を
世界的に大ヒットを飛ばし、続編まで登場した伝説のコメディ映画『マスク』は、時が経った今見てもお腹の底から思いっきり笑える作品です。
ただ初見では、どうしても目が飛び出たり、高速で回ったりするマスクのオーバーリアクションが印象に残りがち。
そこで二度見の鑑賞では、マスクのリアクション以外のシーンや登場人物に目を向けてみてはどうでしょうか。意外と初見では見落としていた必須ポイントに気がつくかもしれませんよ。
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