こんにちは、シングメディア編集部です。
社内研修に動画を活用することにどんなメリットがあるんだろう、社内研修用動画を制作するにはどうしたらいいんだろう・・・。
そんな「社内研修用動画について知りたいあなた」は必見です。
時間や場所を選ばずコスト削減にもつながることから、社内研修に動画を活用する企業が増えています。動画を活用できる研修シーンはたくさんあるため、使い方次第で通常の研修より効果を発揮できる可能性も高いです。
そこで今回は、「社内研修に動画を活用するメリットや制作する方法、活用事例」をご紹介します。
時間や場所を選ばずコスト削減も! 社内研修に動画を活用するメリット
社内研修に動画を活用することで、研修を実施する側にも受ける側にもさまざまなメリットがあります。
では具体的にどんなメリットがあるのか見ていきましょう。
時間や場所を選ばず視聴できる
社内研修に動画を用いるメリットとして大きいのが、時間や場所を問わずいつでもどこでも研修を受けられる(研修動画を視聴できる)という点です。
動画を活用せずに講義型の社内研修を行う場合、研修場所をおさえ、講師や受講者へ決まった時間に集まってもらう必要があります。
そうなると、たくさんの人の予定を調整したり、都合のいい場所を確保したりするのに時間やコストがかかります。
一方、動画を視聴するという形の研修であれば、社員はそれぞれ都合のいい場所で都合のいい時間に研修を受けられますから効率的です。通常業務に支障が出ることもありません。
また動画であれば自分が理解できなかった部分を何度も視聴して納得することができるため、個別最適化も図ることができます。
会社側としても研修日時の調整や場所の確保などを行う必要がありませんから、手間もコストもかかりません。
動画を一度制作してしまえば繰り返し使えてコストが削減できる
社内研修用の動画を一度制作してしまったら、繰り返し利用することができるためコスト削減につながるというメリットもあります。
一般的な講義型の研修だと、毎回研修のたびに講師を呼び、講演料を支払ったり、研修場所によっては会場費用が発生したりします。講師が遠方から来る場合には、宿泊費や交通費も必要になるでしょう。
その点、研修動画であれば動画を制作するのに費用がかかったとしても、何度も繰り返して利用することで、講義型の研修よりもコストが低くなるのです。
教育レベルを標準化できる
動画による研修であれば、みんながみんな同じものを視聴することになるため、教育のレベルを標準化することができます。
講義型研修の場合、テキストを揃えて同じ内容の研修を行ったとしても、講師の教え方によって教育の質が左右されてしまう可能性が高いです。
研修を行う場所や、研修を受講する席の位置によっても教育レベルに差が生じる可能性も否定できません。
しかし動画であれば受講者はみんな同じ講師によって、寸分違わぬ内容の研修を視聴することができますから、教育の質が左右されることはないでしょう。
また国内外に事業を展開する企業の場合、受講者の国の言葉に合わせて字幕をつければ、本社と同じレベルの教育をすべての国の社員へ提供することができます。
テキストよりも理解しやすい
社内研修に動画を活用するメリットとして、テキストよりも学習効果が高めやすいということも挙げられます。
講義型の研修だと、テキストを受講者へ配り、それを見ながら研修を進めていく形になると思います。
文章や画像といった紙媒体のテキストでは、表現の幅に限界が出てしまうことは否めません。
しかし動画であれば文章や画像だけでなく、映像や音声なども加わり、視覚的に学ぶことができます。
視覚的な情報のほうが人の記憶に残りやすく、理解を深めやすいという特徴があり、高い学習効果を発揮するのです。
動画であれば複雑な情報なども短時間でわかりやすく伝えられますし、言葉では伝えにくいイメージや熱量なども直感的に伝えることができます。
どんなタイプがある? 社内研修用動画の種類3つ
社内研修用動画にはいくつかのタイプがあり、それぞれに異なる特徴があります。
1. セミナー形式の研修用動画
社内研修用動画としてよく使われるのが、セミナー形式の動画です。
通常の講義型研修を事前に撮影しておき、それを編集してよりわかりやすくし、社内研修に利用します。
こうしたセミナー形式の研修用動画は、新入社員向けなど定例的に行う研修で活用することに向いており、繰り返し活用することで研修を効率良く行うことができます。
2. ドキュメンタリー形式の研修用動画
社長や社員へのインタビュー、実際に働いている様子、お客様の声などをドキュメンタリータッチの動画にして研修に使うというパターンもあります。
ドキュメンタリー形式だと、ストーリー性があるため社員の記憶に残りやすく、最後まで飽きずに視聴することができるというのがメリットです。
社長や社員の思い、熱量、人柄、職場の雰囲気なども伝わりやすく、社員のモチベーションアップや会社への忠誠心の向上にも効果が期待できます。
3. マニュアル形式の研修用動画
業務の手順や仕事で使うアプリケーションの使用方法、商品の特徴、接客方法、クレーム対応ノウハウなどを動画化した、マニュアル形式の研修用動画もよく使われます。
テキストによるマニュアルに比べて、動画のほうが具体的に動作付きで説明ができますから、わかりやすいという点もメリットです。
またマニュアルを動画化してしまえば、プロのノウハウを誰もがいつでも学ぶことができるため、上司による社員教育の手間も省けます。
どんな社内研修に動画を活用できる?
社内研修と一口に言っても、その種類はさまざま。
ではどんな社内研修に動画を活用することができるのでしょうか? 動画を活用できる主な社内研修の種類をご紹介します。
新入社員教育
新入社員が入社後すぐに覚えるべき会社の規定やビジネスにおける基礎などを動画で解説することができます。
通常の研修だと、一般の社員が講師として説明することになると思いますが、そうなるとその社員の業務負担が増えますし、業務を中断して研修に時間を割いてもらうことになるため、業務効率も悪いです。
動画を活用することで、講師として抜擢される社員の業務負担を軽減し、業務効率を良くすることができます。
業務マニュアル
紙のテキストだと文章や写真による説明になってしまい、細かい部分が伝わりにくいというデメリットがあります。
そこで動画を使って業務の流れや手順を細かく映像で紹介すれば、わかりやすさがアップ。テキストを使うよりも早く実務に必要な知識・スキルを吸収できます。
わからない部分は何度も見返すことができるという点もメリットです。
営業マニュアル
営業マニュアルも動画で制作しておくと、教育レベルを標準化することができ、社員全員の営業パフォーマンスを向上させることが可能です。
営業成績の良い社員のノウハウを取り入れることで、より高い質の営業マニュアルが完成するでしょう。
自社で扱う商品・サービスのマニュアル
新入社員や中途採用の社員向けに、自社で扱っている商品やサービスについてのマニュアルを動画で制作すれば、より深く理解してもらうことが可能です。
動画は記憶に残りやすく、理解度も深まりやすいため、スピーディーに知識を吸収してもらえるでしょう。
コンプライアンス教育
企業にとってコンプライアンス教育はしっかり行っておきたいもの。
動画でコンプライアンス教育を行えば、社員全員に同じ質の教育を施すことができます。
また動画なら再度見直すこともでき、社員一人ひとりがコンプライアンスをしっかり理解することが可能です。
研修動画を制作するときの流れとは?
研修動画を実際に制作する際の手順について一つひとつ見ていきましょう。
動画の構成案や目次を作成する
まずは動画全体の内容・流れを決めるために、動画の構成案や目次を作成します。
誰を対象にした研修で、何を目的におこなうのかといった点を明確にすることも大切です。対象と目的を明確にすることで、動画全体の流れを決めやすくなります。
研修資料やシナリオを作成する
構成案や目次を制作したら、それに基づいて研修に使用する資料や素材を集めます。完成動画をイメージしながら、動画内で表現しきれなかった内容を補うための資料を作成しましょう。
また事前にシナリオを作成することも大切です。文章だけで制作したシナリオでもいいですが、絵コンテにするとよりイメージしやすくなるでしょう。
シナリオを作成する際には、動画の再生時間を考慮することも大切になります。
動画を撮影・録音する
シナリオを作成したら、それに基づいて動画の撮影・録音をしましょう。
尺が長くなる場合は視聴者を飽きさせないよう、複数アングルで撮影する、音声をはっきり録音できるようマイクの位置調整をしっかりおこなう、話している人が見やすいよう照明に注意するなどが必要です。
映像がぶれないよう、三脚を利用することも必要になります。
編集する
撮影が済んだら編集ソフトなどを利用し、絵コンテに合わせて編集をおこないます。
視聴者を飽きさせないよう、複数アングルで撮影した場合は視点を切り替える、BGMをつける、テロップを入れるなどの工夫も必要です。
気をつけるポイントは? 社内研修用動画を制作する方法
社内研修用動画は各種教育を実施する上でとても有効なものとなりますが、効果を発揮させるためにはいくつかのポイントを押さえて制作することが大切です。
社内研修用動画を制作する上で気をつけるべきポイントをご紹介します。
対象と目的を明確にする
研修用動画を制作する際には、まずその動画を誰に向けて制作するのか、どんな目的を達成するために制作するのかを明確にする必要があります。
対象や目的が変われば、動画の内容や制作の際に気をつけるポイントも変わってきます。
たとえば接客マニュアルであれば接客ノウハウに絞った動画を、新入社員教育の動画であればあれこれ詰め込まず、まず覚えてもらいたい点だけにフォーカスした動画を作りましょう。
見やすい画質・聞き取りやすい音質にする
研修用動画を社内で社員が制作する場合、スマートフォンでも撮影は可能です。
ただし画質と音質には要注意。見づらい画質や聞き取りにくい音声では、受講者に大きなストレスを与えてしまい、内容をきちんと理解してもらえません。
ストレスなく視聴してもらえるよう、なるべく動画はデジタルビデオカメラを使い、三脚を立てて画面がブレないよう撮影しましょう。
伝えたい内容をリストアップしてシナリオを作る
研修用動画の対象者と目的がハッキリしたら、伝えたい内容をリストアップしましょう。
次にリストアップした内容をもとに、受講者に理解してもらいやすいよう理由付けを意識してシナリオを作成します。
注意点を伝える際は、なぜ注意しなければならないのか、リスクやその意図を伝えると理解が深まりやすいでしょう。
第三者目線で制作してもらえるプロに依頼する
研修用動画を内製することも可能ですが、社内の人間が制作すると、どうしても基礎的な部分を省いてしまいがち。
特に経験年数の長い社員などが制作すると、「これくらいわかるだろう」という考えで制作してしまうため、新入社員にはわかりにくい内容になってしまうことも。
そういったリスクを避けるためにも、第三者目線で基礎からわかりやすく制作してくれるプロに動画制作を依頼するという方法も有効です。
プロなら多彩な表現方法を使い、受講者の立場に立ったわかりやすく退屈しない動画を制作してくれます。
画質や音質も良く、安定した映像となるため、見やすさもバッチリです。
シングメディアでも社内研修用動画の制作を行っていますから、興味のある方はお気軽にお問合せください。
1本の動画をなるべく短くする
研修動画を制作する際には、要点を絞って1本の動画尺を数分程度に短くすることも大切です。できれば1~2分程度、長くても10分程度にしましょう。
動画が長いと視聴者の集中力が切れてしまいますし、時間が長いと視聴のハードルが上がってしまいます。
1本の動画が短ければ飽きずに視聴してもらえますし、すきま時間に視聴してもらいやすくなります。短い動画を複数制作する、というのがおすすめです。
教育効果を高める工夫を凝らす
動画が一方通行にならないよう、動画内にクイズや質問を設定する、ワークを入れるなど教育効果を高める工夫を凝らすことも大切です。
視聴者が能動的に考える仕組みを作ることで、教育効果を高めることができます。
制作した研修動画の運用方法とは?
研修動画を制作したら、研修参加者へ動画配信を周知することが必要です。
配信方法はメールで動画を送付する、ポータルサイトやイントラネットへ掲載するなど、自社に合わせて選びましょう。
閲覧環境についても、社内PCを利用するのか、個人のスマートフォンからでも利用できるようにするのかなどを考える必要があります。
なお社内だけでなく社外にも公開したい場合は、YouTubeやSNSなどにアップするのもおすすめです。
また研修動画を配信したら、効果を測定することも大切。研修参加者がしっかり動画を視聴しているのか、研修内容を理解しているのか、動画は効果があったのかなどをチェックしましょう。
内容の理解度をチェックするにはテストを実施する、ディスカッションの場を設定するなども効果的です。
さらに動画の内容を定期的に見直すことも大切。内容に変化があったときだけでなく、わかりにくい点があれば修正や追加をおこなわなければなりません。
担当者を明確にして定期的に視聴者へアンケートをおこない、見にくい点やわかりにくい点などを精査し、都度内容の修正や追加をおこなうようにしましょう。
研修動画の制作を依頼する費用目安は?
研修動画を自社で制作するには時間もスキルを持った人材もいないという場合には、プロに制作を依頼することになります。プロに依頼すれば、クオリティの高い研修動画ができるため、採用活動などにも活用可能です。
プロに制作を依頼すると費用がかなりかかるのではないかと思われるかもしれませんが、研修動画は他の動画に比べて制作費用が安くなりやすいのが特徴。
カメラ1台固定で撮影する簡易的なものであれば、5万~15万円程度で制作が可能です。研修セミナーの撮影であれば、これで十分でしょう。
テロップなどを加えてわかりやすく編集する場合は、10万~30万円程度が目安となります。
出演者を用意する、ストーリー性を重視してドラマ仕立てにする、アニメーションにするなど凝った演出をする場合にはさらに高くなるため、予算が決まっている場合は注意しましょう。
活用の参考に! 社内研修用動画の事例
これから社内研修用動画を制作しようと考えている方のために、社内研修用動画の事例をいくつかご紹介します。活用の参考にしてみてくださいね。
新規従業員向け研修動画(三井不動産商業マネジメント株式会社)
三井不動産商業マネジメント株式会社による、ららぽーと新三郷で新しく働く従業員を対象にした研修動画です。
どのような思いを持って働いてほしいのかという心構えや営業時間などの基本事項を説明しており、イラストや効果音、テロップも効果的に使われているため、理解しやすい内容となっています。
実際に働いている従業員の映像を使うことにより、これから自分が働く姿をイメージしやすいのも特徴です。
ベッドメイキングの方法~介護職員初任者研修講座 実技編~(ニチイ学館)
ニチイ学館が「介護職員初任者研修」の資格取得を目指す方に向けて公開している、ベッドメイキングの一連作業を解説する動画です。
介護職員が介護施設のベッドをどのように整えているのかを実際の作業風景を再現して詳しく解説しています。テロップを使うなどして理解しやすいように表現しているのが特徴です。
社員研修ビデオ「社会人の常識・非常識」(PHP研究所)
新入社員と上司の考え方のズレを、ドラマ仕立てで解説している社員研修動画です。新入社員と上司の間にある職場での常識の違いがよくわかる内容となっています。
ホテル・レストランスタッフ研修映像(株式会社麻野配ぜん人紹介所/有限会社あさのコーポレーション)
ホテルやレストラン、結婚式場などでウェイター・ウェイトレスとして働く人に向けた、基礎技術を習得するための研修動画です。
一つひとつの動きをゆっくり見せながら、ポイントを丁寧にテロップで解説しているため、新人でも基本の配膳技術をしっかり習得できます。
まとめ
「社内研修用動画について知りたい」という方のために、社内研修に動画を活用するメリットや制作する方法、活用事例をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
社内研修に動画を活用することで、受講者側にも研修を実施する企業側にもさまざまなメリットがあります。そのメリットを最大限に生かせるよう、対象者と目的をハッキリさせ、ポイントを絞って伝えたい内容を効果的に伝えられるよう動画制作を行うことが大切です。
社内研修用動画の制作を検討している教育担当者は、受講者の立場に立ってできる限りわかりやすい動画を制作するよう心がけましょう。
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