hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)

「優しくしてくれてありがとう」hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)のインストアライブに完全密着!【第5話】

MCゆかりん&ちゃんちゃらの二人からなる、ガールズ・ラップ・デュオ「hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)」。圧倒的なライブ・パフォーマンスと破天荒で予測不能な言動が多くの人々を魅了。各界著名人にも多くの支持者を持つ、注目のアーティストだ。

そんなハイパーヨーヨの密着ドキュメンタリー第5話では、2018年の年末に行われたインストアライブに完全密着。普段はあまり垣間見ることのできない、ハイパヨの努力をお届けする。

今日もスタジオに入って来ました

控室で忙しく何かを書いているハイパーヨーヨの二人に、ライブ前はスタジオに入るのか聞いてみた。

「もちろん」「うん、必ず」「今日もスタジオに入って来ました」と即答。いつも最高のステージを見せられるよう、努力は怠らない。

二人が書いていたのは、ライブ後のイベントで使う、特典内容が記載されたボード。ファンにサイコロを振ってもらい、出た目の数によってプレゼント内容が変わるというもので、自分たちでその説明やイラストをせっせと書いていたのだ。

hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)ドキュメンタリー第5話 画像01

hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)ドキュメンタリー第5話 画像02

普通ならマネージャーに任せるような準備も、自らこなす。直接会いに来てくれることに対して、最大限の気持ちで答える。そんな彼女たちの意思を感じた。

作業をしながら、ちゃんちゃらが、「これが一番人気の・・・私と由香しゃんがひたすら自由にしゃべるというのが録音されたCD(イベント特典)」と言って、1枚のCDを見せてくれる。

hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)ドキュメンタリー第5話 画像03

hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)ドキュメンタリー第5話 画像04

「これが意外とみなさん欲しいと言っていただけて、何度もチンチロしてくださる方もいてね。ちょっと心苦しいので、今回は策を考えました」と続ける、ちゃんちゃら。さて、その策とは?

「ハイパーラジオ(CD)の目を2つに増量いたしました!」と、ちゃんちゃらが発表。

当たる確率を増やしたのだという。どこまでもファンのことを思いやる、二人の優しい性格と謙虚な姿勢がにじみ出ている。

ちなみにこのハイパーラジオ(CD)を欲しがる人が多い理由として、

「これは、いつもイベントごとに内容を変えていて。だからこの内容は今日しかないのです」と、MCゆかりんが教えてくれた。

確かに、その日限りでしかゲットできない二人の会話が録音されたCDとなれば希少性は高く、ファンとしては何としても手に入れたいだろう。しかも、これは昨日、録音したばかりのものだと言う。

ハードなスケジュールであっても、ファンのためにできることを放棄することはない。彼女たちからファンへ向けた13年間の感謝が、そこにはあった。

中指を立てられたことも

二人がファンを非常に大事にしているのは、自分たちの歌を聴き、応援し、優しくしてくれるから。

しかし実はこれまで、彼女たちが出会ってきたのは優しい人たちばかりではない。

hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)ドキュメンタリー第5話 画像05

「イベント出たら、興味ね~みたいな感じで、背中向けて寝られたり」と、ちゃんちゃら。

「あと歩いてるだけで中指立てられた」と、MCゆかりんも話す。

表舞台に立つ以上、そういった人間と出会ってしまうのも仕方のないことではあるが、やはりそれなりに傷ついているようだ。

場の雰囲気がちょっぴりしんみりしかけたところで、

「でもそれを全部吸って、大輪の・・・蓮! 咲かせたいという思いですよね」と、二人は『蓮等(hustler)』の歌詞を引用しながら笑顔で前向きな意気込みを語ってくれた。

彼女たちの謙虚な姿勢は、そんな経験があったからなのだろうか。ステージへの移動途中にも、出会うスタッフ一人ひとりに「ありがとうございます」と感謝し、頭を下げている姿が印象的だった。

パワフルなライブパフォーマンスに目が釘付け

ライブを行うステージ裏まで移動してきたハイパーヨーヨ。

出番の直前まで、セットリストやMCの流れの確認を怠らない。落ち着いているようで、静かに燃えているようにも見えた。

二人でこぶしを突き合わせて、いよいよステージへ。

hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)ドキュメンタリー第5話 画像06

『蓮等(hustler)』を披露した後、自己紹介のMCをはさみ、『あなたはわたしにやさしいね。』『トランキーラ!』『2018年、9月16日、沖縄』『人間交差点 午前10時40分』を披露。パワフルなライブパフォーマンスに、集まった人々が魅了される。

圧倒的な感動と余韻を残し、ライブは終了。

hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)ドキュメンタリー第5話 画像07

ステージ裏に、大量の汗をかきながら充実した表情の二人が満面の笑顔で戻ってきた。しかし休む間もなく、「これから特典会なので」「行ってきます!」と言ってまたすぐに出て行ってしまう。

全力でファンと向き合う二人

会場に戻った二人は、ファン一人ひとりとしっかり目を合わせながらコミュニケーションをとり、特典イベントを楽しんでいた。

わざわざ足を運んでくれるファンの方へ、最大限のお返しがしたい。それを体現するように、全力でファンと向き合う。

ファンが立ち去るときには、「ありがとね」「またね」と笑顔で手を振ったりこぶしを合わせたりしながら送り出す。この「ありがとう」は、うわべだけの言葉ではない。彼女たちにとって、心の底からの「ありがとう」なのだろう。

イベント開始から2時間以上が経過してもなお、最後まで笑顔を絶やさず、イベントを終えた。

立ち去る際にも頭を深く下げ、「ありがとうございました。みなさん寒いのでお気をつけて」とファンへの気遣いを忘れない。どこまでも腰が低く、謙虚だ。

優しくしてくれていつもありがとう

イベントを終え、控室に帰ってきたハイパーヨーヨ。その表情からは、充実した時間を過ごせたことが伺える。

インストアライブ&イベント終了後の二人に、音楽を通じて伝えたいことについて聞いてみた。

「普段、“優しくしてくれてありがとう”って面と向かって言えないじゃないですか。だから、でもそれを、歌にすると言えちゃうんですね。“優しくしてくれていつもありがとう”って」と、ちゃんちゃらが答えるのを聞き、MCゆかりんも優しい表情で頷く。

音楽を通じてファンへ感謝の気持ちを伝えたいというのは、ハイパーヨーヨらしい。やはり彼女たちにとって、ファンの存在が一番なのだ。

また今回のアルバムでの挑戦についても語ってくれた。

「まさに今、トラップを初めてやってみた。トラップに挑戦してみたという。やってみたくて」と語る二人。

現状に甘んじることなく、技を磨き、努力して上を目指していくハイパーヨーヨの姿がそこにはあった。

インストアライブの密着を終え、車に乗り込む二人は、「お世話になりました」「(今年は)もうこれで最後ですかね?」「さみしー」と、我々に対しても最後まで笑顔だった。

彼女たちこそ、現代を生きるプロフェッショナルなのだと実感した数時間だった。

次回は沖縄での凱旋ライブに密着。よりオフでよりディープなハイパーヨーヨの姿をお届けする。