映像制作

CM制作会社の仕事内容と流れ、年収や就職先について

こんにちは、シングメディア編集部です。

CM制作会社ではどんな仕事をしているんだろう、CM制作会社にはどんなキャリアパスがあって年収はどのくらいもらえるんだろう・・・。

そんな「CM制作会社について知りたいあなた」は必見です。

CM制作会社への就職や転職に興味がある方は、制作会社の仕事内容やCM制作の流れを知っておくと、入社後のイメージも湧きやすいでしょう。

そこで今回は、「CM制作会社の仕事内容と流れ、年収や就職先」をご紹介します。

三行まとめ
  • 広告代理店とCM制作会社の違いを解説
  • CM制作の流れを6ステップで紹介
  • CM制作会社の役職の種類、キャリアパスを紹介

広告代理店との違いは? CM制作会社の仕事内容

広告代理店とCM制作会社の違いは?

電通や博報堂などといった広告代理店とCM制作会社の違いがいまいちわからない、という方も少なくないでしょう。

しかし両者はCMを作る上での役割に違いがあります。

広告代理店の仕事内容

広告代理店が担当するのは、CMの「企画」の段階。広告主からCM制作の依頼を受け、広告主の商品やサービスが魅力的に伝わるようCMのアイデアを企画します。

そしてCMを実際に制作するのに適したCM制作会社を選び、発注を行うのです。

CM制作会社の仕事内容

一方CM制作会社の仕事内容は、広告代理店が用意した企画を元に演出を考え、制作をしていくこと。

CMのストーリーがわかるコンテを広告代理店から受け取ったら、それをどのようにして仕上げていくかを考えます。

たとえば商品・サービスに合ったキャスティングを考えたり、CMの撮影を行う場所を探したりといった、具体的にどのような演出で撮影を行っていくのかを考えるのが制作会社の仕事です。

基本的には、CMの企画を考えるのが広告代理店、企画を元に演出を考え制作していくのがCM制作会社となっています。

ただし例外もあり、広告主から直接発注を受け、CM制作会社が企画から制作までを行っていくというケースもあります。

また広告主はCMを出したいと思ったときコンペを行い、複数の広告代理店からプレゼンテーションを受けて、その中から実際に制作を任せたい広告代理店を決めるということもよくあるものです。

その際はプレゼンテーションの段階から広告代理店と制作会社が手を組み、一緒にプレゼンテーション用のCMを企画から考えていくということもあります。

つまりCM制作会社は基本的には演出・制作部分だけを担当するものの、必要とあれば企画も考えることができるというわけです。

具体的な仕事の進め方は? CM制作の流れ

M制作の流れは?

CM制作には広告代理店と制作会社の協力が必要です。

そこで両社がどのような工程でどのような仕事を担当しているのかを交えながら、テレビCMを例にしてその制作フローをご紹介していきます。

1. オリエンテーション・プレゼンテーション

まずは広告主と広告代理店でオリエンテーションを行うところから始まります。

場合によっては、この時点から制作会社のプロデューサーも同席します。

広告代理店は広告主から「どのようなイメージのCMにしたいか」「予算はどれくらいか」「CMを制作する意図・目的は何か」「何秒のCMにしたいか」などをヒアリング。

特にCMを制作して放映することの意図・目的をヒアリングすることは大事です。

企業の知名度を上げたい、新商品をPRしたい、売り上げを伸ばしたい、新たな顧客を獲得したいなど、広告主によってCMを放映する目的はさまざま。

その目的を明確にし、目的を達成するためのCMを制作しなければならないのです。

広告主からのヒアリングをもとに、広告代理店は制作費やCMの規模、コンセプト、企画意図、スケジュールなどをプレゼンテーションします。

なお複数の広告代理店がプレゼンテーションを行うコンペ形式になることもあり、コンペの場合は広告主が複数のプレゼンテーションの中から最適なものを選ぶことになります。

2. 企画の決定

プレゼンが通ったら、基本的には広告代理店が企画内容を具体的に決めていくことになります。

企画コンテを制作し、出演者や撮影場所など条件の確認、企画内容の確認などを広告主と行い、プレゼン時の絵コンテより具体的な内容を伝えていくのです。

またディレクターをはじめとするスタッフ構成などもこの段階で決定することになります。

3. 撮影

広告主から企画にOKが出たら、広告代理店は決定した企画をもとに、制作会社へ撮影の段取りを指示。

制作会社は詳細な絵コンテに沿って撮影をしていきます。

なお撮影はスタジオで行われる場合もありますし、ロケを行う場合もあります。

4. 仮編集・試写

撮影が終わったら、制作会社で映像の仮編集(オフライン編集)を行います。

仮編集は、シナリオに沿って撮影した映像素材や写真、CG、イラスト、テロップ、BGMなどのデータを編集していく作業です。ナレーションは仮で入れられます。

仮編集でどこまで細かく作りこむかというのは、広告主や広告代理店との協議で決められます。

また広告主に選んでもらえるよう異なる編集パターンを数パターン用意するのが一般的です。

仮編集が完了したら、編集した映像を試写で広告主に確認してもらい、修正箇所や要望をヒアリングします。

5. 本編集・MA作業

試写の後は仕上げの本編集(オンライン編集)となります。

試写で広告主から指摘された修正点や変更点を反映し、最終的に選ばれた映像へBGMや本ナレーションなどの音入れ(MA作業)を行います。

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6. 試写・納品

本編集が完了したら、完成したCMを広告主に試写で確認してもらい、OKが出たら納品メディアを作成して納品となります。

どんなキャリアパスがある? CM制作会社の役職の種類

CM制作会社の役職の種類

CM制作会社ではさまざまな職種の人たちが働いており、多くの社員は制作部に所属しています。

制作部では監督のイメージに合ったロケ地のリサーチを行ったり、監督の要望を広告代理店へ伝えたり、CM制作スタッフのギャラ交渉を行ったりといった仕事を行います。

またCM制作会社にはこの他に主に6つの役職があります。それぞれの役職について、詳しくご紹介していきましょう。

プロデューサー

プロデューサーは、制作会社が担当する作業すべてにおいて指揮をとる立場=CM制作の責任者です。

CM制作をする監督と制作部の指名を行ったり、広告代理店とのパイプ役となって案件を獲得したり、CM制作の進捗管理を行ったりするのが仕事。

イメージとしては、CM制作会社の営業職と言えます。

プランナー

企画を考えるのは基本的に広告代理店の仕事ですが、制作会社が考えることもあります。

プランナーの主な仕事は、その企画を考えること。広告主にCMのアイデアをプレゼンするために提案書を制作します。

広告主が宣伝したい商品やサービスをどうしたら魅力的に宣伝できるかを考えたり、認知度を上げるためにはどうすればいいかなどを考えたりした上で、提案書(コンテ)を制作するのです。

プロダクションマネージャー

プロダクションマネージャーの主な仕事は、プロデューサーのサポートです。

広告代理店の発注者や広告主とディレクター両方の意図を汲み取りながら、CM制作の進行を行います。

なおプロダクションマネージャーは実績を積んでいくと、将来的にプロデューサーになることができます。

ディレクター

ディレクターは絵コンテを描くことと、CMの企画を映像化する上でどんな演出手法をとるのがベストかを考えるのが仕事です。

企画から参加するケースもあり、映像のクオリティ面における総責任者の役割も持っています。

カメラマン

カメラマンは映像を撮影するプロ。カメラの位置やフォーカスなどを考えて、魅力的な映像を撮影していきます。

ただしカメラマンは制作会社に所属しているよりも、フリーランスとして活動しているケースが多いです。

ライティングディレクター

ライティングディレクターは、撮影の際に光を調整して商品をより魅力的に演出するのが仕事です。

カメラマンに指名されることによって制作チームに入ります。

カメラマン同様、フリーランスとして活動しているケースが多いです。

役職別! CM制作会社の年収例

CM制作会社の年収例

CM制作会社の年収例について、「プロダクションマネージャー」「ディレクター」「プロデューサー」の役職別に見ていきましょう。

プロダクションマネージャーの平均年収

プロダクションマネージャーは、ディレクターやプロデューサーのアシスタントというポジションです。

外部との交渉やスケジュール管理、予算管理、スタジオ手配、キャスティングなどさまざまな役割を担っています。

そんなプロダクションマネージャーの平均年収は340万円程度。

仕事量の割りに年収が低く感じられますが、将来的にプロデューサーを目指すのであれば、避けて通れない役回りと言えます。

ディレクターの平均年収

撮影の進行役を務めるディレクターの平均年収は344万円程度です。

ただし経験年数や実績、制作会社の経営状態などによって給与に大きな差が出るのも特徴。

低い人では年収280万円程度、一方高い人では年収700万円程度となっています。

プロデューサーの平均年収

CM制作全体の指揮をするプロデューサーの平均年収は423万円程度です。

ただしディレクター同様、プロデューサーも経験年数や実績、会社の経営状態などによってその給与は大きく異なります。

中には年収1000万円以上という方もいますし、その一方で年収300万円程度という方もいるのです。

自身が手掛けたCMが世間で評価されれば発注も増え、その分年収も上がっていきます。


なお求人情報・転職サイト『DODA』が2017年9月~2018年8月に正社員として働く20~65歳の男女を対象に行った調査を元にした「平均年収ランキング 最新版【業種別】」によると、広告の平均年収が386万円であるのに対し、代理店(広告/SP/PR)の平均年収は428万円という結果でした。

平均年収ランキング 最新版(96業種の平均年収/生涯賃金)

年収で見ると制作会社よりも広告代理店のほうが高給であることがわかります。

とはいえCM制作において広告代理店が行うのは企画・立案まで。

映像制作の現場で働きたいのであれば、やはりCM制作会社に就職・転職し、プロダクションマネージャーやディレクターとして実績を積み、プロデューサーを目指すというのがおすすめです。

就職したい! 大手のCM制作会社は?

CM制作会社の規模によっても、その年収は大きく異なるものです。

できるだけ高収入を稼ぎたいというのであれば、大手のCM制作会社への就職・転職を目指すのがいいでしょう。

大手CM制作会社については以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。日本の代表的な大手CM制作会社についてそれぞれの特徴や強みを理解できます。

大手の映像・CM制作会社7選。依頼するときのメリット・デメリットは?

まとめ

「CM制作会社について知りたい」という方のために、CM制作会社の仕事内容と流れ、年収や就職先をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

CM制作会社では広告代理店から発注を受け、広告代理店が考えた企画をもとに撮影から行うのが一般的です。現場で映像制作を行いたい方は、制作会社でたくさんの経験と実績を身につけキャリアアップを目指しましょう。

あなたがCM制作会社についての理解を深め、自身に合った制作会社を見つけられますように。

WRITTEN BY
シングメディア編集部

映像・動作制作を手掛けるTHINGMEDIA株式会社のメンバーで構成しています。制作現場で得た映像・動画の知見をお伝えしていきます。